この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
9月
9月30日(火)雨のち曇り
お袋が先月の手術の術後経過を診てもらうために来福。朝から空港まで迎えに行って病院に連れて行った。
「原土井病院」は既に新しい病棟での診察も始めており、そちらに行くように言われて行ってみると、広くはないが綺麗ですっきりしていた。 患者は大入り満員。時間を予約しておいたのにかなり待たされてお袋も少しくたびれていた。病院に来て3時間半ほどでようやく終わり。まずは順調のようで一安心。次回は11月だそうな。

普段親の世話ができないからこういう時こそいろいろしてあげたい。両親が福岡にいてくれたらとつくづく思う。15年で築き上げてきた仕事や人脈などを全部捨てることはできないし、仮に帰っても対馬では仕事がないから帰ることは非現実的だ。兄貴は家にいるのに自分の面倒もみれないていたらくで全く戦力にならんどころか、逆に両親に面倒見てもらって負担を増やしているという情けなさ。だから両親の世話を全て姉貴に頼りきっている。このままではいかんと思い、ああだこうだ一人で考えてはみるが、なかなかいい考えは浮かばない。最近の一番の悩みだ。兄貴さえしっかりしてくれれば全て解決するんだが・・・。

「兄」

親の恩 苦労でかえす 兄おもい
怒り抑えし 煩悶の我

9月28日(日)晴れ
今日も不動産の仕事で昼から休み返上。3日くらい前からやたらとキンモクセイが匂ってる。すっかり秋だな。だが早すぎないか?どうもお盆あたりから全て1ヶ月前倒しのような気がする。

どうも左足のふくらはぎの下の部分に違和感を覚えるので今月はもう走るのはやめておこうと思う(右足のトラウマがあるので)。というわけで今月は125km。
月間100km以上走るようにして1年が経過したが、走行距離を合計してみると1391.8kmだった。どれくらいの距離なのかを高速道路で換算してみたら、福岡から福島あたりまで行ったことになる。なかなかの距離だ。このまま走り続けていけばいつかは地球一周になるだろう。もし達成したら自分に何かご褒美をあげよう。
 
「風」

風を切る 意味を知るなり 秋のそら

9月24日(水)雨
今日は不動産の仕事で遅くまでお客さんの自宅にいた。契約の内容を説明しながらふと思った。「あぁ、ワシは不動産屋になったんだなぁ」と。今まではパソコンの仕事の合間にアルバイト程度の感触でやっていたのが、この時初めて本格的になってきたと感じた。
いろんな人の人生を見てみると、そうなりたくてなった人もいれば、思わぬ展開でそうなったという人もいる。ワシの不動産の仕事は後者のような気がする。この場合、通常なら待てど探せどなかなか来ないチャンスというものが向こうから次々にやってくる。こっちはそれをとにかく逃さないようにすればいいだけ。そうやっているうちにどんどん先のステップに進んでいく。ワシの場合もそういう過程を経て今日の感慨に至ったというわけだ。

自分がなすべきことというのは、時には探すものではなく、出会うものなのかもしれない。

「未知」

神の手に 押されて進む 未知(道)の先

9月21日(日)晴れ
久留米の石橋美術館を運営する石橋財団が、収蔵されている美術品をまもなく東京のブリヂストン美術館に移すことにしたという情報を得た。ということは今まで気軽に見ることができた青木繁や坂本繁二郎などの作品が見ることができなくなるということだ。これは是非ともお別れに行かなければいけないということで今日姫と行って来た。また見ることができるかどうかわからないので主な作品は少しでも脳にイメージを残そうと食い入るように見て来た。こんなことになるならもっと何回も見に行けばよかった。なんとも残念だ。

「見納め」

わだつみの いろこの宮の ものがたり
これが見納め まばたきもせず

9月17日(水)晴れ
今月は初日にいきなり足がつったりして、まさに”出足をくじかれた”わけだが、その割には結構走ってたみたいで今日で100km達成した。
1ヶ月で100km以上走るように決めたのが去年の10月からだったので、これで1年間続いたことになる。当初、いつまで続くかわからんが石にかじりついてでも1年は続けようと思ってたのでなんとか目標達成できた。だいぶ慣れてきたし、凍えるような真冬もふらふらになりそうな夏も経験したので、これからも続けていけそうな気はする。まぁぼちぼちマイペースでがんばろう。

それにしてもワシのブログはランと筋トレのネタばかりでつまらんな。

「四季」

大濠の 四季を感じて 4kg減

9月15日(月)晴れ
今の時期は走るには最高だ。特に朝は爽やかそのもの。だから昨日朝ラン10kmしたのに今日もまた朝ラン10km。ちょっと出発が遅れて家を出たのが6時過ぎだったので、大濠公園は既に人でいっぱいだった。人をよけながら走らないといけないほどだった。去年もそうだったが11月ぐらいまではこの調子で結構多いだろうと思う。寒くなれば一気に減るから走りやすくなる。それまでの辛抱だ。

日中は家でのんびりした。ここ最近は仕事も忙しいし、トレーニングもハードだったので疲れがたまっていたのだろう。少し昼寝したらすごく気持ちよかった。

「昼寝」

陽のあたる ふとんのかおり 夢心地

9月13日(土)晴れ
今日、ついにフォーミュラEが開幕した。世界初の電気のフォーミュラカーレースだ。初めて電気自動車が市販された時に、いつかはこういう時代が来るのだろうかと思っていたが、あまりに早く実現したので驚いた。
エンジンではなくモーターで走るので、レースは独特の雰囲気があった。速いのに静かというのは実に不思議な感じだ。だがまだチャージが長時間できないようで、途中で車を乗り換えるという面白いルールになっていた。
改善点はたくさんあるようだが、とりあえず今年1年無難にこなして来年以降につなげることが大事だろうと思う。1年で終わるのだけは回避してもらいたいところだ。

「フォーミュラE」

フォーミュラE 未来の音が 風を切る

9月11日(木)晴れ
今年も早いものでもうNFLが開幕した。早速録画してトレーニングの時に見てる。今年はどこが優勝するだろうか?シーホークスの連覇か?デンバーの逆襲か?コルツもそろそろきそうだし、強豪ペイトリオッツは安定してるし、イーグルスも暴れるだろうし、レッドスキンズは多分復活するだろうし・・・全く予想できない。毎年毎年思ってもみないことが起こるが、その予測不可能な展開がまたNFLの魅力だ。さて、2月に笑ってるのはどのチームか?

