この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
9月
9月24日(日)晴れ
一週間前に行ったばかりの糸島へ再びおでかけ。今度は登山。だが登山というのも恥ずかしいほどの低山である「立石山」。この山は低いが眺望は最高だという話だったので今回は(も?)敢えて楽勝登山。

登山口までの糸島の風景は相変わらず素晴らしい。田の畔には彼岸花がきれいだった。海辺の美しさは言うまでもない。



本来、片道1時間の海からのコースから登りたかったが、通行止めという情報があったので反対の峠側から。ここからならおよそ20分で頂上に着く。ハイキングと言った方がいいかもしれない。
だが頂上の景色はそれは素晴らしかった!360度楽しめた。糸島半島の自然を独り占めしているような気分だった。







あまりに楽勝の山なので弁当も持って来なかった。下山してから「ファームランド」へ。そこで親子丼を食べたが、さすがに「つまんでご卵」を使っているだけあって超絶おいしかった!味付けも優しくて京都の親子丼に比肩するものだった。姫の玉子かけご飯はもちろん、唐揚げもおいしかったし、デザートのソフトクリームもびっくりするほどおいしかった。ワシらのソフトクリーム史上最高かもしれないと思った。晩飯の食材も魅力的なものばかり。「ファームランド」は糸島では外せないポイントだ。

帰宅してから糸島の戦利品で乾杯。いやぁ糸島は癖になる。

「彼岸花」

田の畦も すべては染めぬ 彼岸花

9月18日(月)晴れ
台風も去ってすっかり晴れたので朝から早速おでかけ。今日は糸島の「糸島クラフトフェス」へ。
特に渋滞もなくスムーズに到着できたが、とにかく日差しがきつくて暑かった。フェスは小規模ではあるが客は多くて盛況だった。



その後は半島ドライブ。姫を芥屋に連れて行った。展望台に上がって見る海は絶景だった。激しい波音は外海の厳しさを感じさせた。



お次は移動中に見つけた看板でフラッと寄った「糸島ナチュラルチーズ製造所 TAK(タック)」。糸島の牛乳で作られたチーズは最高にうまかった。

そして二丈深江に移動して、「ドゥワンチャン」でランチ。ここのタイカレーは感動的だった!目の前に広がる海を眺めながらこんなうまいものが食べられるなんて最高だ。ここは絶対にまた来たい。



帰りながら、「ベーカリー サナ」と「ゾンネンブルーメ」に寄ってから帰宅。いいドライブだった。

「タイカレー」

白砂の 波も忘れる タイカレー

9月9日(土)晴れ
早起きしてまずは露天風呂。朝焼けの海の眺めはまた格別。 朝食はハーフビュッフェだったがこれがまたクオリティ高し!ここは料理はほんとにすごい。 気をつけないとと思うんだが、ビュッフェはどうしても満腹になる。 居心地のいい宿で名残惜しかったが、10時過ぎにチェックアウトした。



帰り道でまず寄ったのは、「藍の村 天草」 。ここは天草の物産がいろいろ買えて、お土産を買うには良かった。かまぼこや辛子レンコンなどを購入した。

次に寄ったのは「道の駅 宇城」。ここは広くて野菜なども多く、ちょっと「伊都彩々」的な感じだった。この土地ならではの素材を得るには最高ではないだろうか。
ついでにここで弁当を買って、併設の休憩所で昼食を済ませた。

そして松橋から高速に乗って帰った。
天草の旅はいい思い出しかなかった。間違いなくまた来るだろうと思う。

「天草」

天草や 島を数えて 名残惜し

9月8日(金)晴れ
今日は姫の誕生日ということで天草へ1泊2日の旅へ。
午前中だけ仕事をして、12時前ぐらいに出発した。 途中、広川サービスエリアで簡単な昼食をとった。そして松橋で高速を降りて、天草パールラインに入り海沿いを走った。快晴だったので最高のドライブだった。
宿に入る前にリゾラ天草でお茶休憩。観光客で賑わってた。テラスは橋を見上げる位置にあり、いい眺めだった。長居したくなるお店だった。



宿には3時半に到着。今回は「天空の船」。海とたくさんの島々を見下ろす絶好の場所に船の形をした建物が今にも飛び立とうとするかのように鎮座している。 部屋はモダンなリゾートマンションのような造り。バルコニーに露天風呂があった。 とにかく眺めは素晴らしい。熊本方面、島原方面、さえぎるものがないので果てしなく見渡せる。雲仙まで見えた。この眺めだけでも来る価値はある。







この宿の武器は眺めだけではない。もう一つ、極上のイタリアンが味わえる。かつて福岡に「イル ボッコーネ」というイタリアンの名店があってESEグルメでも紹介していたが、そのシェフが料理長として采配をふるうからおいしくないわけがない。一品ごとに呻ったのは言うまでもない。それにサーブするタイミングも完璧だった。 夕陽に染まる海と島々を眺めながらゆっくりと楽しんだ。最高のひと時だった。





食後に少し散歩した。星がきれいに見えた。福岡では見えない星。星空が懐かしく感じた。 露天風呂に入り、バルコニーで夜風に吹かれながら読書して、眠くなったのでそのままベッドへ。 いい一日だった。 。

「天草」

天草や 海静かなり 舟一槽

9月6日(水)曇り一時雨
親父は嚥下が困難になってきたので、今日胃ろうの手術をした。無事に終わったとの連絡が姉貴から入った。
問題はこれからだ。容態が落ち着いたら対馬の病院は出ないといけないが、自宅での療養は無理と医者から言われた。とはいえ対馬の施設に空きはない。
ということで兄貴同様、福岡の施設に移すしかないのでワシは施設の見学に飛び回ってる。
終の棲家になるだろうからなるべくいい施設にと思うが、ワシの稼ぎが悪いのでそうもいかない。情けない話だ。

腫瘍はまだ治らないし、兄貴の世話はあるし、売上は悪いし・・・そして今度は親父だ。 よくまぁこんなに次々と・・・。
もうこうなったらどうにでもしやがれって感じだ。畜生め。山中鹿之助じゃないが、我に艱難辛苦を与えたまえ、だ。

頑張ってりゃいつかきっと、楽しい人生が帰ってくるだろう。

「お金」

施設見て 所詮お金と 知る人生

9月1日(金)晴れ
 ……嘉助がすぐ、
「先生。」といってまた手をあげました。
「はい。」先生は嘉助を指さしました。
「高田さん名はなんて言うべな。」
「高田三郎(さぶろう)さんです。」
「わあ、うまい、そりゃ、やっぱり又三郎だな。」嘉助はまるで手をたたいて机の中で踊るようにしましたので、大きなほうの子どもらはどっと笑いましたが、下の子どもらは何かこわいというふうにしいんとして三郎のほうを見ていたのです。

(宮沢賢治 「風の又三郎」)

毎年9月1日に読む作品「風の又三郎」。過去の日記を見てみると初めてそのことを記してるのが2007年の日記。それ以前から読む習慣はあったが、記録するようになってからでも既に10年経過している。早いもんだ。この10年でワシは何をしたのかと考えると、ちょっと悲しくなる。

9月に入って一気に涼しくなった。どうしたことだろう?あんなに暑かったのが急に終わってしまった。今年は秋が長いかもしれない。いいことだ。

「9月」

昨日まで 横にいた夏 いわし雲