この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
1月
1月31日(水)曇りRobert Schumann
今日はすごい顔合わせがあった。
仕事が終わってから綱場町の「松むら」へ。ここで「雷山千如寺」の和尚さんと、「和白バプティスト教会」の黄(ファン)先生と3人で食事した。これって冷静に考えるとすごいことだと思う。仏教の道を行く人とキリスト教の道を行く人が席を同じくして語り合うなんて!なんだかその様子を眺めつつワシは一人で感動してた。しかもお二人はお互いのことを深く尊敬しあっているし、宗教こそ違えど、何か底辺にある重要な部分において意見の一致することばかりで、非常に意気投合してどちらも楽しそうにされていた。先生は和尚さんのことを兄さんと呼びたいとまで言われてた。お二人に非常に喜んでもらえたので、セッティングしたワシとしても非常に嬉しかった。あぁなんだかいい夜になった。
 
「ふたりの師」
 
道真を
迎へし綱場に
師はふたり
会して語る
人の道かな
 
1月29日(火)曇りなし
ヤフオクで集英社の日本文学全集を2冊落札してたのが今日届いた。堀辰雄集と井上靖集。これで15冊になった。昔はどこの家に行っても本棚に百科事典か文学全集がずらっと並んでたけど、今時せっせと集めるのはワシくらいか?これから先、5年くらいかけて集英社の日本文学全集88冊を全部読んでやろうと思う。5年後には日本文学に関して論文が書けるかも?
 
午前中は「ウイルホーム」さん、午後から「住まいのイシダ」さんへ。社員のブログの記事に名前がないので、「みんな名前を最後に書いて下さい」と言ったら、「しんぐさんも書きませんか?そうだ!毎週火曜日はしんぐさんが書いて下さい」と店長に言われた。いえいえ、ブログは2つでいっぱいいっぱいです。
 
東部ハウジング」さん、「ムラオ商事やひめ」さんとまわって帰宅。今夜は自分の晩飯を作るのと明日のおでんの仕込みと両方しないといけないから忙しい。晩飯はブリの塩焼き。おでんはうまくなるとかいな・・・大根、こんにゃく、玉子だけ入れて一晩寝かせて、練り物類は明日入れよう。
 
「一人寝」
 
一人寝や
寝息聞こえぬ
となりかな
 
1月28日(月)雨Johann Sebastian Bach
またまた「中国鍼灸院」さんでおもろいネタをいただいた。
 
呉先生:「えしぇ蔵日記を見てる人が来るよ」
ワシ:「そうですか(笑)」
呉先生:「どうしてあんなに会話を記憶できるのか、不思議って言ってたヨ」
ワシ:「はははは」
呉先生:「中国の一番古い医学書に『黄帝内経 』というのがあるヨ。これの書き方がえしぇ蔵日記の書き方と同じ。会話になってるヨ」
ワシ:

「へー」

呉先生:「王様と医者が会話してるヨ。医者は例えを使って説明する、王様も自分の考えを言う、ちょうど同じ感じヨ。読む人が面白く読めて勉強になるネ」
 
多分、先生は毎回ワシのためにネタを準備してくれてるんだろうと思う。今日は「徐福」の話を聞いた。
 
呉先生:「徐福の話は知ってる?」
ワシ:「いいえ」
呉先生:「昔、初めて中国を統一したのは秦の始皇帝ネ」
ワシ:「そうですね」
呉先生:「始皇帝は中国を統一してから、不老不死の薬を探してたヨ」
ワシ:「はい」
呉先生:「その頃、みんな東方に仙人の国があると信じてたヨ。そして徐福が始皇帝に、そこに行けば不老不死の薬が貰えると言ったヨ。多分、本当にそう信じてたと思う」
ワシ:「はい」
呉先生:

「それで国のお金で船を作って仙人の国に薬を貰いに行くことになったヨ。その東方の国というのは日本のことよ。まだその頃の日本には農業もなにもない頃ネ。家も簡単なものしかない。とてもきれいな国だけど、どこを探しても仙人はいない、薬もないネ」

ワシ:「はい(笑)」
呉先生:「徐福は困ったネ。なかったと報告したら殺されるネ。そこで考えたネ。この国はとてもきれいな国、帰らないでここに住もうと思ったネ。でも何も持って来てなかったから住めないネ」
ワシ:「で、一回帰ったんですか?」
呉先生:「そう。帰って仙人の国のことを報告したネ。始皇帝が『薬はどうした』と聞いたら、『お土産がなかったから貰えなかった』と言ったネ」
ワシ:「あはははは!」
呉先生:「それで始皇帝は『なるほど。お土産は必要だ』と納得したヨ。それで徐福はあらゆる作物の種や、いろんな道具、いろんな技術者、医者、それから労働力にする若い男性や女性をたくさん集めて、また国のお金で船を作って日本に来たヨ」
ワシ:「で?その後は?」
呉先生:「自分が王様みたいになって国を作って、もう中国には帰らなかったヨ」
ワシ:「あはははは!それで日本が出来たんですか?」
呉先生:「そういう伝説があるヨ。調べてみるとわかるヨ。秦(はた)という苗字の人は日本にたくさんいるヨ。この人たちは徐福の子孫と言われてるヨ。秦(はた)は中国の秦(しん)からとったネ」
ワシ:「えー!面白いですね。調べてみます」
 
帰ってからネットで調べてみたらあるわ、あるわ。徐福伝説って日本中にあることがわかった。おもしろいやねぇ。ロマンがあるねぇ。果たして徐福は神武天皇なのだろうか???
 
