この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
10月
10月31日(月)晴れ (現地時間)
今日もまた早起き。朝陽が昇ったばかりの静かな時間にてくてくと歩いて国連の建物を見に行った。ちょうど各国の旗を上げているところだった。まだ実現しないとはいえ、ここでは世界平和のせめてもの努力が生み出されている。こういう場所で働けたらどんなに生き甲斐を感じることだろう。



「THE SMITH」でたらふく朝食を食べてから、張り切って「エンパイアステートビル」へ。エレベーターでオープンエアの展望台に上がり、気持ちよく晴れた空の下、360度ニューヨークを見下ろした時は最高の爽快感だった。
それにしてもこんなすごいものを昭和6年に完成させてるんだから、やはりアメリカはすごい。



次は「メトロポリタン美術館」へ。古代エジプトのコーナーをサラッと見た後、ヨーロッパ絵画へ。とにかく途方もなく広くて数が多いので、見たいものを厳選しなければ無理。だからガイドの人にもらった地図で見たい画家を予めチェックしたが、結局7割ぐらいは見ることになった。 そこで見た名画の数々は完全にワシの感受性の許容量を超えた。

ゴヤ、ラファエル、エルグレコ、ルーベンス、フェルメール、レンブラント、カラバッジョ、ルソー、ミレー、コロー、ターナー、ドガ、マネ、ロートレック、クールベ、ルノワール、シスレー、モネ、ゴッホ、ゴーギャン、クリムト、ボナール、マチス、ピカソ、セザンヌ、ピサロ、モリゾ……。

こんなにたくさんの本物を目から脳みそに放り込んだから、このコーナーを出る時は目まいがして、少し休んだほどだ。
いやそれにしても感動の連続だった。
その後は日本美術と鎧甲冑のコーナーを見て、最後に古代エジプトのカバのウィリアムに会ってから、「メトロポリタン美術館」は終了。





次はその数軒隣の「ノイエギャラリー」へ。ここは規模は小さいが、あの映画で見たクリムトの「黄金のアデーレ」がある。
到着した時はもうかなり昼を過ぎてたので、まずは一階のカフェで腹ごしらえ。そしてワシだけ(姫は既に見たことあるので)クリムトを見に行った。
やはり本物のアデーレは美しかった。他のクリムトの作品もしかり。一人で堪能した。
ワシは勝手にここはクリムトの作品だけを展示していると思い込んでいたので、更に上の階で、カンジンスキー、エルンスト、クレーが見れたのでなんだか得した気分だった。

次はそのまた近くの「グッゲンハイム美術館」へ。だかここはもう建物だけ見て終わった。感受性がもうパンパンで脳みそパンク状態だった。

帰り道にちょっとデパートで買い物してからホテルで一時休憩。
近くのフードコートのタイ料理で夕食を簡単に済ませ、仕事を終えたTちゃんとホテルのラウンジでお茶した。

そして今日の最後のミッションは「ロックフェラーセンター」にある展望台「トップ オブ ザ ロック」へ。一望に見下ろすニューヨークの夜景には本当に絶句した。「エンパイアステートビル」のイルミネーションも綺麗に見えて、最高だった。もちろん人生最高の夜景。



明日は空母と自由の女神が待っている。

「メトロポリタン」

どれがいい? メトロポリタン 声も出ず

10月30日(日)晴れのち曇り (現地時間)
グランドセントラル駅でTちゃんと合流し、いざチェルシーへ。
鉄道の廃線跡を公園にした「ハイライン」や、もとは食肉の工場だった「ミートパッキングエリア」や、かつてナビスコの工場だった「チェルシーマーケット」などをぶらついた。 それほど手間かけた感じではないのに、廃線跡や工場などを上手に再利用しているところにアメリカ人のセンスを感じる。こういうスマートさは日本は見習うべきだなと思った。

ランチは「ホイットニー美術館」の一階のおしゃれなレストラン「UNTITLED」で。Tちゃんのセレクトだから文句なしのクオリティ! ニューヨークはあらゆるものにセンスを感じるが、料理もしかり。非常に洗練されたものを感じる。

昼食後はソーホーに移動して女子二人のキャピキャピな買物に付き合った。

再びグランドセントラル駅でTちゃんとお別れしてから一度ホテルに戻り休憩。
陽が落ちてからいざ、ブロードウェイへ。 ワシがあのブロードウェイを見に来ることになるなんて想像もしなかった。姫が選んだのは、シルク ド ソレイユのミュージカル「パラモア」。圧倒的な歌唱力、コミカルな演技、そしてシルク ド ソレイユならではのアクロバット。その融合をステージからすぐ近くの位置で観ることができて、ワシは子どものように感動した。 姫のおかげで本当にいい体験をさせてもらった。



