この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
2月
2月28日(日)晴れ

兄貴が対馬に帰る途中に我が家に一泊することになり、昼前ぐらいに迎えに行った。兄貴は日記に登場する「雷山千如寺」さんに行きたいというので姪浜の「まことうどん」で昼飯を食べた後、糸島市へと向かった。
今まで「雷山千如寺」さんに案内して感動しない人はいなかったが兄貴も例にもれず、しきりに「すごいねぇ」とうなっていた。恐縮にも和尚さんと奥様の歓迎を受け、いい時間を過ごせたと喜んでいた。
和尚さんの話の中でしきりに「和白バプティスト教会」の黄先生が登場したので、兄貴が会ってみたいというので一度家に帰った後、黄先生宅に挨拶に伺った。兄貴は少しドイツ語が話せるが奥様との会話で久しぶりにドイツ語を使ったと話していた。
日記の登場人物に会えて楽しかったと兄貴は喜んでいた。夜は姫の手料理でささやかな宴。体調を崩しているのであまり酒を勧めれないのが残念だったが、それなりに楽しんでもらえた様子だった。
久しぶりに血を分けた兄弟と酒を飲んで、なんとも感慨深いものがあった。やはり血のつながりは何にも替えがたい。例え世界を敵にまわそうと最後まで味方するのは家族だ。その堅固な城が背後にあることで人は勇躍できるもの。それを実感した一日だった。
 
「兄」
 
兄と飲む 酒嬉しくも ほろ苦し
 

2月27日(土)曇り
長谷ダムに走りに行く時に姫から「帰りにおばちゃんのところでポンカンと玉子買ってきて」と言われたので帰りに寄った。
 
おばちゃん:「今日はみかんがあるよ。あら?こん車見たことあるね。いつも奥さんと買いにきんしゃるやろ?」
ワシ:「そうです。いつもお世話になります」
おばちゃん:「今日はみかんがおいしいよ」
ワシ:「ポンカンはありますか」
おばちゃん:「ポンカンここ。ポンカンもおいしいよ。みかんはいらんね?」
ワシ:「みかんですか」
おばちゃん:「甘いよ。ほれ、1個食べてみらんね」
ワシ:「ん!うまいすね」
おばちゃん:「甘かろ?」
ワシ:「・・・はい。それと玉子を下さい」
おばちゃん:「玉子どっちにする?こまかとで6個か大きいとで5個」
ワシ:「小さいので」
おばちゃん:「こまいとは1個でご飯一膳にちょうどいいよ。ほんなら6個ね。1個おまけしとこ」
ワシ:「ありがとうございます」
おばちゃん:「みかんは?」
ワシ:「えーっと、ポンカン頂けますか?」
おばちゃん:「ポンカン?はいポンカンね。みかんは?」
ワシ:「えーっと、みかんは今日は・・・」
おばちゃん:「ほならポンカンと一緒にみかんもちょっとおまけでいれとこう」
ワシ:「ありがとうございます!」

こういう買物が好きだなー。
 
「買物」
 
顔を見て 物買うことの 楽しさよ
 
2月26日(金)雨
日本フィルの公演のチケットを頂いたので姫と聴きに行った。大好きなチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を初めて生で聴いて全身が感動で震えた。指揮者のアレクサンドル・ラザレフは実にユーモラスな人で、聴衆もリラックスして楽しめたのではないかと思う。他の曲目は「戴冠式祝典行進曲」、「くるみ割り人形」とチャイコフスキーづくし。じっくりと堪能させてもらった。
 
「ピアノコンツェルト」
 
如月の 夕べはピアノコンツェルト
流れる調べ 肌で聴くかな
 
2月25日(木)曇りのち雨
「雷山千如寺」の和尚さんと「和白バプティスト教会」の黄先生の会合に畏れ多くもまた参加させて頂いた。兄弟のように親しく交わるお二人は違う宗教に生きるとは全く思えない。何気なく交わされる言葉の中には非常に価値あるものがいくつもあった。毎回思うのだがお二人の会話を記録して対談集として本にしたら絶対に素晴らしいものになるのではないかと思う。全く違う宗教のリーダー同士が人間について、人生について、愛について語るなんてそうそうある機会ではない。ワシが横で一人で聞いているには実に勿体ない話だ。いつか本当に実現してみようかな。

