この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
12月
12月31日(水)晴れFelix Mendelssohn
今日もまぁ〜よぉ〜働いた。1階の窓拭きと車2台の洗車。もう腕が上がらんぐらい疲れた。
 
今年はいっちょそばでもうってみるか!ということになり、対馬のそば粉を練ってそばを作ってみた。それを湯がいてみたら、立派なチキンラーメンそばの出来上がり。姫と二人でしこたま笑った。食べるのにスプーンが欲しかった。でも味は抜群!さすがは対馬のそば粉だ。でももうちょっと長くしたかった・・・。
 
あぁまさに光陰矢のごとし。もう2008年が終わってしまった。今年は修行の年と決めてとにかく文学作品を読みまくった。この1年で蓄えたものは大きいと思う。書くほうではまだ浅いが、読むほうでは作品の良し悪しがある程度わかるようになった。本当にいい作品とはなんであるか、文学の真髄はどこにあるか、日本語の美しさはなにか、そのへんのことは徐々に見えるようになった。2009年はその蓄積したものを生かして新しい作品を書いていこうと思う。そして自分の文学を築いていくつもり。
 
「暦」
 
年の瀬に
数多おもふこと
ありつれど
我の歩みに
暦あわせず
 
12月30日(火)曇り時々晴れJohann Sebastian Bach
9月23日、井原山を頂上目前で雨のために断念したくやしさをなんとか今年中にはらしたいということで再度チャレンジ。登り始めの時に曇り空だったので若干不安はあったが、登って行くと晴れ間も見えてきて天気は問題なかった。ただ、途中から「あれ?」いつもよりきつい。なぜか腿の筋肉が疲れて足が上がらない。え?なんで?前回はもっと楽だったのに?・・・考えてみればここ2日間猛烈に働いて、しかも外の作業で足腰使いまくりだったのでどうもその疲労が残っていたらしい。おまけに朝がパンだけだったので腹は減るし、へろへろ状態になったがなんとか根性で頂上までたどり着いた。そして待っていたのは素晴らしい景色!360度のパノラマに感動。遠く有明海まで見えた。だがしかし風が冷たい!凍死しそうなのでさっさと弁当食ってすぐに下りた。あぁなんとかリベンジも果たしたし、ゆっくり下りようかと思いきや、また姫が走って下山し始めやがった!しょうがないからなんとかついていったが、車の所に戻った時は膝が笑ってた。
 
登山の後は温泉が最高。今回は小田部の「ふくの湯」にした。汗と汚れと疲労を流した後、ちょいと買物してから帰宅。
 
対馬からブリを送って来たからすぐに刺身にして熱燗で宴。美味と美酒の酩酊のうちに井原山の苦難の道を思い起こす。あぁそれにしても一度挫折を味わった山にリベンジできてよかった・・・。
 
「井原山」
 
さらによし
借りを返した
井原かな
 
12月29日(月)曇りRichard Georg Strauss
今日は朝からすぐに掃除。昨日やり残した裏庭の草取り、2階の窓拭き、寝室の掃除。あぁ〜今日もよぉ働いた。
祓いたまえ、清めたまえ、か。汚れているものを徐々にきれいにしていくのが好きだ。もうこれで一応ワシの持分は終わり。あとは姫の手伝いと、晴れれば大晦日にでも車洗うか。少ない時間、有効に使うべし。
 
大禹聖人乃惜寸陰、
衆人当惜分陰。
 
(大禹は聖人にしてすなわち寸陰を惜しめり、衆人はまさに分陰を惜しむべし。)
 
三蔵一行との天竺への旅もはや7巻目に入った。面白すぎて読み出すと他のことができないくらい。ドラマや童話で知ったイメージと原書の翻訳がこんなに違うとは思ってもみなかった。とにかく三蔵のヘタレぶりに腹が立つ。毎回毎回悟空に問題解決してもらうくせに、悟空の忠告は守らないし言うことも信じない。そしてやれ腹が減ったの、疲れたの、熱いの、寒いのと口を開けば不平不満ばかり。全然悟りなんて開けそうにない。果たして実際の玄奘三蔵はどんな人だったのだろう?
 
「拭き掃除」
 
窓のごとく
過去の罪をも
拭いたし
 
12月28日(日)晴れGeorge Gershwin
今月のゴミの分別収集はさすがに混雑していた。今月当番の人は大変やな。
ゴミ出しを終えて、M島さん宅で年賀状の作成のお手伝い。これが今年の最後の仕事。
 
午後から大掃除。ワシは外の芝刈りと窓拭きと風呂掃除。
夜はパスタ。肉体労働の後は飯がうまい(別にいつもうまいけど)。満腹と疲労で早々と寝てしまった。
すっごい手抜き日記。
 
「捨てるもの」
 
片付ける
たびに出てくる
捨てるもの
さても少なし
必需品かな
 
12月27日(土)晴れYes
住まいのイシダ」さんに行ったらF井さんが一人でお留守番。
 
F井さん:「しんぐさん、お願いがあるんですけど・・・」
ワシ:「なんでしょう?」
F井さん:「うちのホームページのトップに『謹賀新年』みたいなバナーを入れて欲しいんですけど・・・」
ワシ:「もう今日から入れちゃっていいんですか?」
F井さん:「え?そんなぁ、いいですよぉ、しんぐさんが自宅から操作して元旦にアップしてくれるなんてぇ、悪いですよぉ〜」
ワシ:「私、完全に手玉にとられてますな」
F井さん:「あははは!」
ワシ:「いいすよ。元旦にアップしましょう」
F井さん:「ヤッター」
 
F井さんは事務より営業が向いてると思うけどな。
 
ウイルホーム」さんでは社長がせっせと年賀状の印刷。事務のS井さんはせっせと掃除。この慌しさがなんか年末って感じ。
しかしまぁS井さんはよく働く。脚立出してきて電球の交換までしてた。社長も「よぉ働くけん助かるとよ」と言ってた。なかなか得難い人材だな。
 
ブライダルミュージアム ビッビ」さんに行くとどうしても社長と山の話になる。思えば社長は山に魅せられ始めてまだ半年なのにもうかなりの数の山に登っている。社長室の壁は山の写真で埋まろうとしている。何かに夢中になることは自分で自分の人生を楽しくし、充実させていくことになる。ワシも来年はもっと山に登ろう。
 
