この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
8月
8月31日(日)晴れ賛美歌

午前中はM島さん宅へ。M島さんが撮影した城の写真をBGM付のスライドショーにしていたのには驚いた。解説まで入ってまるでNHKの歴史番組のようだった。まだあと半年分あるので完成ではないが、20分を越す大作になるのは間違いない。完成品をなんとか日記で紹介したいもんだな。
 
午後は姫とベトナム料理の店の取材と買物。そして久しぶりに長谷ダムを走った。やっぱり姫のペースにはついていけない。後半なんとか追い付こうと無理矢理頑張ったら死ぬかと思った。恐ろしいおなごじゃ。
 
毎日好きな人と葉書で想いを伝え合うという友人がいる。毎日げな!なんと強い愛であろう、なんと奥ゆかしい愛であろう、なんと確かな愛であろう。素晴らしいと思った。姫とその話をしている時に、「よし!ワシも毎日愛の歌を作ろうか。現代の高村光太郎になるけん!」と言ったら、「現代のクロマニヨン?」という訳わからん空耳によってワシの想いは粉砕された。姫はあの「国会議事堂」を「うさぎ掃除堂」と聞き間違えたモエちゃんにも負けないくらいのソラミミストだからはっきり正確に言ってやらないと会話のオチがめちゃくちゃになる。どーにかならんもんかいな。
 
えしぇ蔵文学修行の旅は7ヶ月経過。今月終わったのは以下の6冊。
 
「今東光/今日出海」、「舟橋聖一」、「伊藤整」、「丹羽文雄」、「石川達三」、「林房雄/壇一雄」
 
68冊終了、あと20冊。
 
「重荷」
 
重荷一つ
おろして心の
隙間かな
 

8月29日(金)曇りWings
午前中は「ブライダルミュージアム ビッビ」さん、午後は「Rプランニング」さんと「質みよし」さん。
 
ブライダルミュージアム ビッビ」さんで、退職した高橋支配人の面白キャラの跡をついだO方さんは、化粧や豪華なドレスが映える顔をしている。そういうわけでビッビさんでは今までプロのモデルさんを使って撮影していたイメージ写真を、彼女をモデルにして撮ってみたらこれがあまりに見事にはまったのでみんな驚いたらしい。今や彼女は社員でありながら専属モデルも兼ねている。ちょっとあまりに似合ってるからここでご紹介。
 




 
完全になりきってる。目に力があるなぁ。
 
今日のお昼は春日公園で弁当を食べた。リカちゃんを駐車場に止めて弁当箱を開けようとしたら、ふたに短歌が貼ってあった。
 
夜をこめて
鳥の空音は
はかるとも
よに逢坂の
関はゆるさじ
 
清少納言
 
姫もあじなことやりおるなぁ。なるほどこれも馳走のうちか。ありがたい心づくしじゃ。早速メールで返歌を送った。
 
「昼食」
 
昼食(ちゅうじき)に
春日の野辺で
開きしは
箱に入りたる
きみの愛かな
 
8月28日(木)曇りなし

今日は「ヘアーショップ ムーヴ」さん、「福岡大手門」さん、「アルファホーム」さん、「センチュリー21 小笠原」さんの4社。
福岡大手門」さんのホームページでは早くもボジョレー・ヌーボーの予約開始。まだ8月なのに早いやねぇ。今年のオススメはこれ↓
 

 
ラブレ・ロワ ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー 酸化防止剤無添加 2008年
 
酸化防止剤無添加というのがすごい。(ご予約はこちら
 
「ボジョレー」
 
ボジョレーと
聞いて心は
秋にをり
 

8月27日(水)雨なし
終日雨だった。「新郷商会」さん、「三開発」さん、「戸次染工場」さんとまわった後、小倉に移動し「行徳クリニック」さんへ。
 
戸次染工場」さんでは戸次さんに箱崎宮の「玉せせり」について教わった。観光客として見る分にはいいが、やってるほうは大変らしい。戸次さんも小さい頃からずっと参加されてるそうだが、非常に荒っぽい行事なので2,3年に1回くらいは本当の喧嘩になるらしい。だが祭りが終わった後はきれいさっぱり。後に持ち越すことはないそうな。いろんな裏事情を聞いたので来年の「玉せせり」は是非見に行こうと思った。
 
行徳クリニック」さんでは行徳先生が、「しんぐさん、今日何する?テノール?プラセンタ?」と訊くので両方してもらった。たるみを治療する「テノール」とアンチエイジングの「プラセンタ注射」。「テノール」はまた前回のように顔がピーンとはって5歳くらい若返ったような感じがした。そして驚きの「プラセンタ注射」は今回も効果抜群。とにかく元気になる。夕方になるといつもぐったりなのに、今日は10キロくらいマラソンできるかな?と思うくらい元気だった。
 
「プラセンタ注射」に元気を貰って、飲み会突入!今日は秘密結社「ごはんの会」の日。今回もすごい人々が集まった。
中国鍼灸院」の呉先生、「行徳クリニック」の行徳先生、「佐賀天地農場」のみつせもんさん、「マツノデザイン店舗建築」のセガールしゃちょー、「粕屋のお客さん」、「東部ハウジング」のA貞さんという面々。秘密結社「ごはんの会」はワシが独断で厳選した人だけの集まりだが、今回は急に思い立ったので参加したくてもできなかった人がかなりいた。次回はもうちょっと早くから準備しようと思う。そうなると一体何人になるかな?
今回も前回と同じく会場は「松むら」。今日もまた極上の料理でみんな大喜び。しかしあの魚の煮付けには参ったな。A貞さんとワシは会話もしないで黙々と食ってしまった。
いづれ劣らぬツワモノの集まりだが、今回はみんな「中国鍼灸院」の呉先生から何かを学ぼうと先生の発言は注意して聞いていた。呉先生のように常に平穏な心で生活できるようになりたいもんだ。呉先生は21世紀の仙人だな。
この会の参加者はそれぞれ人に勝る何かを持っているが、お互いを尊敬し合っている。そういう人が集まるとその中心には強靭かつ平穏な和が生まれ、高尚かつ清潔な信頼が結ばれる。ワシの狙いはそこにある。これからもっとツワモノに声をかけて、みんなで梁山泊にたてこもるか。
 
「松むら」
 
松むらや
つわものどもが
宴のあと
 
8月26日(火)晴れのち曇りQueen
本日は「ウイルホーム」さん、「住まいのイシダ」さん、「東部ハウジング」さん、「ムラオ商事やひめ」さん。
 
24日の日曜日に「マツノデザイン店舗建築」のセガールしゃちょーに「グーグルストリートビュー」を教えてあげたらえらい驚いてたが、今日も「東部ハウジング」さんでA貞さん、Oさんに見せたら「すげー!」と感動してた。そしてそれぞれのパソコンで旅行が始まった。
 
