この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
7月
7月31日(木)晴れなし

なんか今日は特に疲れた。「ヘアーショップ ムーヴ」さん、「あおば不動産」さん、「アルファホーム」さん、「センチュリー21 小笠原」さん、「ブライダルミュージアム ビッビ」さん、「ギャルソンヘアー」さんとまわった。体調を崩さないように。油断大敵。
 
あおば不動産」さんでは、またI本さんのご自宅にお邪魔してパソコンの指導。でもそれはすぐに終わって、またまたグルメと文学の話。I本さんの食べ歩きのデータベースがまたすごい。「あそこのそば屋は行ったか?」「あそこのうどんはうまいな」「ラーメンならあそこだな」「あそこはいいぞ。行ってみたらいい」・・・などとたっぷり情報を頂いた。そして文学の話にもまた花が咲いた。

I本さん:「三島由紀夫が書いた時の『午前』を見せてやろうか?これだ」
ワシ:「おお!三島由紀夫!島尾敏雄もいる」
I本さん:「昭和21年だな」
ワシ:「島尾敏雄もよく読まれるんでしょ?」
I本さん:「好きだな」
ワシ:「島尾敏雄のどれが好きですか?」
I本さん:「全部いいな。ものの考え方とか、とらえ方とかが好きだな」
ワシ:「よくお酒を一緒に飲まれてたのはどなたでしたっけ?」
I本さん:「井上光晴だ。彼とはよく一緒に飲み歩いたよ」
ワシ:「たしか壇一雄とも飲まれたことあるんでしょ?」
I本さん:「あるよ」
ワシ:「壇一雄ってどんな人ですか?『火宅の人』にあるようなだらしない人でした?」
I本さん:「いや、全然だらしなくないぞ。おおらかで面倒みが良くてな。人が集まるんだよ。いい人だよ。小説書く時はたくさん書くしな」
ワシ:「へーそうなんですか・・・」
I本さん:「俺もなぁ、新潮に載った時は大岡昇平や大江健三郎が褒めてくれたんだけどな・・・」
ワシ:「は?大岡昇平と大江健三郎に褒められたんですか?」
I本さん:「昔の話だがな。今じゃもう才能が枯渇してだめだ」
ワシ:「才能って枯渇するんですか?」
I本さん:「う〜ん、枯渇するなぁ」

なんだかんだで文学の話は永遠に続く・・・。
 
えしぇ蔵文学修行の旅は6ヶ月経過。今月終わったのは以下の5冊。
 
「大仏次郎」、「獅子文六」、「尾崎士郎/坪田譲治」、「中山義秀」、「石坂洋次郎」
 
62冊終了、あと26冊。
 
「もの書きの夢」
 
もの書きの
夢を抱きて
ただ生きて
多忙に筆を
ふるう間もなし
 

7月30日(水)晴れTulip

お決まりの水曜日コース。「新郷商会」さん、「三開発」さん、「オアシス珈琲」さんとまわって、最後は「粕屋のお客さん」。今日は社長に「しんぐさん、パソコン買いに行こう。いいやん、たまには俺と買物しょうや」と言われ、アプライドへ。中古のXPで安いのがあった。かなりお得。それにしても中古で既にVISTAが大量に並んでるのには驚いた。
 
今日の夜は韓国の留学生二人がうちに食事に来た。姫と一緒に料理して、おいしそうに食べてた。最初食べ始める時に、目上のワシらが食べるまで箸をとらないで待ってるのには感心した。おぉこれぞ韓国のしつけだと思った。なんと礼儀正しい。今まで何人も若い韓国人を見たが、その礼儀正しいのには毎回感心する。日本人よ、見習おうではないか。
 
「礼」
 
隣国の
若き魂
礼を知る
 

7月29日(火)晴れPaul McCartney
ウイルホーム」さんに子ども連れのお客さんが来て、小さい男の子二人がカウンターのところでゲームして遊んでた。事務のIさんがお茶を出してあげたのでそれを飲みながら遊んでたが、お茶がなくなるとかわいい声でおかわりを欲しがった。
 
男の子:「おかわりください」
Iさん:「・・・・・・」(←仕事に没頭してて聞こえてない)
男の子:「おかわりください」
Iさん:「・・・・・・」(←まだ聞こえてない)
男の子:「ねぇねぇ・・・」
Iさん:「・・・・・・」(←さらに聞こえてない)
男の子:おねーちゃん、おかわりください
Iさん:なぁに?おかわり?ちょっと待ってね〜」(←なぜか聞こえた)
ワシ:「小さいのに世渡りうまいなぁ」
Iさん:「あはははは!おねーさんにはまいったわね」
社長:「おねーさん?だれが?あつかましい!」

その後、「住まいのイシダ」さん、「東部ハウジング」さん、「ムラオ商事やひめ」さんとまわった。
ムラオ商事やひめ」さんで会社の健康診断の結果をめぐってワシと同じ世代の人たちが集まってやんややんやと騒いでた。何もひっかかってないという人はいなかった。中性脂肪だの、なんとか値だの、かんとか値だの、基準を上回ってる人が多かった。ワシが健康診断で何もひっかかってないというほうが驚きだったらしい。それもこれも姫のおかげやな。でもたまには焼肉食いたい・・・。
 
「おねーちゃん」
 
Iさんを
動かすことば
「おねーちゃん」
 
7月28日(月)晴れなし
一週間の始まりはまず「中国鍼灸院」さんで鍼をうってもらってからと、駐車場に車を止めて中に入ると、おや、こんな朝早くにもう先客がいる。どちらのご夫婦?と思ったらうちの両親だったりする。そういえば昨日からもえちゃん一家と福岡に遊びに来てるんだった。
今日の診察室にはパンの香りが充満してた。「ちょうど今焼きあがったとこヨ。ちょっと食べてみる?いいヨ。どうぞ」と先生にすすめられて親子3人で分けて食べた。これがまたなかなかにうまい!先生やるなぁ。
 
呉先生:「今日はね、張良の話ネ」
ワシ:「劉邦の軍師ですね」
呉先生:「そう。張良が兵法を教わるために弟子入りしたのが、黄石公ヨ」
ワシ:「あの何回も靴投げた人ですね?(笑)」
 (黄石公は橋の上から自分の靴を川に投げて張良にとってこいと命じた。張良がとってくるとまた靴を川に投げた。これを3回繰り返した。犬じゃないんだから。そして明日またこの時間にここに来たら兵法を教えてやると言ったので次の日その時間に来たら黄石公が先に来てて、「遅いから教えない。明日また来い」と言われた。次の日は思い切り早く行ったけどまた先を越され、「遅いから教えない。明日また来い」と言われた。そこで今度は張良は帰るふりをして家には帰らず、ずっとそこにいた。そしてようやく黄石公に「よし。教えてやる」と許しをもらった。要するに人になにかを教わる時は謙虚になりなさいということ。)
呉先生:「張良は劉邦が天下とって漢の国を作った後、小さな国をお前にやると言われても断って辞めて締まったヨ」
ワシ:「辞めてどこに行ったんですか?」
呉先生:「また黄石公を探しに行ったヨ」
ワシ:「へー」
呉先生:「国を作ってしまったら優秀な部下は殺されてしまうヨ。天下とられてしまうかもしれないから。劉邦の片腕の韓信は殺されてしまったヨ。だから張良は殺される前に先に辞めてしまったネ」
ワシ:「へーなるほど」
 