午前中の「コスモ不動産」さんが終わってから久留米へ移動。「尾道屋」さんにお邪魔した。Mさんにまた久留米のおいしいお店を教えて頂いた。(ありがとうございます!)Mさんは半端じゃないグルメだからいつもはずれがない。
最後は「藤田」さんにお邪魔して終了。
今夜は牛丼。ちなみに昨日はカペリーニでナポリタンしたけどこれは失敗だった。ビーフンになってしまった(笑)。
 
「伝説」
 
いにしえの
伝説さそふ
浪漫かな
 
1月26日(土)晴れなし
インターネット俳句会でワシの作品を審査員の先生が佳作に選んでくれた。ちょっと嬉しいかも。ちなみに選ばれたのは、駅前のYさんが家族や友達と写した古い写真を見ながら「みーんな死んでしもうた・・・」とつぶやいた時に浮かんだ句。
 
古写真 わらふものみな 先に逝き
 
2回目にして佳作だからまずまずかな。最終目標は最高点だな。
 
太田鈑金」さん、「オアシス珈琲」さん、「粕屋のお客さん」、「ブライダルミュージアム ビッビ」さん、「ヘアーショップ ムーヴ」さんとまわって帰宅。今日から姫は里帰りなので自炊の日々が始まった。とりあえず今夜は麻婆豆腐丼。まぁまぁうまかった。
 
「留守番」
 
留守番の
料理虚しき
一人分
 
1月25日(金)曇り時々晴れGlenn Gould
鳥居みゆきの「ひっと えんど らぁぁん!」が頭にこびりついて離れない・・・。
 
コスモ不動産」さんからのSOSで今朝は早くから出動。なんと社長はいつも8時には会社にいるらしい。2日に1回夜に1時間ウォーキングをして11時には寝るそうな。そして5時起床。なんと健康的な!ゆっくりだが着実に伸びていく会社の社長さんに共通するのはみんな早起きであること。「新郷商会」さん、「ヘアーショップ ムーヴ」さん、「ウイルホーム」さん、「三開発」さん・・・みんな早起きや。見習わんといけんなぁ。
 
システムハウス」さん、「Rプランニング」さん、「質みよし」さんとまわって7時前に帰宅。
ヤフオクで入札してた集英社の日本文学全集が2冊落とせた。堀辰雄集と井上靖集。届くのが楽しみや。
 
「目指すもの」
 
目指すもの
とどかぬことも
なきわれと
今は信じて
筆運ぶなり
 
1月24日(木)曇りYes
昨日、久しぶりに「あい書林」さんに行ったらえらい本が増えてた。
 
ワシ:「えらい本が増えてますね。これ個人の蔵書ですか?」
おばちゃん:「あのね、同業者の方がおやめになったの。それでなぜかうちに白羽の矢が立ってね、在庫をうちが引き継いだの」
ワシ:「そうなんですか」
おばちゃん:「お安くしとくからどんどん持ってってね」
ワシ:「はい・・・」
 ここでワシは積んである本の中に集英社の日本文学全集を2冊発見した!
ワシ:「あ!ちょっとこれ見ていいですか?」
おばちゃん:「いいわよ、どうぞどうぞ。何か見つかった?」
ワシ:「私、この集英社の日本文学全集を集めてるんですよ。でもどこの古本屋にもなかなかなくて」
おばちゃん:「そうなの?まぁよかったわね」
ワシ:「前はブックオフに行くとたくさんあったんで少しづつ買ってたんですけど、ある日行ったら全部捨てられてたんです。あそこは売れないと捨てるでしょ?」
おばちゃん:「まぁもったいないことするのね」
ワシ:「このシリーズ他にもあったらとっといてもらえます?」
おばちゃん:「ええ、いいわよ。倉庫に行ったらまだあると思うわよ。見つけておきますからね」
 
というわけで「谷崎潤一郎集」の1と2を購入。これで12冊になった。他に近松秋江と壷井栄も購入。
「あい書林」のおばちゃんと話してるとなんだか昭和初期くらいまで文学小説のような会話になるのがなんだか楽しい。
 
今日は早朝から「ヘアーショップ ムーヴ」さんへ。在庫管理システムの修正。終わってからバタバタと高速で南区へ。「福岡・宗像整体スクール」の須山先生宅を訪問。
午後からは「アルファホーム」さん、「小笠原」さん、「雷山千如寺」さんとまわり、最後は「ギャルソン」さんに寄っておしまい。帰宅は8時20分。めいっぱい働いた。
 
「入日」
 
前原の
入日は染めし
空のはし
心動かぬ
人のありしか
 
1月22日(火)曇りGrand Funk Railroad
ウイルホーム」さんで奥さんに訊かれた。
 
奥さん:「先生、日記読みましたけど『行徳クリニック』さんでしわとりしたんでしょ?」
ワシ:「はい。しました」
奥さん:「どうでした?」
ワシ:「すごいですよ。笑ってしまいました。鏡見たら昔の自分を見てるみたいで」
奥さん:「そうですか。なんとなくわかりますよ。先生前とやっぱ違いますもん顔が」
ワシ:「そう見えます?」
奥さん:「見えます見えます。私もしてもらおうかな。いくらぐらいですか?」
ワシ:「たしか顔全体で3万なんぼでした」
奥さん:「先生特価で安くなりますかね?(笑)」
ワシ:「どうでしょうね(笑)。行かれるなら先生に言っておきますよ」
奥さん:「はい。お願いします」

