**** えしぇ蔵的私小説  ****
第1回 「麻婆豆腐とわたし」
その日の仕事を終えたワシは帰宅の準備をしている時に妻から の電話をとった。
「今日は晩御飯作れんけん、麻婆豆腐自分で作らんね。材料は 置いてあるけん。」
「ひぇぇ自分で作るとぉ?」
「大丈夫。作れるよ。チャレンジしてみんね。じゃぁね。」
突如自分で麻婆豆腐を作るはめになってしまった。帰宅して みると確かに材料がキッチンに並べてあった。土井勝の料理の 本と一緒に。ちゃんと麻婆豆腐のページが開いてあった。 しょうがない。いっちょうやってみるか。これでも丸美屋の 麻婆豆腐なら何度も作ってきたんだ。なんとかなるだろうと ワシは思ったがその経験は全然関係ないということはすぐに 気づいた。何はともあれだめもとでやってみることにした。

1.豆腐は1cm角に切り、ねぎはみじん切り。
ちゃんと豆腐は前の日から切って水切りしてあるな。さすが えせ姫じゃ。ならば切るのはねぎだけか。ふふん。包丁さばき は得意だ。このへんはちょろいもんだ。

2.合わせ調味料を混ぜてあわせておく。
合わせ調味料ってなんや?八丁みそとしょうゆと砂糖か... うぅぅぅぅん....うぅぅぅぅん....いいや、パス!

3.鍋に油をひいてひき肉をほぐし入れて中火で炒める。
ふふん。これは簡単。ちょいちょいっと....ほい炒めたぞ。 次は何だ?

4.2の合わせ調味料を入れる。
う!さっきとばしたやつだ。うぅぅぅぅん....どうしよう、 うぅぅぅぅん....うぅぅぅぅん....いいやこれもパス!

5.水分がなくなったらトウバンジャンを入れて軽く炒めてスープを加え、豆腐を入れる。
トウバンジャンはあるぞ、辛い方がいいけんめいっぱい入れてやれ。そしてスープか。スープねぇ...鶏がらスープのもとを 水でといて入れてみっか。そんでもって豆腐を入れるっと。

6.しょうゆ大さじ2、酒大さじ1を加え、中火で煮る。
これはわかりやすい。よっしゃ入れたぞ。火は中火やね。

7.味が調ったらねぎを加えて強火にし、なべを動かしながら水溶き片栗粉を少しづつ入れる。
味見してみよう。....げ、全然味は調ってない、砂糖がたらん 砂糖が、砂糖はどこや、これかいな、なめてみよう、うん甘い、 これや、これをちょこっと入れよう。うんいい感じになった。 水溶き片栗粉はわかるぞ。こんなもんでいいやろ。おお、なんか らしくなってきたぞ!

8.油大さじ3を加えてつやを出して出来上がり。
7ですでにそれっぽくなったのに感動して8は全然読んでもい ないワシなのだ。 さて、そうして出来上がったものを食べてみると.... うまい!!!!うそやろ?あんなに適当に作ったのになんで うまいと?ワシって天才?ひょっとして?陳建一に勝てるかも? いやーまじでうまい!感動!やったー!また今度つくろーっと。
 
第2回 「オムライスとわたし」
またしてもくたくたになって帰ってきたらキッチンに玉子やら 何やらの素材が用意してあって、書置きがしてあった。それには オムライスが笑ってる絵が描いてあってその下に「オムライスを 作ってみよー」と書いてあった。えせ姫は夜は塾の先生をしてる のでえしぇ蔵は週に何回か1人の晩飯を食べることになってるが、 最近はえしぇ蔵の自立を促す意図があるのか自炊させるパターンが 多いのだ。 まぁオムライスなら何度も作ったから楽勝だ。ポンムみたいには とてもいかんがそれなりのは作れろうや。
よし始めよう! 挽肉は炒めてもう準備してあるからご飯を炒めよう。油はなんと エクストラバージンオイルか。これはこれは。さてフライパンを あたためて冷やご飯を入れて炒めましょう。じゃんじゃん炒めま しょう....やば、ひっつきだした、フライパンにひっつき よる!ごはんがひっつきよる!かき混ぜよう!やばいやばい、 あーフライパンのあっため方がまずかったかな、ひぃぃ、ひっつく ひっつく....そうだ挽肉炒めてるの入れよう、その油分で 落ち着くかも、.....お、入れたら少し落ち着いた。ちょっと 底にひっついたのはあきらめよう。それでケチャップで味付けだ。 これは少なめにね、すくなめに、後から玉子の上にもかけるけん、 ....混ぜれ混ぜれ....おーらしくなってきた。皿に移そう ....よし。フライパンの底にちょっとこびりついたけどまぁ いいや。それで玉子やね、あいた、先にといとけばよかった。2つ 割ってかき混ぜるっと...うりゃぁぁぁ!!!分子まで破壊して やる!!!うりゃぁぁぁ!玉子もここまでかき混ぜられるとは思 わんかったろ。よしこれをフライパンにのばしてっと..... 表面がとろとろのうちに底をこさいでフライパンからうかして、 あんまり固くならんうちにさっき炒めたのの上にかぶせる... こ、これが緊張の瞬間...くずさんように...くずさんように ...よっしゃ、のった、う〜んラブリィ〜、まるでオムライスや、 上からちょっとケチャップかけて、お〜オムライスや〜!よしよし 今日もうまくいった。
 
