この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
11月
11月29日(土)Cream
南アフリカ共和国在住の友人、ケープタウンさんのブログ「ケープタウン! 南アフリカ!! ワールドカップ!! CAPE TOWN! 青く透き通る空、きらめく緑の海!」。ケープタウンはイギリスの新聞が世界一すばらしい街に選んだほどのいい街らしい。1回行ってみたいな。
 
今日は「コスモ不動産」さん、「浮岳茶寮」さん、「ブライダルミュージアム ビッビ」さんとまわった。
 
浮岳茶寮」さんでは明日の団体さんのための仕込みに大忙しだった。そんな厨房の様子を携帯でこそーっと撮影。
 

 
女将さんはワシのブログを見て干し柿作りに挑戦中。皮をむいて紐をつけるところまでできてた。それにしても立派な渋柿だった。えらくでっかい干し柿ができそうだな。
 
「干し柿」
 
干し柿や
外につるせば
落ち着かず
 
11月28日(金)曇り時々雨時々晴れ一時みぞれMotley Crue
全くわけわからん天気だった。どれか一つにして欲しい。
今日は「ウイルホーム」さん、「Rプランニング」さん、「戸次染工場」さん、「福岡大手門」さん。
 
戸次さんは箱崎の同級生の集まりの会長をされてるそうで、その会の様子の写真を見せてもらった。戸次さんの同期の人はビジネスで成功している人が多いらしい。それもかつていわゆる”ワルソー”だった人がそうなったケースが多いそうで。考えてみればそういう話はよく聞くな。(「ランドリー・キッチン」の親分も元暴走族だったりするし・・・)要するに型破りなタイプのほうが成功する確率が高いのかもしれない。そして真面目すぎると逆に心に余裕がなくなって犯罪者になったりするのかもしれない。わかんないもんだな。まぁ要するに学校の成績なんざ関係ないということだ。
 
福岡大手門」さんでは、金寶自然酒の「しぼり」と「初雪」を販売中。これがうまいんだなマジで。自然酒のうまさは要するに本当の米のうまさなのかなと思う。自然酒は農薬・化学肥料を一切使わずに育てたお米から作られているので完全にもとのお米の良さが保たれている。うまいはずだな。最近ではそういう日本酒も増えて来たが金寶自然酒はその草分けらしい。それにしても恐ろしく手間隙かけて作ってるのにこの値段じゃ湯葉のように薄い利益しか残ってないはず。それでも作り続けるんだからもはや芸術的創作活動と同じだな。
 

 
「酒」
 
米のよさ
伝へて真の
酒なりき
 
11月27日(木)曇りのち雨Guns N' Roses

ヘアーショップ ムーヴ」さん、「あおば不動産」さん、「アルファホーム」さん、「センチュリー21 小笠原」さん、「雷山千如寺」さんとまわった。「雷山千如寺」さんの紅葉もこの雨で終了かな。毎年、紅葉シーズンが終わると年末の雰囲気になって慌しくなる。和尚さんも毎日あれだけ多忙なのに体調も壊さずいつもハイテンションだからすごい。「今日は参詣の人に40代でしょ?と言われました」とのこと。実際ワシにもそう見える。しかしそれならワシと同じ世代やないか!和尚さんと並ばないほうがいいかも・・・。
 
帰りの都市高速を百道で下りて、ワシの母校の西南学院大学のランキンチャペルへ。チェロとピアノのコンサートがなんと無料で聞けるというから行ってみた。姫は先に来て1階で、ワシは遅れて来たので2階で聞いた。演奏も曲間のおしゃべりも感動的な内容で思いがけず心豊かな時間を過ごせた。
それにしても懐かしき母校、ついこの間このへんを歩いていたのにとか思いつつキャンパスを歩いた。あぁもう20年も前か・・・。
 
「キャンパス」
 
キャンパスで
すれちがうかな
若き日々
 

11月26日(水)晴れ時々曇りMetallica
毎年この時期になると琴の先生から年賀状の作成を頼まれる。
 
先生:「去年、しんぐ先生に作って頂いた年賀状がすごく好評だったの」
ワシ:「そうですか。よかったですね」
先生:「そう。だから今回もよろしくお願いします」
ワシ:「わかりました。まずは住所録の修正をしましょうか」
先生:「はいはい。ちゃんとメモしてます」
ワシ:「では誰からいきますか」
先生:「まずは△△さんを新しく追加・・・」
ワシ:「はい」
先生:「□□さんは喪中・・・」
ワシ:「はい」
先生:「それと○○さんは住所変更・・・」
ワシ:「はい」
先生:「この○○さんね、国連の弁護士なの」
ワシ:「は?」
先生:「国連の弁護士」
ワシ:「えー!!!」
先生:「そうなの。懇意にさせて頂いてます」
ワシ:「・・・すごいですね」
先生:「こないだ文化勲章受けんしゃった」
ワシ:「ひぇ〜!!!」
 
毎年先生の交友関係には驚かされる。
 
「新郷商会」さんではいつも社長が早朝から働いてあるのでちょっと訊いてみた。
 
ワシ:「社長、一体何時に会社来てあるんですか?」
新郷社長:「今日は7時に来ました」
ワシ:「7時!?じゃぁ何時に起きてあるんですか?」
新郷社長:「だいたい4時・・・とか」
ワシ:「4時!!」
新郷社長:「わたしは寝るとも早いですもん。11時とかには寝ます」
ワシ:「11時・・・(汗)」←自分もそれくらいだったりする
新郷社長:「5時間は寝れるでしょ?まぁ6時間寝れたらもう十分です」
ワシ:「でも今時は4時は真っ暗でしょ?」
新郷社長:「そうですよ」

ということは、社長は朝4時に起きて7時から夜の8時まで働いていることになる。13時間労働!ん〜やっぱりすごい。そうやって着実に積み重ねていかれるわけやね。まぁだいたい成功する社長ってみんな早起きだな。
 