黄先生が言われた言葉を一つ掲載。実に深い言葉だった。

信仰は孤独である
孤独を理解した上で隣に呼びかける
それが宗教である

いつかワシもお二人の次元に達してみたいと思うのだが、まだまだ今のようでは程遠いな。
 
「両大人」
 
盃も 器も広き 両大人(たいじん)
今ここにある 時の尊さ
 
2月24日(水)晴れ


http://www.youtube.com/watch?v=Gq4ychrRkQA

「Rosanna」 TOTO

All I wanna do when I wake up in the morning is see you eyes
Rosanna, Rosanna
I never thought that a girl like you could ever care for me, Rosanna

All I wanna do in the middle of the evening is hold you tight
Rosanna, Rosanna
I didn't know you were looking for more than I could ever be

Not quite a year since she went away, Rosanna
Now she's gone and I have to say

Meet you all the way, meet you all the way, Rosanna
Meet you all the way, meet you all the way, Rosanna

I can see your face still shining through the window on the other side
Rosanna, Rosanna
I didn't know that a girl like you could make me feel so sad, Rosanna

All I wanna tell you is now you'll never ever have to compromise
Rosanna, Rosanna
I never thought that losing you could ever hurt so bad

Not quite a year since she went away, Rosanna
Now she's gone and I have to say

Meet you all the way, meet you all the way, Rosanna
Meet you all the way, meet you all the way, Rosanna

(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

「ロザーナ」

朝起きたときに俺がしたいこつはくさ おまえの目ば見つめるこつだけたい
ロザーナ ロザーナ
おまんごたよかおなごが俺のこつ想うてくれとるげな 全然考えんかったばい

夜中に俺がしたいこつはくさ おまえば抱きしめるこつだけたい
ロザーナ ロザーナ
おまえのほうが俺を求めとったげな 知らんかったばい

あいつがおらんくなってからまぁだ1年もたたんばい ロザーナ
あいつは行ってしもうたばい おれはほんなこつ言いたかばい

おまえに会いたかばい ほんなこつ会いたかばい ロザーナ
おまえに会いたかばい ほんなこつ会いたかばい ロザーナ

窓のこっち側におまえの顔が映っとるとがまぁだ見えるばい
ロザーナ ロザーナ
おまえんごたおなごが俺ばこげん悲しませるげな 知らんかったばい

俺が今言いたいとは絶対妥協やらして欲しゅうなかちゅうこつだけたい
ロザーナ ロザーナ
おまえば失うこつがこげん苦しいげな 全然考えんかったばい

あいつがおらんくなってからまぁだ1年もたたんばい ロザーナ
あいつは行ってしもうたばい おれはほんなこつ言いたかばい

おまえに会いたかばい ほんなこつ会いたかばい ロザーナ
おまえに会いたかばい ほんなこつ会いたかばい ロザーナ


「TOTO」
 
如月の 終わりはTOTOの 博多弁
 

2月23日(火)晴れ
某会社の社長の奥様が亡くなられた。それも40代の若さで。あぁ社長の悲嘆いかばかりか。なんとも声のかけようがない。ワシも先々週元気なお姿を拝見したばかりなのに。人の一生とはなんであろうか?存在とは、命とは、魂とはなんであろうか?実は果てしなく儚いものをしっかりと握って放さないつもりでいるが、大いなる力は労することなくあっさりと奪ってゆく。だが光り輝くそのさ中に、それが儚きものと心に留めるものがいるだろうか?なくなるのだ。いづれなくなるのだ。ならば今を精一杯生きなければ、この瞬間を握り締めなければ、この世に存在する意味などないのではなかろうか?
(ご冥福をお祈り致します。)
 