黄石公と張良の話は文献で微妙に内容は違うが、非常に興味深いものがある。黄石公は張良に書を授け、「お前は10年後に王者の軍師となっているであろう」と予言し、その通りになった。そして「13年後にまた会おう」という予言どおり、13年後に黄色い石となった師匠に再会する。
こういう歴史上の事実を元にしたエピソードは後世の手が加えられてはいるだろうけど実に面白いもんだ。
 
今日は呉先生に自作の詩を頂いたのでここに掲載。まったく見事なもんですな。
 
「卜算子」 蝉蟋
 
呉 炳宇
 
蝉送夏暑歸、
蟋迎秋爽到。
玉杯美酒夕陽紅、
寵辱皆忘尽。
随遇人易安、
知足心中楽
疾病千万謝地天、
神鬼常相助。
 
蝉は夏の暑さが去って行くのを送り、
こおろぎは秋の爽やかさが来るのを迎える。
杯の美酒が夕陽に紅く染まれば、
ほめられたことも、怒られたことも、すべて忘れる。
人に遇って従えば生きやすく、
心中満ち足りていれば常に楽しい。
あらゆる病気は、天地に感謝していれば、
神様も鬼も常に助けてくれる。
 
(訳:えしぇ蔵)
 
江田建設」さんにお邪魔した時、専務に「ウイルスバスターからなんかメッセージが出るんですけど見てもらえますか?」と言われたのでパソコンいじってると後ろで「カシャ!」という音がした。あぁまたやられた。次回は油断しないようにと思うのにいつも撮られてしまう。また専務の日記に登場してしまった。「大工工務店の専務日記
 
今日は3社。「コスモ不動産」さん、「江田建設」さん、「藤田」さん。
夜は姫と待ち合わせして久々に外でイタリアンを堪能した。
 
「パンの香り」
 
目を閉じて
パンの香りや
鍼灸院
 
7月26日(土)晴れなし
太田自動車鈑金」さん、「オアシス珈琲」さん、「ウイルホーム」さん、「星香園」さんとまわった。
 
オアシス珈琲」さんで聞いた話。モカが残留農薬検出で輸入ストップだそうな。幸い、「オアシス珈琲」さんではモカの在庫があったので年内は販売ができるらしいが、モカマタリとゴールドモカは販売中止を余儀なくされた。この問題は中国の餃子とは違って、検査する側の基準の曖昧さに問題があるらしい。人体に影響はなく、実際輸入ストップしたのは日本だけらしい。これはちょっとエチオピアの人たちがかわいそうだなと思った。
 
星香園」さんでは牛島さんとの会話がまたまた盛り上がって、しかもその内容を一字一句覚えているのに、残念ながらまたR指定。書いてもほとんど伏字になってしまう。いかんなぁ。次回は日記に書けることを話そう。

星野村の川で遊んでる子どもたちがいた。あのはしゃぐ姿と水しぶきの中に、美しい日本の夏を見た。夏という季節は必ず幼少期を想起させる。子どもにとって夏休みとは自然と戯れるためにあるもので、決して冷房のきいた部屋で問題集を解くためにあるのではない。
 
「水しぶき」
 
せせらぎに
子どものたてし
水しぶき
その冷たさや
肌覚ゆなり
 
7月25日(金)晴れWings
本日は、「システムハウス」さん、「Rプランニング」さん、「質みよし」さん。猛暑で体力消耗気味の状態で「質みよし」さんでの撮影3時間はかなりこたえる。毎回出されるおやつで糖分補給できるのでだいぶ助かってる。あーそれにしてもワシのデジカメもそろそろ限界かな・・・。
 
新解釈徒然草 「あーるの女御」
 
陽差しの厳しき文月に「あーる不動産」をおとのひて見目麗しき女御とかたらふやいとをかし。
数多の人笑わせけるえのの方の、「かうひいまめお」なる物語やいとをかし。新しき女御のぽんの方、「われ、かうひいまめおの物語読みけり。をかしきこといみじかりけり」といへり。また、つねに「勘弁し給ひそ、勘弁し給ひそ、」といひて笑ひけるあさの方、えしぇ蔵に「いかにして人のことば覚へたまひしや、いと不思議なりけり」といへり。またぽんの方、「われ、そを会得したく覚えけり。いかなる秘訣のありけるや」と尋ねけり。えしぇ蔵、「おもしろきことありける後、時を待たず己のうちにて二度おさらいするは大事なり」と答へけり。また、あさの方、「一日におもしろきこと幾度もありし時はいかにせしや」と尋ねけり。えしぇ蔵、「おもしろきことは自ずと残れり。残らぬものはおもしろくなきことなり」と答へけり。二人の女御、深くうなずけり。
 
「おもしろき話」
 
おもしろき
人のはなしを
おもしろく
綴りしものは
ブログなりけり
 

(すいません。高杉晋作のパクりです。正しくは「おもしろきこともなき世をおもしろく すみなすものは心なりけり」です。ちなみに下の句は野村望東尼がつけたと言われています。)
7月24日(木)晴れGeorg Friedrich Handel
本日は、「ヘアーショップ ムーブ」さん、「あおば不動産」さん、「アルファホーム」さん、「センチュリー21 小笠原」さん、「雷山千如寺」さんを訪問。しっかし暑いな。今年の夏は長くなりそうだ。
ちょっと面白いブログを見つけた。「84歳ブログ「紫蘭の部屋」 かなり面白い。ブログにしておくにはもったいない完成度には脱帽した。しばらくはまりそう。ここで紹介してしまうとワシのブログの軽薄さが強調されるな。
 
雷山千如寺」さんで和尚さんがお盆に檀家さんをまわるスケジュール表を作った。さすがに九州を代表するお寺だから檀家さんの数もすごい。それを和尚さん一人でまわるのはさすがに無理なので息子さん二人がお手伝いする。その前には「千日観音」もあるし、そんなこんなで8月の和尚さんは大活躍。
 