ワシは広告塔なんやからもっと宣伝せんといかんな。いやぁしかしあのしわとりは衝撃的だった。
 
ブライダルミュージアム ビッビ」のチーフの自宅が南区にあって、ネットがつながらないということで修理にお邪魔した。チーフの自宅は新築のおしゃれなデザインの家だった。「ビッビのメンバーでうちに来たのはしんぐさんが初めてよ」と言われた。ワシってメンバーなんだ(笑)。嬉しいやね。
無事にネットに接続してからは急いで「住まいのイシダ」さんへ。もろもろ宿題を片付けた。みんなちゃんとブログ書いてるから感心する。こういうのは継続していくことが大事。時々チェックいれんといけんな。
 
東部ハウジング」さんに行ったら社長が新しい携帯を買ってはしゃいでいた。みんな仕事してるのに「はーい!みんなこっち向いてー!写真撮るよ、写真、はい、N嶋君、こっち向いて、ほら、笑って笑って」と言われてみんな仕事の手を休めてにーっと笑ってる光景が笑えた。「ほら、見て、しんぐさん、テレビも見れるとよ、ほら、ここをこうしただけで・・・あれ?見れん」まだよく使い方がわからない社長は同じタイプの携帯を持ってるA貞さんに習ってた。社長は新しい携帯がよっぽど嬉しかったみたいでずーっといじくりまわしてた。
 
「携帯」
 
われおいて
ゆく携帯の
テクノロジー
 
1月21日(月)曇りなし
というわけで月曜日は「中国鍼灸院」さんへ。
 
呉先生:「東洋医学の場合ネ、治療が効きやすい人でそうでない人といる」
ワシ:「そうなんですか」
呉先生:「他の人から聞いた医学の知識をたくさん持ってると効きにくいネ」
ワシ:「へー」
呉先生:「私が説明しても、いや自分はこういうふうに聞いたと思ってる人は効きにくいヨ」
ワシ:「いらん知識はないほうがいいんですか?」
呉先生:「いや、知識はあってもいい。ただここに来た時は無になることが大事。パソコンのメモリと同じ。何もなければ入りやすいネ」
ワシ:「なるほど」
呉先生:「お釈迦様の心の中と同じ。お釈迦様は常に無の状態にある。そういう状態が大事ネ」
ワシ:「なるほどなるほど」
 
要するに全て先生に委ねることだな。
今日も漢詩のアドバイスを頂いた。
 
呉先生:「白雪という表現はおかしいネ。雪は白いことはわかってる。それよりも降ってる雪とか、飛んでる雪とか表現したほうがいい」
ワシ:「はい」
呉先生:「草木が踊るというのもちょっとおかしい。踊るというのは足を使う動作ネ。漢字に足の字がついてるネ。草木の足が動くというのはおかしいネ。草木は枝や葉を揺らすヨ」
ワシ:

「なるほど。踊るより舞うほうがいいわけですネ」

呉先生:「そう。詩を作る時、鳥のこと書くなら鳥になって下さい。雪のこと書くなら雪に、木のこと書くなら木に、山のこと書くなら山になって下さい。そしたらわかるヨ」
ワシ:「なるほど」
呉先生:「一度作った詩も何回も漢字を変えてみることが大事。何回も何回も変えて最後にどこも変えれないものが出来上がるヨ」
ワシ:「はい」
 
だいぶコツがつかめてきた。
 
今日は「コスモ不動産」さん、「日栄」さん、「粕屋のお客さん」、「藤田」さんとまわった。春日→飯塚→粕屋→博多。効率がいいとは言えんな。まぁしょうがないけど。
 
さて、新しい小説を書こう。出来上がりはいつかな。夏くらいかな。
 
「物語」
 
われつづる
今あたらしき
ものがたり
ひねらず筆の
おもむくままに
 
1月19日(土)晴れKing Climson
太田鈑金」さんでリカちゃんのオイル交換してもらった。もうタクシー並みの走行距離になってきた。どこまで頑張れるかな?でもなぁこんないい車二度と出会えんかもしれん。走れなくなっても手放したくないな。
 
オアシス珈琲」さんでせっせと「グァテマラ ナチュラル」の説明文を書いた。春になったら販売するこの商品、世界初の味だからめちゃめちゃ楽しみ。今年の目玉商品だな。
 
午後は八女に移動して「江田建設」さんへ。またすみよさんに八女のおいしいお店の情報を頂いた。(いつもありがとうございます!助かります)
お次は「星香園」さんへ。
 
ワシ:「あのぁ・・・私今密かに計画してることがありまして・・・」
牛島さん:「またなんか悪さするとでしょ?」
ワシ:「いえいえ・・・私時々小説書くんですけどね」
牛島さん:「あぁ書いてありましたね」
ワシ:「それで、次の作品の舞台を星野村にしょうかなと思って・・・」
牛島さん:「出た出た!」
ワシ:「主人公の名前は西嶋っていうんですけど・・・」
牛島さん:「出た出た!」
ワシ:「主人公はお茶屋をやってて・・・」
牛島さん:「出た出た!」
ワシ:「そしてそのお茶屋の名前が星に華って書いて『星華園』て言うんですけど・・・」
牛島さん:「出た出た!それまさか官能小説じゃないですよね?
ワシ:「いえいえ、違います。(笑)純粋な文学小説です」
牛島さん:「怪しいなぁ・・・」
 
