この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
9月
9月29日(木)晴れ
昨日、今年初めて金木犀の香りに気づいた。でもまだ暑い・・・。
 
ワシは今までに何人かの戦争体験者の方から話を聞かせて頂いた。今の日本において戦争の、それも実戦の体験者は当時年少の兵士だったとしても既に80代後半に入っている。あと20年後には肉声でその体験を聞くことは極めて難しい話になるだろうと思う。だから今のうちに聞いておかないと、と常日頃思っていたが、ワシの心配をそっくり解決してくれるホームページがあった。NHKの「戦争証言アーカイブス」だ。ここでは番組として放送されたものを全て無料で視聴できる。貴重な経験談を次世代に残すことによって、未来の平和のために貢献しようというものだ。なんと素晴しい試みだろう!より多くの、特に若い人に見て頂きたいと思う。

「NHK 戦争証言アーカイブス」
 http://www.nhk.or.jp/shogenarchives/ 

「悲しみの痕」
 
この国も かつて流した 血と涙
つたへてまなぶ 悲しみの痕(あと)
 
9月27日(火)晴れ
これ↓を聞いた時、あまりにフレディにそっくりなので涙が出そうになった。完璧だ。目を閉じて聞けば生き返ったようだ。

http://www.youtube.com/watch?v=B75V0NNNLyU

なんとなく顔も似てるし!

これ↓はオリジナルの画像にかぶせてある。見事な出来栄え。

http://www.youtube.com/watch?v=uJ85MnjYHd0&feature=related

是非このマーク・マーテルをQUEENのボーカルに迎えて世界ツアーをしてほしい。

つくづく、やっぱりQUEENはいいなぁと思う。フレディの声は最高だ。
 

今日、「センチュリー21 小笠原」さんにいる時にS田さんから電話があって、「ちょっと外に出てきて」というので出ていくとそこに「住まいのイシダ」さんを辞めた女官のF井さんがいた。これからはA社で女官として勤めるらしい。あぁこれで完全に「当世源氏物語」は終了ということになった。残念だ。

「F井去る」
 
F井去り 閉じる源氏の物語
おもしろき日は 過ぎて輝く
 
9月25日(日)晴れ
日曜日だが3時まで仕事。その後、汗を流しにミリカローデンへ。目標としていたチェストプレスのウェイトがスムーズに上げられるようになったので、ぼちぼちレベルアップしようかなと思う。最終目標は3桁。いつかクリアできるだろうか?50代ではきついだろうからあと7年くらいで達成しないといけない。まぁ無理でも行けるところまでは行こう。
 
連続して2時間確保できる時があれば宅建の模擬試験にチャレンジしている。ところがなかなかその2時間というのが作れそうで作れない。こうなったらもはや5時起きで時間を作るしかないかな。うん。それがいいかも。それなら毎日確保できる。
 
「時」
 
時はそれ 早瀬のごとく 音をたて

好機を乗せて 流れさるかな
 
9月23日(金)晴れ
祝日。久しぶりに一日丸々休み。午前中は宅建の模擬試験をした。午後は姫と西区・糸島方面へ。イタリアンでランチをしーの、雑貨屋さんによりーの、ドイツパンを買いーの、本屋さんによりーのして帰ってきた。それにしても休日の福重〜今宿周辺の道の混雑は相変わらずだな。なんとかならんもんかな。
 
帰宅後、久しぶりに外を走った。最近は走るといってもジムのマシンで、これだと走った後の爽快感がない。今日は豊かに実った稲穂や朱を添える彼岸花を見ながら、秋の風に吹かれながらゆっくりと走れて気持ちよかった。

「秋の風」
 
エアサロと 稲穂の香り 秋の風
 
9月21日(水)曇りのち雨
今朝、家を出てあまりの寒さに驚いた。週末と比べてこの気温の差は何なんだろう?四季は徐々に変わるから興を覚えるものなのにこんなに唐突に変わると戸惑いしか感じない。もうこのまま寒くなっていくのだろうか?

