この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
9月
9月30日(火)雨King Crimson
終日冷たい雨。どうも気分的に嫌だね。気温も下がるし。からっと晴れた秋空といこうじゃないか。
 
ウイルホーム」さん、「住まいのイシダ」さん、「東部ハウジング」さん、「ムラオ商事やひめ」さんとまわった。
ムラオ商事やひめ」さんで橋本社長に世界経済の現状をレクチャーしてもらった。そんな大変なことになってるとは知らなんだ。世事に疎いも甚だしい。ワシはワシなりにお金の恐ろしさを身に沁みて理解しているつもり。だから汗をかかない利益からは常に距離を置いている。働いた分だけ貰う。それでよかろうもん。
 
えしぇ蔵文学修行の旅は8ヶ月経過。今月終わったのは以下の7冊。
 
「日野葦平/田村泰次郎」、「永井龍男/田宮虎彦」、「石川淳」、「太宰治」、「坂口安吾」、「織田作之助/井上友一郎」、「丸岡明/北原武夫」
 
75冊終了、あと13冊。
 
「糸ようじ」
 
面倒くさい
でもさぼれない
糸ようじ
 
9月28日(日)曇りなし
ゴミの分別収集の当番で朝から働いた。ワシは瓶を担当したので結構きつかった。コーヒーカップの中にコップがはまってとれないという人がいて、「これはガラスでしょうか?陶器でしょうか?」と聞かれたのには思わず笑ってしまった。
しかしまぁ一家庭当たりのゴミの量が多いやね。ゴミを減らす生活しようじゃありませんか。
 
それから4時間くらい「ランドリー・キッチン」さんのネットワークとにらめっこ。こっちは頭脳労働。ワシはこういう労働のほうがより疲れる。
 
夕方、空港に姫と義母を迎えに行った。もう夕方は風が冷たく感じる。もうすぐ10月か。
 
「扇風機」
 
しまおうか
まだ早いかな
扇風機
 
9月27日(土)晴れSLAVA
実は木曜日から日曜日まで独身。フフフ。お!な、なんだ?は・・・羽がこんなに!!
 
ランドリー・キッチン」さんに行った後、星野村の「星香園」さんへ。なんとか牛島さんを「群英会」に参加させたいけどなにせ遠いから難しい。三瀬もんさんみたいに泊りがけで参加してもらうしかないな。見ただけでいつとれた茶か(茶期)がわかるという日本茶の達人の話をみんなにも聞かせたい。
ワシにとっては牛島さんも英雄だ。

夕方のアポイントまで時間があったので午後は一人で星野村〜うきは市〜あさくら市をドライブした。
ちょいと写真入りの詩集風にいこうか。
 
 
 
最近わかったこと


 
一人でいる時のせつなさは、
 

 
寂しさとは違う。
 

 
誰かがいて欲しいわけではなく、
 

 
そこに含まれる自由の味を、
 

 
舌の上で転がして
 

 
密かに楽しんでいる自分に、ほんのわずかな満足を覚えることもあるということ。
 


夕方は「雷山千如寺」さんにお邪魔して終了。ちょいと体調がイマイチ。まぁそのうち治るでしょ。
 
「棚田」
 
われ一人
棚田の里の
風と光
 
9月25日(木)曇りSLAVA
木曜日のコース、「ヘアーショップ ムーヴ」さん、「あおば不動産」さん、「アルファホーム」さん、「センチュリー21 小笠原」さんとまわって、夜は毎月恒例の「群英会」。今回の会場は「かりん塔」。
この会も4回目となるが、「群英会」としては初。12名の英雄が集った。
 
中国鍼灸院」 呉先生
雷山千如寺」 喜多村住職
和白バプティスト教会」 黄牧師
行徳クリニック」 行徳先生
佐賀天地農場」 三瀬もんさん
ウイルホーム」 太田社長
三開発」 三池社長
太田自動車鈑金」 太田社長
「粕屋のお客さん」 T社長
東部ハウジング」 N嶋さん
東部ハウジング」 A貞さん
「着物溺愛会”着楽衆”」 諒さん
 
・・・すごくない?ワシが日々生きていく中で出会った、「この人はすごい!」と思った人たちに毎月案内を出しているが、今回は実に多彩な顔ぶれになった。ワシのまわりのすごい人々同士がお互い親交を深めて楽しく酒を酌み交わす姿を見ると心の底から嬉しくなる。すごい人がこの場での出会いを経て更にすごい人となっていくとすれば、ワシの人生もまんざら無駄ではないなと思えてなんとなく安心感を覚える。それにしてもある意味多くの共通点を持った人々であることに改めて気付いた。「太田自動車鈑金」の太田さんが「同じにおいのする仲間」という絶妙な表現を使っていた。まさにそうだ。
嶮しい道のりを血と涙と汗を流しつつ一山も二山も越えて来た人々、人に優しく己に厳しく社会に貢献し家族を愛する人々、経験と技術のエンジンに情熱の燃料を満タンにして真っ直ぐに夢に向かって走る人々、人に優れたものを持ちながら驕らず、誇らず、謙虚の姿勢を崩さない人々、お金ではなく仕事を愛し、実利よりも誠意を尊しとする人々、各分野において先頭にたち、多くを導くべき人々・・・あぁあなた方は素晴らしい。えしぇ蔵心から尊敬申上げます。
 