よし。明日から早速取りかかろう。
 
「冬」
 
薄雪彩山頂
寒風揺枝葉
鳥待新芽吹
我欲新戦場
 

「冬」
 
飛雪銀山頂
寒風晶樹枝
鳥催緑芽長
吾書英雄詩
 


呉先生の域に達するにはあと十年はかかるかな。
1月18日(金)雨なし
最近、複数のブログの記事の断片を集めてつなぎ合わせて意味不明な文章を自動的に作ってる訳のわからないサイトがあるけどあれは何なんだろう?ワシの記事もよくパクられてる。何がしたいのかがよくわからない。謎だ。まぁ別にいいけど。
 
知らない間に「ESEグルメ」はえらいたくさんのサイトにリンクされてたり、ブログのお気に入りに入れて貰ってるみたいだけど、えらく評価が高いので恐縮してしまう。同時にすごいプレッシャーも感じる。ちゃんとやってる店だけを応援するというスタンスを固辞しなければ。ビジネスでもそうだけどポリシーの変更だけは断じてやってはいけない。スタイルは何度変えても信念だけは貫き通すべき。そこに信頼が生まれると思う。「変えていく」ということが戦後の日本の発展の秘訣だったのかもしれないが、これからは「守る」ことが大いに必要だろうと思う。こういう考えの人間が一人ぐらいいても問題はないやろ。
 
今日は「システムハウス」さん、「Rプランニング」さん、「質みよし」さんとまわって帰宅。最近は「質みよし」さんでの撮影の合間におやつが出るようになった。途中で休憩が入るとだいぶ楽だ。今日もたくさん撮影した。しかしなぁ、独立した頃はこんなカメラマンみたいな仕事するとは思わんかったなぁ。
 
「振袖」
 
散らす花
古びてもなほ
艶やかな
振袖の色
時を語らん
 
1月17日(木)晴れThe Who
なんか忙しくて無心で働いたような気がする。あっという間の一日だった。「ヘアーショップ ムーヴ」さんに始まり、「ランドリー・キッチン」さんでトラブル解決、「アルファホーム」さんで物件登録、「小笠原」さんでも物件登録、そして最後に「雷山千如寺」さんで資料作成。
帰宅は8時過ぎ。昨日作っておいたロール白菜を暖めて姫の帰宅を待つ。寒い日にはあったかメニューがやっぱりいいやね。味付けはすごいテキトーだったのに、姫の評価は上々だった!頑固な師匠にほめられたみたいで嬉しい(涙)。
 
「味見」
 
慣れぬ手で
作る夕餉の
味をみる
微笑むきみと
喜ぶわれと
 
1月16日(水)雨のち晴れTulip
昔書いた小説を「えしぇ蔵小説集」にアップした。1996年のコスモス文学賞に入選した「先まわり」。読み返してみると当時誰の作品を読んで影響を受けていたかが作風でわかる。懐かしいのぉ。
 
そろそろ今月の俳句を選ばないと。インターネット俳句会はみんなでお互いの作品を評価しあうので面白い。ただ作品が1,000以上集まるからその中から5つだけを選ぶというのはなかなか大変。先月は一人だけワシの作品を選んでくれてる人がいた。嬉しいもんやなやっぱり。
それにしても銭にならんことは楽しい。
 
今日は駅前のYさんに始まり、「新郷商会」さん、「三開発」さん、「オアシス珈琲」さん、「粕屋のお客さん」とまわった。
オアシス珈琲」さんは春に新商品「グァテマラ ナチュラル」を販売開始予定。これはなんと世界初の販売となる。通常、グァテマラは収穫されてから現地で水につけて、浮くか沈むかで選定されるが、どうしてもその段階で味が落ちる。このナチュラルというのはそれをせずに天日乾燥したもの。それを輸入して「オアシス珈琲」さんの特許技術で洗浄して販売する。独自の洗浄技術があるからこそできる商品なのだ。実験した結果、非常にフルーティーな味になったそうで今から楽しみ!
 
今日は夕食後に明日のえしぇ蔵クッキングの料理を作った。明日あたためるだけですぐに食べれるようにした。今回の料理は結構大変だった。でも味はどうなったかわからん。
 
「料理」
 
白菜を
巻いて楽しき
料理かな
 
1月14日(月)晴れなし
今日はまず姫を連れて「中国鍼灸院」さんへ。姫の体調も鍼で調整してもらった。そして例によって今日も先生は漢詩の話をしてくれた。
 
呉先生:「漢詩は大きく表現していいヨ。大きく書いてあると感動も大きくなるネ」
ワシ:「よく大げさに書いてありますもんね」
呉先生:「そう。例えば李白は三階建ての建物を百階あると表現したネ(笑)」
ワシ:「なるほど(笑)」
呉先生:「それから漢字を並べる順番は多少間違えても漢詩の場合は許してくれるから大丈夫」
ワシ:「あ、そうなんですか」
呉先生:「そう。だからまず漢字を並べてみることが大事」
ワシ:「はい」
呉先生:「おかしかったら何回も何回もなおせばいい」
ワシ:「はい」
 