再度、ハニーさんのパソコンの修理へ。
 
ワシ:「娘さんは元気にしとるかね?」
ハニーさん:「元気よ」
ワシ:「相変わらずゆうこりんに似とると?」
ハニーさん:「必ずそれ言われるよ」
ワシ:「だってそっくりやん。めっちゃかわいいし」
ハニーさん:「私と姉妹みたいやろ?」
ワシ:「なんでそんなにかわいい子が生まれたかねぇ」
ハニーさん:「母親に似たのね」
ワシ:「タレントになったらいいとに。なんか受けさせたら?オークションとか・・・」
ハニーさん:「オークション!(爆笑)」
ワシ:「(爆笑)ちがった!オーディションや」
ハニーさん:「あ〜うちの娘いくらで落札されるかしら?」
 
不覚・・・ネタを提供してしまった・・・。
 
「母の想い」
 
いい人に
落札されたし
我が娘
 

(これもハニーお母さんに捧げます)
12月26日(金)晴れWilhelm Richard Wagner
ウイルホーム」さんの年賀状はすごい。毎年社長が筆で手書きする。その字がまた絶妙で、まるであいだみつをの色紙のような年賀状になるからすごい。今日も朝からせっせと今年の字を練習してる社長であった。
 
社長:「今年はこれでいくばい」
ワシ:「感動、感謝、感激・・・うまいすねぇ・・・」
社長:「よかろ?」
ワシ:「ここに”みつを”って書いたら貰った人はだまされますよ」
 (本当にみつをと書いてる社長・・・)
社長:「やっぱ割り箸で書こう。筆は小さい字が書けん」
ワシ:「割り箸?」
社長:「そう。割り箸の先をかなづちでたたいてつぶして、それで書くと」
 (そして割り箸の先をかなづちでたたいてる社長・・・)
社長:「ね?これやったら小さい字も書ける」
奥さん:「何が何が?」
ワシ:「割り箸で書きよんしゃあですよ」
奥さん:「こういうのはね、なんか特殊な才能があるとよ」
社長:「よしできた。感動!かんどお〜!!!って感じになったろ?」
奥さん:「どら、貸して」
 (割り箸で感動と書いてる奥さん・・・)
社長:「きれいに書こうてするけん、だめやと。感動を表現せんと」
ワシ:「あぁその字は感動してませんね(笑)」

ついに「ウイルホーム」さんも物件を動画で紹介することを始めた。社長に撮ってきてもらったら、社長の歩き方が左右に揺れているので画面も揺れて見てる側が酔ってしまいそうな感じになっていた。おまけに撮影してる社長の影も写ってるし、それ見てみんなで大笑いした。
 
動画:筑紫郡那珂川町今光 5LDK 2,290万円
 
Rプランニング」さんのホームページを大幅リニューアル。
今日は珍しく営業の”おもしろ”ぽんさんがいた。どうもぽんさんの雰囲気の前にはいかなる気合も通じない。横にいるだけでどんどん吸い取られていく。会話も1分で終わる内容が3分ぐらいかかる。京都の舞妓さんと話してるような感じ。そして気付いたらこっちも「まぁいいかぁ〜」となってる。ぽんさんヒーリングができるかも?
 
ハニーお母さんがパソコンが起動しなくなったから助けてくれとSOSがあったので助けに行ったらこれが結構重症。少なくともここ半年くらいで治したパソコンの中で一番ひどいかも。
 
ワシ:「何をしたらこんなになったと?」
ハニーさん:「なんもしてないよー」
ワシ:「何もせんでこんななるわけなかろーもん」
ハニーさん:「ほんとほんと。なんもしてないって。急によ」
ワシ:「ほんとにー?」
ハニーさん:「ほんとほんと」
ワシ:「絶対?」
ハニーさん:「うん・・・」
ワシ:「なんかしたろ?」
ハニーさん:「ううん・・・」
ワシ:「したね?」
ハニーさん:「う・・・」
ワシ:「したろ?」
ハニーさん:「そう言えば・・・」
ワシ:「ほら出た!問い詰めれば出てくる!」
ハニーさん:「(笑)ただ、パソコン早くしようと思ってネットに書いてあったとおりにしたら・・・」
ワシ:「ほぉらやっぱしとるやんか」
ハニーさん:「えー!でもそれくらいでパソコン壊れたらダメよ!」(←最後は逆ギレ)
 
はぁ〜しかしこれなおらんばい。どうする?年賀状作れんばい。ハニーさんも筆で書くか?

「年賀状」
 
年賀状
パソコン壊れて
手書きかな
 

(ハニーさんに捧げます)
12月25日(木)晴れ時々曇りKing Crimson

本日は「ヘアーショップ ムーヴ」さん、「東部ハウジング」さん、「アルファホーム」さん、「センチュリー21 小笠原」さんの4社。
あと2日か。頑張ろう。
姫からのクリスマスプレゼントはKing Crimsonの「The Great Deceiver」だった。これは本当にすごい。若きクリムゾンの情熱がほとばしっている。あぁ芸術は戦慄の中にありだ。プログレッシヴロックが芸術でなくてなんであろう?
 
夜は姫とコラボクリスマスディナー。ワシがオードブル2品、姫がオードブル1品とスープとメインとパン。おぉなんか豪勢な夜になった。中野さんの干し柿がゴルゴンゾーラチーズといっしょにオードブルに使われていた。これが絶妙なうまさ!中野さんのおかげで一品増えた。(中野さん、ありがとうございました!)
 
「アクアパッツァ」
 
美味なりし
アクアパッツァの
クリスマス
 

12月24日(水)曇りのち雨賛美歌
駅前のYさん、「新郷商会」さん、「三開発」さん、「太田自動車鈑金」さんとまわった後、「粕屋のお客さん」に行くために飯塚から粕屋へ向かっている途中でシーマに横付けされた。レクサスの次はシーマかと横を見ると、「マツノデザイン店舗建築」のセガールしゃちょーが満面の笑みで手を振っていた。やっぱ福岡は狭いな。
 
夜は「和白バプテスト教会」のキャンドルサービスへ。ワシが座った位置にエアコンの熱風がもろにあたって、ワシのろうそくだけあおられて早々になくなって消えてしまった。あぁなにかを暗示しているような・・・ワシはこの先短いのか?
ゆれるキャンドルの火を見ながら思った。来年はいかに生きるべきか?ボブ・ディランじゃないけど答えは風にふかれてだな。
とにかくもう無理はしない。少し荷をおろそう。
 