和白バプティスト教会」の黄牧師、「佐賀天地農場」の三瀬もんさん、「着物溺愛会”着楽衆”」の諒さん、「東部ハウジング」のN嶋さん、A貞さんとワシは、二次会で「かりん塔」のすぐ裏の「ル・フラマンローズ」に行ってワインを飲んだ。ここではオーナーの牛島さんにワインや料理に関するお話を聞かせて頂いて勉強になった。牛島さんもすごいやねぇ。

今日のこの日のために「中国鍼灸院」の呉先生が詩を作って下さったのでここでご紹介。
 
清平楽 「群英会」
 
呉 炳宇
 
群英聚会、
衆星入席位、
良師益友喜忘帰、
歌舞盛宴増輝。

人々歳月崢栄、
事々其楽無窮、
日々心蔵感謝、
年々朝夕笑容。
 
英雄は会に集まり、
星は各々の席につく、
良い師や友は帰るのを忘れるほど喜び、
宴は盛んとなり輝きを増す。
 
人々の過ごした時間は素晴らしい、
事々に楽しみも多い、
日々心に感謝の心を持てば、
年々朝夕笑みを絶やすことはない。
 
(訳:えしぇ蔵)
 
呉先生ありがとうございます。
 
「群英会」
 
英雄の
群れ集うかな
かりん塔
干す盃の
味の深さよ
 
9月23日(火)晴れ(山は雨)Johann Sebastian Bach
今日こそ本当に山の天気の難しさを実感した。井原山に登るべく家を出発した時には全くの晴天で、まさか雨合羽がいるとは夢にも思わなかったが、登り始めて徐々に曇っていき、稜線に入った頃から降り出した。あまりに強く降るので雨合羽の用意のないワシらは頂上まであと400mのところで涙を飲んで撤退。この悔しさを教訓にすべく敢えて無理はしなかった。あぁしかし惜しかった。下りながら、雨合羽を用意しなかったことと遅い時間に出たことを姫に責められた。10のうち、9つ成功しても1つ失敗すれば難詰の迫撃砲が容赦ない。
 
帰りにアピアリ八田にある「ぽかぽか温泉」に入った。湯に浸かってぼーっとしてる時にBGMのオルゴールが「G線上のアリア」だったのでなんだかせつなくなってしまった。この曲聞くとどこにいても何をしていてもせつなくなる。バッハも自分がこの世に残した名曲が、遠い未来の温泉に浸かってるおっさんの心をせつなくさせるとは思わなかったろうなぁ。
 
「彼岸花」
 
褒める人
なくとも赤き
彼岸花
 
9月21日(日)雨賛美歌
考えてみるとワシの中にある理想の女性像というのは意外と一つの形に絞られるのかもしれない。その証拠に次々に新しい女優が脚光を浴びてもワシの憧れの女優というのは常にこの二人が不動であって誰かにとって替わられることがない。
 
高峰秀子さん

 
緒川たまきさん

 
共通するのは知性と気品溢れる美貌だけでなく演技において実力派なこと。多趣味で文化芸術全般に造詣が深いこと。文学の教養もあり執筆もされること。精神的に強いこと。モットーに従って仕事をすること。時勢にながされないこと。
高峰秀子さんは学生の頃、「二十四の瞳」をテレビで見て以来のファン。緒川たまきさんはいつのまにか好きだった。多分「日曜美術館」あたりからかな。この人は教養番組によく出る。
世の中にはこの二人のように全てを持った女性というのも存在するもんなんだな。
いつか緒川たまきさんをイメージして小説書いてみたいやね。
 
和白教会」に行ったら、「田中木材」の田中さんに、「うちの社長はほんとにえしぇ蔵さんのファンみたいでいつもホームページ見てますよ」と言われた。自分よりかなり年上のしかも男性にファンになってもらうというのはワシにとっては我が意を得たりというところで非常に嬉しい。全ての年齢層に支持されたいのはもちろんだが、人生の起伏を味わい、生きることの何たるかを見究めた年配の方にワシの書いたものを良しとされるのは光栄この上ない思いがする。まだ丘の中腹を苦しみながら登っているワシに、既に丘の上にたどり着いた人々が「いいぞ!頑張れ!」と言ってくれているようで実に励まされる。謝すべき言葉も見つからずというところか。(社長、いつもありがとうございます)
 
姫と買物に行ってワインやらスパイスやら買いこんで、夕食後に二人でコラボカレーを作った。10種類以上のスパイスにマンゴーチャツネ、りんごのすりおろしまで使い、ワインはチリのカベルネソーヴィニヨン、牛肉は「肉のくまもと屋」ときた。市販のカレールーはもちろん、小麦粉もカレー粉も使ってないこだわりの一品。さて、明日の夜が楽しみだ。
 
「カレー」
 
隣家にも
ただよふカレーの
かほりかな
 
9月20日(土)晴れTulip
本日は久留米day。午前中、「ギャルソン」さんにちょっと寄った後、高速で久留米へ。「TOTOリモデルクラブ久留米店会」さんのホームページの打ち合わせのために「ウッズ」の森社長の事務所へ。森社長に写真撮られたからまたブログに載ってるかもしれない・・・。
 
その後、「尾道屋」さんへ。先日、若いご夫婦が買物に来られて、「神宮先生が時々来られてるでしょ?」と言ってたそうな。なんでもワシにパソコンを習ったらしいが、誰だろう???(もしこれ読んで「それ私!」と思ったらメール下さい。
 