「命」
 
はかなきは 露のごとしと いふなれど
青葉の頃に おもふものなし
 
2月22日(月)晴れ
ワシは恥ずかしながら海外文学に関しては全くの素人。世界の文学を知らずしてなんの日本文学やということに気付いて、最近はせっせと姫の蔵書を借りて読んでいる。今はスタインベックの「怒りの葡萄」。なんと素晴らしい作品だろうか。全く非の打ち所がないとはこのこと。読んだものの手から筆を奪うかのような圧倒的な実力を見せ付けられた。スタインベックは姫が卒論に選んだ作家だがなるほどさもありなんというところ。こりゃ研究のしがいがあるわな。
I本さんに勧められたフォークナーやジャン・ジュネも読んでみないといけない。あれやこれは読みたい本のこと考えると人生80年くらいじゃちと足らんな。それにしてもこの世にはなんと名作の多いことか!下らない作品を読んでいる暇はない。生きている間に有名どころは大よそおさえておきたいがとても間に合わんだろうな。
 
「文学」
 
文学や 海の向こうも いつの世も
こころふるわす 筆の多さよ
 
2月21日(日)晴れ
夕方よりまた博多座へ。夜の部の歌舞伎を見に行った。演目は司馬遼太郎原作の「龍馬がゆく」、踊りの「三社祭」、長谷川伸原作の「瞼の母」。特に最後の「瞼の母」の中村獅童の演技は素晴らしかった。思わずうるうるきてしまった。今回は席の関係からか大向うのおじさんがすぐ後ろにいて、「萬屋!」とか「二代目!」とかいきなり叫ぶからビックリした。気のせいか今日は声かける人が多かった。粋だねぇ。ワシの斜め前の男性は一人で着物で見に来てた。しかも山高帽までかぶってまるでその席だけ大正ロマンの世界だった。おぉいいもんだなぁと思った。あれでステッキ持ってれば完璧だな。

次は「能」を見てみたい。いいねぇ日本の伝統舞台芸術。日本人なんだから楽しまなければ損だな。
 
「舞台芸術」
 
今にして ようやく気づく 尊きは
おのれの国の 舞台芸術
 
2月19日(金)曇り一時雨
姫が明太子を作ったというので今夜は熱燗をつけて二人で試食会。一口食べてみて驚いた。間違いなく今まで食べたものの中で一番うまかった。商品にする必要なく作られたものというのは心底うまい。なぜなら保存させる必要がないから。現にこの明太子も日持ちしない。つかの間の美味なのだ。だがそれがいいんだな。いやーそれにしてもうまかった。この明太子だけでご飯なら3合、日本酒なら6合いける。
なんかうちって姫による自家製のものがどんどん増えつつある。パン、ケーキ、クッキー、キムチ、納豆、ヨーグルト、糠漬け、明太子、塩辛・・・自家製っていいもんだな。
 
「美味」
 
売り物に あらずは売り物よりうまし
 
2月18日(木)曇り一時雨
I本さんのご自宅を訪問。パソコンの指導の後、いつものように文学指導。
 
I本さん:「こないだこういう詩の雑誌に投稿したんだよ」
ワシ:「はい。どうでした?」
I本さん:「ほれ、ここ。出てるだろ?賞貰ったんだよ」
ワシ:「えー!すごいじゃないですか!」
I本さん:「こいつらバカにしてるよ」
ワシ:「え?なんでですか?」
I本さん:「最優秀賞じゃなかったからな」
ワシ:「いやいや、十分すごいですよ(笑)」
I本さん:「この最優秀の詩読んでみろよ。ダメだよこんなの。俺のほうがすごいって。はははは!」
ワシ:「いやぁ、それでもすごいですよ。賞とるなんて」
I本さん:「最近はなんか面白いの読んだか?」
ワシ:「はい。ヘミングウェイとか読んでます」
I本さん:「おぉそうか。アメリカ文学ならフォークナーとか読んどくといいぞ」
ワシ:「フォークナーですか」
I本さん:「うん。あと、フランス文学のジャン・ジュネは読んだか?」
ワシ:「いいえ」
I本さん:「ジャン・ジュネはすごいぞ。窃盗とかいろいろやらかして刑務所に入れられて、刑務所で書いた作品がすごくてな、それを読んだサルトルがびっくりしたんだよ。そして出所してから作家になったやつだ」
ワシ:「へー!」
I本さん:「『泥棒日記』とか『ブレストの乱暴者』はすごいぞ」
ワシ:「読んでみます!」