Come to me, all you who are weary and burdened, and I will give you rest.
「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」(マタイ 11章28節)
 
「灯」
 
ひととせの
おもひはゆれる
灯のごとし
 
12月23日(火)曇り時々晴れClaude Achille Debussy
最近ハードオフにはまり気味。今日も行ってしまった。使わないスピーカーとFAXをひきとってもらった。ここにはパソコン、オーディオ、楽器、家電、カメラ・・・いろんなものがあって目移りする。真空管アンプが18万円くらいであったのがどうも深く心に刻まれてしまった。あれで聴いたらどんないい音がするだろう?でっかいスピーカーにして、もちろんレコードで。あぁさぞかし・・・あこがれるなぁ。
 
ナフコをうろつくのも好き。DIYでちょちょっとなんか作ったりして、それがうまくいくと嬉しい。でもあんまりこだわると完成品を買ったほうが安かったりするからその辺の見極めが微妙。
 
午後からうどん屋とパン屋を取材して、その後マリノアへ。アウトレットでジャケットを買った。いよいよ新品ってものに縁がなくなっていくな。しかし「マリノア」って数年ぶりに来たけどあんなに発展しているとは知らなかった。客も多かった。十分一日遊べるなと思った。そう言えばあの大観覧車にもまだ乗ってなかったな。
 
夜はキムチ鍋で一杯・・・いや、三合・・・四合かな?食後、すっかりいい気分の状態でサイレント映画「カリガリ博士」を見た。あぁかつて映画はここまで芸術だったのかと強い感動を受けた。静かな夜にサイレント映画を見ることも芸術的だ。またサイレント借りてこよう。
 
ハードオフで買ったコンポでクラシックを聴きながら読書をする時のワシは充電器につながった携帯。要するに充電中ということ。至福の時だ。早朝もバロックを聞きながら読書か執筆。はぁ〜いいもんだ。
 
「芸術」
 
生きられぬ
芸術なしでは
生きられぬ
 
12月22日(月)曇り時々雨五嶋みどり
中国鍼灸院」の呉先生に腰痛の治療をしてもらった後、「コスモ不動産」さん、「システムハウス」さん、「ユーキハウス」さんとまわった。
 
夕方は久しぶりに香椎の中野さん宅へ。机の上にA4サイズの紙がどっさり積んであるので何かと思えばなんと!「千の灯火」だった。「これに表紙ばつけろう思うて」と言う中野さんの言葉に感動・・・拙作をここまで大事に読んで下さるとは・・・。「先生、なんで50回で終わったとー?」と言われた。もっと続きが読みたかったらしい。ありがたいなぁ。よっしゃ!次回作急いで書こう。準備はできたことだし。
帰りに中野さん宅で作った干し柿を頂いた。さすがベテランの作ったものは違う。今日は一味違った食べ方を教わった。出来上がった干し柿を縦に4つくらいに切って、すりおろしたしょうがをまぶして冷蔵庫に冷しておくそうな。それを正月に食べるらしい。味見させてもらったが、干し柿の甘みとしょうがのハーモニーが絶妙で飽きがこないおいしさだった。よし!家でもやってみるべ。
 
夜は例の場所へ。「福岡大手門」さんと「戸次染工場」さんに紹介して頂いた不思議な力を持つ人。いやぁそれにしても見事なもんだ。世の中うろうろしてればいろんな人に出会うもんだ。
 
「干し柿」
 
干し柿に
しょうがまぶして
松の内
 
12月21日(日)雨Vladimir Ashkenazy
ついにM島さんのカレンダーが1年の取材・作成を経て完成した。名付けて「城」カレンダー。今年のクオリティはかなりすごい。写真が非常にいいので永久保存版だな。
 
(クリックで拡大)
 
マツノデザイン店舗建築」さんへ。セガールしゃちょーが一生懸命「ブランディング」について調べていた。なんでもプレゼンをしないといけないらしい。ワシも曖昧にしか把握してなかったが、二人でネットを駆使していろいろと調べていった結果、かなりはっきりとわかってきた。しゃちょーも「よし!できた!しんぐさんのおかげでできた!」と喜んでた。プレゼンうまくいきますように・・・。
 
帰宅してからおもむろに自分の部屋の大掃除を始めた。ワシの部屋にはオーディオがないので欲しいなと思い、ハードオフに行ったらなんと21,000円でなかなかいいのがあったので即買った。スピーカーはあるのでその分値引いて欲しいと言ったら18,000になった!なんかこういうお得な買物をした後というのは実に気分がいい。最近何でも”中古”のものに魅力を感じる。思えば文学全集も西遊記もリカちゃんも中古だった。のみの市とかに行くのも好きだし、知識はないが骨董にも興味はある。新品にない味を感じるようになったのは年齢のせいか?
 
詩想コラージュ 1
「ことば」
 
知識のきざはしから
こぼれおちる言葉を
両手ですくって
白い紙の上に
並べたら
詩ができた
あぁこれだと思った
美の世界は
果てしなくひろがり
私はそこに
素足で下りる
金属的な旋律が
かすかに聞こえる
想い出の礎の上に生まれた
新しいものを
今こそ楽しむ
私の人生は今始まった
 
12月20日(土)晴れフジ子・ヘミング
星香園」さんでの会話。
 
牛島さん:「今ですね、Tと一緒にパッケージのデザインば考えよるとですよ」
ワシ:「お、今度はどんなのになるとですか?」
牛島さん:「『えんがわものがたり』っちゅうのばしようかって言いよるとですけど」
ワシ:「『えんがわものがたり』?」
牛島さん:「そう。こういうですね、短いセリフをちょっと入れてですね・・・」
ワシ:「どれですか?『いいよ いいよ 頑張ったから お茶にしよ』・・・なるほど。あいだみつお的ですね」
牛島さん:「そうそう」
ワシ:「へー、いいじゃないですか」
牛島さん:「商品ごとに違うセリフを入れていこうかて言いよるとですよ」
ワシ:「なるほど」
牛島さん:「まだ全部考えてないけんですね、しんぐさんもなんか考えて下さい。こういうの得意でしょうが。日記にいつも書きよんしゃあでしょう?」
ワシ:「お、私が考えたのもパッケージになりますか?」
牛島さん:「なりますなります」
ワシ:「そんなこと言って、私が考えたのは玄米茶とか粉茶のパッケージになるっちゃないですか?」
牛島さん:「わはははは!大丈夫です。もっと高いのにします。少なくとも4桁の値段のものにはします」
ワシ:「ほんとですか?よっしゃ、じゃぁなんか考えますね」
牛島さん:「お願いします」