最後は「雷山千如寺」さんへ。和尚さんは今月の「群英会」への参加を表明されている。前回参加できなかったのでどうも今回が待ち遠しいらしい。また多彩な顔ぶれが集まりつつあるから楽しくなりそうだ。
 
夜、なす3号さんが熊本に行ったお土産を持って来てくれた。(いつもありがとうございます。)かつてのなすさんとは見紛うばかりの痩せかたにびっくり。なんと15キロも落ちたそうな。早く元気になれますように!近いうちに健康的なランチご一緒しましょう。
 
(お知らせ)
誰かうちのG4Macいりませんか〜?17インチCRTモニター付。喜んでもらえるならタダでいいです。
 
「ふぢいのうなぎ」
 
われひとり
ふぢいのうなぎに
舌鼓
この美味たれに
伝へしものか
 
9月19日(金)晴れJohann Sebastian Bach
ウイルホーム」さんの奥さんの御父様はワシの小説にえらく感動されたらしい。そして今日、「ウイルホーム」さんに行った時に感想のお手紙を頂いた。まずはその達筆に脱帽。そしてその流麗なる文章でワシの作品一つ一つの感想を細かく述べ、過分なるお褒めの言葉がしたためてあった。御父様はワシの作品を何度も繰り返し読まれたそうだが、ワシはこの手紙を何度も繰り返し読んだ。御父様は有明新報の「新年文芸随筆部門」に平成17年から4年連続で入選されたほどの才能を誇る文学の大ベテラン。そんな方から頂いた身に余るほどのお言葉。感謝の想いは止め処なく、恐悦至極とはまさにこのこと。励まそうとされて書かれたことであろうが、これまでに作品をここまで誉められたことがないのでこの喜びはワシにとっては何にも替え難い、文学の道へ向かう新たな推進力となった。
(本当にありがとうございました。いつか必ず芸術と呼ばれるに耐えうる作品を残してこの恩に報いたいと思います。)
 
奥さん:「先生、父は何度も何度も読んでましたよ」
ワシ:「そうですか。嬉しいですねぇ」
社長:「やっぱプロは違うねぇて言いよったよ。何?そんなにうまいと?」
ワシ:「誰がプロですか(笑)」
奥さん:「うちの父は先生が作家を目指して苦労してあると思ってますよ。『なかなか作家だけでは食べていけんけん、パソコンの仕事もしてあるとよ、苦労してあるとよ』て言ったら、『そうやろう、そうやろう』て(笑)。『身体も痩せーてね』て言ったら、『そうやろう、そうやろう』て(笑)」
ワシ:「あははは!昔の文士は貧乏やったけん、そのイメージがあるんでしょうね」
奥さん:「だと思います。まさかあんな真っ赤な車乗ってるとは思ってないでしょう(笑)」
 
頂いたお手紙の返事を書かないと!やっぱり手書きにしないと失礼やろうな。便箋に筆ペン?あぁ字がうまかったらなぁ。
 
Rプランニング」さん(背中が曲がったアサさん大丈夫かいな?お大事に!)、「質みよし」さんと訪問して帰宅。
 
「ものかきの望み」
 
あめのした
たれかひとりの
むねのうち
ゆりうごかさば
まさるものなし
 
9月18日(木)晴れYes
いつものように「ヘアーショップ ムーヴ」さん、「あおば不動産」さん、「アルファホーム」さん、「センチュリー21 小笠原」さんとまわった後、夕方に「住まいのイシダ」さんからのご紹介の新規のお客さんを訪問して契約が決まった。(店長ありがとうございます!)
契約が終了するお客さんがあれば必ずその後に新規のお客さんがある。なぜかうまい具合にいく。ありがたい話だ。でもお金が余分にたまるほど多くはこない。これまたうまくできてる。食ってはいけるが金持ちにはなれない。そういうのが一番いいのかもしれない。金が余ると人間は絶対にどこかズレてくる。金があっても、なかった頃のように謙虚にひたむきに生きるというのは至難の業なのかもしれない。
 
「台風」
 
台風の
それて少しは
もの寂し
 
9月17日(水)雨Van Halen
しのつく雨はフロントガラスにまつわりついて視界を奪った。八木山の霧は秋気を含んで重い。減速して走る車の群れ。「小説が書きたい」そればかりを考えながら車を走らせた。
・・・ん〜ちょっと新感覚派風?
とにかく短編を一つ書こう。それから連載用の長編を書こう。読む人がおるのおらんの、賞がとれるのとれんの、知ったことか。書きたいもん書くのがもの書きじゃ。目指すは職人作家。
あ〜それにしても石川淳には参った・・・この人が存命で現役なら万難を排して弟子入りしたい。ワシの文学における師匠である「古雅書店」の古賀さんに、「石川淳に注目とはそれなりに小説読みになったことを意味する」と言われたのは嬉しかった。石川淳との出会いは横光利一以来のショックだったかもしれない。死ぬまでに「普賢」や「紫苑物語」のような作品が一つ書ければ本望だな。
 