「季刊午前」の例会にどの作品を持って行くか思案中。ん〜まだどれも浅いなぁ。例会までに新しいの書くか。このくそ忙しい中でか!また「千の灯火」書いた時みたいに朝5時から起きて書くか。今も5時台に起きるけどもっぱら読むほうに費やす日々。また書くほうに使うかな。
あぁ文学とはなんぞや、なんぞや・・・己がすべてを賭して追うべきや?魂を筆にあずけ、内なるものを書き尽くした後に、三島のごとくみぞおちに刃つきたてて彼岸に渡るべきや?
それにしても三島はすごいやね。もうあれほどの人は出らんやろうねぇ。
 
「那の津」
 
風たへて
波をわすれし
うち海の
眠るがごとし
那の津のたそかれ
 
7月23日(水)晴れJohann Sebastian Bach
「新郷商会」さん、「三開発」さん、「オアシス珈琲」さん、「粕屋のお客さん」とまわった。今月で「Mishima」が閉店なので「粕屋のお客さん」が終わった後、社長と食事に行った。ワシにとっては最後の「Mishima」。あぁまた一つ名店が消える。
 
社長:「しんぐさん、小説は書きよる?」
ワシ:「はぁぼちぼち書いてます。ESEグルメで連載してますよ」
社長:「あ、ほんと?」
ワシ:「こないだ里帰りした時におやじに『賞に応募した小説はどうやったか?』て訊かれたんですよ」
社長:「うん」
ワシ:「私が『いや全然だめやった』て言ったら、『お前のじいちゃんは帝大の文学部を出て、毎日新聞で社説を書きよったんやけん、血は受け継いどるはずやけどのぉ』て言われたんですよ」
社長:「ええ!そうなん?」
ワシ:「はぁ。私も知らんでびっくりしたんですよ」
社長:「昔の毎日新聞って今とは比べものにならんくらいすごかったんよ!」
ワシ:「はぁ。らしいですね。井上靖と机並べとったらしいですけど」
社長:「へー!!」
ワシ:「じいちゃんは井上靖のこと訊かれたら、『だらしねぇ男やった』て言ってたらしいです(笑)」
社長:「すごいやない!じいちゃんに負けんごとがんばらな」
 
先日も作家志望だったI本さんの書庫にワシの母方のじいちゃんの本があって、「あ、これ祖父の本です」と言ったらI本さんびっくりしてた。ワシの先祖はなかなかのツワモノが多い。あぁプレッシャーや・・・家名に泥を塗らんようにせんと。
 
「先祖の才」
 
先祖の才
われそのかけらも
受くるなら
筆をふるひて
恩報いたし
 
7月22日(火)晴れJohann Sebastian Bach

 
ウイルホーム」さんの近くの駐車場予定地から遺跡が見つかったそうで、その発掘作業を社長と一緒に見に行った。
 
社長:「あの黒くなっとるとこがあるやろ?」
ワシ:「どこですか?」
社長:「ここよここ。わかりにくいやろ?」
ワシ:「あ、これですか」
社長:「そう。これが柱のあとらしいよ」
ワシ:「え!こんな太い柱ならえらいでっかいものが建ってたんですね」
社長:「そうやろうねぇ」
ワシ:「へぇ〜」
社長:「発掘の費用はこういう収益物件の場合は事業者もちなんよ。そこがちょっと納得いかんちゃけどね」
ワシ:「え!じゃぁものすご重要なものが発掘されたらどうなるんですか?」
社長:「何年も待ったがかかったりするとよ」
ワシ:「うえー、発掘されたら事業者がっかりですね」
社長:「そうよ。でも春日、那珂川、筑紫野、太宰府って掘ったらなんか出てきそうなとこばっかりよ」
 
見てる分には遠い古代の生活に思いを馳せたりして興味深いものだが、当の持ち主や事業者にとっては不運以外のなにものでもないな。あぁそれにしてもどんなものが建っていたのだろうか・・・。
 
住まいのイシダ」さんでF井さんが「しんぐさん、あの小説の主人公はしんぐさんですか?」と訊かれた。「千の灯火」の連載を始めてからよくこの質問にあう。「あれはしんぐさんですか?」「実話ですか?」あんな悲しいことが自分の身に起こったら小説にするような余裕は多分ないと思う。あれはぜーんぶ創作。
 
「福岡国際高等学院」さんに授業風景の撮影に行った。今日撮っておかないと夏休みになって9月まで撮れなくなる。撮影の後、少しデザインの打ち合わせをした。
 
東部ハウジング」さんではA貞さんが暑中見舞いの宛名をなんと筆ペンで手書きしてた。手書きのものを貰うっていうのは嬉しいもんだ。印字したものと違って捨てるにしのびない。やっぱアナログのほうが心に訴えるもんだな。
 
「柱のあと」
 
時を知る
柱のあとの
黒さかな
 
7月21日(月)曇りFranz Peter Schubert
12時の便で対馬を後にした。あっという間の休日だった。それにしても今回はしみじみ島の過疎化を目の当たりにした。かつてワシが住んでいた頃に比べると著しく活気は無くなっている。みんな一体どこに行ってしまったのかと思うほど、どこに行っても人がいない。厳原でようやくちらほら人が歩いているのを見かけるけど韓国人観光客だったりする。あぁこのままだと本当に島はだめになる。ワシも「対馬の樹」の早田さんみたいになにか活動しなければいけないとつくづく思った。故郷を救うべし!
 
空港からそのまま久留米へ直行。「古雅書店」のヒゲコガさんが出演される久留米市民オーケストラのサマーコンサートを見に行った。サマーコンサートは無料で、曲目も有名な曲やクラシック以外のものも演奏されたりして、楽しい雰囲気を売りにしている。どの曲も見事な演奏で、非常に感動した。今回はヒゲコガさんがよく見える位置に座ったのでそのテクニックをじっくり見させて頂いた。やはり弦楽器はかっこいい。特にバイオリンは活躍する場面が多いのでオーケストラの華だ。ヒゲコガさんみたいな腕があるとさぞ楽しいことだろうな。
 
「朽ちゆくふるさと」
 
ふるさとの
にぎわい去りて
人去りて
朽ちゆく姿
見るに忍べず
 
7月20日(日)曇り時々雨なし
姫が編み物を習いたいということで母と棚にしまいこんだ毛糸を探している時に、なんと両親の結婚式の写真が出て来た。あぁなんとまぁ初々しい・・・姫が「お父さん、かっこいー」と言ってた。母は結構ふっくらしてた。しかしいいもんだ。ここから我が家の始まりなわけだな。
 
おやじと兄が集めた本が小屋にまとめて置いてある。本屋ができるくらいの量。何か持って帰ろうにも多すぎてきりがない。とりあえず読んでない松本清張と永井路子、寺田虎彦など数冊。
 