あ〜読みたい本がいろいろあるが、宅建の試験までは我慢我慢。今は活字といえば模擬試験の問題ばかり。結果はどうなろうと今年もやるだけやって散るだけだ。散ったらまた来年。
 
今日の最後のお客さんは「アート建築工房コンフォルタ」さん。社長の獅子奮迅の働きぶりを見てると、ワシもたいがい忙しいとはいえまだまだだなと思う。ワシはこの会社はきっと成功すると思う。他より知恵を出して、他より努力しているから。10年後にどうなってるだろうか?
いろんな会社の栄枯盛衰を見てきたが、成功する会社に共通するキーワードは”アイディア”だ。だがこればっかりは半ば天からの授かり物だ。得ようたってなかなか得られるものじゃない。大事なことは常にアイディアを求める姿勢を保つこと。アンテナをはり、レーダーを作動させておくこと。
あぁワシにもいいアイディア降りてこないかなぁ。
 
「秋の風」
 
むきだしの 諸手は寒き 秋の風
 
9月19日(月)曇りのち雨
昨日ジムでかなりハードにトレーニングしたので今日は全身に疲労が残っている。世間は休みだがワシは2件お客さんをまわった。祝日はなるべく休むようにしてるがどうにもスケジュールがこなせないので仕方がない。
夜は姫とロシア料理「ブローシャチ」に行った。姫は初めてだったが気に入ってくれたのでよかった。こんなに本格的なロシア料理というのも福岡ではなかなか味わえないと思う。貴重な存在だ。

昨日、実はある爆笑アクシデントがあった。
DVDを借りに姫とゲオに行った時のこと。ワシが「ミュンヘン」を見ようと提案したら、姫が「どんな映画やった?」と聞くのでストーリーを説明しようと姫のほうを見ると・・・・・・なんと、ポロシャツを裏返しに着てやがる!ワシはここで爆笑すると周りの人にばれるので(もうかなりばれてはいただろうが)、笑いをこらえつつ説明したが、「ミュ・・・ミュンヘンは・・・オリンピックの時の・・・ひ・・・人質事件の犯人グループに・・・ふ・・・復讐する・・・話よ。早く借りてか・・・帰ろう」と言葉がしどろもどろになった。姫はそんなワシを見て不思議そうな顔をしていたが、店を出る時に自分でも気付いたらしく、車に乗ると爆笑していた。
この人とも長いこと一緒にいるが、頭がいいのか、そうでないのか、未だに判断がつかない。
 
「ポロシャツ」
 
流行を 作り出すかな 裏返し
 
9月17日(土)晴れのち雨
もう4日も日記を書いていないことに気づいて我ながら驚いた。いかに毎日バタバタで過しているかがわかる。気持ち的にもあまり余裕がない。うーん、こんなんで年末までもつのか?
 
今年初めて彼岸花を見た。那珂川町から早良区へ抜ける56号線沿いの田んぼのあぜ道で。毎日暑いからとても秋の到来に浸る気分にはなれないが、植物は正直だ。咲く時期になればちゃんと咲く。律儀なもんだ。
それにしても暑い。日差しがきついのには本当に参る。日中は肌に痛みを感じるほど強い時がある。あぁ早く涼しくならんかいな。

先日、アメリカのドラマ「パシフィック」のDVDを借りてきた。太平洋戦争時のアメリカの第1海兵師団の戦いを描いたもので、ガダルカナル上陸戦に始まって沖縄戦まで描いてある。それがあまりにもリアルで驚いた。戦争映画はよりリアルに描いて戦場の悲惨さを世に伝えるべきだと思うのでこれはこれでいいと思う。だがばたばたと殺されていくのはワシらの先祖だ。この国のために南太平洋に散っていった人たちだ。ドラマとはいえ複雑な心境になるのは避けられない。
戦争のない時代に生まれただけでもどれだけ幸せなことか。自省するいい機会になった。
 
「平和の波」
 
南海の 白砂染めし 先祖の血
平和の波の 洗いさるかな
 
9月13日(火)晴れ
帰宅するとテーブルがベランダに出してあった。月を見ながら飯を食おうということらしい。なんと風流な。姫の料理をつまみに先日の残りのドイツワインを飲んだ。月は実に見事だった。たまに前を通る新幹線がなかなかに絵になった。
食事というのはシチュエーションで大いに味がプラスされるものだろうと思う。食べる時の心理状態がプラスの位置にあれば、よりうまく感じるのかもしれない。今日の晩餐は特にそんな気がした。秋の夜気と円い月。演出されないはずがない。
 
「月見」
 
杯を干す 時は薄雲 去りてのち
 
9月12日(月)晴れ
今日は「中国鍼灸院」さんへ。最近は忙しくて前ほど頻繁に行けなくなった。
 
「十五夜」

呉炳宇

仲秋佳節月又圓、(仲秋佳節月また圓し)
海外遊子心思還。(海外の遊子心に還るを思う)
夕陽西下朝日起、(夕陽西に下り朝日は起きる)
鯉魚化龍得真傳。(鯉魚龍と化すは真傳を得る)