「ものかきのたましひ」
 
ものかきの
たましひ空(くう)に
さまよひて
いつかこすべき
丘をさがさん
 
9月15日(月)雨のち曇りなし

 
今日は山に登ろうと張り切っていたが朝起きてみると雨。ならばせんかたなし、読書にいそしむかと石川淳の世界に入ったが、11時くらいに曇りになったのでそれならおにぎりでも持って立花山にでも登るかと思い立って家を出た。「ブライダルミュージアム ビッビ」の社長が28分で登ったという立花山。距離は短いとはいえ急な登りの連続なのでかなり疲れる。久しぶりだったこともあり、頂上に着いた頃には汗だくの疲労困憊。だめやなぁ。上でおにぎりを食べてから下山。距離が短く登りばかりなら帰りは楽。あっという間に下れる。帰ってから裏藪の木の伐採をして、早々に風呂に入って再び読書。
登山とかマラソンの後の、食って寝れば回復するという類の疲労はどこか心地よさがある。それはおそらくその疲労が回復した時にはそれ以前よりも強くなっていることを保証されていることからくる喜びがあるからなのかもしれない。筋トレで肉体を磨き上げる人たちが筋肉痛が好きだという気持ちはわかるような気がする。
 
「町の息づかい」
 
頂きで
知るわが町の
息づかい
 
9月14日(日)晴れDinu Lipatti
M島さん宅を訪問した後、「ギャルソン」さんにお邪魔してシステムのメンテを終わる頃にはもうお昼。
午後から久しぶりに「あい書林」さんへ。集英社の日本文学全集を揃いで買ったのでそれまで集めていた半端の分をおばちゃんに寄付しに行った。
 
ワシ:「こんにちは。ご無沙汰してます」
おばちゃん:「あら、いらっしゃい」
ワシ:「おばちゃん、これ引き取ってもらえます?」
おばちゃん:「まぁ、ありがとうございます」
ワシ:「集めてたんですけど、全巻揃いで買ったんで」
おばちゃん:「まぁまぁ、こんなにたくさん」
ワシ:「お金はいりません。いつもおばちゃんには安くしてもらってるんで」
おばちゃん:「あらま、それは申し訳ないわ。じゃ、どれでも好きな本持ってってちょうだい」
ワシ:「いえいえ、それじゃ意味ないんで(笑)」
おばちゃん:「いいんですよ、どうぞ、どれか持ってって」
ワシ:「そうですか・・・じゃぁこれいいですか?」
おばちゃん:「1冊だけ?もっと持ってって下さい」
ワシ:「いえいえ、これで十分です。ありがとうございます」
おばちゃん:「まぁほんとにありがとうございます。じゃまたいらしてね。その時にお安くするわ」
ワシ:「はい。ありがとうございます」

というわけでランボーの詩集をいただいた。三笠書房1967年初版。ランボー好きっちゃんね。
 
先日は裏庭特攻隊による「酒一合作戦」が見事に成功したが、今日は通りに面した表のほうの庭の芝刈りに挑んだ。名づけて「酒二合作戦」。
ワシが行動開始したのが15時20分。敵の蚊ん隊は蚊ーク・ミッチャー中将率いる薮蚊第58機動部隊。9隻の空母には蚊ん載機386機が出撃を待っていた。
16時00分、敵の蚊ん載機が一斉に出撃。だが本日は風があり、敵は容易にワシには近づけなかった。陽が傾き風がおさまった17時00分頃より猛攻撃が始まった。前回と同じF6Fヘル蚊ット、TBF/TBM蚊ベンジャー、F4U蚊ルセアなどが露出されたワシの皮膚を探したが、長袖長ズボンにフードまでかぶり前回よりも強度を増したワシの装甲は容易に崩せず、ワシは無事に芝刈りを終えることができた。今回の被弾はきわめて軽微であった。
今回の作戦により、ワシは表の庭の制芝権も得ることができた。やがて秋も深まれば敵の機動部隊は撤退していくことだろう。我が庭の平和は守られた。
 
「虫の音」
 
虫の音の
響きて明日は
休みかな
 
9月13日(土)晴れなし
朝から姫を連れてうきはへ。「ル・シュクル」さんでケーキの撮影。その前に「日本一鯛焼き」を食べたり、「ぴちかーと」の取材をしたりだったので到着したのはお昼前。新作のケーキを撮影した後、「みちの駅」で買物&弁当買って昼食。
 
午後は「菓子工房Luck」でケーキとコーヒーでちょっとまったり。テラスには竹で組んだ骨組にすだれを置いて日除けが設けてあり、9月の午後の優しい日差しがその隙間から漏れていた。おろした腰は容易に上がりそうになく、このままだとまどろみが寄ってきそうだなと思ったその時だった・・・
  
姫:「ねぇ」
ワシ:「なに?」
姫:ゴルゴってどんな車?
ワシ:「・・・・・・」
 
ワシの中にあった文学的な9月の午後は突如、すっとぼけたゆるい午後にかわった。姫にとってはゴルフもボルボも一緒らしい。それにしてもなんと恐ろしい名前の車か。狙撃されてしまいそうだ。
 
「ギャラリー成」を覗いた後、街中でちょうど開催中だった「お宝市」を冷やかした。骨董を見るのは買わなくても楽しいもんだ。(ここで偶然H川さんと遭遇!)
うきはを後にし、久留米経由で鳥栖へ。パン屋を取材した後、久しぶりに「鳥栖プレミアム・アウトレット」へ。ニコルが入っていたとは知らなんだ。このブランド好きやなぁ。いい靴があったから買ってしまった。そうかそうかニコルがあるのか。ならばまた来なければならぬ。
最後にもう1軒パン屋を取材(これはハズレ)して帰宅。一日めいっぱい遊んだ。(仕事もしたけど)
 
