この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
12月
12月31日(木)雨

今年の主な出来事。

・不動産の仕事がまずまずの伸び。今後メインの柱にしていく決心もついた。

・頬の腫瘍のために病院行脚。どこに行っても治療法はないとの回答で今は経過観察中。

・語学の勉強はとりあえず継続。

・月間100kmランと筋トレは継続。今年からアブローラーを導入してメニューを一新。

・生サーカス初体験。シルク・ド・ソレイユの「オーヴォ」。

・毎年恒例の京都旅行は2月。テーマは「伏見を楽しむ京都」。

・ゴールデンウィークに波佐見陶器市へ。

・金沢から姫の両親来福。

・シンガポール旅行。東南アジアの可能性に驚いた。新たな夢ができた。

・年末恒例の温泉は黒川温泉の「お宿 野の花」。これまでで最高価格。ちょっと頑張った。

・キャリー永眠

・登った山は「西山」、「城山」、「金山」、「天山」、「湯川山」、「彦岳」、「釈迦ヶ岳」、「大日ヶ岳」、「宝満山」、「愛嶽山」、「女岳」。

・印象に残った本は吉村昭の作品と海外SFの傑作。

仕事に関してはおそらく来年は不動産において大きな変化が訪れる予感がする。新たな夢もできたし、また対馬の家族のことでワシがやらなければならないことも増えた。つまりは来年の忙しさは半端じゃないということ。でも忙しい方が生きている実感があるので大いに歓迎するところだ。

来年もいい一年になりますように!

「ひととせ」

我知らぬ 流れるままの ひととせや
もはや憂えぬ 終の行き先

12月28日(月)晴れ
昼過ぎには福岡に戻った。
だいぶリフレッシュできたし、ここ数日忙しくて筋トレもランもしてないので夜は10kmラン。多分これで今月走り納め。さすがになにかと慌ただしくて110kmしか走れなかった。
2015年の総合計は1,365km。

今年の秋以降に読んだ本はどれも傑作だった。年末年始は宮城谷昌光の「香乱記」全4巻。来年もいい本に巡り合えますように!



「人生」

働いて 走って食べて 読んで寝て
たまに旅して 夢を描いて

12月27日(日)晴れ
毎年恒例の年末温泉旅行。今回は黒川温泉の「お宿 野の花」。ここは宿もまずまず、お湯もよく、接客もいいのでまぁいいかなと思ったが、お値段は結構する。そのお値段ほどの価値があるのかどうかは微妙な線だなと思ったが、夕食でそれは解決。この料理の質と量なら確かに総合的にみてこれだけのお値段が必要となるのは納得。やっぱりトータルでみないとわからんもんだ。
あまりの料理のうまさに酒がすすんで、姫も結構酔っていた。日本酒利き酒セットで飲み比べできたのはよかった。
お風呂は共同の内湯と2つの露天、そして部屋にある半露店と全て入ったがなんとも快適極まりなかった。湯加減も絶妙でなかなか上がれなかった。 食後の満腹ほろ酔いで浸かる湯は最高だった。





毎年この旅の時に一年を振り返り、来年の抱負を語りあう。大事な一日だ。まぁいわば我が家の忘年会だな。
来年はどこにするかな。

「露天風呂」

首の下 天国なれど 顔寒し

12月25日(金)晴れ
今日の夕食は年末恒例のコラボディナー。コラボとはいってもワシは毎年1品ぐらいで8割は姫が作る。こういう時に自分の料理がいかに浅いものであるかを痛感する。姫の料理との格をまざまざと見せつけられる。
ワシの一品も横で姫がちょっと味見して、「塩をもう少し」とか「砂糖入れるといいかも」とかアドバイスくれたのでいつもよりうまくなった。自分の料理じゃないみたいだった。
ワインは御用達の「トレバンビーノ」で買った、Menhir Quota 29 Primitivo IGT Salento というイタリアワイン。これが2,000円もしないというのに激ウマ!ダースで買ってきたいほどだった。
というわけで殊の外胃袋が喜ぶ夜であった。



「幸せ」

幸せは  プリミティーボと ほほ肉と
暖かき部屋 静かなノエル

12月24日(木)雨のち曇り
仕事が終わってから大名にある教会へ。年に一度の教会。ワシを知ってる人に言わせれば「どのツラさげて?」ってことになるのだろうが、まぁ年に一度くらいは大目に見てほしいところだ。
荘厳な空気の中での聖歌が疲れた体に妙にしみて来た。ただ牧師の話は完璧に用意された講義内容を読み上げるだけの大学の講義という感じで全然心には響いてこなかった。惜しいかな。
まぁ雰囲気に浸ることができただけでもよかった。身体的精神的に疲れる毎日にこういうひと時があるのはいいもんだ。

「聖夜」

聖なるや 雲間の月も 静かなり

12月23日(水)雨
今年も残りわずか。あまりの忙しさにお客様をまわりきれず、今日の休みも返上で2件訪問。この忙しさで今年の仕事を終わることができれば、恒例の温泉がより快適に感じるはず。

独立して間もない頃からのおつきあいがあった駅前のYさんが今年ついに老人ホームに入られた。年賀状作成の件で老人ホームに2回お邪魔した。なにしろ90代だからな。老人ホームの方が快適で安全だろう。
それにしても今時の老人ホームはホテルみたいで快適だ。ワシも高級老人ホームに入れるようにしっかり稼いどかないといけない。備えがなくて緊急の時に慌てふためくのは本当に惨めなものだ。

Yさんみたいに長生きすると仮定すればワシなどまだ折り返し地点ということになる。そう考えるとこれからいろいろチャレンジしないともったいない話だな。 来年もバリバリやらにゃ!