午前中、姫ともえちゃんを連れて厳原の「飯塚商店」へ。対馬の赤島で作られる塩を買ったが、この塩は火を通さずに作られたものだそうで、非常に味にコクがあるとのこと。早く使ってみたい。
帰りに見つけたパン屋さんでパンを買ってから帰宅。昼食を食べてから午後はさっきの塩の生まれ故郷の赤島までドライブ。ここは海のきれいさが半端ではない。こんなにきれいな海だから塩もうまくなるのかもしれない。
 
 
夜はまたまた姉の家族が来て酒宴。連荘で義兄と酒盃を交わす。焼酎がうまい。今日は締めにろくべえを食べた。これがうまいんだな。郷土の味だな。
いい気分のままふとんへ直行。武士は寝てよし、食べてよし。
 

「島の誉れ」
 
赤島の
海の青さと
ろくべえと
島の誉れに
饗されしかな
 
7月19日(土)晴れなし
バタバタと3社まわって、空港に着いたのが3時。今日から連休を利用しての帰省。かなり久しぶりの対馬だ。大いなる自然と母の手料理が待っている・・・。
空港には義理の兄ともえちゃんが迎えに来てくれてた。もえちゃんの身長が伸びてたので一瞬、若い頃の姉が迎えにきたような錯覚に陥った。しかしまぁ大きくなったなぁ。
家に着いてから両親と姉夫婦、もえちゃんとしばしのだんらん。両親健在なり。何よりの心の支柱だ。しばしお待ち下され、小さい旗の一本でも挙げてみせましょうぞ。
大きくなったとはいえどもえちゃんのボケぶりはますます盛ん。どうもこの子の中にはワシや東京のおじさんと同じ”ボケ”の匂いを感じる。同族相憐れむ。
 
姉:「もえちゃん、ほら、テストの話してやらんね」
ワシ:「なに?テストの話て」
もえちゃん:「あんね、国語のテストでね、『山の意味を書きなさい』ていうのがあったと。山は山やろーもん!って思ったちゃけど、なんか書かないけんけね、考えて考えてね、だいぶ考えたとよ」
ワシ:「で?なんて書いたと?」
もえちゃん:「木のかたまり」
 (みんな爆笑)
ワシ:「木のかたまり!(爆笑)いいねぇ!木のかたまりやもんねぇ。正解はなんやったと?」
もえちゃん:「なんかね、地表が盛り上がってどーのこーのって。知らんよね、そんなの」
姉:「あとあれは?『核家族化はなぜ進むか?』は?」
もえちゃん:「あ、えとね、社会も問題でね、『核家族化はなぜ進むか?』ってあったけんね、『祖父母と子ども夫婦の仲が悪くて経済的に厳しいから』て書いたと」
 (またみんな爆笑)
姉:「こん子が言いたかったとはね、嫁姑問題やったちゃけどね、しゅうとめっていう言葉が思い出せんで祖父母にしとると」
ワシ:「それで×?そこで自由な発想を評価して△くらいくれる先生じゃないとだめよね」
もえちゃん:「そうよね」
姉:「あと傑作は、『武士がしていいこと』」
もえちゃん:「歴史の問題でね、『武士がしていいこと』ってあったと。答えはね、名字帯刀やったと」
姉:「先生がね、『もえこの答えにはまいったばい』て言ったて」
ワシ:「なんて書いたと?」
姉:「寝てよい。食べてよい」
 (はいまたみんな爆笑)


泉のごとく湧き出るもえちゃんのボケネタ・・・。
 
夜は当然のごとく母の料理で酒宴。久しぶりの母の味は心にまで沁みる。お煮しめやいかの煮付けやらでビールを飲み、焼酎を飲む。そうは言っても女性陣は飲まないし、父もあまり飲めないからもっぱらワシと義兄で酒盃をかわす。
純朴な義兄にはいつも感謝している。ワシの大事な姉を幸せにしてくれた。姉のほうに関しては義兄がいてくれれば何も心配することはない。長崎に渡った兄の家族も落ち着いたようだし、とりあえずは一山越えたというところか。あとは手前の心配だな。
 
「もえちゃん」
 
もえいわく
武士は寝てよし
食べてよし
武士にあらずは
いかにすべきか

 

7月18日(金)晴れWings
M島さんからの梨を買ってきたという知らせを受け、朝からそそくさと頂戴にあがる。今年初の梨だな。(M島さん、ありがとうございます!)
 
日曜日に庭仕事した時に、病気を持った月桂樹の剪定をしたせいか、両手がかぶれてしまった。ここ数日はかゆみとの戦いだった。たまりかねて今日は「中国鍼灸院」さんに行って呉先生に助けてもらった。先生が「曲池」というところに鍼をうつとかぶれているところの赤みがすーっと引いたのにはビックリした。恐るべし東洋医学!
 
呉先生:「劉宰相の話知ってる?」
ワシ:「いいえ」
呉先生:「じゃぁその人の話しましょか。その前に屈原という人の話を先にしましょう」
ワシ:「はい」
呉先生:「屈原は楚の時代の政治家で詩人だったヨ。この人は楚の国の将来に絶望して川に身を投げて自殺したヨ。中国では5月5日に葉に包んだ餅を川に投げる風習があるヨ。これは屈原の死骸を魚が食べないように投げたのが始まりとされてるヨ」
ワシ:「へー」
呉先生:「次は劉宰相ネ。この人はずっと後の時代、清の乾隆帝に仕えた人ヨ」
ワシ:「はい」
呉先生:「ある日、乾隆帝が劉宰相に『お前は死ねと命令されたら死ねるか』と訊いたヨ。劉宰相は『帝王の命令は絶対です。死ねます』と答えたヨ。そしたら乾隆帝は『では今すぐ川に飛び込んで死ね』と言ったヨ」
ワシ:「はい(笑)」
呉先生:「劉宰相は『わかりました』と言って、池のほうにゆっくりゆっくり行ったヨ。何か助かる方法はないか、考えながらゆっくりゆっくり行ったヨ」
ワシ:「はい(笑)」
呉先生:「そして飛び込む寸前までいって、急にやめて戻って来たヨ。そこで乾隆帝が『どうして戻って来た?』と訊いたヨ」
ワシ:「はい(笑)」
呉先生:「劉宰相は答えたヨ。『飛び込もうとしたら水の中に屈原がいました。彼は私に自殺してはいけないと言いました。自分が自殺した時は悪い皇帝だったけど、あなたの皇帝はいい人だからあなたが自殺したら皇帝の名前を汚してしまうと言いました』」
ワシ:「あはははは!」
呉先生:「それを聞いた乾隆帝は、『そうか、じゃぁ死ななくていい』と言ったヨ」