なんだかなぁ、やっぱうきは市周辺って好きだなぁ。
 
「ゴルゴ」
 
ゴルゴって
どんな車?
知らんがな
 
9月12日(金)曇りLed Zeppelin
ウイルホーム」の社長と二人でアプライドにパソコン買いに行った。
 
ワシ:「これがいいかな・・・」
社長:「わー!ダメダメ!高い!こっちこっち」
ワシ:「どれすか?」
社長:「これはどう?」
ワシ:「うーん、ダメすね」
社長:「なんで?」
ワシ:「Officeが入ってません」
社長:「じゃこれは?これ入っとるよ」
ワシ:「ダメです」
社長:「なんで?」
ワシ:「DVD-ROMだから」
社長:「うーん・・・難しいねぇ中古のパソコンは。中古の家ならよぉわかるんやけど」
ワシ:「社長、これにしましょう」
社長:「高いもん」
ワシ:「インターネットに申し込めば2万円引きですよ」
社長:「あそう?これがいい?」
ワシ:「うん。これですね」
社長:「よっしゃわかった。これにしよう」

新品でえらいお得な機種が見つかったのでそれをすすめた。
事務所に戻ってきたら奥さんが待ち構えていて、おもむろに言われた。
 
奥さん:「先生、父が先生の小説を読んでえらく感動しておりました」
ワシ:「ホントですか!ありがとうございます」
奥さん:「『先生は本格的に活動はされているのか?』とか、『何かの賞に応募したらどうか?』とかいろいろ言っておりました」
ワシ:「そうですか(笑)」
奥さん:「それで、あの、長いのがあったら是非読ませて下さいと申しておりました」
ワシ:「長いのですか?ありますよ。では次回持って来ますね」
奥さん:「すいません、ありがとうございます。父は耳が遠くて電話での会話が通じにくいので、先生にお手紙を書くそうですので今度持って来ます」
ワシ:「おー!光栄です。ありがとうございます」

御尊父のお手紙はおそらく大家の作品の文中に登場するような名文なんだろうな。頂いたら大事に保管しておこう。お返事はやはり手書きにすべきかな。字が下手なのはこういう時につらい。
 
Rプランニング」さんに行ったらみんな出張やら休みやらで事務所はアサさんだけだった。そういう時に限って電話がよくかかってくるわけで、アサさんだけでは対応しきれずワシも電話をとった。その電話の相手が社長だったりくまさんだったり。くまさんはワシがいよいよ社員になったと電話口でケラケラ笑ってた。
新人のポンちゃんは入社間もないちうのに既に武勇伝をいろいろと残しつつある。先日も鹿児島出張の際に名刺を持っていくのを忘れたらしく、鹿児島支店長代理の名刺に上からテプラで自分の名前を入れて使ったらしい。だがなんと”鹿児島支店長代理”という肩書きを消すのを忘れていたらしく、お客さんに「支店長代理なんですか!?」と驚かれたらしい。いいぞ!ポンちゃん!もっとやらかせ!
 
質みよし」さんでいつものように着物の撮影をしていたら、70年ぐらい経過してそうなアンティークの着物があった。保存状態がよく、見事な柄もそのまま残っており時代を感じさせてくれた。持ち主の方はよほど大事にされていたのだろう。その人の着物への思いが伝わってくるようだった。
 
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「よむひとありて」
 
おもふままに
つたなきわれの
綴りしを
よむひとありて
よろこびありて
 
9月11日(木)晴れなし
気合が入ってる会社が好きだ。ワシのお客さんはいい会社ばかり。特に「ヘアーショップ ムーヴ」さんには常に前進して行こうとする企業努力を感じる。ワシは毎週木曜日の早朝に「ヘアーショップ ムーヴ」さんにお邪魔するが、いつも若手は一生懸命練習している。今日は全員で接客のノウハウを研究していた。この研究というのがいい。ボスが頭ごなしにこうしろ!というのではなく、どういうふうにすればいいかをみんなで考える。結論が出ればそれを実践する。あまりいい結果を生まなければまた研究して改良する。常にこういう努力を積み重ねる会社は着実に伸びていく。楽しさと厳しさの同居。挑戦と改良の反復。この緊張感が好きだな。
 
ブライダルミュージアム ビッビ」さん、「アルファホーム」さん、「センチュリー21 小笠原」さん、「雷山千如寺」さんとまわった。
久しぶりの「雷山千如寺」さんでは和尚さんに「ダライ・ラマ」の講演会に誘われた。おそらく人生で二度とないチャンスかもしれないから行ってみようかなと思う。
 
連載が終わってホッとした反面、また何か書きたくてうずうずしてる。今構想を練っている最中。連載用のものの前に短編を一つ書こうかなと思う。あ、そう言えば「対馬の樹」の早田さんにも連載頼まれてたんだっけ・・・。
 
「早足の秋」
 
早足の
秋は静けき
千如寺の
庭を満たして
月を待つかな
 
9月10日(水)晴れGrand Funk Railroad
「新郷商会」さんで源太さんがなにやらパソコンを食い入るように見つめて一所懸命に何かを読んでるので後ろから覗いたら「千の灯火」だった。
 