A貞さん:「ちょっと俺、神戸の中華街に行こう。これって日本だけですか?」
ワシ:「どうでしょう?海外もあるんかな・・・」
A貞さん:「あ、アメリカありますよ」
ワシ:「ほんとや。アメリカ行こう」
A貞さん:「ちょっとマンハッタン行こうっと」
ワシ:「やっぱそうきますか。あ、ヨーロッパもありますよ。私ちょっとパリに行ってきます」
A貞さん:「パリもいいすねぇ・・・」
Oさん:「お?ここどこですか?」
ワシ:「パリです」
Oさん:「スゴイ・・・旅行行かなくていいですね」
A貞さん:「しんぐさん、今どこにいます?」
ワシ:「私今パリの凱旋門見てます」
A貞さん:「あ、僕も今凱旋門の南側にいます」
 
これってしばらく遊べる。早く福岡版できないかなぁ。
しかしグーグルって会社はすごいな。毎回度肝を抜くようなソフトを作っといてそれを無料で公開してしまうんだからなぁ。超低速でバグだらけのOSを高く売りつけるどっかの大手ソフト会社とはえらい違いや。もうグーグルがOSも作ってしまえばいいのに。
 
「グーグル」
 
グーグルの
底力知る
仮想旅行
 
8月25日(月)晴れLed Zeppelin
中国鍼灸院」さんでの今日の呉先生のお話は三国志の中のエピソードだった。三国志はいろんな人が書いて、それぞれ微妙に違うから面白い。毒矢が刺さった関羽の腕を治療する華陀の話はワシが知っている内容では関羽は部下と碁をしながら治療受けて、終わった後に部下のほうが失神したということになってたが、先生の話ではなにかのゲームをしながら治療を受けて、治療後に華陀が疲労で倒れたということになっていた。本筋は同じでもこうやっていくつかのバージョンがあるのをそれぞれ調べてみるのも面白いかもしれない。
 
コスモ不動産」さん、「江田建設」さん、「粕屋のお客さん」、「藤田」さんとまわった。
江田建設」さんでまた専務に写真撮られた。今日はいきなりだったからなぁ。油断してもうた。
 
「夏の影」
 
挨拶も
なく去りゆきて
夏の影
 
8月24日(日)晴れなし
M島さんの「城」カレンダーの作成は着々と進んでいる。それぞれの城の説明文も入れることにしたらしい。前回の「イベント」カレンダーもすごかったが、今回はさらにパワーアップしている。どんな仕上がりになるのだろう?楽しみだ。しかしお城ってのは結構たくさんあるから1年じゃ12個しか紹介できなくてもったいないな。来年は「城」パート2?
 
ギャルソン」さんからのSOSで緊急出動。イケメン二人組が一生懸命働いてた。やっぱ日曜は忙しいやね。
 
午後から「マツノデザイン店舗建築」さんへ。セガールしゃちょーから、新しいパソコンを買ったけどえらい遅いのでみてくれと頼まれた。なるほどVISTAですか。じゃぁ遅いですな(笑)。しかしマイクロソフトもよくこんな話にならんOSを平気で市場に出せるなぁ。その開き直り具合がすごい。
「しんぐさん、ちょっと音楽ならそうか?」と今日はしゃちょーがBGMを流してくれたがそれが「ロス・プリモス」だったから笑ってしまった。BGMにならんですよ。
 
夕方久しぶりに走った。5キロ。てれてれと。もうかなりご無沙汰だから走れんかなと思ったが意外といけるもんだ。「具座」の大将のおかげでまた走りたくなったから秋・冬は走るばい。
 
帰ってから裏庭の芝刈りをした。この時期に芝刈りをするなどということは、蚊の大群と戦うということ。それはまるで米軍機の執拗な攻撃を受けながらひたすら沖縄へ急ぐ戦艦大和のようだ。芝は伸び放題だからここでこれ以上退き下がることはできない。意を決して敵中に飛び込むことにした。この作戦が成功した暁には風呂上りに酒を一合飲むぞという意気込みから、名づけて「酒一合作戦」。作戦開始前にえしぇ蔵長官より訓示の発表。
 
「神機将ニ動カントス。我庭ノ隆替繋リテ此ノ芝刈リニ存ス。各員奮戦激闘薮蚊ヲ必滅シ以テ裏庭特攻隊ノ本領ヲ発揮セヨ」
 
戦闘開始。猛烈に遅いかかってくるF6Fヘル蚊ット、F4U蚊ルセア、TBF/TBM蚊ベンジャーの大群。虫除けスプレーの装甲によってしばらくは敵の攻撃を牽制。だがスプレーの威力が落ちたところで両腕、両足、そして顔に被弾した。こちらは対空砲火での応戦よりも作業を早く終わらせることに集中した。満身創痍になりつつもなんとか作業終了し、敵を振り切って無事に帰還。壮絶な戦いだった。
 
「芝刈り」
 
伸びた芝
刈って涼しく
夏終わる
 
8月23日(土)晴れ小野リサ
太田自動車鈑金」さんでのおかーさんとの会話。
 
おかーさん:「うちの前の道をずーっとまっすぐ行ったら商工会があるでしょ?」
ワシ:「はい。ありますね」
おかーさん:「こないだそこの事務員さんにですね、『太田さんとこには燃費がよくなるものが売ってあるとでしょ?』て訊かれたとですよ。『ありますよ。今お客さん何人かに試してもらいようとです。なんで知ってあるとですか?』て訊いたら『えしぇ蔵日記で見ました』て」
ワシ:「ええー!」
おかーさん:「みんなしんぐさんの日記見てあるとねーて思いました」
ワシ:「おぉ〜そうですかぁ」
おかーさん:「『リカちゃんてどれですか?』て言うけん、『うちに時々止まっとる赤いセリカよ』て教えときました」
ワシ:「あははは!」

いろんな人がこれ見てるんやなぁ。筑穂町商工会の皆さん、元気ですかー!?元気があれば何でもできる!元気があれば、ちくほ夏祭りもできる。行くぞー!だー!明日だー!
 