今日習ったのは、中国に修行に来た日本の高僧が帰国する時に送ったといわれる詩と、三国志に登場する有名な「七歩詩」。この詩は非常に感動する詩なので以下に掲載。
 
曹操の跡継ぎ争いをした兄の曹丕と弟の曹植だったが最終的には兄が相続することになった。兄は後顧の憂いを絶つために弟に七歩歩くうちに詩を作れないと殺すと脅すが、弟は見事に以下のような詩を作り兄を涙させる。

「七歩詩」  曹植
 
煮豆燃豆箕、
豆在釜中泣。
本是同根生、
相煎何太急。
 
豆を煮て豆の箕(まめがら)を燃(た)く
豆は釜中に在って泣く
もと是同根より生ず
相煎(あいに)る何ぞ甚だ急なる
 
(豆を煮るのに、豆殻を燃やす。豆は釜の中で暑さに耐えかねて泣く。元は同じ根から生じた間柄であるのに、なぜ急にそのように言うのか。)
 
うぅ・・・ん・・・素晴らしい・・・この短い詩の中に悲しみが満ち溢れている。はぁ大したもんだ。
 
今日来られてた患者さんの中にブログを見てくれてる方がいた。やっぱ嬉しいもんだな。
 
その後は前原へ!以前、「和白教会」で説教して頂いた木村先生のご自宅に「和白教会」の黄先生ご一家と一緒にお邪魔した。
ワシは以前から木村先生には一目どころか八目ぐらい置いて密かに尊敬している。先生は口先だけの平和主義者ではなく行動の人で、あの有名な「人間の盾」に参加した人なのだ。問題の周りにいて論じるのは誰にでもできるが、問題の中に飛び込んでいく勇気を持つ人は少ない。先生はそれを実践した人だから、先生の笑顔にはカリスマ性さえ感じさせるものがあった。西南学院大学でも教鞭をとっておられるが、平和論を生徒に教える際にまずクラウゼビッツなどを教材にして戦争論から教えるというからすごい。その発想が、着眼点が素晴らしい。なるほど戦争というものの本質を知らずに平和を強調しても戦争を知らない現代人には響かないだろう。やっぱ先生はすごい。また一人師匠を発見やな。
築80年の古民家を改装したご自宅の素晴らしさにもただ感動・・・次の我が家の参考にさせてもらった。
お昼は黄先生の手料理と黄先生の子どもさんたちが作ったデザート、木村先生自作の野菜を使ったすき焼きで楽しく食事。あぁ久しぶりの牛肉に感動・・・腹いっぱい食べてしまった。
その後はみんなで近くを散歩した。空気が澄んでなんとも気持ちいいもんだ。やっぱりこのへんに住みたいやね。
 
「戦争」
 
渓流奏音楽、
竹林舞微風。
民不欲争戦、
自然常和平。
 

(呉先生による添削済)
1月13日(日)晴れ賛美歌
M島さんの来年のカレンダーのテーマが決まった。「城」の写真にするそうな。面白いことになりそうだ。そういえば昔、ワシも武将の銅像の写真をよく撮ってたっけ。城ならいろんなところにあるから旅行がてら撮影していくと楽しいやろうな。
 
和白教会」に行った後、取材してから帰宅。デスクワークをしてたら・・・寝てた。あぁ昼寝ってなんといいものだろう。
夜は豆乳鍋だった。胃腸の状態が元に戻るといろんなものがおいしく食べれる。幸せなことだ。
 
中国鍼灸院」の呉先生に漢詩を頂いた。題は「えしぇ蔵」。なんと畏れ多いことだろう。
↓これがその漢詩。()内は先生による解説。

[えしぇ蔵]
 
鳥語花香人心爽、 (鳥の歌や花の香は人々の心を爽やかにし、)
詩情画意感動長。 (詩情と絵意は感動を長くする。)
新宮筆下蔵世界。 (神宮君の筆下の蔵世界、)
平成尽入君篇章。 (平成の素晴らしい所はすべて君の文章にある。)
 
呉炳宇
 
先生、超感動しました。ありがとうございました。
ワシも漢詩の腕を磨かなければ!今年の一つのテーマにしよう。
 
「病み上がり」
 
口にする
いづれもうまし
病み上がり
 
1月11日(金)雨なし
姫はまだ静養中。ワシは仕事へ。「システムハウス」さん、「Rプランニング」さん、「質みよし」さんとまわって帰宅してみると姫がだいぶ元気を回復してた。久しぶりに食べる姫の料理。う〜ん、やっぱうまいね。
 
中国鍼灸院」の呉先生に漢詩の宿題を出されてたので昨日一つメールしてみた。こんなやつ↓
 
親鳥備産卵 (親鳥は産卵に備え)
草木待春風 (草木は春風を待つ)
師示次目標 (師は示す次なる目標)
我従新潮流 (我従う新しき潮流)
 