ワシ:「なにを読んでるかと思えば(笑)」
源太さん:「いやぁ・・・今日が最終回やけんですねぇ・・・」←目はパソコンから放さない
ワシ:「読んで頂いて光栄です」
源太さん:「・・・・・・読み終わりました。はぁ。なんか終わってみれば短く感じますね」
ワシ:「そうすね」
源太さん:「また小説書かれますか?しばらく充電期間ですか?」
ワシ:「いや、また何か書こうとは思ってますけど」
源太さん:「そうすか。楽しみです」
 
三開発」さんではとしこさんが一人で留守番してた。
 
としこさん:「小説、読み終わりましたよ」
ワシ:「そうですか。ありがとうございます」
としこさん:「最後をあんなふうにしたのは読む人が自分で結末を考えるようにということでしょ?」
ワシ:「うん、まぁ、そんな感じですね。としこさんはどんな結末にしました?」
としこさん:「私はぁ、千秋の思い出がぁ、悲しいものではなくてぇ、楽しいものに変わってぇ、それを大事にしながら主人公は一人で生きていく・・・という感じかなと」
ワシ:「ほぉ。なるほど」
としこさん:「でも、あのお祭の夜に手つないじゃうでしょ?あれが許せない」
ワシ:「そうですか(笑)」
としこさん:「うん。あと、福田さんの部屋に行っておせちなんか食べちゃって、あれもだめ。許せない」
ワシ:「としこさんはロマンチストですね(笑)」

太田自動車鈑金」さんに行くとみんな席を外してて事務所に誰もいなかった。ちょうどそこに宅急便が来たのでワシが受け取った。何かなと思えば京子さん宛ての青汁だった(笑)。
事務所の向かいは工場になってて、太田さんの自宅はその上にある。事務所で太田さん、おかーさん、京子さん、ワシの4人がいる時に、自宅から奥さんとほのちゃんが出てきて上から手を振ってた。おかーさんが「ほのちゃーん!お昼何食べたとー?」と叫ぶと、ほのちゃんが大きな声で「ナットー!」と答えたのが妙にウケた。ほのちゃんは納豆とか梅干とか漬物とかが好きらしい。素朴な子だ。
 
その後、「日栄」さん、「ランドリー・キッチン」さん、「ブライダルミュージアム ビッビ」さんとまわって終了。今日は6社。
 
「稲穂と蝉」
 
つかの間の
稲穂と蝉の
同居かな
 
9月9日(火)晴れLed Zeppelin
リカちゃんのワックス洗車はいつも那珂川の「ウイルホーム」さんの近くのスタンドでしてもらう。今までいろんなスタンドで洗ってもらったけどここが一番丁寧にやってくれる。水洗いは自分でするけどワックスはやっぱりプロがやったほうがきれいになる。今日はピカピカのリカちゃんで仕事開始。
 
ウイルホーム」さん、「住まいのイシダ」さん、「東部ハウジング」さん、「ムラオ商事やひめ」さんといつものコース。
 
東部ハウジング」さんでの会話。
 
N嶋さん:「しんぐさん、不動産業者の集まりがあるんですけど、お願いしたら講演とかしてもらえますか?」
ワシ:「どんなこと話せばいいんですか?」
N嶋さん:「なんでもいいですよ。趣味の話でもなんでも」
ワシ:「今後のインターネットの行方とか?」
N嶋さん:「そうですそうです」
ワシ:「いいですよ。昔はよく経営者対象にインターネットに関する講演とかしてましたよ」
N嶋さん:「そうですか。ありがとうございます」
A貞さん:「どうしたんですか?」
N嶋さん:「不動産業者の集まりでしんぐさんが講演してくれることになったよ」
A貞さん:「おお!どんなネタで?」
ワシ:「そうすねぇ、『いかにして無料でアダルトサイトを見るか?』とかどうでしょう?」
N嶋さん:「多分、すごい参加人数になると思いますよ(笑)」
ワシ:「『アダルトサイトの詐欺をいかにして見破るか?』とか」
A貞さん:「それ、男性の業者さん対象になりますね(笑)」
 
・・・そして横で聞いて密かにフフフと笑うOさんであった。
 
「夜風」
 
虫の音や
蝉に冷たき
夜風かな
 
9月8日(月)晴れなし

朝、「中国鍼灸院」さんで自分のメンテナンス。今日も漢詩を頂いたがこれは後日発表しよう。今日は「水滸伝」の中のエピソード、「武松、景陽岡に虎を打つ」を聞いた。あ〜「水滸伝」がめちゃめちゃ読みたくなった。全集終わったらまず「水滸伝」か?
 
今日は姫の誕生日。こういう日にはいいものを食わないといけないということで、お客さんでもある「ル・フラマンローズ」さんへ。料理をフレンチからイタリアンにスイッチされたが、きっと今までの常連さんも喜ぶに違いない質の高さは感動ものだった。ここはワインバーでもあるのでグラスワインでいろんな種類が飲めるのが嬉しい。ワシも今日は3種類飲んだ。牛島さんのチョイスは素晴らしくどれもうまかった。アラカルトにしたが料理も結構食べてワインも3杯飲んだけど非常に良心的なお値段で感動は倍増。
以前から牛島さんの人柄には惹かれるものがあったが、今回の食事でそれを再確認した。誠意あるおもてなしの姿勢の裏には長年の経験と知識の裏打ちがある。さすがやなぁ、牛島さんやっぱホンモノやなぁと思った。群英会に呼ぶべし!
 