オアシス珈琲」さんでパソコンの指導。花も恥らう乙女二人にフォトショの指導。う〜ん、いいねぇ。
 
ウイルホーム」さんの社長の奥さんのお父様(なんと90歳!)は随筆で何度も賞を取られたことがある名文家なので、どんな作家の作品を読んでこられたか参考までにちょっと奥さんに電話で訊いてもらった。
 
奥さん:「あ、じいちゃん?ちょっといい?今ね、うちに作家を目指してある先生が来とらすとよ」
ワシ:「作家げな!(笑)」
奥さん:「それでね、じいちゃんがどんな本読みよったか訊きたいって。よか?じゃちょっとかわるね」
ワシ:「え!?かわるんですか?・・・・・・あ、どうも初めまして・・・」
お父様:「小説を書いておられるそうで」
ワシ:「はい・・・」
お父様:「それは素晴らしい」
ワシ:「いえいえ、恐縮です。あの、作品読ませて頂きました。大変素晴らしい文章をお書きで・・・参考にお伺いしたいのですが、誰の作品をよく読まれてましたか?」
お父様:「わたくしは、最近の先生方のはあまり読んではおりませんで、よく読みましたのは昭和初期ぐらいまでの作品です」
ワシ:「そうですか。私もその頃の作品が大好きです。作家ではどなたが?」
お父様:「尾崎紅葉先生とか、菊池寛先生など、よく読みましたですねぇ」
ワシ:「おぉ、そうですか。参考になりました。ありがとうございました」

 
90歳とは思えないはっきりとした口調で、非常に美しい日本語で話されていた。一読者の立場にありながら、作家に対して「先生」と呼ぶほどの敬意を持っていらっしゃるという謙虚な姿勢には脱帽のほかはない。(ありがとうございました。)
 
さて、帰宅してから久しぶりのえしぇ蔵クッキング。今日は「回鍋肉」と「玉子とトマトのスープ」と「セロリの中華風酢の物」の3つ。どれもあっという間にできる手抜きメニュー。いかんよなぁ、上達の前に手抜きを覚えてもうた。スープが意外にうまくできたのが嬉しかった。今日も姫のワンポイントアドバイス。中華スープに玉子をといて入れる時は、スープが沸騰してないと細かいとき玉子になり、沸騰してると大きなとき玉子になるそうな。どっちにするかはスープによって臨機応援にということだった。
 
「謙虚」
 
人として
謙虚なくして
成長
なし
 

8月21日(木)晴れなし
ヘアーショップ ムーヴ」さんにてボスから得た情報。火事になった「万月」は9月に福工大前駅周辺で復活するという話があるそうな。よかったよかった。是非復活して欲しい。あのハイレベルかつハイセンスな料理をまた楽しみたい。
 
福岡国際高等学院」さんにお邪魔して打ち合わせ。ようやくホームページ完成でこれから日記でもプッシュしていかないといけない。ワシのホームページのお客さんとしては学校は初めて。しかもサポート校なので応援のしがいがあるというもの。頑張らねば。
 
午後は「アルファホーム」さんと「センチュリー21 小笠原」さんへ。平和な一日だ。
 
今年は文学修行の一年ということに決めて、書くよりも読むほうに集中している。集英社の日本文学全集も今66冊目を読んでいるところ。あと22冊か。今年中に終わるかどうか、きわどいところだな。去年までのワシの文学に関する素養と、来年のワシのそれとでは、この一年の修行をはさんで大きく成長してかなりの差を生んでいることと思う。作品を読むだけでなく、それぞれの作家について調べたし、そこから派生するこまごまとした部分まで目を通した。世に名をなす作家にはなれなくとも、明治から昭和中期にいたるまでの日本文学については福岡でワシより詳しい人間はいないというところまでは努力次第で絶対になれると思う。せめてそれは生きている間に達成したい。そしてその知識をもとに現代における日本文学の復興に貢献するのだ。ぬふふふ。今に見ておれ。ぬふふふ。
 
「夢を追う」
 
夢を追う
これまた夢の
一部なり
 
8月20日(水)晴れBilly Joel
「新郷商会」さんにいる時に源太さんの奥さんが息子さん二人を連れて来た。おもしろいくらい源太さんそっくり。この二人がいつか新郷商会の三代目になるのだろうか?その頃ワシはどこで余生を過ごしているのだろうか?
 
三開発」さんのとしこさんに、ワシの小説「千の灯火」の中の矛盾点を指摘された。あれだけ何回も確認したのにまだあんな大きなミスをしてるなんて、ワシ全然ダメやんと思った。いやぁとしこさんには感謝感謝。(としこさん、ありがとうございました。)
としこさんは「千の灯火」について自分なりの思い入れがあるようだった。
 
としこさん:「私はですね、主人公に、あの新入社員の子とひっついて欲しくないんです」
ワシ:「はぁ」
としこさん:「主人公にはですね、千秋の思い出を大事にしつつ、一人で生きていって欲しいんです」
ワシ:「はぁ」
としこさん:「・・・・・・ひっついちゃうの?」
ワシ:「さぁ・・・どうでしょう?」
としこさん:「ダメダメ!言ったらダメ!」
ワシ:「はぁ」
としこさん:「・・・・・・あ!わかった!千秋が実は生きてるとか?」
ワシ:「さぁ・・・どうでしょう?」
としこさん:「ダメダメ!言ったらダメ!」
ワシ:「はぁ」
としこさん:「あのお寺は本当にあるんでしょ?」
ワシ:「ありますよ。私のお客さんです」
としこさん:「じゃ出てくる人も本当にいるの?」
ワシ:「はい。和尚さんも奥さんもいますよ」
としこさん:「あの面白い人も?」
ワシ:「いますよ(笑)」
としこさん:「他の人は?」
ワシ:「他はモデルはいますけどみんな架空の人物です」
としこさん:「私どうしても主人公と千秋がしんぐさんと奥さんにかぶるんです」
ワシ:「違いますって(笑)」
 
まぁ、とにかく読んで下さいな。50回で終わりますから。
 
桂川から大急ぎで星野村へ。「星香園」さんへお邪魔した。
えしぇ蔵日記を見ているらしき人がちらほらお店に来るらしい。
 
牛島さん:「こないだですね、来らっしゃったお客さんがえらいニヤニヤして俺の顔見るとですよ」
ワシ:「ええ」
牛島さん:「そして『牛島さんでしょ?』とか言うとですよ。俺どっかで会った人かいなぁ?て思いよったら、『ESEグルメに登場されますよね?』て言われて」
ワシ:「へー!」
牛島さん:「しんぐさんのホームページ、結構みんな見てますね」
ワシ:「はぁ」
牛島さん:「お客さんは自分の知り合いみたいな感じで話すとですよ。ずっと日記読みよったらそんなふうに感じるとでしょうね」
ワシ:「そうみたいすね(笑)」
牛島さん:「すごいすねぇ」
ワシ:「でも先月の日記みたいに、全部伏字になりそうな会話しかしよらんかったらいかんですね(笑)」
牛島さん:「わはははは!まともな話ばせな」
 
星野村の復刻和紅茶は順調に売れているそうな。よかったよかった。今回スペシャルブレンドが仲間入りとのこと。要チェック!→「星香園
 
ブライダルミュージアム ビッビ」さんに寄って社長にパソコンの指導をしてたら途中から山の話になって、そこからずーっとそればっかり。「古処山はどこから登った?」「雷山はよかった?」「馬見山はきつかった?」「今度井原山に登るよ」・・・社長はすっかり山に魅せられていた。今は早朝に立花山に登ってトレーニングするそうな。先月だけでもあのきつい宝満山に3回も登ったそうな。お盆にワシらが登った金山も登ったらしい。そして山行の記録を写真入りできちんと残してあった。その几帳面さには脱帽した。本当に山が好きな人ってそこまでやるんやなぁ。ワシなんか登ったらそれまでや。やりっぱなし。ちょっと反省。
 
「星野の午後」
 
今にしも
去り行く夏の
影ながく
星野の午後の
名残惜しかな
 
8月19日(火)雨のち晴れCarpenters
不動産dayな火曜日。「ウイルホーム」さん、「住まいのイシダ」さん、「東部ハウジング」さんとまわった。
今日はサラリーマンの頃の先輩のHさんと会って大橋でランチした。相変わらず勢力的に活動されてる様子。すごいやね。かつての上司、先輩、同期、後輩、みんなどうしてるかなぁ?
 