先生のおかげで断然、中国の歴史に興味が湧いてきた。
 
今日は「福岡大手門」さん、「Rプランニング」さん、「コスモ不動産」さんとまわった。
 
Rプランニング」さんではenoちゃんにネタを頂いた。
 
 (電話が鳴った)
enoちゃん:「はい、Rプランニングでございます・・・こーひー・まめおさん・・・いつもお世話になります・・・少々お待ち下さい」
 (電話を保留にする)
enoちゃん:「ねぇねぇ、こーひーまめおさんて人から電話なんやけどわかる?」
アサさん:「あはははは!(爆笑)それ、コーヒー豆屋さんじゃないと?」
enoちゃん:「あ、コーヒー豆屋さん(笑)?○○の電話番号教えて欲しいてことなんやけど」
アサさん:「□□に訊いて下さいって言って(爆笑)」
 (電話に戻る)
enoちゃん:「あ、お待たせしました。□□に訊いて頂けますか?申し訳ありません、よろしくお願いします」
 (電話を切る)
ワシ:「なんですか、こーひーまめおとか。コントのキャラクターじゃないんですから」
enoちゃん:「あはははは!私、メモ用紙にも”コーヒーマメオ”って書いとる」
アサさん:「あはははは!(爆笑)」←完全にツボに入った。
ワシ:「どんな人ですか、こーひーまめおって。ブラジル出身ですか?」
アサさん:「またそんなこと言う!(爆笑)」

この後しばらくアサさんは笑いが止まらなかった。
 
「夕立」
 
夕立と
抜きつ抜かれつ
帰り道
 
7月17日(木)晴れKISS

 
ヘアーショップ ムーヴ」さんのお店の裏には、なぜか突如農耕に目覚めたワカガシーラ坂本さんによる「坂本農園」がある。ナスビ、かぼちゃ、トマト、ゴーヤ、いちごなどがちょっとづつ作られてる。今日はいちごに初めて実がなって、「お!いちごに実がなっとる!」と嬉々としてワカガシーラ坂本さんは写真を撮ってた。その姿をワシが写真に撮ってきた。
 

 
ちなみにボスはぶどうを作ってる。こちらは店の前にぶら下がってる。美容室と農園のかけもち?
 

 
あおば不動産」さんに行くと、I本さんが待ち構えていた。今日はご自宅のパソコンのメンテにうかがう。ついでに蔵書を見せてもらうことにした。I本さんの部屋はまさに作家の書斎という感じ。積み上げられた本、転がった酒瓶、たまった埃・・・なんか名作の原稿でも出てきそうだった。
 
I本さん:「これが俺の作品が載った時の新潮だよ」
ワシ:「おいくつの時ですか?」
I本さん:「20代の頃だよ」
ワシ:「うわ!三島由紀夫とか一緒に載ってるし」
I本さん:「俺にも新潮の担当がついたことあったよ。ちやほやされたもんだよ。よその出版社に持って行かないようにってね」
ワシ:「へー、すごいすね!」
I本さん:「でも何回も書き直しさせられたのには閉口したな。『また書き直しですか?』って言ったら、『君、何回も書き直ししないと駄目だよ。大江健三郎でさえ”万延元年のフットボール”を何回も書き直しさせられたんだよ』って言われたよ」
ワシ:「えー!大江健三郎ですら書き直しさせられてたんですか?」
I本さん:「そうだよ。そうやって鍛えられていくんだな」
ワシ:「へー」
I本さん:「これが俺が出した詩集だよ。1冊やるよ」
ワシ:「ありがとうございます」
I本さん:「もう最近は小説書くの面倒くさくなっちゃってさ、詩ばっかり書いてるよ。それからこれが先週言った午前っていう同人誌。これも2冊あるから1冊やるよ。ここはおばちゃんが多いけどな。みんなすごいよ。芥川賞とったやつはまだいないけど、候補になったのはごろごろいるよ」
ワシ:「みんなすごいすねぇ」
I本さん:「まだ時間あるだろ?1階の書庫見るか?」
ワシ:「見ます!」
I本さん:「こっちだ。まぁ人の蔵書見てもしょうがないだろうけど」
ワシ:「いえいえいえいえ」
I本さん:「ここだけどな」
ワシ:「うわ!すごいー!」
I本さん:「俺は金子光晴が好きだな。このへんにあるよ。ここは大江健三郎。大江健三郎は最近のは嫌いだけどな。この棚は1920年代のヨーロッパ文学だ。ここは全集。ここは古典の棚だ。このへんは基本だな。それからここは東欧文学だ」
ワシ:「古本屋状態ですね。香椎駅前のあい書林さんって知ってます?」
I本さん:「おー!時々行くよ」
ワシ:「あそこいいですよね!日本文学が多くて」
I本さん:「そうだな」
ワシ:「私最近集英社の日本文学全集88冊にチャレンジしてます。勉強のために」
I本さん:「おぉそうか。誰がよかった?」
ワシ:「いやぁ・・・いづれ劣らぬって感じでみんなすごいです」
I本さん:「横光利一が好きって言ってたな」
ワシ:「そうですね」
I本さん:「横光利一っていうと『上海』だな。あと『日輪」か」
ワシ:「はい」

文学の話はえんえんと続く・・・お互い文学を語り合える同志を発見したという喜びに我を忘れて時間はあっという間に経過していた。しかし面白い人だ。これから大いに勉強させてもらおう。
 
その後、「アルファホーム」さん、「センチュリー21 小笠原」さん、「雷山千如寺」さんとまわって8時前に帰宅。
 
「文学の道」
 
草深き
道はさだかに
あらねども
分け入り行かん
文学の道
 
7月16日(水)晴れDinu Lipatti
日栄」さんでの会話。
 
ワシ:「最近、日本建築が見直されてきましたね」
社長:「そうですね。やっぱ梁やら土壁やら昔んとはいいですもんね」
ワシ:「土壁って呼吸するからいいんですか?」
社長:「そうです。呼吸するけん湿気がこんとです。昔の家は結露とかしませんもんね」
ワシ:「でもその土壁を作れる業者が少ないんでしょ?」
社長:「土壁作る時は最初に竹を編むでしょうが?あれしきる人がもうほとんどおらんですよ。どうやろか?筑豊に1人ぐらいやなかろうか?」
ワシ:「そんなにいないんですか!?」
社長:「そうですよ。茅葺屋根の業者とかも少ないですしね。だから高いですよ」
ワシ:「なるほど」
社長:「もう今は家がほんと簡易的になってしもうて、1ヶ月くらいの工期でできてしまうけんですね」
ワシ:「すぐ建ちますよね」
社長:「すぐ建つばってん、すぐガタがきますもんね。昔は家1軒建てるとに半年も1年もかかりよったばってん、それで100年はもちますけんね」
ワシ:「今じゃ新築10年保証とか言ってますけど、10年とかすぐですよね」
社長:「あぁすぐですよ。スレートの屋根とかやりかえないけんですしね」
ワシ:「瓦はやっぱいいですよね」
社長:「いいですよ。木造の瓦葺ちゅうだけで中の温度がだいぶ違いますよ。夏は涼しくて冬はぬくくて。昔ん家はよかったですよ」
 