帰り道で見つけたハラルフードの屋台で夜食を食べてからホテルに戻った。ハラルフードも初体験。こんなに美味しいものとは知らなかった。 さて、明日はついに「メトロポリタン美術館」へ。

「ミュージカル」

演じるも 観るも夢なり ミュージカル

10月29日(土)晴れ (現地時間)
朝もまだ明けきらないうちにホテルを出てセントラルパークへ。寒い朝だったが、ビルの谷間が徐々に明るくなる様子は美しかった。

セントラルパークが見えるホテルのレストランで朝食を食べてから、公園の中を散策。ジョン レノンも散歩したセントラルパークを歩いていると、そしてジョギングをするニューヨーカーを見ていると、ニューヨークに来たんだと改めて実感した。



そしてダコタへ。あのダコタへ。ビートルズファンなら知らぬ人はいないダコタへ。 ジョンが撃たれた場所あたりに立つとさすがに胸にせまるものがあった。



その後は買物しつつ、「自然史博物館」へ移動。プラネタリウムで宇宙の広さを知り、ティラノサウルスの骨格を見て生物の不思議を感じ、なかなかに響くものがある博物館だった。



お昼は地下鉄で「ルーズベルトホテル」の近くのグランドセントラル駅にもどり、近くのフードコートで簡単にすませ、一旦ホテルに戻って休憩。

夕方近くにグランドセントラル駅から電車でTちゃん宅へ。久々の再会。美味しい手料理とワインをご馳走になった。そしてFBでしか見てなかったアトムとメルモに会えて嬉しかった。
アメリカで生活する日本人のリアルを知ることができたし、アメリカの不動産仲介の話も聞けて大いに得るものがあった。 まだまだおしゃべりし足らなかったが、9時過ぎの電車でホテルに戻った。

明日はTちゃんのガイド付きで街をぶらぶらの予定。

「友」

良き友は 街に磨かれ 雲の上

10月28日(金)晴れ
今日から5泊7日でニューヨークへ。一度は見ておかないと、と思っていたからこれでようやく実現。

昼過ぎの飛行機で成田に移動し、4時半発のユナイテッドで日本を後にした。 フライトの時間はおよそ12時間。時差は13時間。だから成田を出発した同じ日のほぼ同じ頃にニューヨークに着くことになる。 ユナイテッドに乗っていた時間をなかったことにして、最初からその時間にニューヨークにいたんだと思い込めば時差ボケはないはず?

ユナイテッドの機内食は予想をはるかに上回るまずさ。予めパンを買っておいたのでそれで飢えをしのいだ。
ニューアーク国際空港に到着後、バスでホテルに移動した。今回のホテルは「ルーズベルトホテル」。老舗ならではの重厚感がなんともいい感じ。

部屋で少し休んでから、夕食のお店「クオリティ イタリアン」へ。Tちゃんセレクトだけあって悶絶級のうまさだった。ワインも最高に美味しかった。姫にいい誕生日祝いをしてもらった。

夜の5番街をブラついて、「ロックフェラーセンター」や「トランプタワー」などを見上げてると首が痛くなった。よくまあこんなにでかいのばかり建てたもんだ。なんだか圧倒的なパワーを感じずにはいられなかった。



さて、明日から本格的に観光開始!

「摩天楼」

上層階 夜空に溶ける 摩天楼

10月27日(木)晴れ
長年お世話になった「システムハウス」の社長が昨日亡くなった。今日お葬式に行ってきた。入院しているとだけ聞いていたが、実は癌でホスピスに入っていたことを今日初めて知った。本人と家族には覚悟があったんだろう。静かで落ち着いた葬儀だった。

がむしゃらに頑張って積み上げてきても、死んだら終わり。だが本人には終わりでも周囲にとっては通過点。ということは人の努力というのは次の世代への貢献であり、いつ死んでもそれらは無駄にはならない。「システムハウス」は息子さんが立派に継いでいるから、そこに社長の努力は生きている。

命は終わるが、成し遂げたことで生き続けられればどんなにいいだろう。

「菊の花」

我が写真 いつかは飾る 菊の花
さて幾人(いくたり)の 人の集うや

10月21日(金)曇り時々雨
株式会社トータルフロートの立ち上げに大変お世話になった、そして不動産業においてこれまで指導して下さった「あおば不動産」のI本社長御夫妻を招待して、うちの営業部長のSさんと4人で「ラ・プートゥリエー」にオマール海老を食べに行った。 姫絶賛のお店だけあってどの料理も素晴らしく、I本社長御夫妻にも大変満足して頂けた。