たまにESEグルメ見てる人から、「○○で見ました」とか「○○にいましたよね?」なんてメールを頂く。なんでワシの顔を知っているのだろう?日記には顔がわかる写真を載せてないつもりだが。昔の日記には載せてたかな?以前、なにかのグルメ系のパーティーに行った時にワシが参加することが事前にわかってたみたいで、会場にいると「えしぇ蔵が来てるらしいよ」とひそひそ話してる声があちこちで聞こえた。みんなワシの顔知らんからどこにいるかわからん様子だった。「ここにおるがな。ワシやワシや」と心の中で叫びつつ知らん顔してるというのは愉快なもんだ。
 
「面われて」
 
面われて
書きづらきかな
我が日記
 
8月18日(月)曇りなし
夏季休暇の疲れを「中国鍼灸院」さんでとらねば。あちこち治療してもらった。今日は呉先生に「済公」の話をしてもらった。中国では西遊記の次によく知られている物語だそうな。ネットで調べてみると詳しく書いてあった。ぼさぼさの頭をしてぼろぼろの袈裟と帽子という身形をして、肉は食う酒は飲む娼妓とは遊ぶというやりたい放題の破壊僧だそうな。でもこの人は何でもできる超能力を持っており、それで困った人たちを助けるという話だそうな。知らんかったなぁ。勉強不足だ。
今日も呉先生に詩を頂いた。
 
蝶恋花 「蓬莱」
 
呉 炳宇
 
秦時童子書漢字、
三国呉服仍着美人体。
唐招提寺古都里、
香火千年世間稀。
桜花盛開人人喜、
観菊賞秋月絵意情詩、
四季皆美仙人也、
蓬莱人善守礼儀。
 
秦の時代の子どもは漢の時代の字を書き、
三国時代の呉の服をいまだに美人は体に纏う。
唐招提寺は古き都で、
世にも稀なことにそのお香の火は千年も絶えない。
桜の花が開いて人々は喜び、
菊や秋の月を楽しんで絵のような心、詩のような情を持ち、
仙人の住む国の四季は全て美しく、
蓬莱の人は善良で礼儀正しい。
 
(訳:えしぇ蔵)
 
(注)
・蓬莱というのは日本のこと。昔、日本がまだ未知の国である頃には仙人が住む国だと思われていた。
・日本の呉服のルーツは三国時代の呉の国の服に始まると言われている。
 
ん〜いいねぇ。さすが先生。
 
今日は「コスモ不動産」さん、「アルファホーム」さん、「粕屋のお客さん」、「ランドリー・キッチン」さんを訪問。
コスモ不動産」さんでは社長のお盆休みの屋久島体験を聞いた。やはり感動ものらしい。いつかは行かねばなるまい。
 
「蓬莱の人」
 
蓬莱の
人やはたして
善なるか
 
8月17日(日)雨のち晴れ賛美歌

午後から同人誌「季刊午前」の例会に参加した。テーマは芥川賞受賞作「時が滲む朝」について。一人づつ感想を発表した。文学を愛する人たちだけあってやはり読み方が深い。面白い意見があちらからもこちらからも。同じものも他の人は違う角度から見てたりするからその意見を聞くというのは非常に刺激になり勉強になる。結局今回の結論としては、一生懸命書いた情熱は伝わるものの、日本語の稚拙さは蔽うべくもなく、何かの賞をとるべき作品ではあるが天下の芥川賞をあげることはないだろう、ということで皆の意見は一致した。ワシも同意。
 
「批評」
 
評するは易し
筆とるは難し
 

8月16日(土)曇りのち雨Frederic Francois Chopin
さんざん遊んだから今日は休憩。昨日の登山の疲れが腿にきてる。走って下りたりするからだよまったく。それにしても思い返せばワシらも結構いろんな山に登ったもんだ。ちょいと数えてみた。
立花山、宝満山、竜王山、背振山、雷山、古処山、馬見山、鷹取山、九千部山、由布岳、砥上山、可也山、浮岳、九重(星生山、久住山など)、涌蓋山 、白山、そして金山。
おー、なかなかやるな。山はきついけど登頂した瞬間に疲れは忘れる。あの快感が忘れられずにまた登りたくなる。これからも登り続ければかなりの数を制覇することになるかも。そしていつかは屋久島、富士山、日本アルプス・・・。
お昼過ぎに姫とアウトドアショップへお買物。今回の雨に懲りて防水のジャケットを買った。ワシはストックが壊れたので買い替えた。こういうお店に来るとまたムラムラと登りたくなる。9月も登るべ。どこにしようか?
 
明日は同人誌の会合がある。今回は芥川賞受賞作に関する感想発表会なので今日一気に読んだ。ん〜この中国人の作者の情熱は評価してしかるべきでしょう。でも直木賞のほうがよくない?とも思ったりした。
 
「山」
 
願わくば
下山の時は
歩きたし
 
8月15日(金)曇りのち雨時々晴れなし
実に爽やかな三瀬の朝。あんまり気持ちいいので姫と早朝散歩。ここに住んでれば10年は余計に生きれるような気がする。
朝御飯もあずま屋で食べた。冷や汁をご飯にかけてずるずると食べるわけだが、これがうまいもんだから食べる食べる。朝から満腹。その後はご主人の指導のもと、姫と畑でえごまの葉の収穫。無農薬で実に見事に生育している。姫はウキウキだった。 
 