結局、日本に住むかぎりは従来の日本建築が一番いいってことだな。
今の技術で建てた家が30年くらいでダメになって、昔の技術で建てた家は100年くらい平気となると、一体技術の進歩とはなんぞや?と思いたくなる。
 
「梁」
 
消えてのち
ものの真価や
身に沁みる
古き実家の
梁の太さよ
 
7月14日(月)晴れU2
韓国ドラマの「テ・ジョヨン」に出てくる李世民は、高句麗を苦しめた唐の悪い皇帝というイメージで描かれているが、実際はどうだったのか「中国鍼灸院」さんで呉先生に訊いてみた。呉先生によれば、「唐を作った人でとてもすごい人ヨ。とても書が上手だった。武術も強かったヨ。皇帝になった人は部下の意見を聞かない傲慢な人が多いけど、この人は部下の意見もよく聞いたヨ」ということだった。英雄というのは見る人によっては悪党だ。豊臣秀吉なんて韓国の人からすればとんでもない悪党だろうと思う。歴史を一つの方角からだけ見ていても絶対に真相には到達し得ない。
今日は少し武術も習った。先生みたいに強くなれたら楽しかろうやぁ。
 
今日は「コスモ不動産」さん、「粕屋のお客さん」、「藤田」さんの3社。
 
「追い山」
 
ふみづきや
はや追い山は
明日の朝
 

7月13日(日)晴れ

賛美歌
なんで春日市だけガソリン代が安い?
 
どうしても今日は庭仕事をしないといけない。今日しなければまたいつできるかわからんし。汗かくためにスエット着て帽子かぶって月桂樹の剪定、ピラカンサスのピーちゃんの剪定、芝刈りをした。ものすごい汗。風呂上りにはかったら63.5キロだった。全身疲労がすごい。明日は呉先生に全身に鍼をうってもらわんといけん。
 
「芝刈り機」
 
庭のふち
芝を残すな
芝刈り機
 
7月12日(土)晴れEric Clapton
こんなにガソリン代が上がってるのに去年の同時期とリカちゃんのガソリン代がそんなに変わらないのが謎だったが、その答えがようやくわかった。多分、数ヶ月前に「太田自動車鈑金」の太田さんに入れてもらった鉱石の効果だろうと思う。今度はブイちゃんにも入れて試してみよう。
 
午後、「ウイルホーム」さんへ。今日は社長の名前(太田)のネタ。
 
社長:「ワシ、10年くらい前に○○でスーツ買って帰った時にね、店の人から電話があって『ふとったさん、スーツができました』て言われたことあるよ」
ワシ:「あはははは!」
社長:「そん時、ワシ太っとったけんね、あぁこいつは冗談で言いよるんやなて思って『はい。ふとったです』て答えたとよ。そしてお店にスーツとりに行った時にまた『ふとったさんですね』て言うわけ。あ、こいつほんとに間違っとるて思うてやかましゅう言うたよ」
ワシ:「どうして太田を”ふとった”て読みますかねぇ?」
社長:「そうそう、○○のバカ営業マンもワシの名刺見て『なんてお読みするんですか?ふとださんですか』とかぬかしよるし。もう頭にきてさ」
ワシ:「あはははは!」
社長:「それはそうと、うちのホームページをESEグルメぐらいのアクセスにして」
ワシ:「今の10倍にせんといかんですね」
社長:「そうよ(笑)。どうしたらESEグルメみたいにたくさん見てもらえると?」
ワシ:「え〜と、○○したり、○○もしたり・・・」
社長:「ん〜じゃそれうちも全部して」
ワシ:「わかりました」
 
「ふとったさん」
 
太田さん
どげな読みして
ふとったさん?
 
7月10日(木)晴れThe Beach Boys
このまぶしい日差しの中をビーチボーイズ聞きながら真っ赤なリカちゃんを飛ばしていれば、そのまま海に行きたくなるのが健康な成人男子の正常な反応だろう。ところがそうもいかない働き盛り39歳。今日は5ヵ所。
 
あおば不動産」さんにいる時に社長の旦那さんが来られた。福岡の文学賞を受賞されたこともあり、一度ゆっくりお話したっかた人だ。
 
I本さん:「小説書いてんの?」
ワシ:「はい」
I本さん:「どんなの書くの?」
ワシ:「純文学です」
I本さん:「作家は誰が好き?」
ワシ:「一番好きなのは横光利一です」
I本さん:「ほぉー古いねー。じゃぁ横光利一みたいなの書くの?」
ワシ:「いえいえ、まだまだ。自分の作品を客観的に見たら書き方は丹羽文雄的かなと」
I本さん:「なるほど。どこか同人に属してるの?」
ワシ:「いいえ」
I本さん:「俺が入ってるとこ紹介してやるよ」
ワシ:「お願いします!」
I本さん:「午前って同人誌なんだけどさ、戦後すぐできたやつで最初の頃は三島由紀夫とか島尾敏雄とかも寄稿してたよ」
ワシ:「ほんとですか!!」
I本さん:「今のメンバーもなんかの賞とったことある人いっぱいいるよ。新聞社とかも注目してる同人だよ」
ワシ:「すごいですね・・・」
I本さん:「毎月第3日曜日に会合やってるから作品持って来たらいい。すぐ出せるのある?」
ワシ:「はい。短編が5つくらいと長編が1つ」
I本さん:「じゃぁいいと思う短編2つくらい持って来たらいい」
ワシ:「はい」
I本さん:「今ちょうど原稿募集してるから。俺の紹介って言えばいいよ。俺も声かけとくし」
ワシ:「ありがとうございます!」

ということで「午前」という同人に作品を出してみようかなと思う。チャンスは全てつかまえないと。駄目でもともとだ。
 
夕方、香椎の中野さん宅へ。どうも中野さんもワシの小説読んでるらしい。「先生、本出すと?出したら買うけん、サインしてね」と言われた。あぁ早く出したいなぁ。40代に入ったら生命エネルギーの30%くらいは文学に捧げようと思う。兼業の10年にしよう。
 
「文学の道」
 
われ生くる
意味のひとつと
おもひたし
いま歩み出す
文学の道
 
7月9日(水)晴れThe Beach Boys
久留米の「尾道屋」さんで1時間で終わる予定の作業が3時間もかかってしまった。こういう時は後でその原因を考える。どの作業が無駄だったのか?作業の順番はよかったのか?もっといい方法はなかったのか?いろいろ考えてた結果、今日の作業はもっとうまくやれば30分早く終わってたという結論に達した。次回はうまくやらなければ。ワシもまだまだよのぉ。
 