(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

仲秋のよか季節に月はまん丸になっとるばい
遠いとこ行ったもんも月見たら家に帰りとうなろうばい
夕陽は西に沈んで朝日は昇ってくさ
鯉が龍になるげな伝説はほんなこつかもしれんばい
 
先生によればこの詩にはいろんな意味を含ませたそうな。「夕陽西下朝日起」の部分は、西は西欧諸国、朝日は日本を意味し、これからは日本の時代が来るという意味らしい。「鯉魚化龍得真傳」の鯉魚も日本を意味し、これも日本が震災から立ち直ってまた発展していくという意味らしい。こうやって複数の意味をこめると詩は深くなるよなぁ。でもこめようったってそう簡単にはできないんだよなぁ。
 
夜、トレーニングを終わってからベランダでプロテインを飲みながら十五夜の月を眺めた。なんとなく力をもらったような気がする。

「名月」
 
仲秋の 佳節名月 また圓し
我また遊子 還るをおもふ
 
9月10日(土)晴れ
今日は姫のためにバースデースペシャルえしぇ蔵クッキングをしないといけないので早めに帰った。
まずは買物から。料理にドイツワインを使いたかったので「カネダイ」に行ったら3本2,200円のセールをやっていた。しかもどれもなかなかのワインで結構古酒もあった。3本選ぶのにだいぶ迷った。
それから「くまもと屋」に行ってソーセージを購入。その後「夢畑」で野菜類を買おうと思ったら何にもなかったのでハローデイで購入して帰宅した。
今回の献立は「シュークルート」と「トマトとツナの冷製パスタ」。
「シュークルート」は時間はかかるが簡単だ。まずざく切りにしたキャベツに白ワインビネガーと塩を揉みこむ。(この時点で既にうまかったりする。)重い物を乗せて1時間ほど水切りする。その後、鍋にオリーブオイルをたっぷりひいて串切りのたまねぎを並べ、キャベツを入れ、ドイツの白ワインをかける。そして厚切りベーコンをいくつか乗せて黒胡椒をぱらぱらと。あとは蓋をして1時間半ほど煮込むだけ。1時間経過したくらいにじゃがいもやソーセージを投入するが、結構キャベツの量があったのでソーセージだけにした。
この「シュークルート」でワシは初めてストウブの鍋を使った。白ワインはドイツの古酒を使ったし、ソーセージは「くまもと屋」だったりしたので道具と素材が申し分なかったためか
、結構おいしくできた。姫も「これほんとにおいしいよ」と言ってくれた。
熟成して飴色になったドイツワインの古酒を飲みながら食べる「シュークルート」。なかなかいいもんだ。
それにしてもうまく作れてほっとした。誕生日に失敗はしたくないからな。
 
「鍋のふた」
 
われ一人 開けて微笑む 鍋のふた
 
9月9日(金)晴れ
今日、「アルファホーム」さんの近くの桜並木に通じる路地を走ってると、角に警官が立ってるのが見えた。いつもそこで何かの取り締まりをやってるから、「あぁ今日もやってるな」ぐらいにしか思っていなかった。ところがその警官がワシの方を見ておいでおいでしている。なんてこった!なんでワシを呼ぶのだ!お前になんか用はないぞ!ワシは前回スピード違反で捕まって以来、100%交通ルールを守っている。飛ばさないのはもちろん、シートベルトや携帯にも気をつけている。なぜならもう後がないからだ。首の皮一枚だからだ。相撲で言いうなら俵に足がかかってしかも爪先立ちになっているからだ。なんとしてでも来年の春までは完璧に大人しくしていないといけないのだ。あぁそれなのになぜお前はワシを呼ぶのだ!その時ワシの頭の中ではドアーズの「The End」が流れていた。「This is the end ・・・♪」お前はワシを免停にするというのか!なぜだ!ワシは無実だ!

・・・・・・と思いながらもにこやかに窓を開けて、「なんでしょう?」と言ったら、「失礼しました!シートベルトが見えなかったもんで」と言われて終わった。そういえばワシは黒い服に黒いシートベルトをしていたから見えなかったわけだ。

ちきしょー!ハラハラさせやがって!
 