ということで今一生懸命考えてる最中だが、どれもありきたりでなかなかいいのができない。難しいもんだ。
 
久留米の「尾道屋」さんでだし昆布を頂いた。お歳暮の時期に「尾道屋」さんの味しょうゆやかつおぶし、だし昆布などをお歳暮に貰うと料理する人ならめっちゃ嬉しいやろうな。
 
夜は「粕屋のお客さん」と篠栗の「夢や」へ。さすがに忘年会シーズンで二人分のスペースをようやく確保した。ここは何を食べてもおいしい。社長と二人たらふく食ってたらふく飲んだ。姫は女将さんと知り合いなので御挨拶して、携帯で写真を撮って姫に送ろうとしたら、「じゃぁダーリンと一緒に!」と大将も一緒に写った。なんとも微笑ましいお二人・・・。
帰りは代行を頼んだ。運転手さんの今まで代行で乗った車の話が面白かった。ハマー、アストンマーチン、マセラティなどのお客さんもいたそうな。さすがに緊張するらしい。あらゆる種類の車に乗った結論は、国産車は素晴らしいということらしい。なるほどね。
 
「夢や」
 
愉快やな
夢やの夢は
夜ひらく
 
12月18日(木)晴れStray Cats

センチュリー21 小笠原」さんに行ったらT岩さん一人だった。オフィスというのはなぜかそういう時に限って忙しくなる。T岩さんが自分の仕事をしている時に電話が鳴る。それに対応してる間に次の電話が鳴る。そこに来客が来る。もろもろ対応が終わった後にはそれまで自分が何をしていたかを忘れる。そんなこんなでパニックなのに、ワシにお茶とか出してくれておまけにおもろい話までしてくれる。
「こないだですね、M塚と一緒にある会合に行ったんですよ。そこでお昼になって弁当が出たんですよ。そしたらM塚がまわりに人がたくさんいるのに、『T岩さん、弁当一つで足りるんですか〜?』とかでかい声で訊くんですよ!それで弁当が一つ余ってまーすって誰かが言ったら肘でつつくんですよ!ひどいでしょー?」
その話が終わった時にまた来客。また電話。なんだか見ててかわいそうだった。まさに孤軍奮闘。
 
夜は「雷山千如寺」さんへ。和尚さんの年賀状の宛名の追加入力を手伝ったりした後、「金助」で食事。今日はコースだったのでいろんな料理が出た。酒もたらふく飲んだ。あぁなんの不足があろう?めっちゃ幸せ。今日は飲みながら、仏教に関して分からない部分を和尚さんに教えてもらった。大乗と小乗の違い、般若心境の言わんとするところと真言宗におけるその解釈、須弥山の階層、ダライ・ラマの宗派・・・こんなすごい話を奈良時代からの歴史を誇る由緒正しき「雷山千如寺」の179代目住職から直接聞けるなんて、とてつもない贅沢な話だな。こんな厚遇に慣れてはいかん。感謝感謝だ。
「仏門に入るというのは己を磨くためではないんです。一人でも多くの人を救うためなんです」
なんとも心に響いた和尚さんの言葉。省みれば己のことで忙殺されている自分・・・情けなや・・・。
 
「反省」
 
省みれば
己を磨く
それだけに
時日を使ふ
我浅ましき
 

12月17日(水)晴れKemal Gekic&関野直樹
発表!「太田自動車鈑金」の京子さん結婚!おめでとー!わ〜パチパチどんどんどんパフパフ!はぁ〜やっとこれで枕を高くして眠れる。今日事務所に彼氏を連れてきてたが、2枚目俳優のようにイケメンだったのでビックリした。ローカル紙「ちくすき」にイケメンおやじで載ってるらしい。そらそうやろ。かっこいいし。京子さんも最後の最後、9回裏2アウトからホームラン打ったなぁ。さすがタダモノではないな。
 
今日の最後のお客さん「福岡大手門」さんが終わってから西新で姫と落ち合って、簡単に夕食を済ませてから大橋へ。九大の大橋キャンパスで「Kemal Gekic&関野直樹」によるピアノコンサートがなんと無料で開催された。ゲキチを聞くのは今回で3回目。関野直樹とのコンビでは2回目になる。今回はシンフォニックピアノということで、ピアノでベートーベンの第9を演奏した。交響曲をピアノでやるっていうのも面白い試みだ。今回は会場も小さくてゲキチをすぐ近くで見れたし実に嬉しい夜になった。
今日のゲキチはいきなり普段着で出て来たからビックリ!演奏にも振る舞いにもどこか型破りな一面のある彼なのでこれも一つの試みかなと思いきや、本人がスピーチで言うには衣裳が入った荷物が間違ってソウルに行っちゃったとのこと。へーそんなこともあるんだな。でも普段着で弾くと聞いてるほうもどこかリラックスできて逆に楽しかった。
やはりゲキチの演奏はいい。余裕からくる安定感がある。情熱が発する個性がある。ゲキチだけの高低、ゲキチだけの流れ、魅了されるねぇ。本当に素晴らしい。間違いなく現代における覚えておくべき名ピアニストの一人だ。
 
「ゲキチ」
 
情熱を
奏でし指に
狂いなし
心の琴線
弾くゲキチかな
 
12月16日(火)晴れErik Satie
ウイルホーム」さんに行くために高速を運転してると隣の黒のレクサスがクラクション鳴らして横付けするからやくざかな?と思ったら窓がすーっと開いて「やひめ」の橋本社長がのぞいてニッと笑ってそのまま去って行った。案の定後から電話がかかってきた。
 
ワシ:「おはようございます」
社長:「どこのフェラーリかと思ったよ」
ワシ:「あははは!こんな背が高いフェラーリないですよ。どこ行きですか?ゴルフ?」
社長:「そう。熊本のほうにね」
ワシ:「それにしてはえらい遅い出発ですね」
社長:「冗談だよ。仕事仕事。農協に行くんですよ」
ワシ:「さっき横につけられた時はやくざかと思いましたよ」
社長:「えー!うそー!こっちは紳士ヅラして運転してんのに」