昨日、仕事中にちょっとしたことで右肩の筋を痛めた。大したことないと思って帰宅してから筋トレしたが、どうもそれがよくなかった。今朝起きたら軽いものも持てないほどの痛み。角度によって痛みがあったりなかったりするのでなんとかぎこちない動きなら使うことができる状態。治るのにしばらく時間がかかりそうだ。

「不甲斐なき」

居待月 不甲斐なき身の 治癒を待つ 

9月8日(月)晴れ
今日は姫の誕生日で昨日に引き続きえしぇ蔵クッキング。 とは言ってもめっちゃ簡単なペペロンチーノ。まぁ大事な日は無難にいくに限る。出来は結構良かった。

今日のランは結構疲れた。疲労が身体に残ってるのがわかった。先日痛めていない左足の方に違和感を感じ始めたので明日は休むとしよう。
こうやって筋トレやランをずっとやってると自分の身体の特徴がよくわかる。どうもワシの場合、筋トレ、ラン、ランのパターンを2回続けてから1日休むというのがいいようだ。月の前半はそのパターンで、後半は少しゆるくするようにしてる。
お酒は週末だけ。外食を極力控える。こんな感じでいけば最高の状態が維持できるようだ。
 
「意地」

古びたる 己が姿は 是非もなし
おもふはせめて 腹は出すまじ

9月7日(日)晴れ
久しぶりの早朝ラン10km。日曜の朝の大濠公園はランナーがたくさんいる。今日は本気モードの人が多かったのでどんどん抜かれた。最近は人の走るフォームを観察しながら走ったりしてる。あぁこの人は最近始めたなとか、かなりのベテランだなとか、あまりにきれいなフォームだからプロかなとか、そんなことを勝手に想像しながら走ってる。

昼からは久しぶりにキャナルシティへ映画を見に出かけた。ロッククライミングのドキュメンタリーの「クライマー パタゴニアの彼方へ」という作品。一緒に登ってるような気分になってハラハラドキドキした。あんなパタゴニアの絶壁を登るような体力がある人が本当にうらやましい。登頂困難な山を征服した気分というのはどんなものだろう?さぞ例えがたい感動だろうな。命がけで挑むというその意気込みには最大の敬意を払いたい。

明日は姫の誕生日だがお祝いは今日してしまおうということで、夜はワシがイタリア料理を作った。テレビで放映されたトスカーナ料理を真似たわけだが、簡単にできるのにかなりうまくなったのでこれは定番レシピにしようと思った。

「憧れ」

高峰に 憧れのみの ヘタレかな

9月4日(木)雨のち曇り
足がなんとか回復したようなので今日はリハビリラン10km。歩幅を狭くしてゆっくりゆっくり。後半は痛くはないが右足だけ張っている感じはあった。今にも痛くなりそうでビクビクものだったが無事に終わった。完治とまではいかないが、まぁ来週には普通に戻るだろう。
それにしても走るには最高の季節だ。足が完治すれば15kmも大丈夫だろう。そんな気がする。
 
「秋のそら」

たそがれて 遠きおもひで 秋のそら

9月1日(月)晴れのち曇り
「あいづは外国人だな。」
「学校さはいるのだな。」みんなはがやがやがやがや言いました。ところが五年生の嘉助がいきなり、
「ああ三年生さはいるのだ。」と叫びましたので、
「ああそうだ。」と小さいこどもらは思いましたが、一郎はだまってくびをまげました。
 変なこどもはやはりきょろきょろこっちを見るだけ、きちんと腰掛けています。
 そのとき風がどうと吹いて来て教室のガラス戸はみんながたがた鳴り、学校のうしろの山の萱や栗の木はみんな変に青じろくなってゆれ、教室のなかのこどもはなんだかにやっとわらってすこしうごいたようでした。
 すると嘉助がすぐ叫びました。
「ああわかった。あいつは風の又三郎だぞ。」

  (宮沢賢治 「風の又三郎」)

春にイタリア語と英語の勉強を始めてから1冊も本を読んでないが、今日この日のこの作品だけは特別。これを読んだ日から秋なのだ。とはいえ今年はとっくに秋の空気だ。又三郎はお盆明けくらいに既に通って行ったのかもしれない。


今日は10kmランの途中でアクシデント発生。7キロ地点ぐらいで右足のふくらはぎが突如つって、一歩も走れなくなってしまった。残り3キロ、右足を引きずりながら歩いて帰ってきたが、その長いこと長いこと!3キロなんて走ればあっという間なのに、歩いたらこうも遠いものかと。しかも速く歩けないので、「あぁワシはいつになったら帰れるのか」と秋の夕空を仰いではため息。帰り着いた時には疲れ果てて、走るよりよっぽど鍛えられた。
明日には治ってくれるだろうか?あぁこういう時こそ呉先生の鍼の出番なんだが、先生は宗像に引越しちゃったしなぁ・・・。なんとか自力回復せねば!
 
「又三郎」

秋風や 今年早出の 又三郎