この後、ランボーの詩がなぜすごいかをたっぷり解説して頂いた。
I本さんにはいつもいつも勉強させて頂く。本当にありがたい話だ。
フォークナーやジャン・ジュネも予定にいれといて、とりあえず次はスタインベックといこうかと思う。
 
「世界の壁」
 
ワシの知る 文学なんぞ 浅きもの
世界の壁を 見上げておもふ
 
2月17日(水)晴れ
今日の最後は「ギャルソン」さん。ついでに髪を切ってもらった。ワカガシーラ坂本さんが「ムーヴ」さんから転勤になったので今回からこちらで切ってもらうようになった。以前、「ウサビッチ」を紹介して頂いたお礼に、海外の動画の「The Annoying Orange」を教えてあげた。最近これにはまってる。きっとワカガシーラならわかってもらえる笑いだと思う。
 


http://www.youtube.com/watch?v=ZN5PoW7_kdA

「ツボ」
 
そのわけを 人には説けぬ その笑い
それこそまさに ワシのツボかな
 
蔵 
2月16日(火)雨


http://www.youtube.com/watch?v=onwvl5mK7Lg

「When It's Love」 Van Halen
 
Everybody's lookin' for somethin'
Somethin' to fill in the holes
We think a lot but don't talk much about it
'Till things get out of control

How do I know when it's love?
I can't tell you but it lasts forever
How does it feel when it's love?
It's just somethin' you feel together
When it's love

You look at every face in a crowd
Some shine and some keep you guessin'
Waiting for someone to come into focus
Teach you your final love lesson

How do I know when it's love?
I can't tell you but it lasts forever
How does it feel when it's love?
It's just something you feel together

When it's love
You can feel it, yeah!
Nothin's missin', yeah!

How do I know when it's love?
I can't tell you but it lasts forever
how does it feel when it' love?
It's just something you feel together

How do I know when it's love?
I can't tell you but it lasts forever
When it's love
When it's love
It'll last forever

(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

「それが愛やった時」
 
みーんな自分の心にあいた穴を埋めるもんば
探しよぉとじぇ
おれたちはよぉけそういうこと考えるばってん
あんま口に出しては言わんの
どげんかなってしまうまでの
 
それが愛やった時てどげんしたらわかると?
よぉ言わんばってんそれは永遠に続くとばい
それが愛やった時てどげな気持ちやと?
それこそおまえが一緒に感じることたい

おまえは群集の顔ば見よる
晴ればれしとるともおりゃぁ 悩んどるともおる
おまえは夢中になれる人ば探しよる
おまえに最後の愛の指導ばしてくれる人を

それが愛やった時てどげんしたらわかると?
よぉ言わんばってんそれは永遠に続くとばい
それが愛やった時てどげな気持ちやと?
それこそおまえが一緒に感じることたい
 
それが愛やった時
感じれ
なーんも失うもんはなか

それが愛やった時てどげんしたらわかると?
よぉ言わんばってんそれは永遠に続くとばい
それが愛やった時てどげな気持ちやと?
それこそおまえが一緒に感じることたい

それが愛やった時てどげんしたらわかると?
よぉ言わんばってんそれは永遠に続くとばい
それが愛やった時
それが愛やった時
永遠に続くとばい


「ヴァン・ヘイレン」
 
彷徨える 恋路の闇に ヴァン・ヘイレン
 

2月15日(月)曇り時々雨
MRIの結果を聞きに「九大病院」へ。今のところ問題なしということだった。油断せずに今後半年おきくらいに経過をみましょうということになった。ひとまず安心。
 