いやいや、黒のレクサスからひげのおやじさんの顔が出てきたら怖いですって。
 
「福岡の街」
 
移動中
気付けば横に
顔見知り
ワルソーできぬ
福岡の街
 
12月15日(月)曇りのち晴れU2
中国鍼灸院」さんでの会話。
 
呉先生:「えしぇ蔵、西遊記買った?」
ワシ:「買いました」
呉先生:「どこまで読んだ?」
ワシ:「まだ最初のほうです。悟空が暴れてます」
呉先生:「漢詩は載ってる?」
ワシ:「載ってます」
呉先生:「そのまま載ってる?」
ワシ:「いいえ。訳してあります」
呉先生:「今度訳してないの読んだらいい」
ワシ:「はい」
呉先生:「そしてえしぇ蔵が訳せばいい。えしぇ蔵の西遊記書いたらいいネ」
ワシ:「ひぇ〜」
呉先生:「何十年かかってもいい。書ける時にかいていくといいネ」

10年はかかりそうやな。いや、20年かな。
今日一緒になった患者さんはこの日記を読んである人だった。「時々読ませていただいてます」と言われるとやっぱ嬉しいもんだな。
呉先生に中国の有名な文「岳陽楼記」を教わった。先生によれば完璧な名文らしい。こういうのがすらすら読めるようになりたいやね。
 
「岳陽楼記」
 
慶歴四年春、滕子京謫、守巴陵郡。
越明年、政通人和、百廃具興。
乃重修岳陽楼、増其旧制、刻唐賢今人之詩賦于其上、属予作文以記之。
予観夫巴陵勝状、在洞庭一湖。
銜遠山、呑長江、浩浩蕩蕩、横無際涯、朝暉夕陰、気象万千。
此則岳陽楼之大観也。前人之述備矣。
然則北通巫峡、南極瀟湘、遷客騒人、多会于此。
覧物之情、得無異乎。
若夫霪雨霏霏、連月不開、陰風怒号、濁浪排空、日星隠曜、山岳潜形、
商旅不行、檣傾楫摧、薄暮冥冥、虎嘯猿啼、登斯楼也、則有去国懐郷、
憂讒畏譏、満目蕭然、感極而悲者矣。
至若春和景明、波瀾不驚 上下天光、一碧万頃、沙鴎翔集、錦鱗游泳、岸止汀蘭、
郁郁青青、而或長煙一空、晧月千里、浮光耀金、静影沈璧、漁歌互答、此楽何極。
登斯楼也、則有心曠神怡、寵辱皆忘、把酒臨風、其喜洋洋者矣。
嗟夫。
予嘗求古仁人之心、或異二者之為何哉。
不以物喜、不以己悲。
居廟堂之高、則憂其民、処江湖之遠、則憂其君。
是進亦憂、退亦憂。
然則何時而楽耶。
其必曰、先天下之憂而憂、後天下之楽而楽歟。
噫、微斯人、吾誰与帰。
 
(范仲淹)
 
コスモ不動産」さん、「江田建設」さん、「ユーキハウス」さん、「ランドリー・キッチン」さんと飛び回った。
 
江田建設」さんで聞いた話。江田専務は若い頃現場の屋根から落ちてアスファルトで頭を打ち、生死の境をさまよったらしい。2ヶ月も入院したそうな。きっとそういう体験をすると一度終わりかけた人生をまた拾ったように感じて日々感謝して生きることができるのではないだろうか?ワシも手術が無事終わったらそんな心持ちになれるといいが。
 
最後の「ランドリー・キッチン」さんでの作業が終わったのが8時。今日はよぉ働いた・・・。
 
「名文」
 
身は朽ちて
大陸の塵と
消えゆけど
永遠に響くや
名文の韻
 
12月14日(日)曇りのち雨 The Monkees
朝から夕方まで「ランドリー・キッチン」さんで終日作業。さすがに疲れた。
 
12月14日といえば赤穂浪士討ち入りの日。若い頃かなりはまった時期があった。ちょうど姫と付き合い始めた頃だ。47人の名前全部覚えたり(こういう銭にならないことはよく頭に入る。)二人で泉岳寺にお参りに行ったりしたから、変な男に捕まったと思ったろうな。若い男が今時そんなことしないよな。
忠臣蔵はなぜおもしろいか?それは事実だから。周到な準備と的確な判断によって見事に悲願を達成し、従容として刑場の露と消えたから。現代では考えられない崇高な魂が47揃って武士の誇り、男の名誉を示したから。今は21世紀。自分の会社の社長が他の社長に恥じかかされて自殺したとして、部下として命も家族も捨てて復讐に行く人はまずいない。かつての日本人はなぜあそこまで強い精神を持てたのだろうか?そしてなぜ今それが失われたのだろうか?
このへんの美学は外国人にはとうてい理解できないだろうなと思っていたら、なんでもハリウッドが忠臣蔵を映画化するという話があるらしい。大丈夫なのか?ちゃんと描けるのか?かなり不安がある。少なくとも時代考証はちゃんとやってほしいな。「パールハーバー」はひどかった・・・。
 
「赤穂浪士」
 
いさぎよし
思いは晴れて
身は捨てて
浮世を去りし
元禄の武士
 

(大石内蔵助良雄の辞世の句「あら楽や思ひは晴るゝ身は捨つる浮世の月にかゝる雲なし」 をモチーフに)
12月13日(土)曇りのち雨The Animals

午前中は駅前のYさんの年賀状印刷を手伝った後、「ギャルソン」さん、「ヘアーショップ ムーヴ」さんに寄って年賀状用顧客リストを整理し、午後は「ランドリー・キッチン」さんでトラブル対応。
夜は思いがけなく湯豆腐が待っていた!おー飲まずにおらりょうか。刺身やごま鯖も一緒に日本酒の熱燗をぐいぐい。姫も飲んだので二人して上機嫌。
食後に干し柿でお茶してるところにピンポーン。
来た来た!楽天オークションで落とした「西遊記」全10巻が届いた。新品同様にピカピカだった。いい買物をした。年末年始は三蔵一行と天竺まで旅をしよう!
 