「誕生日」
 
祝うかな
美味を尽くして
祝うかな
 

9月7日(日)晴れJohann Sebastian Bach
久しぶりに部屋のマイナー模様替えを。だいぶすっきりした。なんだかんだやっぱりモノが多いな。もっともっとシンプルに暮らしたい。仕事に必要な最低限の環境と本だけでいい。
 
福岡和白バプティスト教会」から戻った後はゆっくりと読書。ちょっとだけ庭仕事をした。
今日は「対馬の樹」の早田さんを我が家にお迎えしてのお食事。夕方に姫と福工大前駅まで迎えに行った。一緒におばちゃんの店でイチジクを買ってから帰宅。宴が始まった。ビールとワインを久しぶりにしっかり飲んだ。早田さんは食べっぷりも飲みっぷりもいい。いろんな話題も肴にして楽しい時間を過ごした。
 
「白ワイン」
 
見上げれば
月二つなり
白ワイン
 
9月6日(土)曇りYes
9月からは土曜日に毎週固定のお客さんを入れないようにした。そしてアポイントが入らないなら休むことにした。果たしてアポイントが入らない土曜日があるだろうか?今日は早速2件入った。
 
早朝から高速乗って二丈町へ。「浮岳茶寮」さんにお邪魔して女将さんにブログの書き方を指導した。ついでに茶道に関するいろんな知識を女将さんに教わったら、蔵書の中から茶道に関する本を二冊も譲って頂いた。なんと光栄な!茶道を趣味とするのはワシには無理だが、客として呼ばれた時のために最低限の作法くらいは知っておきたいと思った。頂いた本で勉強しよう。次回の「浮岳茶寮」さんでのお茶会にも参加する予定。それにしても女将さんの料理やお茶に関する知識と技術はかなり奥の奥まで到達されているようで、会話の端々にそれを感じる。どの道にしろそれを究めた人、究めようとしている人のひたむきな姿は美しい。
 
一時帰宅して、近所の歯医者さんへ。歯医者はかなり久しぶり。待合室で待ってるワシの周りには子どもとその母親ばっかり。「しまった!姫に謀られたか!ここは子ども向けの歯医者か?」と一瞬あせったが、後から大人も来てホッとした。えらい親切な先生で好感度抜群。行きつけにしようと思った。
 
帰宅してからまた外出。「ブライダルミュージアム ビッビ」さんへ。仕事の話で社長を訪問したのに9割ぐらい山の話をした。しかし社長がこれほど山にはまるとは。共通の趣味があると会話は弾むもので、つい長居してしまう。社長は月曜から久住らしい。あぁワシも登りたくなった!
 
夕方、姫にひっぱり出されて近所をジョギング。やっぱり姫についていくのはきつい。ゴールした後、姫は息があがってないのにワシは酸素マスクが欲しいくらい喘いでいる。情けない。がんばらないかんなぁ。
 
「その道」
 
その道を
究めし人の
茶事語る
言葉のはしも
雅なるかな
 
9月5日(金)晴れTulip
ウイルホーム」さんで、社長の奥さんに言われた。
 
奥さん:「あのぉ・・・父がですね、『小説家のしんぐ先生の作品が読みたい』と言っておりまして・・・」
ワシ:「誰が小説家ですか(笑)」
奥さん:「いいですか?」
ワシ:「どうぞどうぞ。御父様に読んで頂けるなんて光栄です」
奥さん:「ただ父はもう歳なんでインターネットができないんですよ」
ワシ:「じゃぁ印刷して持って来ますよ」
奥さん:「いいですか?すいません」
ワシ:「いえいえ」
奥さん:「父にインターネットでなら読めるって言ったら、『じゃぁインターネットできる人しか先生の小説は読めないのか?』と言われまして(笑)」
ワシ:「あはははは!そうなりますね」
 
人生の大先輩に先生なんて言われると恐縮してしまう。(今これ書きながら椅子にきちんと座りなおした)
 
午後、「Rプランニング」さんへ。福岡チームと鹿児島チームに分かれてブログ「あ〜る日記」上でグルメ対決が終わったところで、どちらの記事がおいしそうだったかを投票で勝敗を決めようということになった。さぁ、どっちが勝つか?
投票はこちらでできます。皆さんもご協力下さい!
 
もうすぐ連載「千の灯火」も終わりだな。またなんか新しい連載書くかな。
 
蔵書」が林房雄の「獄中記」をもって300作品達成!おーなんか嬉しいな。次の目標は400だ。死ぬまでいくつ書けるかな。
 
「兼業」
 
兼業の
四十路夢見て
三十九
 
9月4日(木)晴れなし
(宣伝)
・明日9月5日のRKB「今日感テレビ」にて「浮岳茶寮」さんが紹介されます。
・9月23日小倉井筒屋本館で開催される「北九州国際音楽祭市民企画 街角コンサート」にてピアニスト早川恵美さんが演奏されます。
 
昨日は「新郷商会」さん、「三開発」さん、「太田自動車鈑金」さん、「福岡国際高等学院」さん、「ランドリー・キッチン」さんの5社。
今日は「ヘアーショップ ムーヴ」さん、「あおば不動産」さん、「アルファホーム」さん、「センチュリー21 小笠原」さん、「ブライダルミュージアム ビッビ」さんの5社。
 
今日も弁当に短歌がついてた!姫は百人一首全部たどるつもりなんやろか?
 