「免許証」
 
金色に いつか染めたし 免許証
ゴールド割引 夢のまた夢
 
9月8日(木)晴れ
姫の誕生日。バースデースペシャルえしぇ蔵クッキングは土曜日にすることにして、今日は「シェ・ササハラ」のケーキでささやかにお祝い。そして姫は年上になった。10月28日まではワシが1歳若い。
 
今から11月中旬ぐらいまでは怒涛の忙しさになる。宅建の準備や旅行などで時間をとられるのでスケジュールがタイトになるし、ビッグイベントも控えている。もろもろ片付いてほっと一息つけるのは11月下旬から12月ぐらいか。そして2011年が終わってしまうわけだ。光陰矢の如しだな。馬上少年過ぐだな。
多忙な9月とはいえ、祝日のどちらかで山に登りたいが・・・勉強せんといかんよなぁ。
 
「ひと息」
 
ひと息を つく日は季節 ひとつ先
 
9月6日(火)晴れ
宅建の試験が終わったら久しぶりにBSテレビでNFL(アメリカンフットボール)を見ようかなと思う。思い起こせば初めてNFLの試合をテレビで見たのは大学の頃だった。たまたまテレビをつけたらスーパーボウルをやっていた。そこでなんという偶然か、ワシはNFL史上に残る名場面「The Montana Drive」を目撃することになった。史上最高のQBと言われるジョー・モンタナが残り3分で49ersを大逆転に導いたその一部始終を見て、ワシは完全にNFLに魅了された。それからしばらくはテレビでNFLを見るのが本当に楽しみだった。当時の49ersは強かった。ジェリー・ライスにロジャー・クレイグ、素晴しいメンバーだった。他のチームの主な選手も選手名鑑を買って来て覚えたりした。応援したチームは49ersを皮切りに、モンタナが移籍したChifsや、就職した会社の本社があったNewEnglandのチームのPatriotsなど。ドラフトの結果まで調べたりしていた。
大好きだったNFLを見なくなったのは独立してから。日々どうやって食べていこうかとそればかり考えて心に余裕がない状態が何年も続いたので、いつしかNFLという言葉が頭から消えていった。
そして最近ふと見たyoutubeの動画でまた見ようかなという気分になった。その動画にはあるQBが映っていて、「この人、昔NY GiantsのQBだったフィル・シムズに似てるなぁ・・・」なんて思いながら見てたら、なんと息子だった!えー!っと思った。でも考えてみれば初めてNFLを見た頃から既に20年以上経過している。その頃生まれたとしても既に20歳。十分在り得る話だ。あぁワシの髪も薄くなるはずだと思った。
 
The Montana Drive

NFL Fantasy Files Deluxe Version

「NFL」
 
その昔 応援した人 殿堂入り
今は息子に 声援送る
 
9月4日(日)曇り
さすがに電車の中とあってそうそう熟睡できるものではない。10回は途中で起きただろうか。5時くらいからもう人の動きが慌しくなるのを感じた。ダイヤが乱れているので早朝から駅は結構な人だかり。東北方面に行く電車は運行見合わせになっていた。
高松で知り合ったおっちゃんは孫に会うために千葉に行くという話だった。ワシと同じマリンライナーで岡山に渡り、始発の新幹線で移動するということだった。暇だったからおっちゃんといろいろ話したが、おそらくもうあのおっちゃんに会うことはないだろうな。まさに一期一会だな。そういうのも逆に印象に残っていいもんだ。

早朝6時46分発のみずほで博多に戻った。新幹線の窓から見ると大きな川はどこも水量を増していた。今回の台風は結構被害を残しているらしい。要するにのろいから被害が増えるんだな。まったく手強い台風だった。
 
8時25分博多着。一度家に帰って着替えてから、午前中に1件、午後に1件お客さんをまわった。3時に帰宅してさすがに眠くてちょっと横になった。それにしても疲れる人生だ。
 
「又三郎」
 
又三郎 今年はご機嫌 斜めかな
 
9月3日(土)台風
朝起きてすぐにニュースで台風の現在位置を見て驚いた。なんと寝る前に見た時とほとんど変わってなかった。どんだけ遅いん!?これは今日も帰れないかもしれないと不安がよぎった。
とりあえずホテルのチェックアウトが12時までだったのでギリギリまで粘った。それから駅に行くと、復旧のめどが全く立たないということだったので、本屋で本を買ってフレッシュネスバーガーでだらだらとランチしたり、ベンチで本読んだり、散歩したりと時間をつぶして夕方にまた様子を見に行くとまだ復旧の様子はない。今日もホテルをとろうかと迷ったが、夜遅くにマリンライナーが走るかもしれないということだったのでこれまたギリギリまで粘ることにした。
晩飯にうどんを食べてから、改札のすぐ近くで本を読みながら復旧を待った。そしてようやくマリンライナーの運行が再開したのが21時40分。もう既に岡山での新幹線の連絡は無理だった。それでもとりあえず海を渡ってしまいたかったので岡山まで行き、明朝始発の新幹線に乗ることにした。
岡山に着いたのが23時少し
前。乗り継ぎ間に合わなかった人用に休憩列車が用意してあったのでそこで寝ることにした。向かい合った座席で足が伸ばせたし、毛布も借りれたのでまぁ寝れるかなと思う。なんとお茶とおにぎりの配給まであった。JRもなかなか気を使う。
いやそれにしても大変な目にあったが、これもまた面白い経験だった。人生アクシデントがあるからこそ面白い。この経験もいつかなにかで生きるだろう。