高校の頃にかなり凝った「徒然草」だが、最近新しく岩波書店版を買ったのでまた読み直している。じっくり研究しながら。この作品は随筆の模範だなとつくづく感じる。
第七段にこう書かれている。
 
「・・・命長ければ辱多し。長くとも、四十に足らぬほどにて死なんこそ、めやすかるべけれ。」
 
ちょうど40なんですけど・・・もう十分に生きたって?このへんで終わるのがちょうどいいのかな。
 
「・・・ひたすら世を貪る心のみ深く、もののあはれも知らずなりゆくなん、あさましき。」
 
「湯豆腐」
 
湯豆腐と
くればさかずき
われをよぶ
 

12月12日(金)晴れJoan Baez
ついに感動のご対面。「ウイルホーム」さんの事務所に奥さんの御両親が来られた。しばらく御父様と文学談義をさせて頂いた。御父様からはワシの小説に対する過大なる賛辞を頂戴して全く冷や汗ものだった。ワシのような三下の書いた駄文でも「有明新報新年文芸」の随筆部門に4年連続入選した大ベテランにあれほどまでに誉めていただければ書いた本人まさに木に登る思い。こんなものでも喜んでもらえるんだと、ふつふつと喜びと自信が湧いてきた。御父様はワシの「千の灯火」を読んだ後、実際に「雷山千如寺」さんを訪問され、小説に登場する大楓や千手千眼観世音菩薩を見られたそうな。そこまでして頂けるなんてまさに感動もの。文学修行を積んだ今、ワシの目にはもはや「千の灯火」のレベルは評価の対象にも値しない。もっともっといいものを書いて是非また読んで頂こうと思う。(本日はご足労頂きありがとうございました!御父様の戦争中の体験記「非戦闘の中の戦闘」を是非読ませて頂きます!)
 
Rプランニング」さんでの会話。
 
ワシ:「今ブログでやってる『Rのすべらない話』のぶーしさんのネタおもしろかったですね」
ぶーしさん:「そうですか?(笑)」
元気さん:「え?どのネタですか?あのモッコリ?
壷さん:「それ言うならモッサリでしょうもん。しかもそのネタとは違うし(笑)」
ぶーしさん:「あはははは!」
元気さん:「きゃー(笑)」

その話是非聞きたいですな。モッコリネタ。
 
今日は仕事終わってから「ヘアーショップ ムーヴ」さんで髪を切ってもらった。H本さんがパンクバンドのボーカルのような髪型にしていて驚いた。どうもワカガシーラ坂本さんにいたずらされたらしい。
 
ワカガシーラ:「今日はどうしましょう?」
ワシ:「坊主にして下さい」
ワカガシーラ:「よっしゃぁ!!絶対ですよ?もう修正ききませんからね」
ワシ:「わはははは!」
 
H本さんに頭洗ってもらった後気付いたら、バリカン持って後ろに立ってるワカガシーラがいた・・・。
 
ワシ:「クリスマスは彼女となんか食べに行くんですか?」
ワカガシーラ:「いいえ。家でオレがなんか料理作ろうかなと・・・」
ワシ:「おぉ!すごいじゃないですか。彼女泣いて喜ぶでしょう」
ワカガシーラ:「そうすね・・・あの・・・」
ワシ:「ん・・・?」
ワカガシーラ:「実は・・・彼女変わったんです(笑)」
ワシ:「ええ!マジすか?」
ワカガシーラ:「はぁ・・・夏にばっさり斬られまして・・・」
ワシ:「へー!」
ワカガシーラ:「こう・・・肩から斜めにずばーっと・・・」
ワシ:「おぉ!袈裟に斬られたわけですね?」
ワカガシーラ:「そうです。それでしばらくは喪に服してたんですけど、最近新しい彼女ができまして」
ワシ:「ほやほやですか?」
ワカガシーラ:「ほやほやです」
ワシ:「いいなぁ。そんな何回もときめきがあって」

どんなフラれ方なんやろう?
 
「駄作」
 
おもふほど
筆ままならぬ
駄作でも
賛辞を得れば
飛ぶおもひかな
 
12月11日(木)曇り一時雨The Animals
雷山千如寺」さんからの帰り、月があまりに美しいので歌に詠もうとしたがなにも浮かばなかった。圧倒的に美しいものは絵にも写真にも残せないのと同じだな。肉眼で見るに限る。
思えばあの月は雷山の上で179人の歴代住職を照らしてきたわけだ。人間の一生なんざ、まばたきの間だな。
それにしても美しい。月光には人智を越えた力があるというが、さもありなんと思えるような不思議な魅力を含んでいた。一時間くらい眺めていたいがそうもいかない。かくも慌ただしき人生。
今日は「福岡大手門」の田中さんの紹介である人に会った。今まで通常の人間のスケールにおさまらない人をたくさん見てきたがここにまた一人。全くすごい人だ。どういう人でどうすごいのかはここには書けない。おそらく会いたいという問い合わせが殺到してご本人に過剰な負担をかけることになるだろう。許可を得るまでは秘しておこう。
それにしてもどうしてワシはいろんな人に出会うのだろう?きっとなにか意味があるはず。そういう人たちの生き様を他の模範とすべく記せということか?ならば筆をとるにしくはない。
 
「千如寺歴代住職」
 
生まれこし
受け継ぎ伝ふ
ものありて
熱く生きるや
歴代住職
 
12月10日(水)晴れKISS

素晴らしい。なんと素晴らしい。もう年賀状の印刷が終わった。毎年30日とかに作るのに。こんなことはここ20年くらいで初めてだ。あぁなんと素晴らしい。
 
今日は駅前のYさん、「新郷商会」さんとまわった後は飯塚巡り。「三開発」さん、「太田自動車鈑金」さん、「日栄」さん。
途中、「緒方石油店」さんで給油したらレギュラーがなんと107円!もう100円切りそうな勢いだ。すごいな。まるでバブルの頃みたいだ。
 
「月明り」
 
いにしえの
柿も照らすか
月明り
 

12月9日(火)晴れPeter Paul & Mary
「Puff The Music Dragon」
 
Puff, the magic dragon, lived by the sea
And frolicked in the autumn mist in a land called Honalee
Little Jackie Paper loved that rascal Puff
And brought him strings and sealing wax and other fancy stuff・・・♪
 