今日は「住まいのイシダ」さんで女官のF井さんにネタを頂いたがこれまたちょっときついネタで、もしこの日記を昼休みにオフィスで弁当食べながら読んでる人がいたら弁当の半分は残してしまいそうなので書くのはやめておこう。
 
夕方は「マツノデザイン店舗建築」さんに緊急出動。セガールしゃちょーのトラブルを解決。「いやぁ〜やっぱしんぐさんがおらんとだめばい」と社長に言われたが、このセリフを聞くことこそこの仕事の醍醐味かもしれない。飲食店が「おいしかった」と言われるのと同じだな。
 
「赤ひげ」
 
パソコンを 甦らせる 赤ひげと
なりたくもあり なりたくもなし
 
 

2月14日(日)曇りのち雨

天気も体調もいいので午後遅くに長谷ダムへ。2周12キロ。今日はフォームに気をつけながら走ったら膝の痛みがほとんどなかった。やはりフォームが原因か?
長谷ダムの梅が紅も白も上品に咲いている。走ってるとほのかに香りが風にのってくる。いいねぇ春が近いんだねぇ。先日来の陽気は梅の開花を加速させはしたが、桜に時期を誤らせるほどではなかった。まだまだ春の先駆けを告げるのは梅のみという感じ。
 
夜はバレンタインデーということで姫のおごりで香椎の寿司屋へ。さすがに姫セレクトだけあって大満足!寿司の味も店の雰囲気も大将の人柄も二重丸。いづれESEグルメに載せようと思う。
 
帰宅してから韓国映画の「追跡者」のDVDを見た。これって・・・なんとも後味の悪い・・・実によくできてはいるが後味の悪い・・・演技は素晴らしいが後味の悪い・・・しばらくひきずりそうだ。
 
「梅」
 
梅の香に ペースゆるめて ひと心地
 
2月13日(土)曇り一時雨
どうだろう、この数日の忙しさ!日記もとびとびになってる。いかんなぁ時間に使われては。時間は使うものだ。

今日の移動距離はすごい。「不動産のトーカイ」さん(春日市)→「江田建設」さん(八女市)→「星香園」さん(星野村)→「雷山千如寺」さん(糸島市)→「ブライダルミュージアム ビッビ」さん(新宮町) リカちゃんが悲鳴を上げそうや。
 
いつも撮られてばかりなので今日は打ち合わせ中の江田専務を盗撮してきた。同席の「TOTO北部九州販売」のKさんと一緒に。


 
今日、「不動産のトーカイ」さんでS田さんに、「しんぐさん、悩みなかろう?」と言われた。ワシ今までこの質問を何回受けたことやら!ワシってほんと極楽とんぼに見えるんやろうな。悩みありますがな。いろいろと。自分のこと、家族のこと、もろもろ。人間は悩むために生まれるのではないか?と思うことが時々ある。みんな大なり小なり抱えている。乗り越える人、逃げる人、潰される人・・・。ただワシの場合はワシさえしっかりしていれば防げたものばかりだから、己を改造すれば今後は防げるということになる。あぁもっと懐の広い人間になりたい。「雷山千如寺」の和尚さんのような。「中国鍼灸院」の呉先生のような。
あ、「雷山千如寺」の和尚さんと言えば、また「古雅書店」さんで江戸時代の雷山の印のある書物が見つかって、和尚さんは全て買い取ったそうな。今日それらを見せて頂いた。百数十年の旅をして再び元の場所に帰ってきた書物を見て、あぁ本って旅するんだなぁと思った。古本として人から人に渡り、いろんな人間を見てくるわけだ。古本にはロマンがあるやね。
 
「書物」
 
幾世代 うつる人の世 旅をして
書物はもどる 雷山の書庫
 
2月11日(木)雨
今日は歌舞伎を鑑賞。前回ですっかりはまってしまって今回の公演を楽しみに待っていた。やはり劇場で見る歌舞伎はいい。日本の伝統が形となって演じられているという感じがする。俳優の演技はもちろん、舞台芸術やお囃子、そして大向うの掛け声。全てが完璧に集約されて一つの芸術となる。実に素晴らしい。まさに日本を感じるひとときだ。
昼の部を見たが演目は、「双蝶々曲輪日記(引窓)」「金幣猿島郡」「双面道成寺」。どれも素晴らしかったが、特に三幕目「双面道成寺」の中で市川亀治郎演じる清姫が太鼓持、お大尽、おかめの三つの面を瞬時に替えながら舞うくだりには圧倒された。
今月はもう一回見に行く予定。一ついい趣味ができたかもしれない。
 