「備え」

働ける 今こそ老いの 備えかな

12月20日(日)曇り
今日は不動産の契約。午前中に1件、午後1件。心地よい忙しさ。暇だといろんなことに頭悩まされるので忙しい方が気分がいい。
今年最後の契約だった。今年の不動産業はまずまずという感じ。来年はもっともっと結果を残したい。
パソコンの仕事が減る一方なのでその分不動産で頑張らないといけないが、ワシとしてはパソコンの仕事でもう一度だけ盛り返してみたい思いはある。来年は両方気合入れ直さないといけない。

日々、仕事があることがありがたい。普通に生きるというのはなかなか大変なことだ。

「忙しさ」

忙しさ 嘆く間の 恵みかな

12月18日(金)晴れ
おふくろの通院で一日付添い。今回は経過観察でMRIのみ。検査結果は異常なし。一安心。
身体は異常なしでも兄貴のことで心労が多いのが心配。少しでも負担を軽くしてあげるためにワシにできることはしなければ。まずは施設の手配と入所費用捻出のための土地の売買か。年明けから忙しくなりそうだ。
ワシに絶対的な経済力があれば全て解決するんだがな。自分の不甲斐なさに腹が立つ。

「非力」

四十七 己が非力に 気付く歳

12月15日(火)雨のち曇り
対馬の兄貴のことでここ数日はすったもんだ。入院中の兄貴は両親、姉夫婦を悲しませ、疲弊させ、従兄弟、叔母、そして主治医の先生と看護師さんたちに迷惑をかけている。どうしていいかわからずみんな途方にくれている。
姉貴は泣きながら電話してくる。ワシも仕事そっちのけで対策を手配するのに追われている。

人間は普通に生きるだけで多くの人を悲しみや苦労から救うことになることを知った。

これもいわば不幸のうちに入るだろうが、災害や事故のような突発的なものではない。事前に手を打っておけば十分に回避できた不幸だ。結局は問題を先送りにするからより大きな問題になって返ってきただけの話。
問題は小さくて弱いうちに正面からぶつかって倒してしまわないと、強くなってからでは勝てない。

「不幸せ」

不幸せ 己がつくりし ものもあり

12月7日(月)晴れ
福山出張。そろそろ年末に向けてスケジュールが厳しくなり始めた。あれこれと疲れる時期だが、思いっきり働いておかないと年末年始のお休みを迎える時に達成感を得ることができない。だからこの時期はあえて余計に忙しくする。

福山では構築中のシステムの最終打合せ。他のパートを担当する別の業者さんもまじえて大人数で侃々諤々。完成すればなかなかいいものになると思う。来年稼働開始の予定。うまく動きますように・・・。

最近は頭のいい人たちと打合せする時に、「あぁワシもうついていけんかも・・・」と思うことが時々ある。こういう仕事をするにはもう限界なのかもしれない。

「福山」

福山の 城も見慣れて 散り紅葉

12月6日(日)曇り
今日は「福岡国際マラソン」の日。姫とカフェでランチしてから平尾の交差点に行ってランナーが走るのを観た。川内優輝が通る時の歓声の盛り上がりはすごかった。走る姿に気迫があった。見る側に元気を与えてくれる走りだ。あれを見ればなるほど彼のファンが多いのもよくわかる。 今回は8位だったがあきらめずにリオを目指して欲しい。

その後はたっぷりと時間があったので久しぶりに20kmランに挑戦。前回はいつだったか調べてみると、なんと3月1日だった。気温が上がると20km走れないということだな。情けない話だ。
この冬は20kmランの回数をもっと増やそうと思う。どうせ春になれば走れないから寒いうちに。

「20km」

20km 今はとにかく 足が痛い

12月1日(火)晴れ
今日から12月。また100kmの戦いが始まる。早速今日は15km。

先日読んだジェイムズ・P・ホーガンの「星を継ぐもの」。今までこんなにワクワクしながら読んだSFはない。膨大な数学、物理学、生物学、天文学、そして科学技術の知識に基づくものなので説得力があり、荒唐無稽な絵空事のSFにはないリアリティにあふれている。
月面で宇宙服を着た死体が発見される。その死体を調査した結果、どこの国にも所属していないどころか、5万年前に死亡していたことがわかる・・・。
紹介文の出だしだけで完全に心を奪われた。読まずにおれるかと。そう感じたのはワシだけではないようで、この作品は創元SF文庫において人気投票第1位だった。
勢い余って続編の「ガニメデの優しい巨人」と「巨人たちの星」も読んだ。3冊読むと全ての謎が解けるようになっている。壮大で緻密な構成には完全に脱帽。
この作品は謎を解いていく過程が理路整然として、読み手に素直に「なるほど」と納得させる。まるで推理小説の傑作を読んでいる感がある。エラリー・クイーンズ・ミステリー・マガジンに書評が載ったほどだからそういう点でも楽しめる作品だ。

(追記)
ちなみに物語の中にDECのミニコンピューターが登場する。ワシが初めて就職した会社DECの名前に思わずノスタルジー。調べてみるとなんとジェイムズ・P・ホーガンはDEC在籍中にこの作品を書いたらしい。コンピューターの知識が半端ではないのもうなずける。



「星を継ぐ」

星を継ぐ 夜空あおいで 意味を知る