何回聞いても最後のほうでせつなくなる。ほんとにいい歌だな。


 
日本文学に関してはだいぶ修行を積んだつもりだが、こと海外文学となるとてんで素人だから情けない。だがうまい具合にそっち方面は姫が詳しいのでどんな作家や作品がいいか教えてもらえる。ワシらの本棚は面白いように和と洋に別れている。姫もたまに日本文学をワシに借りにくる。今回は姫の蔵書から何冊か借りてきて読んだ。今日はモーパッサンの「女の一生」を読み終えた。なるほどフランス・リアリズムね。我国の先人たちはこういうところに学んだわけだな。
年末年始は何を読もうかとしばらく迷っていたが、「中国鍼灸院」の呉先生に「西遊記」(中野美代子訳 全10巻 岩波書店)の奥の深さを教わって以来、いつか読んでみようと思っていたのでこの機会にトライすることにした。楽天オークションでうまい具合に出品されていたので即落札。さぁしばらくは三蔵一行と大陸を旅する夢でも見るとしよう。でも届くまで数日かかるだろうからそれまではヘッセの「デミアン」だ。
 
ウイルホーム」さんでの会話。
 
奥さん:「あのぉ〜先生?」
ワシ:「はい」
奥さん:「今週金曜日また来られますよね?」
ワシ:「はい。来ます」
奥さん:「その時にですね、うちの父がここに来て御挨拶したいと申しておりまして・・・」
ワシ:「ええー!!」
奥さん:「いや、ほんのちょっと、挨拶だけですんで」
ワシ:「いやいやいやいや、それはそれは恐縮です・・・」
奥さん:「私がですね、先生が入院する話をしたんですよ」
ワシ:「ええ」
奥さん:「面白いからわざと深刻な感じで言ったんですよ。そしたら『それは今のうちに御挨拶しとかな!』ってあせってました(笑)」
ワシ:「わははは!私死ぬみたいじゃないですか(笑)。もう二度と会えんかもしれんって?」
奥さん:「そうそう(笑)」
 
2月になってもワシが復活しなかったらそれは現実となっているかも・・・???
 
「凡庸の我」
 
文学の
泉乾きて
その後に
何が残るや
凡庸の我
 
12月8日(月)曇りのち雨Hollies
中国鍼灸院」の呉先生は今度は似顔絵と水墨画の勉強を始めたらしい。先生がいろんなことにチャレンジする姿には毎度毎度感心する。ワシも水墨画にはちょっと興味がある。先生も言ってたが油絵のような匂いもないし、コストも安い。手軽に始められるから趣味にするにはいいかもしれない。おそらく先生は自分で書いた水墨画に自分の詩を入れることだろう。いいねぇ。それこそ芸術だ。
今日も先生に詩を頂いたのでここに掲載。
 
「竹歌」
 
呉 炳宇
 
心空背正体柔軟、
三聖得来真蜜傳。
任君狂風暴雨打、
樹折花落吾身全。
 
竹は心が空であるのはお釈迦様のようであり、
真っ直ぐなのは孔子のようであり、
柔軟なことは老子のようである。
これは三聖(釈迦・孔子・老子)から得た密傳である。
暴風雨に打たれて周りの樹が折れたり花が落ちたりしても
その密傳に従えば何も恐れるものはない。
 
(訳:えしぇ蔵)
 
なるほど竹のように生きることができれば人として理想なんだろうな。
 
新しいお客さん「ユーキハウス」さんが今日からスタート。社長は女性で「ウイルホーム」の社長が一目置くほどのやり手。何でも最初は占い師になりたかったらしい。それで自分がなれるかどうかを占い師にみてもらったら、「あなたは不動産をやりなさい」と言われてそれに従ったらしい。それが見事的中して成功したわけだから占い師というのもなかなか侮れない。そこで素直に従うという決断力もすごいな。意外と成功というものは行く先に用意されていて、反攻することなく自然体に生きていれば手に入れることができるものなのかもしれない。
 
「竹」
 
心は空
背筋歪まず
しなやかに
人(ひと)生(い)くる道
竹に学ばん
 
12月6日(土)曇りSex Pistols
今日は芸術家を二人訪問。まずは琴・三味線のS先生。年賀状に使う三味線の写真を撮影にご自宅へお邪魔した。先生ご愛用の三味線の値段を聞いてシャッターを押す指が震えた。ん百万円だそうな。ひぇぇ。先生がこれまでに琴や三味線に使ったお金は別荘を1軒買えるほどの額になるらしい。しかしこの道で生きるにはそういう出費を惜しむようではダメらしい。プロの世界だねぇ。喉元まで「ちょっと1曲お願いします・・・」という言葉が出かかったがあまりにあつかましいかなと思ってやめた。
 

 
その後は「センチュリー21 小笠原」さんで広告のデザインの作業をして、午後からは画家の田中孝林先生のアトリエにお邪魔してホームページ用の写真撮影。描きかけの絵が並ぶアトリエはいかにも芸術が生まれる空間という感じ。それにしても先生の絵はズバッと見てる側の内面に切り込んでくる。芸術性が津波のように襲ってくる。非常に高い完成度を感じる。絶対に後世高く評価されると思うんだが今のうちから買っておくお金がないのがくやしい。
 

 
夕方、大丸の地下に出店した「ベジキッチン」で売り子として頑張る姫を冷やかしに行った。ベーグルはあっという間に売り切れたそうで、ワシが行った時には残り1個だった。残り1個って買いにくいやね。
ゴトー先生に「一体いつあんなに本を読んであるんですか?」と訊かれたので「信号待ちの時です」と答えたら、横から姫が「実は仕事してないんじゃないかっていう疑惑もあります」げな!
それにしても大丸の地下は大学のバイトの頃を思い出して実に懐かしい。あぁあの場所でミートローフやきのこのスープを売ってたなぁ、あの辺に高尾がいたっけ、向い側にはせとやんがいたし、あの店にはかわいい女の子が、あっちにはおもろいおじさんがいたっけ・・・などと追憶の日々ははるか20年も前。楽しかったせいか一昨日のことのように鮮明に覚えている。いつかあの日々も小説にしてみようかな。
 
バイトを終わった姫と取材がてらもつ鍋を食べに行って、満腹幸せ状態で帰途に着いた。明日はこたつを出すゾ。
 
「食品売り場」
 
見渡せど
共に汗した
人はなし
思い出宿る
食品売り場
 
12月5日(金)雨時々みぞれDef Leppard
寒い一日!いよいよ冬本番だな。
 
質みよし」さんで一番初めから着物の撮影で苦楽を共にしたKさんが退社されるそうな。Kさんは若いのに着物に関するノウハウがばっちり完成されており、スタッフが増えてからは撮影の時のリーダーだった。Kさんが準備しワシが撮影する。そのタイミングが完璧に出来上がっており、全くストレスなしに仕事がはかどった。どうやったらきれいに撮れるか、あれやこれや工夫し徐々に写真の質を上げていった。暑い日も寒い日も一緒にがんばった。お茶休憩の時は楽しかった。あぁかえすがえすも惜しい人材だ。Kさん、どうぞこれからもお元気で・・・。
 