「歌舞伎」
 
魅せられし 花形歌舞伎の 大舞台
帰りて探す 次の公演
 
2月9日(火)晴れ
毎朝、ほんのわずかな時間だが宅建の勉強をしてる。所詮、独学なのでどうしても疑問は残る。それを「ウイルホーム」さんや「コスモ不動産」さんなどで質問する。今日は「ウイルホーム」さんでどうしても納得のいかない箇所を社長に質問したら、しばらく悩んだ社長の答えは「パス」だった(笑)。ワシが抱いてた疑問に実戦において出くわしたことがないことらしい。日本の資格の勉強ってなそんなもんだな。資格をとるために勉強したことが実戦で役に立たないなんてのはよくある話だ。
 
それにしてもこの暖かさはなんだろう?気持ち悪いくらいだ。上着を脱いで車の窓を開けて走っても大丈夫。4月並みの気温らしいがどうもなんとも不自然だ。まだバレンタインデーにもなってないのに。昔の2月は寒かったけどなぁ。
 
夜は来客で楽しき晩餐。客が来ると姫の料理がパワーアップするから嬉しい。今日はめっちゃヘルシーメニューだった。詳細は姫が書くだろうから省略。
 
「勇み足」
 
如月に 似合わぬシャツの 腕まくり
はやる季節の 勇み足かな
 
2月8日(月)晴れ
春のように生暖かい一日だった。風は春一番のように心地良かった。でもまだまだ偽りの春だろう。ぬか喜びは禁物だ。
 
朝は「中国鍼灸院」さんで肩と腰の鍼治療。
 
ワシ:「先生、中国に納豆はないんですか?」
呉先生:「納豆はないヨ。私も日本に来て初めて知ったヨ」
ワシ:「そうなんですか」
呉先生:「中国には豆腐を腐らせたような臭い料理はあるヨ。豆腐の前に臭いという字をつけて臭豆腐というヨ」
ワシ:「へー。臭いんですか?」
呉先生:「とても臭いよ。でも食べるとおいしいネ」
ワシ:「へー」
呉先生:「油で揚げたりして食べるヨ」
ワシ:「おー、なんかおいしそうですね」
呉先生:「例えばネ、みんなに嫌われてるような人が話してみると実はすごくいい人だったりすると、臭豆腐のような人と言うヨ」
ワシ:「なるほどなるほど(笑)」
呉先生:「日本にもいるでしょ?印象悪いけど実はすごくいい人って」
ワシ:「いますいます(笑)」

ちなみに臭豆腐は、発酵させた漬け汁に豆腐を一晩漬けて作るそうな。納豆菌も関係するから匂いは似たような感じかもしれない。中国でも地方によって食べ方が違うらしい。
 
「味」
 
味のある ものこそ良かれ 人と食
 
2月6日(土)晴れ
ル・シュクル」さんで取材がてら一人でまったりしてしまった。心地よい晴天だし、スケジュールはゆるゆるだし、うきはの町のペースはゆっくりだし、「星香園」さんの紅茶と一緒に食べるケーキはうまいし・・・満ち足りた幸せな気分でボーっとしてたら奥さんに言われた。「具合悪いんですか?

夕方、久しぶりに12キロ走った。長谷ダム2周。最近、走ると膝に痛みが残る。老化なのか?フォームが悪いのか?