 
名残惜しき「具座」を10時に発った。なんか里帰りしてたような気分。次にワシらの目指すのは金山。三瀬の山に登ってから帰ろうということにして選んだのがこの山。山中キャンプ場に車をとめていざ登山開始。通常2時間のコースを1時間20分で登って、予定よりも早く頂上に着いた。本来なら見晴らしがいいはずだが今日は一面の雲海。まるで天上にいるようだった。朝の冷や汁がきいてたのでまだお腹が空かない。時間も早いし下山してから食べようということになり、下り始めたのはいいが雨が降って来た。うわぁこりゃ急いで下りないと、とあせったのがいけなかった。下山ルートを間違えて三瀬峠方面へ進んでしまった。1.5キロも来た時点で間違ったことを確信し(遅いわな)、分岐点までまた戻った。山中で道に迷った時の不安感というのは嫌なもんだ。それに雨はひどくなるしどんどん心細くなる。雨は降る降るワシらは濡れる。越すに越されぬ金山の坂。分岐点に戻って正しいルートを確認し、改めて下山開始。同じ山に違うルートから2回登ったことになる。全く疲れる人生だ。
往復3キロという無駄な移動でかなり体力を消耗した。もうどうせ濡れねずみだし、雨も弱ってきたからぼちぼち下りるかと思っていたら、途中から何をとち狂ったか、姫が走って下山を始めた。はい?ワシは目を疑った。かなり疲労してるはずなのに走って下りるなんて、気でも狂ったか?見る間にどんどん離される。しょうがない、「えーいちきしょー!」とワシも走って後を追った。体中の水分は抜けて筋肉の疲労もすごいのに精神力だけで走った。なんでよー!とか思いながら必死で姫について行った。他の嫁なら歩いて下りれるのになぁと何回か思った。まったくチョンマル疲れる人生だ。
実に30分にも満たないという驚異的なタイムで下山してしまった。麓に下りてから「なんで走ったと?」と訊いたら「ちんたら下りていくのが面倒くさくなった」とのこと。恐ろしい嫁を持った男は「トレーニングして体力つけておこう。とてもついて行けん」と思った。
 
麓の山中キャンプ場で「具座」の女将さんが作ってくれためちゃうまのおにぎりを食べてから午後の行動開始。まずは「ワーズワースの庭」でケーキを買った。次は「イブスキ」でソーセージ類をゲット。そして三瀬村を後にした。
吉野ヶ里の方角に進み、そこから背振に出来た新しいトンネルを通って那珂川に出た。そして正月に九千部山に登った時に利用した清滝の温泉に寄って汗と登山の疲れを流した。きれいさっぱりで実にいい気分。
野多目インターから都市高速に乗って一気に帰宅。あぁ疲れたが思い出どっさりてんこ盛りの2日間だった。
 

「ぬる湯」
 
金山の
汗も苦労も
清滝の
ぬる湯にとけて
また山恋し
 
8月14日(木)晴れなし
今朝は少しのんびりして、お昼前に三瀬村へ向けて出発!今回は三瀬を満喫する旅。都市高速を野芥インターで下りると左折して後はまっすぐ。楽になったもんだ。途中、早良区のそば屋でお昼を食べた後、話題のループ橋を通って三ツ瀬村へ。

パン屋でちょっとお茶した後、この年にもなって未だに行ったことがなかった「どんぐり村」へ初チャレンジ。ここはワシにとっては「どんぐり村」だが、姫に言わせると「どんぐらむり」。そんなの無理。
ワシはせいぜい草ソリかなんかできる無料の公園だと思ってたがさにあらず、プチハウステンボスみたいな村になっててしっかり有料だった。どこを見ても家族連れ。子どもたちはおおはしゃぎ。デートに来るとこじゃないな。
それにしても暑かったなぁ。全体の広さを知らずに「一周してみようか」と二人で歩き出したら思ったより遠い遠い。しかも炎天下でフラフラなのにこういう時に限って姫がボケかまして笑わせるからさらに力が抜けてヘラヘラ珍道中。
 
ヘラヘラどんぐらむりを後にして、今日のお宿の「具座」へ。ここは農家が営む民宿で、以前「佐賀天地農場」の三瀬もんさんと3人でお昼を食べに来たことがある。その時にいつか宿泊してみようと思っていたが今回それが実現した。
農家の納屋を改造して作られた宿には1日2組のみ泊まれる。ワシらが部屋に入ってゴロゴロしてると下から「しんぐさーん、ブルーベリー取りに行きますよー」と声がかかったのでついて行くと、裏山に植えてあるブルーベリーが実をつけてずらりと並んでいた。無農薬だからちぎってそのまま食べれる。ん〜甘いねぇ。この宿では野菜は全て自家製でその数は70種類を越えるというから驚く。米もそばもお茶もなんでもかんでも自給できる。あぁなんと素晴らしい世界だ。

夕方、あずま屋でのお食事タイムになって、「佐賀天地農場」の三瀬もんさんが自転車こいでやって来た。宿の主人も交えてみんなで乾杯!たそがれにつつまれる三瀬の野山を眺めつつ、ずらりと並ぶ田舎料理をばくばくと食べながら、冷たいビールをごくごくと。あぁたまらんのですけど。マジで。そらもう食った食った、飲んだ飲んだ。はぁ〜もう食えん〜という頃になって宿の主人がそうめん流しを始めたから、「うわぁもう入らん」と思いつつ参加してみるとなぜか食べれる。ずるずるといくらでも食べれる。あぁもうめっちゃ楽しいですけど、なにか?

酩酊した面々は様々な話題で盛り上がった。いろんな野菜の作り方やご主人のマラソンの話、三瀬もんさんの今に至るまでの苦労話、そしてさらにジャンルは拡がって、地球の温暖化とCO2の量の関係、マヤのカレンダーの謎・・・などなど、何時間しゃべったやら。気付けばたそがれは闇にかわり、あずま屋の電燈にセミやカブトムシが飛んで来た。時を忘れる友との語らい。いいもんだ。波乱万丈の人生行路を単独で乗り切ってきた三瀬もんさんに、現代社会では稀有の存在になりつつある実のある男というものを見た。実のある男だけで構成される秘密結社「ごはんの会」に参加してもらおう。
お食事タイムが終わってお風呂なわけだが、これがまた懐かしの五右衛門風呂!懐かしいのはワシだけか?対馬の実家ではワシの小学校2年くらいまでは五右衛門風呂だった。板を踏んで入るのにコツがいる。あぁこれだこれだ。実に30年ぶりか?よくおっかさんが外から「ぬるくないねぇー?」ときいてくれたもんだった。
すすで真っ黒の梁を眺めつつ、涼しい山の夜風に吹かれながら爆睡。本なんて2ページも読めないくらいすぐに夢の中へ。
 

「具座」
 
具座の宿
交わす杯
ひと夏の
おもひでに酔う
得がたき友と
 
8月13日(水)晴れ一時雨なし

オフィーリア


連休一日目は早朝から早速おでかけ。まずは北九州市立美術館へ。あの「オフィーリア」で有名な「ミレイ展」を見に行った。まだ開館まもない時間帯だったので人も少なく、たっぷり鑑賞できた。「オフィーリア」の前に来たら足が釘付けになった。あぁあの名作が、今目の前にあるのだと思うと感動で全身がしびれるようだった。細かく描かれたたくさんの植物、美しい衣裳、そして死の淵を彷徨うオフィーリアの表情・・・なんと素晴らしい作品だろう。これだけでも1時間は眺めていたいと思った。作品は結構たくさんあり、中にはユーモラスなものもあった。娘をモデルにして描かれた「最初のお説教」と「二度目のお説教」の連作はユニークであり、かつ愛らしい表情がなんともかわいくて非常に印象に残った。人物画も風景画もまさに珠玉の名品ばかり。腹いっぱい楽しませてもらった。
 