夕方、「雷山千如寺」さんへ。最近は資料作りが忙しく、ワシも和尚さんもどこか慌しい。そんな中に奥さんがお茶を持って来られる。でもワシらが忙しそうなのでまるでショートコントみたいにちょこっとだけ面白いこと言って、「失礼しましたぁ〜」と去って行かれる。その後姿がなんともおもしろい。
 
奥さん:「私、韓流ドラマ見てて先生にそっくりの俳優さん見つけました(笑)」
ワシ:「え?私にですか?」
奥さん:「ええ。テレビ見てて『あ!そっくりぃ』とか思って」
ワシ:「なんていう俳優さんですか?」
奥さん:「チェ・フィリップっていう人です」
ワシ:「何に出てる人ですか?」
奥さん:「シークレット・ルームっていうドラマです。ねぇ!似てるよねぇ」
和尚さん:「うん。似てる似てる。はははは」
ワシ:「帰ってからネットで調べてみます」
 
まともな俳優に似てると言われるのは20年ぶりくらいかもしれない。いつも3枚目だったりアニメのキャラとかだったりするから。ネットで調べてみたら結構かっこいい俳優だったからちょっと嬉しい。でもワシの顔知ってる人からブーイングが来るやろうな。
仕事が終わってから和尚さんと前原駅近くの「金助」に寿司を食べに行った。過去に和尚さんと食べに来た時のワシのブログの記事を読んだ人が食べにくるらしい。嬉しいねぇ。こういうホンモノの店はどんどんファンを増やしてほしいと思う。今日は大将自ら握ってくれたのでまた格別。息するのがつらいくらい腹いっぱい食べた。
 
「金助」
 
中天の
月おぼろげに
霞むほど
技光るなり
金助の寿司
 
7月8日(火)晴れQueen
ウイルホーム」さんで社長にESEグルメのことをいろいろ聞かれた。「あれはしんぐさんが一人でしよると?いつしよると?すごいねぇ、すごいよ、あらぁすごい」としきりに感心していた。そして何を言い出すかと思うと、「うちのホームページのアクセス数をESEグルメぐらいにして」だそうな。ひぇー!一不動産会社のサイトで1日1000以上のアクセスは至難の業だな。だが見込まれて頼まれたからにはやったろうじゃないの。作戦考えんといかんな。
 
午後、「住まいのイシダ」さんへ。N谷さんの誕生日。おめでとうございます!今日は暑いので事務所は冷房が効いてたが、F井さんは一番冷房がきく社長の席に勝手に移動して作業してた。社長の留守をいいことに。しかし普段厳しい社長もなぜかF井さんには一目置いているのか妙に優しい・・・っていうか恐れている??
 
東部ハウジング」さんでパソコンのメモリの増設をしたらえらい速くなったとA貞さんが大喜び。でも買ってかなりの年数たってる。今まで一つの作業で数秒損してたとすると一日に何分、年間で何時間損したことになるだろう?A貞さんはそれをとりかえすためにこれからめっちゃ頑張ると言ってた。
考えてみると人間にとって命の次に失いたくないのは時間だな。ある意味命も時間か。お金はまた稼げるけど時間はどうしようもない。待てよ、アインシュタインの理論が正しいなら時間も取り戻せるか。でも過去に戻ったらその時点からパラレルワールドが発生するわけで、違う方向に未来は進んでいくから・・・なんか思考が飛躍してきたな。んなこたどーでもいいか。
 
ムラオ商事やひめ」さんにお邪魔した後、帰宅してから「東部ハウジング」のN嶋さんたちの迎えを待った。今夜は「バルディ・ルッソ」でイタリアンな夜なのだ。N嶋さん、A貞さん、そして新人のOさんとフェラーリを眺めながら極上のイタリアンを堪能。あぁどれもうまかった。
Oさんは中国人で、あいうえおもわからない状態から日本に来てまだ5年。それなのに普通に不動産会社で働いて、今度宅建の試験を受けるというのだからまったく大したもんだ。わずか5年で!ん〜尊敬してしまう。
考えてみるとN嶋さんは英語ペラペラでOさんが中国語話せるわけだから「東部ハウジング」さんは外国人のお客さんにもっとアピールすべきだな。(A貞さんは北九州弁が話せるから北九州のお客さんも対応可だし!)
ワインやらカクテル飲みながらワイワイ話して楽しい夜になった。前回は和食で今回はイタリアン。次回は寿司に決まった。
 
「酔ひ心地」
 
酔ひ心地
名車のアールと
カクテルと
 
7月7日(月)晴れQueen
なんだ。梅雨明けてたのか。どうりで暑い。今年は長い夏になりそうだ。またたくさん遊ばにゃね。
 
中国鍼灸院」さんで今日は先生から「孫思ばく」という人の話を聞いた。この人がまたすごい人なのだ。
 

「孫思ばく」
孫思ばくは民間経験方や自分の医療経験を収集し、前人の残した多くの医薬文献を集め、分類整理して、全般的にまとめあげた。「上は文字の始まりから、下は随の時代まで、経も方も広く採用した」といい、医学書を編集した。「人命の重さは千金の貴さがあり、医者の方剤がこれを救うのは、特高きことである」として、『備急千金要方』と名づけた。
 『千金要方』30巻は、医学道徳の規範、臨床知識、婦人・小児・内・外科それぞれの病証と解毒・救急・食治・養生・平脈・針灸・孔穴主治・導引などを述べている。232門に別れ、五千三百の方を収めた。唐代以前の医薬学の集大成。 

漢方医列伝」より引用


この人が残した本によってどれくらい多くの人が医者になって、どれくらい多くの命が救われたことだろう?素晴らしい生き方だ。素晴らしい命の燃やし方だ。ワシも世の中の役に立ってから死にたい。
 
某有名酒造会社の会長宅にパソコンのメンテにお邪魔した。ホームページを開くとセキュリティ警告が出て、消しても消しても繰り返し表示されるということで調査開始。証明書が期限切れか有効になってないということで一度証明書を削除してからやり直しても駄目。これはシステムの復元しかないかなとその画面を開いてカレンダーを見てみると・・・あれれ?去年のカレンダーになってる・・・ということで原因判明。パソコンのカレンダーが1年狂ってて証明書がエラーになってたわけだ。なるほど。無事解決。
 