ところで、本屋で買った本「100年の難問はなぜ解けたのか」がめちゃめちゃ面白くて一気に読み終わった。これは数年前にNHKのドキュメンタリーで放送されたものの書籍化らしい。100年もの間誰も解くことができなかった数学の難問「ポアンカレの予想」を見事に解いた天才数学者ペレリマン博士は、優れた数学者に与えられる権威ある賞「フィールド賞」を辞退し、「クレイ数学研究所」が解けたものに与えるとした100万ドルの賞金も受け取らず、行方をくらましてしまったという謎にせまるもので、全編興味深く読むことができた。この本との出会いは今回のアクシデントの素晴しい産物だ。
 
「二百十日」
 
今昔 二百十日は 旅人の
足を止めるは 未だ変わらず
 
9月2日(金)台風
よりによって台風が近づいているというのに福山と高松に行かないといけない。まぁ出たとこ勝負!ということでとにかく行ってみた。
福山は小雨が降る程度。午前中に福山を終わり、高松に移動するために新幹線のホームに行くと、目の前を黄色い新幹線がゆっくりと走って行った。へぇ〜このへんは黄色い新幹線が走るのか・・・・・・いや違う違う!こりゃドクターイエローだ!とビックリ。線路の検査などを行う新幹線で、いつどこを走るのかJRが絶対に公表しないのでめったに見ることができないレアな新幹線なのだ。それだけに人気が高まり、見れたらいいことがあるなんて都市伝説があるほどだ。わぁ、こんなの見れるなんてちょっと得した気分だ。
マリンライナーから見る瀬戸内海は白波こそたっていたがそれほど雨風激しいという感じではなかった。ところが高松駅に降りるとしっかりと暴風雨だった。お迎えに来て頂いたお客さんから借りた傘が申し訳ないことに30秒で壊れた。
高松の2ヶ所のお客さんはスムーズに処置が終わり、また高松駅まで送って頂いて改札まで行くと・・・なんと既に瀬戸大橋が通行止めになっていた。ならばしょうがないということで急遽ホテルにチェックイン。ホテルの一室でのんびりと疲れを癒した。
でも明日帰れるのだろうか?台風の移動速度がえらく遅いのが気になる。
 
「幸運」
 
幸運の ドクターイエロー 見たはずが
暴風域で ホテルに足止め
 
9月1日(木)晴れ
今日もすごい。「ヘアーショップ ムーヴ」さんに行って、「ブライダルミュージアム ビッビ」さんに行って、「新郷商会」さんに行ったところでお昼。弁当を10分で食べてすぐに移動、「高山物流」さんに行って、「東部ハウジング」さんに行って、M島さん宅に行って、最後は「大新住宅」さんに行っておしまい。帰宅は7時。晩飯食って、ちょっとデスクワークしてから筋トレ、風呂に入って「ESEグルメ」と「蔵書」の記事を書いて、そして今この日記を書いている。疲れるって。マジで。明日は7時前に家を出て福山と高松日帰り出張。がむしゃらに生きてる42歳。
 
 
そしてまたまた9月1日。二百十日。又三郎が飛んで来た。この作品を読んでワシの夏は終わり、秋が始まる。

 「そうだなぃな。やっぱりあいづは風の又三郎だったな。」嘉助が高く叫びました。
 宿直室のほうで、何かごとごと鳴る音がしました。先生は赤いうちわをもって、急いでそっちへ行きました。
 二人はしばらくだまったまま、相手がほんとうにどう思っているか探るように、顔を見合わせたまま立ちました。
 風はまだやまず、窓ガラスは雨つぶのために曇りながら、またがたがた鳴りました。

 ( 宮沢賢治 「風の又三郎」 より)
 
「又三郎」
 
夏の影 すがる風乗り 又三郎
夢追うものに 夢を届けに