 
そしたら先生からお手本が送ってきた。
 
鳥児育新卵
草木迎春風
師引高目標
我乗美詩情
 
呉炳宇
 
なるほど・・・雲泥の差だ。さすが先生。
 
「厨房の君」
 
我がために
病をおして
厨房に
君立つ姿
いたましきかな
 
1月10日(木)晴れYes
昨日の最後に訪問したのは「ホテルぱれっと」のガルシアしゃちょー宅だった。その後帰宅すると姫がベッドで苦しそうにうなってる。ひどい吐き気に悩まされていた。ワシは自分で晩飯食べて風呂入って姫の看病しながら仕事してると・・・どうもなんかワシもおかしい・・・そして突然の吐き気!姫と同じ症状になった。後でネットで調べてみたらこれは間違いなくノロウイルスだろうと思う。どっちかがどこかでもらってきたんだろう。ワシも1階の居間にダウンしてしまった。何回かトイレに行くと徐々におさまって、ワシは夜半頃にはだいぶ回復した。
そして今日の朝、姫を寝かせたままワシだけ一人で朝食を食べて仕事へ。「ブライダルミュージアム ビッビ」さん、「ギャルソン」さん、「アルファホーム」さん、「小笠原」さんとまわって帰宅すると姫はまだ少し具合悪そうだった。晩飯はワシがうどんを作ってあげた。だいぶ回復してきてるみたいだが、まだまだゆっくり休ませないといけない感じ。
恐ろしや、ノロウイルス!
ちなみに仕事中に胃が痛かったので「中国鍼灸院」の呉先生にメールして胃の痛みをとるツボを習った。合谷というツボで手の親指と人差し指の間の部分だそうな。(呉先生、ありがとうございました。)
 
「祈り」
 
苦しげに
夜半に唸る
きみを見て
無力なる我
ただ祈るかな
 
1月8日(火)晴れBilly Joel
ウイルホーム」さんでは大量に宿題が待ってた。猛烈に集中してこなしたけど少し残してしまった。事務のI島さんにちょっと手伝ってもらった。
 
今日はおにぎり食べながら運転して12時から「福岡・宗像整体スクール」の須山先生を訪問。プリンターのメンテナンスをした。先生の自宅の近所にはすごい豪邸がある。
 
ワシ:「先生、あの豪邸はすごいすね」
須山先生:「あれでしょ?大工さんの話では億はするでしょうと言ってましたよ」
ワシ:「億ですか?ひぇー」
須山先生:「昔からね、ああいう家はね、奥が深いって言いますからね・・・」
ワシ:「・・・・・・」
須山先生:「わははは!面白くない?面白くない?わははは!面白くない?」
ワシ:「なるほど・・・」
須山先生:「わははは!」
 
先生の話し方が面白いと思います。
 
住まいのイシダ」さんでは、社員全員で交替でブログを書くことになった。
 
ワシ:「社長、えらいいっぱい書いてますね」
社長:「書きましたよ」
ワシ:「こんないっぱい書かなくていいですよ。少しでいいですよ」
社長:「少しでいいと?」
ワシ:「はい。でないと息切れしますよ(笑)」
社長:「いや、もう息切れしてきた(笑)」
ワシ:「N谷さんがまだ書いてませんね」
N谷さん:「そういうの苦手なんです。何書いたらいいですか?」
ワシ:「なんでもいいですよ。思ったことを書いたらいいですよ」
店長:「しんぐさんみたいに会話にしたら面白いかもね」
N谷さん:「家庭の会話を?(笑)」
店長:「社長と対決してる会話を書いたりして(笑)」(←店長は社長の奥さん)
N谷さん:「しんぐさんと奥さんてけんかすることあるんですか?」
ワシ:「う〜ん、あんまりないですね」
N谷さん:「やっぱりね。日記見てたらなんかお互いを尊敬してるって感じですもんね」
ワシ:「N谷さん家はどうなんですか?」
店長:「N谷さんはね、旦那さんのおっかけなんです」
ワシ:「旦那のおっかけ?(笑)」
店長:「そう。旦那さんが大好きなんです」
ワシ:「へーいいことじゃないですか」
N谷さん:「いや、そうじゃなくて、どこにいるかがすごく気になるんです」
 
嫁が旦那のおっかけか。いいねぇ。
→ 「住まいのイシダ スタッフブログ
 
東部ハウジング」のA貞さんはさぞかし正月太りしてるだろうなと思ったら全然太ってなかった。
 
ワシ:「正月太りました?」
A貞さん:「それが全然なんですよ。そうとう食ったり飲んだりしたんですけどね」
ワシ:「うらやましい・・・全部うんこになったんでしょうね」
A貞さん:「すんごいたくさん出ますよ」
ワシ:「栄養吸収してないんじゃないですか?」
A貞さん:「一回べろべろに酔って、洗面器に顔つっこんだまま寝てたらしいです」
ワシ:「吐きながら?」
A貞さん:「そうです。でもやっぱこのままじゃまずいかなと思って、遅ればせながらビリーを始めました」
ワシ:「ビリー!今頃ですか」
A貞さん:「そうです。うちの父もやってますよ。もう70ですけどね」
ワシ:「70!元気ですねぇ」
 
