この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
12月
12月31日(土)晴れ
大晦日。午前中は掃除。昼は「讃匠」にそばを食べに行って、買物して帰宅。夕方までは今年最後のデスクワーク。
夕食は対馬から送られてきたブリで日本酒。なかなかにいい大晦日。
 
2011年は本当に多忙だった。いろんなことがあった。よかったこと、つらかったこと、何でもありの1年だった。だがおかげで内面的に成長したような気がする。やっと自分を客観的に見れるようになってきたのかもしれない。足元が見えたということは次の一歩を踏み出すまでだ。来年は新しいことにチャレンジして、徐々に方向転換していく基点の年にしようと思う。

まぁそんなこんなを日本酒を飲みながら考えた。
 
「年越し」
 
年越しは 姫と酒盃と静けさと
常にかわらぬ ありがたさかな
 
12月29日(木)晴れ
宿の朝食がまた良かった。味はもちろん、量とタイミングが絶妙なんだな。やっぱりここはリピートすべしだな。
 
湯布院散策後にチェックアウトし、高速を使わずに日田まで。「みどりパン」でパンを買ったり、「三久」で日田名物の焼きそばを食べたりした。そして日田インターから高速で帰宅。

今回は嬉しい誤算があったので本当に良かった。あんなに料理の美味しい宿だったとは。つまり探せば安くても料理の美味しい宿があるってことだな。コスパ追求の旅はまだまだ続くのだ。
 
そういうわけで今夜はお茶漬け。
 
「由布の里」
 
やすらぎて 離れ難しは 由布の里
 

12月28日(水)晴れ

ワシは昨日で仕事納め。そして今日から湯布院で1泊。今年は本当に忙しかったから自分と姫にご褒美ということで。久しぶりの温泉で思い切り羽根を伸ばすのだ。

今回はちょっと星野村に寄り道。銀杏のまな板の店に注文しておいた正方形のまな板を取りに行った。ここは質のいい銀杏の高級まな板が信じられないくらい安く買えるのですっかり気に入ってしまった。広く世に知られるべき店だ。いろんな人に紹介しようと思う。
宝印 薄板まな板工場

な佳しま」でそばを食った後、山を越えてうきは市へ抜けて杷木から高速で湯布院へ。今回の宿はネットで料理がかなり高く評価されていた「はなの舞」。値段が安いので正直それほど期待はしていなかったのだが、夕食の時にはその素晴しい美味に驚いてしまった。姫が「今までの宿で一番やね」と評価したほどのクオリティ!なんでも客は常連さんばかりとか。なるほどこの味なら絶対にまた食べたいと思った。次は違う季節に来てみようと思う。
温泉がまたよかった。なめらかで湯加減も抜群。湯布院の天気は良かったが気温はかなり低かったので余計に気持ちよかった。







夜、露天風呂で一人星を眺めて、今年の多忙と苦労を思い返した。過ぎてしまえば全て思い出。経験と出会いに無駄はない。つくづくそう感じた。
 
「湯」
 
ひととせの 傷はいで湯に 癒されて
 
12月26日(月)曇り
今朝は今年最後の「中国鍼灸院」さんでの治療。
 
「聖誕新年」

呉炳宇

北国雪漂南国雨、(北国雪漂いて南国雨なり)
礼盛聖誕老人忙。(礼盛んにして聖誕老人忙なり。)
新年張燈迎幸福、(新年燈を張りて幸福を迎え、)
兎走龍来好運長。(兎走り龍来たりて好運長し。)
 
(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

北んほうじゃ雪やばってん、南は雨ばい
プレゼントが多いけんがサンタさんは大忙したい
新年はイルミネーションばして幸せを迎えるたい
兎は行ってしもうて龍が来てよか運が長く続くばい
 

中国語でサンタクロースは「聖誕老人」と書くそうな。へー!面白いやね。
今日は呉先生にこの詩を中国語で読んでもらったが、やはり中国語っていうのは美しい。まさに詩を読むためにある言語だ。
 