今日の訪問は4ヶ所。
 
「世の石」
 
人の世の
垣なす石に
積まれたし
 
7月6日(日)晴れなし
M島さん宅を訪問の後、「ランドリー・キッチン」さんでパソコンのメンテ。
午後から姫とお出かけ。お昼に香椎の「不老庵」でそばを食べた後、うきはへ。まずは「長尾製麺」さんで素麺を買った。ここに来る時にはいつもおばちゃんと話をするのが楽しみ。今日もいつもの調子で楽しませてくれた。いつものレジが壊れたそうで、代わりのレジでおばちゃんは精算してたが、使い慣れてなくて金額が500万とかになって大爆笑。「なんでこんななるとね!?」とおばちゃんはワシに訊くし、たっぷり笑わせてもらった。
その後は「ル・シュクル」さんにお邪魔して写真撮影。お店は相変わらずの繁盛ぶり。なんかこっちも嬉しくなってくる。ケーキは夏場が売れないのでこれからが勝負だな。
うきはの道の駅で買物してから帰宅。しっかり暑い夏の一日という感じ。今年も夏を大いに楽しもう。梅雨明けはまだか。
 
「うきはの夏」
 
ふるさとに
あらずもどこか
なつかしき
うきはの里は
夏に染まれり
 
7月5日(土)曇りJimi Hendrix

太田自動車鈑金」さんにいたら「三開発」の社長登場。なにやら二人で健康診断を受ける相談をしていた。それにしても仲がいいやね。二人の話聞いてるとワシも不安になってきた。一度人間ドックでじっくり調べてもらわんといかんな。
 
今日は超久しぶりに「吉村運輸」さんを訪問。システムのメンテナンスをした。アホ蔵さんと班長さんに会えてよかった。二人とも元気そうだった。ノリも相変わらず。しかしこのお二人、実に惜しい人材だ。
 
須恵から小倉へ移動。「行徳クリニック」さんのパソコンのメンテ。すぐ終わるとタカをくくっていたら結構重症で時間かかった。行徳先生と飲みに行きたいところだがそこをぐっと我慢して福岡に戻り、「ブライダルミュージアム ビッビ」さんで社長のパソコンのメンテ。最近、社長は登山にこってるそうで、一緒に九重に登ろうと誘われた。いいですねぇ。九重大好き。望む所ですがな。
最後は「ヘアーショップ ムーヴ」さんに行って新人さんの写真撮影。ワカガシーラ坂本さんの一眼レフのデジカメを見せてもらった。あぁ時代の差を感じる。ワシのももうそろそろ引退かな。最近は納得のいく写真が撮れない。ワシの目指すものはもう一眼レフじゃないと得られないのかも。
 
「日記」
 
戯れ歌も
浮かばず日記
とどこほり
 

7月4日(金)晴れのち曇りDerek & the Dominos
午前中は新しいお客さんの「福岡国際高等学院」さんにお邪魔してホームページに使う写真の撮影。授業中の二教室にお邪魔して撮影させてもらったが、一つは国語で斉藤茂吉の短歌について勉強していた。おぉ〜めっちゃ聞きたい〜とか思ったが邪魔になるので長居はできない。高校の国語の先生とか友達に欲しいやね。文学の話ができそうだ。古文や漢文も教わりたいし。
 
午後は「Rプランニング」さん、「質みよし」さんとまわった。気温と湿度が高いから体力の消耗に気をつけないと。お昼にパンじゃちょっときついな。
 
「ベープ」
 
真夜中に
ベープの切れて
地獄かな
 
7月2日(水)曇りのち晴れJohannes Brahms
「新郷商会」さんで源太さんの奥さんに聞いた話。車のテクノロジーは限りなく進んでいくのに、ワイパーだけは何十年も変わらないらしい。そう言われてみれば昔から基本的な構造は変わってない。軽自動車からトラック、フェラーリ、なんでもワイパーは同じ構造だ。もしも新しい発想のワイパーを発明できたら自動車メーカーはどこも競ってそのアイディアを買うだろうという話。しかしその道のプロが今まで何人も何十年も研究しても一歩も進んでないというのはよっぽど難しいことなんやろうな。確かにどんなかっこいい車もあのワイパーってやつがあるおかげでちょっと冷めてしまう面はあるな。
 
尾道屋」さんへ緊急出動。キーボードとマウスが使えなくなったということで見てみたら犯人はUSBハブだった。これってよくある。安物のUSBハブはトラブルのもと。ハブだけでなく周辺機器というものをけちってはいけない。トラブル起こせば貴重な時間を失い、節約のつもりがとんだ浪費になる。
 
「耳納山」
 
気も早く
夏の顔なり
耳納山
 
7月1日(火)曇りFrederic Francois Chopin
ウイルホーム」さんは社長の先見の明のおかげで早くからWEBに取り組んでいた。おかげで着々とアクセスを上げて来ている。社長は今後さらにWEBに重点を置いていくらしい。不動産業においてWEに取り組まないのは携帯電話やFAXなしで営業するのと同じ。WEBを第一に考えれる会社が生き残れる。
 
奥さん:「しんぐさんに来て頂いてほんとに助かってます。」
ワシ:「いえいえ、私も奥さんにはいつもネタをちょうだいして大変助かってます(笑)」
奥さん:「先生、あちこちの会社で電話番してるんでしょ?」
ワシ:「してますね」
奥さん:「会社名間違えんようにせんと(笑)」
ワシ:「間違えそうになるんですよ。アルファホームさんとRプランニングさんを間違えそうになるんですよね」
奥さん:「私ですね、ある会社に勤めてた頃、第一生命のチラシをぼーっと見てる時に電話がかかってきてですね、『はい、第一生命です』て言ったことありますよ」
ワシ:「あはははは!(爆笑)」
奥さん:「それとか、こないだ、子どもの塾に月謝を払いに行ってですね、『あの、家賃を払いに来たんですけど・・・』て言ってしまったんですよ」
ワシ:「あはははは!(爆笑)」
奥さん:「もう職業病ですね。いつも管理してる物件の家賃の催促とかしてるから。それで塾の人に『あのぉ、家賃ですか?』て聞かれても『はい。家賃です』て答えたんです。まだその時点でも気付いてないんです」
ワシ:「すごい・・・(爆笑)」
奥さん:「そして塾の人が『あの、うちは塾なんで家賃ではないと思うんですけど・・・』て言われて初めて気付いたんです。『すいません、月謝です』って(笑)」
 
いやぁ、さすが奥さんだ。その調子でまたお願いします。あぁ腹痛かった。
 
住まいのイシダ」さんではN谷さんが一生懸命、「私、来週誕生日です!しかも火曜日だし!」と叫んでワシに何かをアピールしていた。ちなみに今年はワシの誕生日も火曜日ということを強調しておいた。
 
最近は「東部ハウジング」さんに行くといつもA貞さんが歴史の話をする。すっかりワシの術中にはまったらしい。フフフ。歴史の話ができる飲み友達が出来た。フフフ。
来週はみんなで宗像のイタリアに行く予定。楽しみじゃ。
 
「山笠」
 
山笠や
さても眩しき
夏来る
 

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