70歳でビリーか。尊敬するなぁ。
 
ムラオ商事やひめ」さんに行くと、橋本社長がパソコンでハガキを作ってた。
 
ワシ:「何やってんですか?」
橋本社長:「年賀状作ってんの」
ワシ:「出し忘れた人に出すんですか?」
橋本社長:「いや、全然出してないのよ」
ワシ:「今から全部出すんですか?(笑)」
橋本社長:「そう。年末年始ずっと遊んでたからさ」
 デザインを見ると、きれいな朝陽の写真に(平成20年元旦の日南海岸の朝陽)と書いてある。
ワシ:「これ、ほんとに日南ですか?」
橋本社長:「え・・・?」
ワシ:「・・・違うでしょ?」
橋本社長:「・・・わかる?」
ワシ:「わかりますよ(笑)」
橋本社長:「そうだよね。元旦は天気悪かったからね」
ワシ:「またネットで見つけた写真かなんかでしょ?」
橋本社長:「そう」
ワシ:「すぐばれますよ(笑)」
橋本社長:「いいんだよ。どうせさ、関東のほうに出すんだから」
 
確か去年も疑惑の写真を使ってたような気がするな。(2006年12月29日の日記参照
 
「うれひ」
 
休みては
ただ徒然に
わが身など
うれふことなぞ
暇なればなり
 
1月7日(月)晴れBilly Joel
まずは「中国鍼灸院」さんで鍼治療。今日は呉先生は漢詩の本をワシに見せて何やら説明を始めた。
 
呉先生:「漢詩はとても簡単に作れる。まずこことここは名詞にする」
ワシ:「はい」
呉先生:「こことここで韻を踏む」
ワシ:「はい」
呉先生:「前半は自然のことをうたう。後半は自分が思ったこと」
ワシ:「はい」
呉先生:「文字の並べ方は英語と同じ。名詞がきて、次に動詞。その後に目的語がくるヨ」
ワシ:「はい」
呉先生:「まずは作ってみて。携帯のアドレス教えるから作ったらメールして。添削するヨ」
ワシ:「はい」
 
なんかいつのまにか漢詩を習うことになってしまったワシであった・・・。なんで?
よっしゃ!いっちょ呉先生をうならせるものを作ってみようぞ!
 
さて、今年の仕事開始!「コスモ不動産」さんでスタート。今日は社長にパソコンの指導をした。
お次はおにぎり食べながら運転して急いで「ランドリー・キッチン」さんへ。たまってる宿題を片付けた。脳みそフル回転でちょっと疲れた。
その次は「粕屋のお客さん」へ。社長ご夫妻には今年の年賀状も好評だったようでよかった。
最後は「藤田」さん。いつも社長は作業するワシの横にずーっと座って世間話をする。その話を聞いてあげるのがワシの仕事の一部でもある。いろんな会社で聞き役してるけどワシってセラピスト的素質があるとかいな?
 
「漢詩」
 
師は誘ひ
漢詩の風や
我に吹く
 
1月6日(日)晴れ賛美歌
多くのリクエストにお応えして、姫のジャンプ写真を公開します。見よ!この大いなる飛翔を!
 

 
よぉ〜飛んでます。
 
「雄姿」
  
雪山に
姫の雄姿ぞ
はばたけり
滞空時間は
きわめて短し
 
1月5日(土)晴れなし
今回の年末年始はたっぷり休みをとった。でもあんまり長いと引退したような錯覚に陥る。身体を動かさない日が続くのも気持ち悪いので今日は新春第二段の登山。今回は「砥上山」。ここは神功皇后伝説が残る山。あまり高くなく道も急ではない。ポカポカ陽気の中、姫とてれてれ登った。山頂には祠があって、その周りは少し開けていた。見晴らしはよかったが今日はかすみがかかってた。お昼はおせち料理の残り弁当を食べた。外で食べると何でもうまい。
 
 
下山してからは原田駅前の「フィネス」でパンを買ってから、登山の後のお約束の温泉へ。今回は「筑紫野温泉アマンディ」。ここもなかなかに快適。ゆっくりとつかって疲れをほぐしてから帰宅した。
 
「松の内」
 
筑紫野に
湯浴みて未だ
松の内
 
1月4日(金)晴れなし
午前中は「中国鍼灸院」さんへ。今日は呉先生が1995年に産業医科大学で「気功と西遊記」について講演された時の資料を見せてもらった。
 
呉先生:「西遊記のことちょっとまとめたのがあったからコピーしたヨ」
ワシ:「お、ありがとうございます」
呉先生:「どう?おもしろい?」
ワシ:「へー、八戒って八正道(正見、正思、正語、正業、正命、正精進、正念、正定)のことなんですね」
呉先生:「そう」
ワシ:「悟空は大悟り、悟浄はきれいな悟りなんですね。へー」
 
西遊記は般若心境や道徳教の実習本であり、作者(呉承恩)の気功の体験記録でもあるそうな。三蔵法師一行の旅は、作者が練気功中の内臓の変化や体の反応や困難を乗り越える体験をまとめたものだそうな。へー知らんかったー!
 