アルファホーム」のくーちゃんは主任が留守なもんだからお父さんにちょっかいを出していた。
 


「龍」
 
兎走り 龍は来たりて 運を呼ぶ
 
12月25日(日)晴れ
夕べは姫と平尾に見つけた教会のクリスマス礼拝に参加した。立派な教会と聖歌隊の見事な歌声とその他様々な楽器の演奏や澱みないナレーションに圧倒されて、まるで一つの舞台を無料で見に来たように楽しんだ。最後は全員で「ハレルヤ」の合唱。実に素晴しい夜になった。
主の前に額づきぬか。唯一の救いがそこにあるな。
 
今日は普通に仕事。3社まわって帰宅は4時過ぎ。夜はクリスマス恒例のコラボディナー。ワシが2品、姫が2品作った。ワシのはちょっと申し訳ないとは思いつつ、すぐにできる簡単オードブル。姫がメインとサラダ。あわせたワインはピノ・ノワール。最高。
 
「祈り」
 
救いたまへ 罪の衣を 着る者を
 
12月23日(金)晴れ
午前中だけ仕事。午後は平尾を散歩。このへんは少し歩けばよさげないい店をすぐに発見するので散歩のしがいがある。あれやこれやいろいろと買物して帰宅。
夕方は久しぶりに那珂川のミリカローデンのジムへ。チェストプレスの95キロに挑戦したがまだ無理だった。93キロは上がった。この2キロの壁は厚い。今まで通りのトレーニングでは上がらないかもしれない。もっと負荷を上げないといけないのか?やっぱり新しいダンベル買おうかな。
トレーニングが終わって体内年齢を測定したら32歳だった。前回より3歳も年とってる!体重増えたからかな?ちなみに姫は18歳げな!!!1歳若返ってるし。脂肪は極端に少なくて筋肉はアスリート並みにあるらしい。これから鉄人と呼ぼう。
 
「アスリート」
 
筋トレに 日々汗流す 我が横で
何もせぬ姫 なぜアスリート
 
12月19日(月)晴れ
アルファホーム」さんでは今日もくーちゃんが絶好調。主任が電話しながらメモとってる時にすかさずその背中に乗ってくつろいでいた。



どこまで面白いんだこの猫は。

今日は午後から北朝鮮の金正日総書記死亡のニュースでもちきりだ。北朝鮮はどうなるのだろうか?拉致問題解決や南北統一のきっかけになってくれるといいんだが。
もとは一つだった朝鮮半島が二つに分かれてもう60年以上たつわけか。なんとか生きてる間に南北統一を見たいもんだ。
 
「くーちゃん」
 
対岸の 火事見て一人 昼寝かな
 
12月18日(日)曇り
マンションの管理組合の総会に出席した。今時のマンションは管理を管理会社に全部委託するところが多いが、それがどういう意味なのかが今日初めてわかった。管理に関することは何から何まで管理会社が代行してくれて、ワシらはただそれを承認するかどうかという部分で関係するのみなんだな。ワシら管理組合がやることはほとんどないのだ。なんと楽な話だろう!
ちなみに今日の出席者はわずか13名。ただでさえ戸数の少ないマンションなのに欠席が多くてえらくこじんまりとした総会になった。マンションの中でも人と会うことがほとんどないのでこういう機会に知り合おうと思い、何人か話をさせてもらった。どちらさんもきちんとした人ばかり。そして明らかにワシより年収の多そうな人ばかり。ん〜情けない。ワシも頑張らにゃ!
 