夜は姫と「アバター」を見に行った。3Dで見たがすごいもんだ。ストーリー自体は先の先まで読める超定番のエンターテイメントでそっちの余韻は残らないが、映像美には圧倒された。映画はこれからどうなっていくのだろうか?しかしあそこまでバーチャルでやられた日には俳優もロケ地ももはやいらんな。いづれ全部コンピューターの中で作るようになるのでは?オスカーはプログラマーがとったりして。

「アバター」
 
アバターに おもふ映画よ どこへいく
 
2月5日(金)晴れ
今日は三信会原病院でMRI検査。手術前にも一度受けてるので勝手はわかってる。あの狭い洞窟の中で約1時間。結構つらいものがある。機関銃の集中砲火を浴びてるようなものすごい音の中で、今回はなんと一瞬寝てしまった。動いてはいけないから寝ないように気をつけてたんだが。寝ると無意識に動いてしまうので撮り直さないといけない。前回よりも時間がかかったのは撮り直してたのかな?
それにしてもなぜにあの大病院の九大にMRIがないのだろう?なんかちょっと不思議な気がする。
 
「MRI」

MRI 轟音の中の 昼寝かな
 
2月4日(木)晴れ
またやってしまった。セルフのガソリンスタンドの機械にカードを置き忘れてしまった。これで2回目。しかも同じスタンド。同じ所でやったのには何か理由があるはずと考えてみた。このスタンドの場合、会計が終わった後に「カードをお取り下さい」と言わないのだ。「ありがとうございました」しか言わないのだ。そうかそれで忘れるのか、とかくかくしかじか姫に言い訳したら、「それでも普通はカード取って来る」と言われた。まぁそうだろうな。
スタンドの人が親切にもカード会社に連絡してくれてカード機能はストップしてた。ありがたい話だ。ワシ2回目というのに気付いていただろうか?気付いてるわな。
 
昨日、親父が手術した。姉貴によると成功して問題ないらしい。ホッとした。まだまだ長生きしておくんなせぇ。楽しいことまだまだありまっせ。親孝行も全然できてないし。
そういうワシが明日はMRI検査だ。腫瘍の再発がないか検査する。あぁあの狭い洞窟に入るのはいやだな。ちょっと閉所恐怖症気味だからな。まぁしょうがないか。
 
「ボケ」
 
スタンドに カード忘れて 再発行
はやボケゆくか 四十路のえしぇ蔵
 
2月2日(火)晴れ


http://www.youtube.com/watch?v=wEiyGgWt6no

「Since I've Been Loving You」 Led Zeppelin
 
Workin' from seven
To eleven every night
It really makes my life a drag
I don't think that's right
I've really been the best,
The best of fools
I did what I could, yeah
'Cause I love you, baby
How I love you, darlin'
How I love you, baby,
Mama, love ... girl, little girl

But, baby, since I've been lovin' you, yeah
I'm about to lose
My worried mind

Everybody tryin' to tell me
That you didn't mean me no good
I've been tryin' ...
Lord, let me tell you
Let me tell you I really did the
Best I could
I've been, I've been workin' from seven
To eleven ... every night I said it kind of makes
a life a drag, drag, drag, drag
Lord, yeah, that ain't right, now, now

Since I've been lovin' you, yeah
I'm about to lose
My worried mind, yeah
(Watch out)

I said, I've been cryin', yeah
Whoa, my tears, they fell like rain
Don't you hear them,
Don't you hear them fallin'
Don't you hear them,
Don't you hear them fallin'

Do you remember, mama, when I knocked upon your door
I said, you had the nerve ... to tell me
You didn't want me no more, yeah
I open my front door, I hear my back door slam
You know, I must have one of them new-fangled, new-fangled
Back-door man, yeah, yeah, yeah, yeah, yeah, yeah
I've been workin' from seven, seven, seven
To eleven every night, it kinda makin' life a drag
Drag, drag, ... ohh, yeah, it makes me drag

Baby, since I've been lovin' you
I'm about to lose, I'm about to lose,
Lose my worried mind
(And just one more, just one more)

Since I've been lovin' you
I'm gonna lose my, my worried mind


(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)
 