I本社長御夫妻に出会えたことは、ワシにとって人生の大きな転換点となった。いろんなことを教わり、励ましてもらい、独立も応援して下さった(会社の名前もつけて下さった)。とても返し切れないほどの恩に浴し、まったく感謝の言葉も見つからないほどだ。

I本さんに出会えたのはあの人のおかげ、あの人に出会えたのはあの人のおかげ……とたどっていくと、しみじみ出会いというものの不思議さを感じる。ワシはワシ以外の人によって生かされているんだということをまた改めて実感した。

出会いに感謝。生かしてもらってることに感謝。

「歩む」

足元に 開ける道を 歩むのみ
抗うことなく 導かれるまま

10月16日(日)雨のち曇り

午前中はジムに行った。ダンベルデッドリフトをしている時に、左腰にピリッと信号が走った。やばい!と思ったのですぐにトレーニングをやめてストレッチした。違和感は残ったが、ぎっくり腰まではいかなかったのでホッとした。
昔、ベンチプレスをやってる時にひどいぎっくり腰になったが、あの苦労だけは二度としたくない。

午後はソフトバンクのお店へ。予約しておいたiPhone7Plusを
取りに行った。ワシの指はタッチパネルの類全て反応が悪く、いつもイライラするので画面がでかいと少しは楽かなということでプラスにした。確かに見やすいし操作しやすい。いいチョイスだったかもしれない。

「携帯」

買いたては 下にも置かぬ 新携帯

10月11日(火)晴れ
最近見たDVD。

「ツーリスト(原題: The Tourist)」
ワシはこの作品はずっとラブストーリーだと思い込んでた。こんなに面白いサスペンスならもっと早く観れば良かった。先入観というのはプラスに働くことはめったにないな。

「はじまりの歌(原題:Begin Again)」
劇中の歌がみんな良かった。心に残る、そして耳にも残るいい映画だった。キーラ・ナイトレイは歌うまいんだな。暗に商業主義のレコード業界への皮肉も感じた。

「マネーショート(原題:The Big Short)」
リーマンショックの前後の様子を専門的な解説も含めて詳細に描いた映画で、面白かったけどそれ以上に勉強になった。そうなることを事前に気付いてた人もいたんだな。

最近、存在意義という点から映画を観てしまう。やはりメッセージ性の強いものは得るものが多い。とはいえ完全なエンターテイメントも好きだが。

「dTV」

dTV ケーブル買って 大画面

10月10日(月)晴れ
見事な秋晴れになったのでこの機を逃さず山へ。今回は北九州の砲台山と足立山。どちらも低いので楽勝と思っていたが、低いとはいえ一気に登るコースだったので傾斜が急でおまけに道が非常に悪かったのでかなり疲れた。
砲台山はかつて砲台があっただけに頂上は平らで広かった。薄などが伸びて眺望は見えにくかったが、見上げれば見事な青で気分爽快。



砲台山から縦走で足立山に行けるのでそれほどきつくはないだろうと思ったがこれまた予想外の急勾配。高さも砲台山とは結構差があったのでここでまたかなり疲れた。空腹も頂点に。おにぎりが異常にうまかった。こちらは眺望は最高に良かった。



北九州の企救自然歩道は今回の足立山、砲台山、前回登った風師山、風頭山、矢筈山、まだ登ってない戸ノ上山や小文字山など、たくさんの山が連なっている。だからあと2回ほどは楽しめるかなと思っている。
だが最近は本当に低山ばかりなので、そろそろ九重の方角が恋しいことも確か。

「薄」

眺望を さえぎる薄 また一興

10月5日(水)雨のち晴れ
今日は福大病院の日。ワシの頬の腫瘍も万策尽きてただ経過観察を続けるだけになっていたが、福大のO先生が以前九大で唇の腫瘍を手術できれいに切除してくれたS先生とワシの治療法について話し合ってくれたらしく、塞栓硬化療法を試してみることになった。
塞栓硬化療法とは血管に硬化剤を入れて腫瘍に流れこむ血流を止め、腫瘍を小さくするという治療法。この方法は血流の遅い静脈瘤には効果的だが、ワシのような動静脈瘤だと血流が速くて硬化剤を押し流してしまうため効果がないとされていた。そこを両先生が話し合って、なんとか工夫してやってみようということになったらしい。
ほとんど実験的な試みなので効果があるかどうかは全くの未知数。だがもしかしたらという希望は持てる。この希望が持てるというだけでどれほど励みになることか!今までは希望すらなかった。可能性がゼロではないということがどんなに精神的にプラスに働くかを体感した。

とにかく諦めないこと。何でも試すこと。信じること。

「可能性」

可能性 心弾ます もしかして