ワシ:「本当の西遊記では悟浄は河童じゃないんでしょ?」
呉先生:「ちがうネ。文化が中国から日本に伝わる時にだいぶ変わってしまうことはよくあるネ」
ワシ:「そうですね。干支って中国もありますよね?」
呉先生:「中国が先ヨ。本当の干支は猪ではなくて豚ヨ。日本に伝わる途中で変わってしまったネ」
ワシ:「そういえば韓国も豚ですもんね」
呉先生:「あと七福神も違うね。中国では八人いるよ。それが日本に伝わるまでに七人になってしまったヨ。多分、途中で海に落ちてしまったネ(笑)」
ワシ:「なるほど(笑)。途中で一人海に落ちて七人になったと。なるほどなるほど(笑)」
 
今日は中国の歴史の本をたくさん見せてもらったり、また太極拳を習ったりしてだいぶ長居してしまった。
 
午後は姫と買物。エプソンの複合機を買ってしまった。かなり高機能なやつ。ひゃー使いこなせるかいな。
 
「師の教え」
 
眼(まなこ)開く
悟りのツボか
師の教え
 
1月2日(水)晴れMartha Argerich
天気がいいので山登りすることにした。今回目指すは九千部山。姫が作ったパンを持っていざ出発。那珂川から南畑ダムに行き、グリーンピア那珂川の入口に車をとめて登山開始。
大晦日前後に雪が降ったので山はまだ多少薄化粧してるかな?・・・と思ったら!登り始めからいきなし5センチほどの積雪。それが登れば登るほど深くなり、一番積もっていたところでは50センチはあった。ひぇ〜!これじゃ雪中行軍じゃ〜!と思いつつ必死で登った。この山はそんなに大変な山じゃないのに雪のおかげで足が重いのでめちゃめちゃ疲れた。
途中の谷で姫が、「うわー!びっくりした!」と叫ぶから何かと思えば、「いのししがおったぁー」と言うので見るといのししの親子が崖を登っていくのが見えた。うわー、生いのしし遭遇は対馬時代以来かもしれない。(対馬じゃ珍しくない。ちなみに対馬では海を泳ぐ鹿も見たことがある。首だけ出してるのでネッシーかと思って死ぬほどビビッた)
ワシらの前に一人だけ登ってたらしく、足跡が雪に残ってたので助かった。そうじゃないと真っ白で登山道も何もあったもんじゃなかった。途中でその先に登ってた人が下山するのとすれ違った。気さくなおじさんだった。ワシの経験上、山男というのはみんないい人で、そしていつも一人。自然を愛する男は孤独が好きなのかもしれない。
雪に残った足跡の歩幅が広いので姫が歩きにくいというから、優しいワシが新たな足跡を作りながら歩いてあげているというのに、姫は一人雪合戦してワシの背中にぼんぼんぶつけてきやがる。ちきしょーめ。
 
 
頂上に着いた時は爽快な気分。地上は真っ白だが空は真っ青だった。最高の天気。ここでパンを食べてから恒例のジャンプ。いろんな人に「今年も飛ぶんですか?」と訊かれたので飛ばないわけにはいかない。
 
姫:「どこで飛ぶ?」
ワシ:「あの岩から飛ぼうか。ちゃんと撮ってよ」
姫:「うん」
ワシ:「行くぞ!2008年の俺の意気込みを見よ!とぉー!」
姫:「あははは!」
ワシ:「撮れた?見せて・・・あら、だめやんこれじゃ。もう一回ね」
姫:「うん」
ワシ:「ふぅ・・・行くぞ、2008年の俺の意気込みを見よ!とぉー!」
姫:「あー失敗した」
ワシ:「え?見せて・・・もぉ〜下手ねぇ。じゃもう一回ね」
姫:「うん」
ワシ:「ふぅ・・・いくぞ・・・2008年の・・・俺の意気込みを見よ。とぉ〜」
姫:「撮った」
ワシ:「今度はバッチリやろ?見せて・・・う〜ん、イマイチやねぇ・・・もう一回!」
姫:「うん(笑)」
ワシ:「ふぅ・・・ふぅ・・・いくぞ・・・2008年の・・・俺の・・・いきごみを・・・見よ・・・とぉぉ・・・」
姫:「撮れたよ!」
ワシ:「どれどれ・・・うん・・・よっしゃ・・・これでいい・・・ふぅ・・・」
 
 
下山のための体力の一部を奪われた。ちなみに姫のジャンプをワシは一発で撮影成功。やはり腕の違いやな。
天気がいいので下山する頃はどんどん雪はとけていった。登山口に戻って来た時には二人とも思ったより疲れきってた。この疲労を癒すために清滝の温泉に寄った。山の中に見つけた天然温泉はお湯もきれいだし設備も充実してたので非常に快適だった。露天風呂で冬の空を眺めながらこの心地良さを俳句に表現しようかと思ったが・・・浮かばなかった。
それにしても思いがけず楽しい雪中行軍だった。明日は足が痛いかも。
 
「雪」
 
沢の音
冴えて山道
雪深し
 
1月1日(火)晴れなし
謹賀新年 2008
 
今年は何もしない正月。姫のおせちで幕を開ける。しかしまぁ我が嫁ながらこの料理の腕は大したもんだ。だしがしっかりきいててどれもめちゃめちゃうまい。朝から食いすぎた。
大晦日が雪だったので一階の窓ガラスを拭いてないのが気になってた。午後から晴れてきて風もなくなったのでせっせとガラス拭きをした。夕方は姫とジョギング。仕事しないで食ってばかりだからなるべく身体を動かさないと!
 
今年の目標を何にしようか思案中。30代の10年間はパソコンの仕事に捧げたが、今年がその最後の1年。既存客を大事にしながら次のステップへの準備に入らないといけない1年になる。だらだら過ごすわけにはいかない。気合い入れて生きるべ!
 
「正月」
 
あぁ正月
きんとん田作り
たたきごぼう
おにしめシュンユイ
菊花蕪かな
 

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