「おまえば好きになってからくさ」
 
毎朝7時からくさ
夜11時まで働きよぉとじぇ
俺の人生やらほんとつまらんばい
こげな人生があるもんか
俺はほんなこつ馬鹿やったばい
できるこつはしたとじぇ
お前ば愛しとるけん
どんだけ愛しとるか
どんだけ愛しとるか
お前ば かわいいお前ば
 
ばってんおまえば好きになってからくさ
俺は無くならしてしまいそうや
俺の不安な気持ちばたい

みんなが俺に言うとじぇ
そりゃ俺にはよぉなかて
頑張ってみたとじぇ
神様 言わしれ
ほんなこつ でくるこつはしたとばい
毎朝7時からくさ
夜11時まで働きよぉとじぇ
俺の人生やらほんとつまらんばい
神様 こげな人生があるもんか

おまえば好きになってからくさ
俺は無くならしてしまいそうや
俺の不安な気持ちばたい
(見てみれ)
 
俺は泣きよぉとじぇ
雨んごつ涙が落ちよるばい
聞こえとぉとや?
涙落ちよるとが聞こえとぉとや?
聞こえとぉとや?
涙落ちよるとが聞こえとぉとや?

覚えとぉや? 俺がお前の部屋ばノックした時たい
お前はよぉまぁあげん俺に言いきったたのぉ
俺やらもういらんげな
俺がドア開けて帰ろうてしたら裏のドアが開く音がしたばい
浮気しよる男がおったっちゃろ?
毎朝7時からくさ
夜11時まで働きよぉとじぇ
俺の人生やらほんとつまらんばい
こげな人生があるもんか

おまえば好きになってからくさ
俺は無くならしてしまいそうや
俺の不安な気持ちばたい
(も1回 も1回だけ)

おまえば好きになってからくさ
俺は無くならしてしまいそうや
俺の不安な気持ちばたい
 

「如月」
 
如月や 満は持したり いざ歩め
 
2月1日(月)雨
中国鍼灸院」さんで久しぶりに鍼治療。ここ数週間ずっと右肩の痛みに悩んでいたが、今日の治療ですっと楽になった。いつもながら不思議なもんだ。中国四千年のノウハウか。

呉先生:「豆腐の話しましたか?」
ワシ:「いいえ」
呉先生:「豆腐は誰が最初に作ったか知ってる?」
ワシ:「知りません」
呉先生:「漢の時代の人ネ。劉安という人ヨ」
ワシ:「劉安?」
呉先生:「そう。劉という苗字は漢の時代の王様ネ。劉安は王様の弟ヨ」
ワシ:「へー」
呉先生:「劉安はね、いつも大豆を使ってスープを作ってたヨ。今でいう豆乳ね」
ワシ:「はい」
呉先生:「ある日、王様のために豆乳作ってたら、誤ってその中に自分が研究してたにがりを落としてしまったヨ」
ワシ:「はい」
呉先生:「どうしよう!と思ったけど、見てるとだんだん固まってきたネ」
ワシ:「はい(笑)」
呉先生:「それで食べてみるとおいしかったヨ」
ワシ:「あはははは!」
呉先生:「王様に報告したら、それをもっと研究しなさいということになったヨ。それで豆腐が生まれたヨ」
ワシ:「へー」

調べてみると確かに豆腐の起源という話になるとこの劉安という人は必ず登場する。ちなみに豆腐は豆が腐ると書くが、中国では腐という字は柔らかい固体を意味するらしい。そういうわけで腐の字を使ってあるそうな。
 
午後、サラリーマン時代の先輩のHさんとファミレスで打ち合わせしてたら、ワシらの座った席の後ろの席から「谷ですぅ〜♪おせわになりまぁ〜す♪」というあの聞きなれたせせらぎのような美しい声が聞こえてきたので振り向いたら「不動産のトーカイ」の谷社長が誰かと電話中だった。お互い顔見てビックリ。ファミレスってこういうことが結構ある。打ち合わせにちょうどいい環境だからかな。いやぁ福岡も狭いもんだ。
 
「失敗」
 
失敗は 成功の母とは 言い得たり
豆腐もしかり 納豆しかり