最初のお説教二度目のお説教
 
そのまま帰るワシらではない。次は門司港レトロへ。実に10数年ぶりくらいに来たが前回の記憶はあまり残っていない。門司港ホテルやら展望室のタワーやらができて近代化が進んだせいもあるだろう。まずは焼きカレーにて腹ごしらえ。ここに来てこれを食わずにどうする。
 

 
門司港の味を楽しんだ後は「旧門司三井倶楽部」へ。ここでアインシュタインが泊まった部屋を再現したメモリアルルームや林芙美子の文学資料室を見た。ここは前回も訪れて同じものを見たが、姫は覚えていないそうな!当時はワシも林芙美子と言えば「放浪記」ぐらいしか知らなかったのでそれほどの感慨は持たなかったが、今ではもうかなり読んでるし、文学修行中でもあるのでその直筆原稿などを見ると感銘を受けずにはいられなかった。
 

 
レトロ地区をあちこちとぶらついた後、ケーキを買って矢筈山のキャンプ場みたいなところで食べてから帰った。うん。連休初日まずはいい感じ。
 
「花の名」
 
花の命は
短くとも
その名は永く
残りけり
 
8月10日(日)晴れ一時雨Yes
朝から「ランドリー・キッチン」さんにお邪魔して誰もいない事務所でパソコンのメンテをしてたら奥から親分が出てきてビックリ。
 
親分:「おぅ!しんぐさん」
ワシ:「おはようございます」
親分:「あれ?今日5やは休みか?Yべはまだ来とらんのか・・・」
ワシ:「社長、今日は日曜ですよ(笑)」
親分:

「あ、今日は日曜か。なるほど。」


曜日もわからんぐらいの働きぶり。あんまり働きすぎで先週は体調を壊したほどらしい。
今日は親分と差しで1時間ぐらい話したが、営業のコツを習ってなかなか有意義な時間だった。 
 
ワシ:「優秀な営業マンかどうかはどうやって見分けるんですか?」
親分:「数字でものが言えるかどうかですよ。『頑張ります!』とか精神論はいらんですよ。『○○くらい必要やけん、今月は□□はとらないけん』みたいな感じで言える人ね」
ワシ:「なるほど」
親分:「営業はとれるまでは数字でものを考えないけんと。でもとれた後は数字やなくて気持ちでフォローしていかないけんと」
ワシ:「なるほど。社長が昔自分で営業してた時、飛び込みで行って断られたお客さんに何回トライしました?」
親分:

「断り方にもよるね。例えば『ごめんけど今はいいみたやねぇ・・・』みたいな感じで優しく断られたらこっちはあんまり悪い印象持たんけんまた行ってみようかて思うやろ?そういうお客さんは意外と100回行っても同じように断る場合が多いよ」

ワシ:「なるほど」
親分:「逆に『いらん!』ってはっきり言われたら、印象悪いけんもう行かんどこうて思うやろ?でもはっきり『いらん!』て言えるっちゅーことは、その人は決定権を持ってるっちゅうことなんよ。逆にそういうお客さんのほうが可能性があるね」
 
おもろいなぁ。話せば話すほどいろいろ学べる。
 
次は「ギャルソン」さんでシステムのメンテナンス。なんか日曜という気がしない。
午後から姫を連れてうきはへ。「ル・シュクル」さんへ撮影に行った。今日も次から次に来るお客さん。地元に大人気やな。夏の新作どれもうまそう・・・。
 
その後に山の中で見つけた「ギャラリー成」にぶらりと入ってみた。姫が非常に水準の高い作品を見て「なんか見たことある・・・」というので聞いてみると、なんと!京都の「鳩居堂」に作品を卸してあるということだった!どうりでこのハイセンスは半端じゃないと思った。京都の超有名な「鳩居堂」にある作品がうきはの山の中で作られているとは!なんかすごい感動・・・。ご主人の佐藤成男さんと奥様はかつて京都に20年住んでおられて、「鳩居堂」とはその頃からの取引らしい。他にも和菓子の包装などを手がけてこられたそうな。福岡では如水庵の包装デザインもされたらしい。輝かしい経歴、残された名作の数々、すごい人がうきはにいたんだなぁと感動したのは思わぬ収穫だった。
 
「うきは」
 
あなうれし
うきはに京を
見つけたり
 
8月9日(土)晴れ一時雨John Lennon
1945年8月9日、長崎市の浦上地区にある浦上天主堂ではミサが行われていた。そして午前11時2分、B29”ボックスカー”が投下したMk-3核爆弾ファットマンによって神父と集まった信者は全員が即死した。全体の死者は約7万4千人。神はなぜ神に従う者の多い街を焼かれたのかという疑問を持つ人もいるかもしれない。だがその疑問は根本から間違っている。長崎を焼いたのは人間だ。焼いたのも焼かれたのも人間だ。神は自分の子らの愚かな所業を見て泣いておられたのだ。
ワシの故郷、対馬は長崎県なのでこの日を特に登校日にして平和教育を行っていた。11時頃にサイレンが鳴っていたのを思い出す。大きな悲しみ、大きな過ち。今はただ祈るのみ。この日が核兵器が使われた最期の日とならんことを。
 
太田自動車鈑金」さん、「オアシス珈琲」さん、「ウイルホーム」さんとまわって、夕方は「雷山千如寺」さんへ。今日は千日観音祭の取材。
夏だ。千如寺の夏だ。日本の夏だ。美がある。伝統がある。教えがある。祈りがある。夕闇は涼を伴い、山の端より近づく。我が美しき国の夏は今まさにここにありだ。今年は例年以上に参詣者が多くて祈りが書かれた提灯が境内に並べきれず、観音堂の中にまで並べたほど。法要が始まっても観音堂に参詣者が入りきれず、あまりの盛況ぶりに和尚さんも驚いていた。
少し早めに到着したところを和尚さんに発見され、「しんぐさん、ご飯食べよう!ご飯!」と他のお寺の和尚さんたちと一緒に晩御飯を食べるあつかましいワシ。そして身内法被とIDをぶら下げ、撮影開始。今年は世界を舞台に活躍するシンガー、松田美緒さんによる歌の奉納があり、いつにも増して素晴らしいものになった。観音堂に美しい歌声が響いた後は、読経の声が流れた。手をあわせ真摯に祈る人々。厳かなりし空間。(←無意識にちょっと横光利一風になった。)
観音堂の外に出ると夜風が涼しい。提灯や石灯籠の灯りが境内全体を埋め尽くす。なんという美しさ。3年前のこの千日観音祭の日に、この状況をクライマックスにした小説を書いてみようと思い立ち、「千の灯火」を書いてみたが、この美しさはとてもワシの筆では表現できなかった。
取材を終えて雷山の坂道を下る時にはいつも夏という季節を下り始めるような気がする。千日観音祭に雷山千如寺の千の灯火の中に立った瞬間はまさに夏の峠だ。これからは秋という麓に徐々に下りていく。一切有為の法、夢幻泡影の如し。うつろいゆく一日を、瞬間を、大事に生きたい。
 