午後から箱崎の骨董市覗いたり、リバレインの大塚家具なんかを冷やかしたりした。姫は箪笥、ワシは和室に置く文机を探しているところなんだがなかなかいいものにめぐり会わない。まぁこういうのも縁だから気長に探そう。
 
「姫の空耳シリーズ4」
ワシ:「やっぱベンツのSLKぐらい乗ってみたいよねぇ」
姫:「エスエルきょうだい?」

「姫の空耳シリーズ5」
姫:「これはなんていう車?」
ワシ:「フェアレディゼット」
姫:「リアリティゼット?」

「空耳」
 
空耳の 妻と会話は 成り立たず
 
12月17日(土)曇り
今夜は姫が飲み会なので自炊。夕べもつ鍋だったのでその残った汁を使って牛丼作った。これが我ながらビックリするくらいうまかったが、偶然の産物なのでもう二度と作れない。幻の牛丼だ。



今日は八女の「江田建設」さんにお邪魔したので、また「冨久庫太商店」で豆を買って来た。今回は千葉のピーナッツとピスタチオ。なんでも千葉のピーナッツは他のが食べられなくなるほどうまいということなので買ってしまったわけだが、食後にコーヒー飲みながらちょっとつまんでみたらビックリ!この味!この食感!ピーナッツがうまいなんて思ったのは生まれて初めてだ。おそらくピーナッツに多くを求める人は少ないと思うが、これを食べると「ピーナッツなかなかやるなぁ」と思うはず。恐るべし千葉のピーナッツ!
 
「ピーナッツ」
 
本物に 学ぶや 千葉のピーナッツ
 
蔵 
12月15日(木)曇り
今日は久しぶりに香椎のNさん宅を訪問した。
Nさんは今年、勲章を授与された。その時の写真と賞状と勲章を見せて頂いた。さすがに本物を前にすると背筋が伸びる思いだ。Nさんも奥さんも本当に嬉しそうだった。天皇陛下に現役の頃の自分の働きを評価されて授与されるものだから、いわば人生を肯定され、誉められたようなものだ。努力が認められた、苦労が実ったという実感がこれほど感じられることはないだろう。
「もうこれ貰ったけん、俺死んでしまうかもしれん。わっはっは!」大業を成し遂げ、一代の栄誉を得た人の笑顔だった。
Nさんの亡きお父様はなんと3回も受勲されたそうな。勲章の種類はNさんと同じだった。Nさんは「和室に俺の賞状飾ろうて思うたばってん、親父のがあるけん、俺は隣の部屋に飾るよ」と言われていた。
お父様も天国で喜んであることだろう。
 


「道のり」
 
大君に きこへしおのが道のりを
かへりみて今 静(しず)の喜び
 

(Nさん御夫妻に捧げます。おめでとうございます。)
12月13日(火)晴れ
久しぶりに日記を書くような気がする。さすがに年末の慌しさが始まったかなという感じ。
今日は「ウイルホーム」さんの忘年会に参加させて頂いた。去年も楽しかったが今年もまた社長に大いに笑わせてもらった。ワシは太田社長みたいな人間性を持った人が大好きだ。素朴で飾らない、正義感が強い、熱しやすいが情にもろい、典型的な九州男児だ。心根がホンモノだ。今時そういうまっすぐな男ってのはそう出会えるもんじゃない。さんざんお世話にもなったし、太田社長に出会えて本当によかったなと思う。
 
出会いは財産だなと思う。金は使えば減るが、出会いは次の出会いを生んで増えていく一方だからこんないい財産はない。これからもどんどん増やしていこう。
 
「出会い」
 
人として 出会いに勝る 財はなし
 
12月10日(土)曇り時々雨
福岡の親戚に不幸があったので対馬の両親が来た。夜は久しぶりに「sushiden」に連れて行った。やはりここはおいしい。両親も喜んでいた。しかも安かった。ここは使える。
お袋が「よぉ〜宅建受かったねぇ。次は何受けると?」と言っていた。不思議な話だが宅建合格の話をするとほとんどの人が「おめでとう」の後に「次は何受けると?」と訊く。まだワシに勉強させたいんか。あぁあんなに勉強したことは高校時代もなかったな。だが頑張って勉強して、そして合格するというあの快感はいいもんだ。いわゆる資格ゲッターの人たちはあれが癖になっていろいろとチャレンジするんだろうな。気持ちがわからんでもない。
今のところ必要な資格はないしなぁ。ただ受験者から金を取るだけの資格が多すぎるから資格も選ばないとな。
 