三開発」さんではとしこさんがパーマをかけてた。
 
ワシ:「お?髪が変わりましたね」
としこさん:「あ!さすがしんぐさん、気付いてくれました?」
ワシ:「いい感じになりましたよ」
としこさん:「ほらー!じょーむー!しんぐさん気付いてくれましたよー!」
常務:「え?しんぐさん気付いた?」
としこさん:「もう、じょーむはですね、『髪下ろしただけやろーもん』とか言うんですよ」
ワシ:「あはははは!」
 ここで常務はワシが持ってるデジカメに食いついてきた。
常務:「お!しんぐさんいいカメラ持っとるねー」
ワシ:「いや、これは大したカメラじゃないです。一眼レフじゃないですよ」
としこさん:「え?じょーむ、盗撮の趣味があったんですか?」
常務:「誰が盗撮や!」
 (事務所の中は爆笑。一番爆笑したのは奥さん)
としこさん:「何撮るの?」
常務:「紅葉とか撮るったい!」
としこさん:「ふーん」

必死の常務と受け流すとしこさんの対決はボケとツッコミみたいで面白い。
 
太田鈑金」さんでは今回またまたおめでたいことがあった(近日発表)。太田家はどうも3年くらい前から急速に繁栄の坂を登っているような感じを受ける。いつも真面目にやってあるんだからそうあって然るべき。
 
京子さん:「しんぐさん、アルバイトでアルバム作って下さい」
ワシ:「アルバム?」
京子さん:「そう。あの写真がスライドショーみたいに動くやつ」
ワシ:「ああ、はいはい。いいですよ」
京子さん:「業者に訊いたら5万円とか言われたきぃ」
ワシ:「そらボったくりですよ。いいですよ、私が作りますから」
京子さん:「よかったー」
ワシ:「6万円でね」
京子さん:「あはははは!」
 
横で聞いてた奥さんがなぜか妙にツボにはまったみたいでめっちゃウケてくれた。
 
ランドリー・キッチン」さんでパソコンのメンテナンス。それも同時に7台。疲れるばい。
5やさんが「日記でNさんのことえらい誉めてましたねー。わたしのことはボロクソ書くくせにー」とぶーぶー騒いでたけど、「星香園」さんの紅茶をあげたら「紅茶好きなんですぅ〜」と急に大人しくなった。なんとわかりやすい・・・。
 
というわけでてんやわんやの一日を終え帰宅。
夜は懸案の干し柿作りに挑戦!明日雨だからとりあえず家の中に干した。さて、ちゃんと甘くなるかいな・・・。
 
「笑ひ」
 
はからずも
笑ひ絶えにし
日々なりき
 
11月25日(火)晴れ時々曇りなし
先週、「東部ハウジング」さんのホームページで物件の動画を公開したらすぐに売れてしまったそうな。それも公開した次の日に。これは果たして動画の影響なのだろうか??だとしたら頑張りがいがあるというもんだな。
 
やひめ」の橋本社長はおしゃれだからいつもいい服を着てる。今日はえらくかっこいいコートを着てた。
 
ワシ:「社長、このコート高かったでしょ?」
橋本社長:「いやぁ、忘れちゃった」
ワシ:「10万円くらいするんじゃないですか?」
橋本社長:「いやいや、そんなにしないよ。だってこれフェラガモだよ」
ワシ:「フェラガモなら10万円ぐらいしますよ!(笑)」
橋本社長:「え?そうなの?」
ワシ:「また値札見らずに買うとでしょ?」
橋本社長:「いやぁなんかさ、こういうのってさ、値札隠してあんだよね。それをこそこそ探すのもなんかきまり悪くってさ、『じゃ、これとこれ』なんて言って買っちゃうわけよ」
ワシ:「そしてカードで払うんでしょ?」
橋本社長:「そう。それでさ、家に帰って明細見てビックリだよ」

値札を見ない買物かぁ。一回やってみたいな。
 
「値札」
 
言ってみたい
値札を見らず
「これ下さい」
 
11月24日(月)雨Dream Theater
雨なのでまたも登山は断念。姫を連れて街へおでかけ。
お目当てのカフェが例のごとく休みでフラれたが、偶然見つけたお店で食べたカレーに超感動して嬉しい誤算。これは絶対に紹介すべき逸品だと思った。
腹が出来た後、カリグラフィの作品展示会へ。H先生に久しぶりにお会いした。前原のご自宅の藁葺き屋根の作業を手伝ったのは3年くらい前だったかな?先生はすっかり田舎暮らしになじんでいる様子だった。作品にしろ生活にしろ、先生はしっかりと自分の世界を強固に築いておられる。素晴らしいバイタリティだ。そのゆらぎのない信念を見習うべし。
帰りにいい感じのカフェでお茶してから帰宅。雨の日もそれなりに楽しむワシら。
 
夜はおでんで熱燗二合。姫は酔っ払って早々に寝てしまった。
 
ラストシーンが衝撃的という感想を聞いて、昨日借りてきて姫と見た映画「ミスト」。これには本当にまいった。途中ちょっとグロいから「あぁやっぱスティーブン・キングやなぁ」とちょっとがっかりしかけていたが、最後のシーンにきて絶句・・・確かにこの終わり方はすごいと思った。スティーブン・キング原作の映画はほとんどが翌日は忘れてしまうようなつまらないものばかり(グリーンマイルは除く)だが、今回の作品はしばらくひきずりそうだ。
ちなみに今まで見た映画で最後に「えー!」と思ったもの。
 
「猿の惑星」
「スティング」
「シックスセンス」
「セブン」
「ユージュアル サスペクツ」
「インファナル アフェア」
「アザーズ」
「エンジェル ハート」
「恐怖の報酬」
「サイコ」
「Uボート」
 
どれも原作あるいは脚本がすごいこととそれを見事に映像化しているという点で一致してるな。
 
「おでん」
 
酒二合
姫のおでんと
よき話
冬の憩いの
ここにありしか
 

11月23日(日)曇り

Dream Theater
雷山千如寺」さんはこの連休がピークらしい。和尚さんから「もうへとへとです」と電話があった。和尚さん頑張って!
 