「千の灯火」
 
歌声と
読経と千の灯火と
ただ厳かに
夏ここにあり
 

 

8月8日(金)晴れのち曇りのち雨The Beatles
昨日は「ヘアーショップ ムーヴ」さん、「あおば不動産」さん、「アケボノ」さん、「アルファホーム」さん、「小笠原」さん、「福岡国際高等学院」さんとまわって、今日は「システムハウス」さん、「Rプランニング」さん、「質みよし」さんとまわった。しかしまぁ毎日毎日忙しいな。ありがたいことだ。
 
質みよし」さんでの3人の女性の会話。
 
Nさん:「お腹すいたぁ〜」
Kさん:「あんた、お腹すいたばっかし言いよるやないね!」
Nさん:「そうですよ。わたしは三大欲求が満たされないと駄目なんです」
K川さん:「三大欲求っちゃなんね?」
Nさん:「食欲と、睡眠欲と・・・」
K川さん:「あと一つは?」
Nさん:「・・・海水浴」
ワシ:「あはははは!」
K川さん:「食欲と睡眠欲と海水浴!」
Kさん:「私は海水浴は満たされんでいーばい。海水浴嫌いやし」
 
正しくは、食欲と睡眠欲と性欲。3つ目は満たしたいと思ってるうちが人生の花だな。
 
夕方の土砂降りは気温を下げてくれたし、ほこりっぽい街を洗ってくれたようで実に気分爽快。
 
「夏の雨」
 
夏の雨
しずくを残し
涼残し
 
8月6日(水)晴れなし
勇ましいほどの青さをたたえた空は純白に光る雲を従えて今日一日の暑さを予告していた。まぶしくそして美しい朝だった。1945年8月6日もおそらくこんな朝だったろう。当時の朝の気温は26.7度、湿度80%、気圧1,018ヘクトパスカル。そして午前8時15分17秒、広島は地獄になった。高度約600メートルの上空で核爆発をおこしたリトルボーイは一瞬にして街を全滅させた。音速を超える風速440mの爆風で吹き飛ばされ、3000度から4000度という熱さで焼かれ、その年の12月までに14万人の魂が奪われた。どんな地獄絵図だろう?有史以来、人類にとって最も過酷な経験であったことは間違いない。63年前にワシらの先祖を襲った悲劇は、今を生きるワシらにとって戒めでもある。民は須らく知るべし。戦争は政治の延長かもしれないが、神はそのために人を作ったのではない。
 
今日は「新郷商会」さん、「三開発」さんをまわった後は久留米へ。「尾道屋」さんと「TOTOリモデルクラブ 久留米店会」の世話役の「ウッズ」の森社長宅を訪問した。
森社長宅は3階建てで、3階にはウッドデッキがあってそこから筑後川花火大会の花火が見れるそうな。椅子に座ってビール飲みながら花火を見るなんてあこがれるなぁ。花火は見たいがあの人ごみがいやだからな。「ここからっさ、ちょうどあのへんにっさ、花火が上がるとっさ」だいぶ森社長のアクセントもつかんできた。
(森社長が撮った花火の動画がここで見れます → TOTOリモデルクラブ-ウッズのBlog )
 
「広島」
 
戒めは
十四万の
命かな
今生くるもの
忘るべからず
 
8月5日(火)晴れBob Dylan
ウイルホーム」さんに行くと、社長が何やらごそごそと不思議な物体の手入れをしていた。
 

 
その不思議な物体の正体は、魚釣りの時に仕掛けを置いておくものだそうな。裏側は磁石になっててそこには針をくっつけとくそうな。そしてよくわからない歯ブラシは、仕掛けを掃除するものらしい。釣りをする人なら知ってるらしい。へー。
上の写真を撮るために携帯のカメラを構えていたら社長がポーズを撮るので、よくわからないけどついでに撮ってきた。
 

 
午後は「住まいのイシダ」さん、「東部ハウジング」さんとまわった。「東部ハウジング」さんではまた食べものの話になった。Oさんは今週紹介してる「雷蔵」のラーメンが大好きらしい。こってり系が好きなんやな。Oさんはラーメンが大好きで、一週間続いても平気らしい。九州中のラーメン全部食べてみたいと言ってた。すごかー。
 
夕方、「ヘアーショップ ムーブ」さんへ。今日は髪を切ってもらった。ワカガシーラ坂本さんが急に外出することになったので今日は畏れ多くもボスに切ってもらった。
 
ワシ:「お客さんの髪を見てて、『あぁこの人はげるなぁ』とかわかるもんですか?」
ボス:「ん〜まぁ前兆はありますね」
ワシ:「どんな?」
ボス:「上の髪と横の髪の髪質が違ってきたら危ないです」
ワシ:「そうなんですか!?私はどうですか?」
ボス:「え?しんぐさんですか?」
ワシ:「はい」
ボス:「あははは!」
ワシ:「あははは!」
ボス:「・・・・・・」
ワシ:「・・・・・・」
ボス:「・・・・・・」
ワシ:「・・・・・・」
ボス:「・・・・・・やばいかも
ワシ:「マジですか!?(泣)」
 
育毛剤は毎日使わねば!
今日はボスに好きなように切ってもらったんでいつもとだいぶ感じが違う。帰って姫に見せたら「かっこいー」と言われた。(ボス!気に入ってもらえましたよ!)
 