第3回 「ペペロンチーノとわたし」
「今日材料準備しとくからチャレンジしてみる?ペペロンチーノ。」
えせ姫が朝そう提案してきた。以前からペペロンチーノに挑戦してみたかったのだ。ペペロンチーノはパスタの基本中の基本。これがうまくできずして他のどんなパスタも今後うまくは作れんだろう。よしいっちょやるかということで今夜の夕食は自分で作ることになった。
えせ姫は夜塾の仕事だ何だで留守がちなので、こうやって一人の時にちょっとづつ料理覚えようかなと思う今日この頃なのだ。果たして仕事から帰ってくると誰もいないキッチンに材料が置いてある。パスタとオリーブオイル、にんにく、唐辛子、塩。さて始めるか。
まずはパスタを茹でましょう。大きな鍋に水を入れる。本当はこの水にもこだわりたいとこだがまぁいいでしょう、水道水で。沸騰したら一人前半くらいパスタを入れてっと。おっと塩を入れるの忘れてた。おー!こ、これは!イタリアのミネラルたっぷりの岩塩が置いてある!すごいな。本格的や。一瞬氷砂糖かと思った。一応舐めて確かめる。うん塩や。少しつかんで入れよう。
茹でてる間ににんにくを切る。そしてフライパンをあっためてたっぷりオリーブオイルを入れる。そしてにんにくを入れて炒めて香りをだす。うーん、いい香り。でもなんでにんにくは食べる前はいい匂いで食べた後の口は臭いんだろう?そうそう、唐辛子も入れんと。唐辛子は小さく切るほど辛いそうな。
パスタが茹であがったかどうかみてみる。アルデンテ、アルデンテ、うーんこんな感じかな。よしお湯をきってからさっきのフライパンにパスタをうつす。軽く混ぜ合わせる。おーなんかいっぱしのペペロンチーノになったぞ。見た目は。
そして皿にうつして食べてみる......うん。まぁまぁやね。初めてならこんなもんでしょう。
 
第4回 「ポテトオムレツとわたし」

本日はポテトオムレツなるものに挑戦なのだ。でも作るったって今回は準備万端できてるので楽勝もいいとこ。
まずハッシュドポテトと炒めた挽肉をこねあわせたものがすでに用意されてる。草履状に固めてある。これはそのままコロッケにもできるな。それをレンジで温めるっと。
一方で玉子2つを割ってかきまぜる。うりゃぁぁぁ〜!!!!!分子まで破壊してやる!!!!!
そしてフライパンを温めて油をしく。おー!出ましたエクストラバージンオイル!いいねぇ。油はこれに限る。
といた玉子をフライパンへ流し込んで、少し待ってからさっきレンジで温めたポテトをどかんとのせる。
そして玉子で包む。包んだのをひっくり返して....これが緊張する...ひっくり...か..えし...てっと。おー!!素晴らしい!!ハラショー!!ブラボー!!
それを皿に移してケチャップかけて出来上がりなのだ。ちょー簡単。今回もワシの勝利だ!ふっふっふ。
 

第5回 「カルボナーラとわたし」
かるぼな〜ら、来てよね。わたしさみしいのぉ〜♪
はい。そういうわけで今回はカルボナーラなのだ。理屈は知ってたけど作るのは初めて。例によって姫が材料をきちんと用意してくれてる。
まずはパスタをゆでる。沸騰したお湯に塩を入れてと...お!塩は岩塩だ!かぁ〜こりますなぁ。パスタはずばり!「バリラ」でーす!!イェー!!やっぱこれだぁ。めっちゃたくさん食ってやる!おもむろに二人分をお湯の中へ。
パスタをゆでる間に玉子をといておく。「大地の家族」で買った玉子は朝倉産なのだ。決してスーパー・コンビニの玉子は使わないのだ。(三瀬もんさんのだともっとうまいかな。そうだこの次は「空の詩」で三瀬もんさんの玉子買って作ってみよう。)その玉子に生クリームをたして、塩をぱらぱらっと、そしてかき混ぜる。
さて、パスタが茹で上がったぞ。お湯を切ってアツアツの状態で、さっきといた玉子の上にどさ!そしてかき混ぜる。からまったら皿へ移して、上から黒胡椒ぱらぱら〜っと。結構多めにいれるのだ。そして出来上がり!
かー!白ワインでも用意しとくんだったな。まぁいいか。熱いうちに食ってしまおう。味は....うぅん。まぁまぁかな。もちっと美味しいのを期待してたけど、ま、いっか。