M島さん宅で食べた干し柿がえらいおいしかった。なんとご自分で作られたそうな。ワシもやってみようと思ってM島さんに作り方を教わってきた。
 
1.渋柿の皮をむいてへたの部分に紐を結ぶ。
2.沸騰したお湯に10秒ぐらいつける。これでハエがつかなくなるらしい。
3.陽があたる場所に干す。陰干しではない。絶対に雨にあたらないようにする。
4.3日おきくらいに実を揉みほぐす。柔らかくなれば完成。白い粉がふくくらいが好きなら長めに干す。
5.すぐに食べない場合はラップに包んで冷凍庫へ。
 
というわけで今日早速姫と買物に行き、渋柿を買って来た。さぁて、どうなることか。
対馬にいた頃はこの時期になるとどの家の軒先にも干してあったなぁ。郷愁を誘う味だ。
 
「干し柿」
 
干し柿や
腰をわずらふ
母おもふ
 
11月22日(土)曇りSantana
本日は「星香園」さん、「江田建設」さん、「尾道屋」さんと筑後方面巡回。
 
星香園」さんでの会話。
 
ワシ:「あのですね、ちょっと考えたんですけど」
牛島さん:「なんでしょう?」
ワシ:「牛島さんとの会話が面白いけんですね、今度録音しようかなと」
牛島さん:「まさかそれをネットで公開するとか?」
ワシ:「そうです」
牛島さん:「わははは!でもオレ標準語やからおもしろくないやろうなぁ」
ワシ:「全然大丈夫です(笑)。なんか一つテーマを決めてですね、それについて話すということで」
牛島さん:「絶対それていきそうですね」
ワシ:「それますねー」
牛島さん:「それ、帰ってからしんぐさんが編集するのが大変ですよ」
ワシ:「このフィリピンパブの話題の部分はカット・・・みたいな感じで?」
牛島さん:「そうそう。しんぐさんの昔の話とか」
ワシ:「そういうのは話しませんもん(笑)」
牛島さん:「カットばっかりになるっちゃなかですか?」
ワシ:「ほとんどなくなったりして」
牛島さん:「わははは!」
 
ちょっとやってみようかな。サーバーの容量食いそうだけど。
 
いつも「江田建設」さんに行くと盗撮されるから今日はワシが専務を盗撮してやった。ウシシシ。
 

 
専務また一つブログ増やすそうやけど大丈夫かいな?しかし頑張るなぁ。
 
尾道屋」さんでMさんに「しんぐさん、完全無農薬のみかん食べる?」と訊かれて「いただきます!」と即答した。帰りに一袋頂いて、帰路誘惑に負けて運転しながら一つ食ってしまった。うまかったー!それにしても減農薬のみかんはちょくちょく見かけるが、完全無農薬というのはすごいな。熊本の農家らしい。
 
「筑後」
 
星野村
広川上陽
八女久留米
もはや筑後も
庭となりけり
 
11月21日(金)曇り時々雨Black Sabbath
何気にGoogleで昔勤めてたコンピューターメーカーの名前を検索してみたらOB会やら同窓会やらやってることがわかった。そこからいろいろとリンクをたどっていくと、同期だった男が結構大きな会社の社長になっててビックリした。あの会社を辞めた後に成功した人は多いが、考えてみればもともと優秀な人間が集まる会社で、そこにたまたま最後のバブルの恩恵でワシが紛れ込んだということなのかもしれない。どうも場違いだったような気がする。超エリートコースの姫とはこの会社での職場結婚だったが、身の程知らずってところか。ワシ以外と結婚してたらもっといい暮らししてたろうに。姫にとっては貧乏くじだったな。まぁワシはワシなりに頑張るたい。
 
最近は「質みよし」さんに撮影に行くたびに人が増えてる。最初の頃はKさんと二人だけで60枚近い着物を撮影してた。死ぬほどきつかった。それが今ではスタッフ4人体制。枚数も減って途中おやつ休憩まで入る。楽になったもんだ。スタッフは全員女性。平均年齢はちょいと高いが(笑)和気藹々として楽しい。それはそうと、ワシのカメラもそろそろ替えどきかな?かなり使い倒したからな。次はやっぱ一眼デジカメか?ワカガシーラ坂本さんに続け!
 
「ふる着物」
 
久しくも
世を眺め来し
ふる着物
袖を通せる
人は変われど
 
11月20日(木)曇りDon Mclean

先週、「あおば不動産」さんでI本さん(奥さん)が昔の恐怖映画のタイトルを知りたがってたことを書いたが、今日何気に検索してたらそれが判明した。

ワシ:「わかりましたよ」
I本さん(奥さん):「なにが?」
ワシ:「映画のタイトル」
I本さん(奥さん):「え?」
ワシ:「あの、精神病院の。怖い映画の」
I本さん(奥さん):えー!!!ほんとに?
ワシ:「はい」
I本さん(奥さん):「なんていうタイトルでした?」
ワシ:「『カリガリ博士』でした」
I本さん(奥さん):うそー!!!うれしー!!!どれどれどれ?」
ワシ:「ネットで見てたらここにストーリーが書いてありました。それ読んだらどうもこれみたいです」
I本さん(奥さん):「うわーうれしい・・・わたし、『カリガリ博士』て名前だけは知ってたけどコメディだと思ってました」
ワシ:「そうそう。私もコメディだと思ってました」
I本さん(奥さん):「わたしこれ30年くらいずーっと探してたんですよ。あぁもう見れずに一生を終わるのかなぁってあきらめかけてました。もううれしくって手が震えてますよ」
ワシ:「よかったですね」
I本さん(奥さん):「あー、わたし、しんぐさんに出会えてよかったー!(笑)」
ワシ:「あははは(笑)」
 