なんでも姫がバイトしてる箱崎の「ベジキッチン」が大丸でベーグルを売るらしい。本館地下の食品売り場のケーキのコーナーの中らしい。しかも明日の午後は姫が店に入るらしい。ちゃんと仕事してるかちょっと覗きに行ってみよう。
 
「師」
 
振袖に
打掛留袖
訪問着
教わりし師の
去る悲しさよ
 
12月4日(木)曇りのち雨Van Halen
ん〜Van Halenな一日。久しぶりだな。タッピング(ライトハンド奏法)は実はエディが最初ではないらしい。ブライアン・メイとかも既にやってたらしい。へ〜。
 
あおば不動産」の井本さん(ご主人)の詩集「レモノワール」が11月25日の西日本新聞の詩時評で紹介された。それも顔写真入りで。すごいやねぇ。そんな身分になってみたいねぇ。詩は言葉による芸術。ワシにはそびえたつ堅固な壁だ。ちょっと手が出ない。でもいつかは登ってみるつもり。井本さんの詩集で勉強しよう。
 
夕方から雨が強くなった。12月の冷たい雨。その中を雷山へ。「雷山千如寺」さんで和尚さんと年賀状作成。こうやってお客さんの年賀状作ってるうちに自分のは後回しになっていつも30日とかに作ることになるから今年は早めに作るつもり。そして年末は掃除も早く済ませてゆっくりするのだ!
 
「冬の雨」
 
降るごとに
重く冷たし
冬の雨
 
12月3日(水)晴れClaude Achille Debussy
「粕屋のお客さん」での会話。
 
社長:「僕がルネッサンス行きよる話したかね?」
ワシ:「え?行ってるんですか?いつから?」
社長:「今年の春からやけん、もうだいぶなるよ」
ワシ:「どこのルネッサンス?」
社長:「ダイヤモンドシティの」
ワシ:「へー!すごいじゃないですか。どれぐらいの頻度で?」
社長:

「2日に1回くらいは行きよるよ」

ワシ:「おー!そしたら効果出るでしょう。何時くらいに行くとですか?」
社長:「夕方6時半くらいから9時くらいまで。あそこ行ったら2時間くらいはかかるやろ?そして風呂が広くて気持ちいいやろ?だけん長くなると」
ワシ:「風呂いいですもんねぇ」
社長:「そしたら9時過ぎるやろ?9時過ぎたら惣菜が半額になるんよ」
ワシ:「あはははは!」
社長:「揚げ出し豆腐200円が100円!みたいな感じでね。刺身は必ず半額になると」
ワシ:「それ買って帰るんですか?」
社長:「そう。それ持って帰って家でビール飲むと。そしたらね、体重は増えると」
ワシ:「あはははは!」
社長:「しかしルネッサンスもいろいろ考えるね。おやじにはきれいなお姉ちゃんのインストラクターつけて、おばちゃんにはイケメンつけてね。そういうの目的で来よる人もおると思うよ」
 
社長もその中の一人ではないかとワシは睨んだ。
 
「ルネサンス」
 
ルネサンス
もとをとるほど
通えない
 
12月2日(火)晴れのち雨Grand Funk Railroad
ウイルホーム」さんで社長に新しいお客さんを紹介してもらった。(社長、ありがとうございます!これで年が越せます)そして今日早速社長が先方に電話して来てもらい、いきなりご対面で御挨拶させてもらった。そして早速来週からスタート。感謝感謝。
これで不動産業界は10社目。ますます不動産に特化しつつある。いっそ宅建でもとるか?
 
住まいのイシダ」さんでの会話。
 
F井さん:「あ、しまった、あれまだしてねー」
店長:「”してねー”とか、年頃の女の子が使う言葉ですか!そんなことではお嫁に行けませんよ」
F井さん:はぁ〜、よめいきてぇ〜
 (みんな爆笑)
F井さん:「しんぐさん、どっかに妥協してくれる男性いませんかねー」
 
ダイエットすれば妥協の必要はない!頑張るのだ!(そう言えばいつだったか、N谷さんに”九州場所”と言われてたっけ。あれはワロタ)
 
東部ハウジング」さんでは動画撮影に余念がない。既に売買で1件、賃貸で4件の動画を公開してる。編集も回を追うごとにスキルアップしてる。すごいねぇ。そのうちA貞さんがレポーターとして画面に登場しそうやな。その時には是非ジャパネットたかたの社長みたいな感じで紹介して欲しい。「見て下さいみなさん、この広いバルコニー!なんと畳4帖分、畳4畳分もあるんです!」・・・みたいな感じで。
 
夕方は「福岡国際高等学院」さんでホームページの打ち合わせ。ついにブログを始められたそうな!若い子はブログから入ってくるからやっぱ今時必須だな。
 
「幸せ」
 
石の上に花は咲かない
妥協の上に幸せは咲かない
 
12月1日(月)晴れThe Kinks
ここしばらく腰が痛いので今朝は「中国鍼灸院」さんへ。帰りには今日どこが悪くてここに来たんだっけ?と一瞬忘れてしまうほどけろっと治ってた。不思議なもんだ。鍼をちょっと刺すだけなんだがなぁ。
今日は呉先生が老子の話をしてくれた。日本でも老子の言葉を解説した本は多いが、間違った意味に捉えているものも多いらしい。実際、先生も10年前に読んだ時と今とでは解釈が違う部分があるそうな。そしておそらくまた10年後は変わっているかもしれないと言われてた。そう簡単に理解できるものではないということなんだろうな。老子は宇宙から全てを見ている。思考のスケールが計り知れないほど大きい。そこには美醜の違いも善悪の違いもない。全ては同じところから発している。う〜ん、聞けば聞くほどブラックホールに吸い込まれていくようだ。呉先生がブログで解説しているので少し勉強してみようと思う。
 

(平山画伯作 「呉先生」)
 
本日、午前中は「コスモ不動産」さん、午後からは「ル・シュクル」さんへ。夕方は「ランドリー・キッチン」さん。
今日もいい天気だった。干し柿日和だった。明日あたり一つかじってみようかな。
 
「老子のことば」
 
われにても
老いさらばえた
後の日に
老子のことばの
響きけるかな
 

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