かくとだに
えやはいぶきの
さしも草
さしも知らじな
燃ゆる思いを
 
(藤原実方朝臣)

すぐに返歌を送った。

「美味」
 
たはむれに
馳走にそへし
歌一首
美味なる君の
想いあじわふ

9月2日(火)晴れのち曇り時々雨Grand Funk Railroad
ウイルホーム」さんで社長を「群英会」に誘った。今月は25日にやりますと言ったら社長は早速スケジュール表に書き込んでた。それを見た奥さんが「私もいきたーい」と言ってた。奥さん同伴可にするか。女性が増えるからそれも楽しいやね。
 
午後は「住まいのイシダ」さん、「東部ハウジング」さん、「T物流」さんの3社。
東部ハウジング」さんではN嶋さんが先週の「群英会」に所用で参加できなかったのを残念がってた。
 
N嶋さん:「しんぐさん、次回は是非参加させて頂きます!」
ワシ:「はい。是非是非」
N嶋さん:「なんか持って行くものありますか?」
ワシ:「名刺だけはお忘れなく」
N嶋さん:「なんか余興とかやらんといかんのですか?」
ワシ:「あははは!それではモノマネでも・・・」
N嶋さん:「モノマネすか」
ワシ:「ショートコントでもいいですよ」
N嶋さん:「ショートコントね。よし。私、たいがいのことしますよ」
ワシ:「じゃぁ、慣れた頃に本当になんかやってもらいましょうか(笑)」
 
あ、そう言えば「中国鍼灸院」の呉先生が中国武術をみんなに教えてもいいと言われてたっけ。なんかかくし芸大会になってしまうな。
 
最近、本屋の店頭におもむろに小林多喜二の「蟹工船」が並んでるのは不思議な光景だ。働いても賃金が安くて生活できないという人々の社会に対する怒りがこういう形になっているのだろうか?共産党への入党者が増えたらしい。プロレタリア文学復活か?文学復興の意味ではいいことだ。
 
プロレタリア文学に目覚めた人のために小林多喜二のほかにどんなプロレタリア作家がいるかここに書いておこう。
 
葉山嘉樹*
黒島伝治*
宮本百合子*
徳永直*
中野重治*
蔵原惟人
窪川鶴次郎
佐多稲子*
壷井繁治
 
*は「蔵書」で作品を紹介している作家です。
 
プロレタリア文学には力がある。上記の人たちは命がけで弾圧と戦いながら筆を運んで傑作を世に残した。ものを書くということにおいての気合の入れ方が半端じゃない。自分のためではなく、日本の社会のために書いているから根本の出発点から違う。そういう強く純粋な意思によって書かれたものがいかに素晴らしいかを多くの人に知って欲しいと思う。
 
「プロレタリアの風」
 
今の世に
プロレタリアの
風吹きて
冥府の先人
いかにおもはん
 
9月1日(月)晴れなし
中国鍼灸院」さんに行くと呉先生が嬉しそうな表情で迎えてくれた。
 
呉先生:「こないだの飲み会とても楽しかった!」
ワシ:「楽しかったですね」
呉先生:「みんなすごい人ばかり。水滸伝みたいネ」
ワシ:「ほんとですね」
呉先生:「こないだは7名来てたネ。水滸伝も最初は7名ヨ」
ワシ:「そうですか。じゃぁどんどん増やして108名にしましょうかね(笑)」
呉先生:「みんなそれぞれの分野ですごい人ネ」
ワシ:「なんかいい会の名前ないですかね?」
呉先生:「中国ではすごい人が集まる会を”群英会”と言ったりするヨ」
ワシ:「どんな字ですか?」
呉先生:「群は群れ。英は英雄の英ネ。英雄が集まる会」
ワシ:「おお!いいですね!群英会ですか。それにしましょう」
呉先生:「英雄ばかりが集まるけど、会の中では平等ネ。そしてお互いを尊敬しあうネ」
ワシ:「いいですねぇ」
呉先生:「どんどん増えていくと楽しいネ」
 (ここで初診の女性の患者さんが来た)
呉先生:「いらっしゃい。何を見て来ましたか?えしぇ蔵を見て来ましたか?」
患者さん:「そうです」
呉先生:「(ワシを指差して)これえしぇ蔵」
患者さん:「えええ!」
呉先生:「えしぇ蔵見て来る人みんな美人ネ」
ワシ:「あはははは!」
 
・・・というわけで会の名前は「えしぇ蔵的異業種交流会 群英会」と決まった。さぁ108名集めなければ。ワシの人生に登場する英雄が108名も集まったらこれはすごいパワーのある会になるのは間違いない。おぉなんか新しい生きがいが一つ増えた。人脈は財産だ。出会いは僥倖だ。なんかワクワクしてきた。
 
午前中は「コスモ不動産」さん。早速社長を「群英会」に誘った。社長は乗り気だった。午後からの「粕屋のお客さん」は既にメンバーの一人。呉先生命名による「群英会」という響きに、「うひゃぁ、名前負けするばい(笑)」と言ってた。いえいえ、みんなワシにとっては英雄です。
 
さて、9月1日だ。宮沢賢治の「風の又三郎」を読む日だ。
 
どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう
 
今年は風さあんまり吹がねな。又三郎さ、まだ来ねが。きっとえしぇ蔵の夢の中さ出てくるすけ、今夜もはやぐ寝るがらな。
 
「群英会」
 
英雄の
つどひ語らう
群英会
いづれ劣らぬ
才たずさへて
 

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