そして早速アマゾンで購入された。届いたらワシも貸してもらおーっと。めっちゃ面白そう。
 
いつのまにやら紅葉シーズンはほぼ終息した様子。「雷山千如寺」さんの大楓も今年の晴れ舞台を勤め終えたらしい。例によって今年もテレビ局が来たらしいが、今年はライトアップでの撮影もあったそうな。そこで和尚さんがデジカメで撮った今年一番のベストショットを紹介。
 

(クリックで拡大)
 
「大楓」
 
葉を染めて
冬伝えしや
大楓
 
11月19日(水)曇りなし
水曜定番のお客さんをまわった後、「九大病院」へ。今日は腫瘍の血流を調査するためのCTスキャン。造影剤を身体に注射して機械の中に入る。MRIの時もそうだったが、こういう何かの中に入れられるっていうのはどうも苦手だ。基本的に閉所恐怖症だからな。検査はすぐに終わって会計へ。1万円也。うぉ〜やっぱきますなぁ。保険適用前は3万3千円げな。あの機械いくらすんのかなぁ。
 
「薄化粧」
 
師走前
もはやしょうけの
薄化粧
 
11月18日(火)曇りQueen
自分で自分の思考の回路というか、感性の構造というか、そういうものが理解できない。Queenの「Brighton Rock」を聞きながら、寺田寅彦の「柿の種」を読むという人間は極めて稀だろうな。
どうでもいいけど、「Brighton Rock」のブライアン・メイのギターソロを聞いて津軽三味線を連想するのはワシだけではないはず。
 
住まいのイシダ」さんにいる時にちょうど勉強会が始まった。その横で作業しているから全部聞いてしまった。「なにか不都合があった場合、クレームを言ってくるのは全体の4%に過ぎない。それ以外の人は何も言わずに去って行く」らしい。クレームを言ってくるということはまだ見捨てられてはいないのだな。なるほど参考になるなぁ。
思い起こせば携帯電話の会社で営業をやってた頃、なぜかクレーム対応ばかりやらされてた時期があった。中には悪質なものもあった。やくざの親分の自宅に呼ばれたり、右翼系のチンピラ社長の社長室に監禁されそうになったりしたこともあった。今思えばいい経験だな。いろいろ見てきて思うのは、人間小さいやつほどよく吠えるということ。どうもこれは間違いないようだ。一般のお客さんは手土産持参で自宅まで謝りに行くと99%は許してくれる。トラブルというのは直接会って、お互いの顔を見ながら話さない限りは解決しないもんだ。だからワシはメールや掲示板でケンカふっかけられても買わない。一度あまりにしつこい人がいたのでメールで「直接会って話しましょう」と送ったらそれ以来何も言ってこなくなった。そんなもんだな。
 
東部ハウジング」さんでは先週から取り組んでいる物件の動画を公開した。これから徐々に増やしていく予定。やはり動画で見るとよくわかる。 → 「星ヶ丘戸建て 5LDK 780万円
 
「暦」
 
はや残り
ひとつき半の
暦かな
 
11月17日(月)曇りPink Floyd
本日は、「コスモ不動産」さん、「ライトアップ」さん、「システムハウス」さん、「ランドリー・キッチン」さん、「ブライダルミュージアム ビッビ」さん。月曜から忙しいねぇ。
 
最近は「ランドリー・キッチン」さんで工場のNさんにエクセルの指導をしている。この人の50代とは思えぬ理解力にはいつも驚かされる。まるで20代の学生に教えているようにどんどん先に進む。初めて会った時から会話をした感じで聡明な人だなとは思ったが基本的に頭がいいんだろうな。ちなみにNさんはシミとりのプロなのでちょっと質問してみた。
 
ワシ:「あのぉ、Nさんてシミとりのプロなんでしょ?」
Nさん:「いえいえ、プロとまではいきません。面白いなとは思いますけどね」
ワシ:「絶対落ちないシミってあります?」
Nさん:「ありますよ。これです。(プリンターを指差して)インクカートリッジの粉」
ワシ:「へー」
Nさん:「カーボンはですね、奥のほうに入っちゃうともうダメですね」
ワシ:「そうなんですか」
Nさん:「あと、泥はねとか」
ワシ:「え?泥はねってすぐとれそうですけどね」
Nさん:「そう思うでしょ?昔の泥はねはすぐとれたんですよ。今は排気ガスとかあるでしょ?泥の中にカーボンが含まれているんですよ」
ワシ:「えー!そうですか」
Nさん:「泥はねの成分が昔と今で違うんですよ」
ワシ:「普通よくある食べこぼしの油汚れとかはとれるもんなんですか?」
Nさん:「すぐならとれます。時間を置いたら難しいですね。酸化しちゃうから」

ん〜なにげに勉強になった。よく食べこぼす姫に教えちゃろう。
 
 
あぁついに!ついに本日!最後の1冊を読み終えてえしぇ蔵文学修行の旅は終了した。今月終わったのは以下の5冊。
 
「埴谷雄高/堀田善衛」、「安倍公房」、「名作集(1)」、「名作集(2)」、「名作集(3)」

のべ88冊、158人の作家の作品を読破した。2月6日にスタートして286日。予想よりもかなり早く終わった。あぁ心地よきこの充実感・・・。多くの教えを吸収したのでこれを今から活かさねば!いざ、筆をとるべし。
 
百尺竿頭に一歩を進む
 
目標を達成した瞬間こそ、次の一歩を進めなければならないのだ。間断なく歩むこと。
 
「文学の軌跡」
 
文学の
軌跡辿りて
今ぞ知る
これぞ尊き
国宝たらんと
 

 
11月16日(日)曇りのち雨なし
M島さん宅を訪問後、町内の寄合。そして午後は「マツノデザイン店舗建築」さんへ。
 
せがーるしゃちょー:「しんぐさん、レッドクリフ見た?」
ワシ:「見ました。面白かったですよね!」
せがーるしゃちょー:「面白かったねー!なんかあの、作戦が面白いね。あれってさ、孫子の兵法の時代?」
ワシ:「いえいえいえ、違います」
せがーるしゃちょー:「孫子の兵法はもっと後?」
ワシ:「前です。ずーっと前です。そうですねぇ・・・700年くらい前かな」
せがーるしゃちょー:「ええ!そんなに前?じゃぁ孫子の兵法が書かれたのっていつのこと?」
ワシ:

「紀元前500年ぐらいですかね」

せがーるしゃちょー:「じゃぁ今から2500年前にもうあんな書物があったと?」
ワシ:「そうですよ。孫子の兵法は完璧ですよ。未だに参考にされますしね。軍事的ノウハウが2500年前にもう完成されてたんですよ」
せがーるしゃちょー:「すごいよね。ビジネスにも応用できるしね」
ワシ:「そうですね。優れた経営者はみんな孫子の兵法読んでますよね」
 
百戦百勝ハ善ノ善ナルモノニアラズ。戦ワズシテ人ノ兵ヲ屈スルハ善ノ善ナルモノナリ
 
やっぱこれ↑だな。孫子の兵法は素晴らしい。
 
夜は「中尾蒲鉾店」さんのさつま揚げで熱燗を飲んだ。あぁいい気持ちだ。よいよいだな。
 
「孫子」
 
道を知る
人こそ学ぶ
孫子かな
 
11月15日(土)曇りのち雨Queen
デッィクスクロキが破綻げな。こないだまで派手にやってたのに。社長は中洲で豪遊してたらしい。成功した後に講演会とかやって己の成功を吹聴したい人ってのはだいたい長続きしないみたいだな。経営者は沙羅双樹の花の色の意味するところを肝に銘じておくべきだ。さぁ次はどの企業だろう?
 
ホテルぱれっと」のガルシアしゃちょー宅へ。アメリカに嫁に行った娘さんとスカイプで会話したいが映像が映らないということで往診。
 
ガルシアしゃちょー:「向こうの映像は見れるんですけどね、こっちの映像が向こうに行かないんですよ」
ワシ:「どれどれ、みてみましょう」
 (しばらくして)
ワシ:「ちょっと向こうに電話かけてみていいですか?」
ガルシアしゃちょー:「どうぞ」
ワシ:「アメリカは何時ですかね?今大丈夫かな?」
ガルシアしゃちょー:「あ、つながった。どう?そっち映ってる?」
娘さん:「まだ・・・あ!ママ映ったよ!」
ガルシアしゃちょー:「おーよかったよかった!」
娘さん:「あれ?しんぐ先生?」
ワシ:「はい」
娘さん:「あ、お世話になります(笑)」
ワシ:「あ、どうも、お世話になります(笑)」
ガルシアしゃちょー:「デンゼル!こっちいらっしゃい」
娘さん:「あ、デンゼルおると?」
ガルシアしゃちょー:「ほら、デンゼル、パソコン見なさい、お姉ちゃんよ」
娘さん:「あー!デンゼルー!」
ガルシアしゃちょー:「ちょっと!大人しくしなさい!」←暴れるデンゼル
娘さん:「デンゼルー!こっち向いてー!・・・(ブチ!)」
 暴れまくるデンゼルは逃げる時に思い切り電源スイッチを踏んでいった。
ガルシアしゃちょー:「あ・・・・・・」
ワシ:「・・・・・・切れましたね」

太平洋を越えた親子の対面はデンゼル(猫)によって強制的に終了させられた。
 
ル・シュクル」さんへ行くためにうきは方面へ。3号線を針摺から左折して甘木方面に入ってからの道は誘惑の連続でなかなか先に進まない。まずは「みわせんべい」でせんべいを購入。ここはいつも「形が崩れたので」とか「新商品のお試しです」と言ってはおまけをつけてくれるのが嬉しい。早速車の中でポリポリ。
お次は「中尾蒲鉾店」さんで蒲鉾を購入。奥さんとしばし歓談。「揚げたてどうぞー」と試食させてもらった。ここでまたもぐもぐ。
お昼は取材をかねてあるカフェでパスタを食べた。当たりだった。いづれ紹介しよう。
そうしてやっと「ル・シュクル」さんへ到着。新作の撮影をしたがお約束のごとく誘惑に負けて一つ食べた。今回は「マチュリテ」。これまた絶妙のうまさ。帰りに奥さんに新作のキャラメルを頂いた。「これ、奥さんにあげて下さい。えしぇ蔵さんは1個だけ食べていいです。きゃははは!」げな。ふん!2個食べてやる。
 

 
ワシらの終の棲家探しはいろんなところが候補にあがるが、最近はうきは株が急上昇。耳納連山の中腹からうきは、あさくら、田主丸エリアを眺めながら暮らせたらいいだろうなぁ。
 
今日はお土産がたくさん。せんべい、かまぼこ、酢、キャラメル、コーヒー・・・だが姫は喜んでくれるだろうか?かつては何を買って帰っても喜んでくれたが、最近はいらないものははっきり「それはいらん」と言う。だからお土産がある時はいつも心配になる。そして今日の結果は・・・・・・一つだけ「これはいらん」と言われた。きっついねぇ。
 
「宵闇」
 
宵闇の
おして消えゆく
ひの名残
二つとなき日の
またもくれゆく
 
11月14日(金)晴れPink Floyd
雷山千如寺」さんの大楓がそろそろ見頃。この週末あたり見に行くといいかも。
 
ウイルホーム」さんでの会話。
 
社長:「しんぐさん、入院すると?」
ワシ:「はい。1月の後半2週間ほど入院します」
社長:「どこの病院?」
ワシ:「九大病院です」
社長:「そうか。ちょっと遠いな」
ワシ:「なんでですか?仕事持って見舞いに来るつもりでしょ?」
社長:「わはははは!物件票持って行こうかな思うて」
ワシ:「これとこれ登録しとってーでしょ?(笑)」

でも実際、不動産業界のお客さんは2週間も物件の更新ができないからなんとか方法考えんといかんな。まぁ手術が終わればノートパソコンいじるくらいは問題ないとは思うけど。
 
昨日、「あおば不動産」さんで昔の恐怖映画のタイトルをどうしても知りたいと言われてネットで調べたけどわからなかった。なんでも30年以上前の古い洋画で、精神病院の中で医者と患者がいつのまにか入れ替わるという内容らしい。トワイライトゾーンとかでやりそうなネタだな。(どなたか心当たりありましたら情報お願いします!)
 