「髪」
 
待てしばし
髪ある時代
名残惜し
 
8月4日(月)晴れVan Halen
中国鍼灸院」の呉先生はエアコンを使わない。
 
ワシ:「先生、エアコン使わないんですね」
呉先生:「そう。リュウマチの患者さん多いから。冷房病になってしまう人いるネ」
ワシ:「ふーん」
呉先生:「エアコンを使うと人間の身体は閉じてしまうヨ。身体の中の悪いものが出ていかなくなるヨ」
ワシ:「そうなんですか」
呉先生:「人間は自然の中にいるのが一番いい状態ネ。身体の中の悪いものは自然の中に出て行くとすぐ死んでしまうヨ。人間の病気の原因の多くは人間が自分の生活の中で作ってるヨ」
ワシ:「なるほど」
呉先生:「暑い時は暑いまま。それが一番いい」
 
もうほんと、先生の言う通りにやってれば健康で長生きは間違いないわな。
 
呉先生:「今日は司馬遷の話をするヨ。司馬遷知ってる?」
ワシ:「はい。史記を書いた人ですね」
呉先生:「そう。この人がそれまでの中国の歴史を書いたから、昔の中国のことがわかるヨ。その後に出て来た歴史家はみんな彼の記録を参考にしたヨ」
ワシ:「はい」
呉先生:「その頃の王様は漢武帝ネ。彼は自分にとって都合がいいように司馬遷に書かせようとしたヨ。でも司馬遷は言うこと聞かなかったネ」
ワシ:「はい」
呉先生:「漢武帝は怒ったヨ。『なんで言った通りに書かないか』司馬遷は答えたヨ。『私は事実を書くのが仕事です』漢武帝が『言うこと聞かないと殺すぞ』と言っても司馬遷は従わなかったヨ。そこで漢武帝は彼を殺そうとするネ。でも殺してしまうと他に書ける人がいないから困るヨ。だから殺さずに金玉を切っちゃったヨ」
ワシ:「うぇ〜」
呉先生:「司馬遷はそれでも漢武帝の言うことを聞かなかったヨ。それで漢武帝も諦めたネ。そしてあまり悪いことしなくなったヨ。悪いことすると司馬遷に書かれるから(笑)」
ワシ:「あはははは!」
呉先生:「これはえしぇ蔵日記と同じネ。みんな日記に書かれるから悪いことできないヨ。はははは!」
 
今日も先生に詩を頂いた。有名な「代悲白頭翁」という昔の詩をもとに先生が作られた。
 
「長相思・花」
 
呉 炳宇
 
南国花、
美如霞。
風吹花飛落誰家、
傾国傾城花。
 
美女家、
愛惜花。
花開花落涙双頬、
紅顔不如花。
 
南の国の花は
霞のごとく美しい
風が吹いて花は飛び誰の家に落ちるだろう
とても美しい花
 
ある家に美女がいた
花を愛惜していた
花が開いても泣き、花が落ちても泣き、双頬に涙を流した
いかに美しい女性も花にはかなわない
 
(訳:えしぇ蔵)
 
「代悲白頭翁」には有名なフレーズがある。
 
年々歳々花相似
歳々年々人不同
 
毎年毎年花は同じように咲くが、
毎年毎年人は歳をとって同じ顔ではない。
 
いいなぁ。漢詩の世界もいい。だんだんはまっていく自分を感じる。
 
本日は、「コスモ不動産」さん、「粕屋のお客さん」、「ブライダルミュージアム ビッビ」さんの3社。朝の雨のおかげで少しはすごしやすかった。
 
「ことわり」
 
天のした
地のことわりに
したがひて
夏暑きもの
冬寒きもの
 
8月3日(日)晴れ賛美歌
M島さんの「日本の城」カレンダーの製作は着々と進んでいる。写真だけでなくそれぞれの城の説明文も入れるそうで、かなり興味深いものになりそう。出来上がりが楽しみ。これまで「花」、「行事」、とカレンダーにして今回は「城」。さて次回は何になるのか?これまた楽しみ。
 
午後に予定がない日曜日とはいつぶりだろう?昼食後ゆっくりと読書・・・のつもりがやっぱりうとうと・・・でも今日は読書すると決めてたのでなんとか睡魔を誤魔化して読み耽った。
夜はまた韓国の若者たちが遊びに来てくれた。今日は5人。姫が腕をふるっていろんな韓国料理でもてなしたらみんなの喜びようは半端じゃなかった。そして今日も全員、ワシらが箸をとるまで食べ始めない。おぉなんと素晴らしい礼節の姿勢。そんな彼らが思わぬところで母国の味に出会い、「マシッソヨ、マシッソヨ」と夢中で食べている姿は実に微笑ましかった。とにかく若いから食べる食べる。あっという間になくなった。見ていて気持ちのいい食べっぷり。食後に姫が今までに韓国で撮った料理の写真を見せてあげたらみんな大喜び。やはり郷愁を誘うのだろう。神に仕えし純粋な魂が和気藹々と歓談し、韓国語と日本語が入り乱れて飛び交う。なんと平和な光景。竹島問題など知ったことではない。少なくともこの8畳の和室の中に国境はなかった。
 
「同じ釜の飯」
 
まつりごと
忘るる同じ
釜の飯
 
8月2日(土)晴れSting
昨日、「太田自動車鈑金」さんに新しいリフトが入った。そして今日、オイル交換のためにリカちゃんが初めてそのリフトに載った。おぉなんと畏れ多い。でもまぁちゃんと動くかどうかの実験台になったと思えばいいか。
 
オアシス珈琲」さんで女性陣にパソコンの指導をした後、「ウイルホーム」さんへ。なんだか今日は鬼のように物件を登録してへとへとになった。その横でかちゃかちゃと知恵の輪をする社長。気になったので帰りにワシもかちゃかちゃやってみた。それを見たS田さんがまた一緒にかちゃかちゃ・・・男三人で何をやってんだか。(社長!もっと難しいの買って来てください。)
 
あぁ今日はちょっとスケジュールが楽だ。早く帰って本を読もうと急いで帰宅して本を開くもすぐ寝るし。ワシほっといたらどこでもいくらでも寝れそうな気がする。慢性的に寝不足なんかな。だいたいが隣のバカ犬が5時から吠えまくるのがいかんのだ。ゴルゴに頼んで狙撃してもらわねば。
 
「知恵の輪」
 
知恵の輪や
はずした術(すべ)を
忘れけり
 
8月1日(金)晴れSting
午前中は「浮岳茶寮」さんへ撮影に。仕事のきちんとしてる女将さんなので撮影にも細かい配慮をされる。飾ってるうちわの絵柄一つにしても妥協はない。先日も勉強のために京都に行かれてた。人に勝る豊富な知識と経験を持ちながら、更に切磋琢磨し続ける姿勢が周囲の尊敬を集めることになるのだろう。和の真髄、浮岳茶寮に極まれりという日は近いな。
撮影の後に女将さんとスタッフの方と3人でお茶しながら話してるとすっかり時間を過ごしてしまって、昼飯を食う時間がなくなった。慌てて「Rプランニング」さんへ。昨日を最期にenoちゃんが旅立って行ってしまった。あぁ、おもろいネタ・・・じゃない、おもろい人がいなくなってしまった。残念。でもこれからはきっと新人のポンちゃんがあの路線を引き継いでくれそうだから期待しておこう。
最期は「ひろみ屋」さんで新商品の撮影。撮りながら思わずよだれが出そうになった。新商品の高菜明太子がうまそう・・・いい酒の肴になりそうだ。
 
「葉月」
 
つくばいの
水干上がりて
葉月かな
 

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