昨日も今日も月が見事だ。
 
「満月」
 
満月を
避けて通るや
国際線
 
11月12日(水)晴れなし
本日も早朝より九大病院。手術前の検査ということで放射線科へ。今日は診断のみなのですぐ終わった。来週CTで血流の速さを調べる。もうなんか九大病院も馴染みになりつつあるな。いつも健康診断はオールAで、風邪すらめったにひかないワシだから初めての経験ばかり。手術も入院ももちろん初めて。まぁこれもいつか小説書く時の参考になるだろうからいい経験だな。
 
それにしても最近やたら腹が減る。晩秋の魅惑はこれだな。うまいもんが多すぎる頃だし。酒も冷より熱燗が欲しい気温だし。あぁおでん食いたいな。自分で作るか。でもうまいおでんにしようと思えば手間かかって一日仕事になるからなぁ。かといって適当に作るとおいしくないし。思い起こすのは大学の頃、親父が局長だった郵便局でバイトしてた時に大鍋で作ったおでんの味・・・あんなにめちゃくちゃな作り方だったのにえらいうまかったなぁ。それがストーブの上にあって、だしや具を追加しながら何日も食べる。年賀状の仕分けが終わったら夕方からみんなそれで酒を飲む。あの頃はワシもすぐに日本酒1升は飲んでたなぁ。仕事が早い人から順に自分でおでんをよそって手酌で飲み始める。それも年賀状の仕分けをしてるすぐそばで始めるからやりきれない。早く参加したいから急いで仕事をする。自分の分が終わったら酒盛りに突入!みたいな。あぁこれも一つの楽しき対馬のおもひで・・・。
 
「味覚」
 
おもひでに
うかぶ味覚の
うるわしき
 
11月11日(火)晴れFrank Zappa
東部ハウジング」さんでは物件を動画で紹介しようということになり、早速A貞さんが試しに撮影してきたもの見せてもらったらなかなか上手に撮れていた。それをワシが編集ソフトで加工して一つの動画ができた。あとはそれにBGMをつけようということになり、今それをどんな曲にするか検討中。完成の暁にはここでも紹介する予定。しかしそれまでにその物件が売れてしまったらなんとも痛し痒しだな。
 
ムラオ商事やひめ」さんでの橋本社長との会話。
 
社長:「先生、万葉集とか持ってる?」
ワシ:「持ってますよ。なんでですか?」
社長:「いやぁ、昔の言葉はいいなぁって最近思っちゃってさ。それ、解説ついてる?」
ワシ:「私が持ってるのは岩波ですけど、解説はないですね」
社長:「解説ないんじゃなぁ・・・」
ワシ:「でも万葉集って歌だけでものすごい数ですよ。それに全部解説つけてたらえらいことになりますよ」
社長:「そうかぁ。あとさ、源氏物語も読んでみたいんだよね」
ワシ:「おぉ、いいですね」
社長:「あれってさ、要するにさ、エロ本だろ?」
ワシ:「あはははは!まぁそうですね」
社長:「ちょっとさ、基本に帰ろうと思ってさ(笑)」
ワシ:「エロの基本に帰りますか(笑)」
社長:「瀬戸内寂聴のがいいかな?」
ワシ:「どうでしょう?訳した人で微妙に違いますからね。与謝野晶子も谷崎潤一郎も円地文子も田辺聖子も訳してますからね。みんなそれぞれ特徴がありますよ」
社長:「う〜ん、どれにするか・・・」
ワシ:「でも、万葉集も源氏物語もネットでタダで読めますけどね」
社長:「え?ネットで?」
ワシ:「検索したら出てきますよ」
社長:「でもさ、やっぱこういうのは本で読まないと気分でないんだよね」
ワシ:「その通りです。やっぱ本じゃないとね」
 
調べてみると谷崎潤一郎訳が比較的原文に近いらしい。ワシも谷崎版で読んでみるかな。文体が古風らしいから疲れるかもしれんけど、こういうのは古風なほうが味があるというものだろう。
 
「紫の物語」
 
千年の
時経てもなお
むらさきの
恋ものがたり
人魅するかな
 
11月10日(月)曇りEmerson, Lake & Palmer
昨日、「中国鍼灸院」の呉先生の芦屋の診療所にえしぇ蔵日記を読んでる人が来たそうな。そして呉先生にワシの腫瘍がどんな状態なのか訊いたそうな。先生は「大したことない。小さなイボくらい」と答えたらしい。いえいえいえ、大したことありますって。結構深刻な状態なんですから。
 
(いろいろ憶測で読者の方の心配を増すといけないので実際の現状を説明します。先天性の動脈畸形による良性腫瘍で、痛みはないけど口唇の左側が右側の5倍くらいに腫れてます。発音はそれほど気にならないけど食事は不便です。実際見た目もかなり醜くなってます。ですので大したことないとはとても言えません。手術も口唇に来る動脈の流れを一度止めてから、全身麻酔をした上で腫瘍を切除しますので、結構大掛りになります。放置しておくと非常に危険な状態だそうです。)
 
もし九大病院に行くのがもう少し遅れていたら、口唇ごと切除しないといけない状態になっていたそうな。恐ろしや・・・それこそグロテスクな顔になってたろうな。危ないところだった。でも手術に失敗したらそれも有り得るかも?
 
コスモ不動産」さん、「システムハウス」さん、「ランドリー・キッチン」さん、「ブライダルミュージアム ビッビ」さんとまわった。
ブライダルミュージアム ビッビ」さんではまた社長と山の話になった。そして「しんぐさん、一緒に登りましょうや。滝が凍る頃に宝満登りましょうや」と誘われた。楽しそうやな。でもタフな社長についていくのは大変やろうなぁ・・・。
 
この日記を毎日見ている人が結構いるらしい。ありがたいなぁとは思うがこんな内容で果たして楽しめているのだろうか?なんか申し訳ないな。ということで今日はおもろい話を一つ。
今、対馬の実家に東京の叔父が遊びに来てるらしい。この人はワシの親戚一同の中で一番面白い。いろんなエピソードを持っている人なので、今回も姉がおもろい話を聞きだしたらしい。以下、姉から聞いた叔父の小噺。
 
サラリーマンの頃、叔父はよく遅刻していたらしい。そこで上司から「神宮おまえはどうしてそんなに遅刻するんだ?」と訊かれ叔父は、「いやぁこのネクタイが擦り切れちゃっててそこんところを結び目で隠すのに時間がかかるんですよ…」と答えた。すると次の日上司は4本のネクタイを叔父に差し出して、「これでもう遅刻はないな?」と言った。さらに次の日、叔父はお決まりのように遅刻をした。上司が「どうしてなんだ?四本もあげたじゃないか?」すると叔父は答えた。「いやぁ選ぶのに時間がかかっちゃって」
 
ワシの叔父はこんな人。親戚の中で叔父と萌ちゃんとワシはどうも同じ種族の匂いを感じる。
 
「半纏」
 
夜半にくる
寒さ忍べず
綿入れを
はおりてぞいま
冬来たりける
 
11月9日(日)曇りなし
昨日は「アルファホーム」さん、「日栄」さん、「質みよし」さんとまわり、今日は北九州の「ひわき医院」の樋脇先生のご自宅を訪問してパソコン修理。なんだかんだで忙しい土日。
夕方、久しぶりに走った。もう身体なまりまくりで全然ダメ。さえないフォームでもたもた走って帰ってきた。
金沢の姫の実家から蟹がきた!これは飲まなければ。京都のお酒を開けて蟹をつまみつつぐいぐい飲む。3合までは飲んでないかな。まぁこのくらいが適量。
ほろ酔い状態で姫が録画しておいた映画「善き人のためのソナタ」を見た。いつも思うが姫の映画セレクションはセンスがいい。このドイツ映画には本当に心動かされた。あぁやっぱり映画はエンターテイメントである以前に芸術であって欲しいと思った。この映画はまさに芸術。ラストシーンで、主人公が本を買う時にお店の人に「贈り物ですか?」と訊かれて、「いいえ、私のための本です」と答えた時のジーンときた感動はしばらくはワシの胸の中に美しい響きとして残るだろうと思う。こういう映画こそロングランになって欲しいのだがな。ワシらの時代は本当にいいものを冷遇する時代なのか?口惜しきことに候。
 
「蟹」
 
蟹のみを
つつくあいまの
言葉なし
 
11月7日(金)曇りのち雨Johannes Brahms
九大病院で手術の日程が決まった。年明けの1月中旬から2週間ほど入院することになった。担当の先生の説明では手術後の状態に結構希望が持てそうな感触だった。さてどうなることか。あとは座して運命の日を待つのみか。
 
臨難毋苟免
難に臨んでは苟も免れんとするなかれ
(礼記)
 
「顔」
 
覚えなし
患うまえの
顔かたち
 
11月6日(木)曇りのち雨Nirvana

あおば不動産」さんで、井本さんの新しい詩集を頂いた。(ありがとうございます!)「レ モ ノワール(黒い言葉)」というタイトルで黒の表紙の素敵な詩集。ワシも早くなんか出版してお返しせんとなぁ。もうすぐ文学修行が終わるから来年は書きまくるゾ。
 
センチュリー21 小笠原」さんでF崎さんに「是非、忘年会に来て下さい」と言われた。F崎さんに言われると断れんなぁ・・・と言いたいところだが、まだ入院の日程が決まらないのでなんとも言えない状況。あぁ楽しかろうやぁ。テーマは「情熱」か・・・。
 
11月4日の日記で書いたことを早速調べてみた。果たして世界中に戦争がなかった年があるのか?あまり過去まで遡ると調べるのが大変なので、過去約200年ということで1800年からスタートした。そして歴史上に記録として残る戦争を年をおって調べてみた。これがその調査結果。
結論から言うと、1800年以降で戦争がなかった年は・・・・・・ない!おっそろしい結果になった。少なくともここ200年、人間は戦争しっぱなし。神様もいい加減あきれるわな。しかも現在継続中のものの多いこと!調べてて気分悪くなった・・・。
 
「人間の性」
 
砲声の
絶えしひととせ
見つからず
かくも悲しき
人間の性(さが)
 

11月5日(水)晴れなし
突然ですがゴトー先生、ご愛読ありがとうございます。姫がいつもお世話になります。ワシがちと甘やかしすぎましたので、厳しくご指導下さいませ。
 
夕食での姫との会話。
 
姫:「今日ね、韓国の学生にね、”ピンからキリまで”っていう日本語の表現で、どっちが良くてどっちか悪いか訊かれてわからんかった」
ワシ:「ピンがいいほうや」
姫:「ピンてなに?」
ワシ:「1のことよ。だけん、ピンはいいほう。キリはどういう意味か知らん」
姫:「そう。私ね、ピンて、”ピン!”って指ではじくようなイメージがあってダメなほうかと思った」
ワシ:「あははははは!(大爆笑)指でピンってはじいて?これダメって?」
姫:「そう」
ワシ:「キリは?」
姫:「花札って霧はいい札やろ?だけん、キリはいいほうかなって」
ワシ:「あははははは!(大爆笑)」←しばらく止まらんかった。
 
わかりやすく言えばワシがピンで姫がキリや。
 
逮捕された小室の1ヶ月の生活費は800万円だったそうな。100万円でもかなり贅沢に暮らせるはず。残りの700万円をあしなが育英会とか、全国にある療育園に寄付したらどれだけ多くの人の支えになったことか。銭を追いかけて銭に潰される男の浅ましさ。
 
富貴の地に処しては、貧賤の痛痒を知らんことを要す
少壮の時にあたりては、すべからく衰老の辛酸を念うべし
(菜根譚)
 
金がある時はない人のことを思う、元気な時には身体の弱い人のことを思う、要するに人の痛みのわかる人間にならんといかんわな。特に何かの才に優れて多くを導く力のある人間はね。
 
「貧賤の痛痒」
 
貧賤の
痛痒知らぬ
身にありて
富貴にありし
人や虚しき
 
11月4日(火)晴れQueen
今年も「雷山千如寺」さんでは紅葉情報を発信中。今年は例年より早めだそうな。見に行きたい人はチェック!→「紅葉情報
 
雷山千如寺」の和尚さんのご厚意で、ダライ・ラマ14世の講演会を聞くことができた。しかも主催者用のアリーナ席の前から6番目!うひゃー、超申し訳ない。あのノーベル平和賞受賞者、平和の使徒と言われるダライ・ラマ14世を生で見れた。あぁもう二度とないであろう素晴らしい体験。和尚さんにどう感謝すればいいのか。
非常に温和な人柄が一番印象的だった。講演が始まる前、段取りが悪くてスタッフがあたふたとしている様子を見たダライ・ラマ14世が屈託のない表情で笑い出したことが、緊張感漲る会場を一瞬にして和やかな雰囲気に変えた。あの瞬間からきっと観客は大人の人柄に魅了されたことだろう。そこからは終始穏やかな空気の中、法話(というよりもっと奥深いと感じられた話)は続けられた。あぁ本当にいい時間を過ごせた。(和尚さん、本当にありがとうございました!)
 
チベット紛争は1949年の中国による侵攻に端を発している。日本が中国に対して犯した罪を、そのすぐ後に中国がチベットに対して犯したわけで、どうもこういう現実を見せられると永久に戦争ってものはなくならないのかもしれないという不安がよぎる。世界中のどこにも戦争がなかった年ってかつてあるのだろうか?どうだろう?ちょっと調べてみようかな。
 
「ダライ・ラマ」
 
海を越え
平和をはこぶ
ダライ・ラマ
忘れがたきや
慈愛の横顔
 
11月3日(月)曇りQueen

 
大牟田へ取材ドライブ。カフェ1件にパン屋3件。パン屋はうち2件休み。さすがワシやな。
カフェは「nei」というお店。既にかなりの評判を得ており、今日も客の入りはよかった。そこでフレンチトーストを食べたが、このうまさは表現のしようがないくらい、感動の味だった。ワシのフレンチトースト史上最もうまかった。雰囲気もいい店なのでゆっくりしたくなる。次回は一人で来よう。
パン屋の「フランチェスカ」もいい店だった。小さい店で、本棚みたいなところにパンが並べてあるのがかわいかった。お味も超がつく抜群さ。全種類制覇したいところだがいかんせん大牟田じゃ遠いわなぁ。
せっかく大牟田に来たということで「古雅書店」さんに顔を出したが、残念ながら古賀さんはお留守だった。奥様と少しお話させて頂いて、泉鏡花と小川未明を買って帰った。古賀さんのところの品揃えも素晴らしい。目移りしてきりがない。
 
あぁ金曜日が待ち遠しい。その日に九大病院で手術の説明がある。おそらく日程も決まるだろう。もう今更顔にメスを入れる恐怖などさらさらない。どうぞ好きにいじって下さい、この醜悪なものとおさらばできるなら何でもして下さい、という心境。運命の日よ、速やかに来たれ。さぁこれが本当に最後の賭けだ。失敗したら最悪の決断もあり得るが、それは今は考えずにおこう。ワシと戦うのはワシだ。強くあれ、雄雄しくあれか。なかなかそうもいかんのだよこれが。今まで生きてきて、精神的な強さにおいては自負するものがあったが、ここに来てそれはうぬぼれであったことがわかった。たかが腫瘍一つでここまで討ちのめされるとは。全然浅いな。あぁ何でもいいから早く金曜日になれ。
なんかこうやって腫瘍のことで愚痴る時はまるで安部公房の「他人の顔」のくだりのようだと今気付いた。
 
「カフェnei」
 
大牟田に
心残せり
カフェneiの
フレンチトースト
くらぶべきなし
 
11月1日(土)晴れRolling Stones
「Red Cliff(赤壁)」を見た。痛快千万。歴史エンターテイメントとしては久々のヒットではないだろうか?あの複雑で長い「三国志」の物語を赤壁の戦いの部分だけに絞り、わかりやすくまとめた脚本がまず見事。特に呉の周瑜を主人公にした点が斬新だった。普通なら蜀の孔明となるところを敢えて視点を変えたところが面白い。そして壮大なスケール、俳優の演技、美しいカメラワーク、戦闘シーンの迫力、非常に完成度の高い映画ではないかと思う。
三国志はもう何回読んだろう?芦田孝昭の翻訳したものから始まり、柴田錬三郎、吉川英治、陳舜臣と作家をかえて読み返した。吉川英治に到っては全8巻を2回読んだ。この壮大な人間ドラマに魅せられてもう長い。一番のお気に入りは何と言っても趙雲。「男は黙って仕事する」というタイプの英雄。危険を顧みず、労を惜しまず、功を誇らず、主を蔑ろにせず・・・あらゆる記録を見ても賞賛の言葉ばかり。「Red Cliff(赤壁)」でも思った通りのイメージで描かれていて嬉しかった。いつの時代にも人に愛されるほどだからよほど優れた人物だったんだろう。想いは遠く古の大陸へ・・・。
 
「砂塵」
 
いにしへの
砂塵にかすむ
ドラマかな
 

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