「親」
 
壮健な 親見て胸を 撫で下ろし
 
12月9日(金)雨のち曇り
昨日の夜、トレーニングを終えて風呂に入り、パソコンの前に座った時から急に腰が痛み出した。ぎっくり腰のような痛みではなく、内臓からきてるような痛みだった。そのすぐ後に今度は胃も痛みだした。腰の痛みは徐々にひどくなり、一時は歯をくいしばるほどだった。おかげでなかなか寝れなかった。今朝は腰はだいぶおさまっていたが胃痛は残っていた。これを書いてるのは夜だがまだ胃痛は若干残っている。
一体何なんだろう?胃痛は最近ちょくちょく経験しているが、腰の痛みはいつものとは違うものだったのでなんとなく不安だ。
最近いいことが続いたのでそろそろまた何か不幸が近づいてるのではないかと不安になっていたが、案の定また一つやってきた。仕事は山ほどあるのに心配事がその上にどかんと乗ってきた。胃痛と腰痛はそのせいかもしれない。
いつまでたっても精神的安らぎはやってこない。この様子だと死ぬまでこないのかもしれんな。まぁでもそのうち少しはいいこともあるやろ。とりあえず目の前の仕事を一つ一つさばいていこう。
 
「出口」
 
止まらざれば いつかは見える 出口かな
 
12月7日(水)晴れ
先週、ヤフオクでセルバンテスの「ドン・キホーテ」を落札した。月曜日に届いて読み始めたがこれが非常に面白い。今までいろんな海外文学を読んできたが、この作品ほど肩の力を抜いて心底楽しく読めるものは他になかったと思う。読み始めると止まらなくなって仕事ができないので意識してブレーキをかけながら読んでる。
「ドン・キホーテ」は聖書の次に世界中に普及した作品らしい。「史上最高の文学百選」の堂々第1位。世界最初の近代小説。この作品を読まずに小説を書いてはいかんよな。今ある全ての小説の始祖的作品だからな。敬意を表して読むべしだ。

古びた甲冑に身を包んで痩せ馬ロシナンテにまたがり、サンチョ・パンチェスを従えて旅をするドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ。果たしてこの先どんな出来事が待ち受けているのか?ワシは子どもみたいにワクワクしている。
 
「小説」
 
ラ・マンチャの 騎士に学ぶや 小説の
あるべき形 持つべき役目
 
12月5日(月)晴れ
昨日、重いものを運んで腰が痛いので早速「中国鍼灸院」さんへ。高宮になってから近いので助かる。

「文化」

呉炳宇

一方水土養育一方人、(一方の水土、一方の人を養育し、)
一方神霊保佑一方民。(一方の神霊、一方の民を保佑す。)
一方本草医治一方病、(一方の本草、一方の病を医治し、)
一方文化揚溢一方情。(一方の文化、一方の情を揚溢す。)
 
(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

水やら土やらは人ば育ててくさ
神様は国を守ると
漢方は病気ば治してくさ
文化は情を溢れさせると
 

もしワシは呉先生と出会ってなかったらいつも腰が痛かったんだろうか?想像するだけでぞっとする。健康、漢詩、歴史、倫理・・・先生から得たものは測り知れない。出会いって大事だとつくづく思う。
 

今日の夜は出かけてる姫と合流して「王丸食堂」で食べた。久しぶりに行ったが相変わらずおいしかった。
高宮に引越してからあきらかに外食が増えている。なにせ誘惑が多いからどうにも仕方がない。

「文化」
 
伝えゆく 文化は情の 薬なり
 
12月3日(土)雨のち曇り
快適なマンションに引越ししたり、宅建に合格したりと、ここしばらくはワシの人生にしては珍しくいいことが続いている。頑張り続ければいいこともあるってことだな。さぁ生活基盤が整って、資格もとったわけだから来年からは攻勢に出ないといかんな。我武者羅に行けるところまで行こう。
 
最近、土曜日の昼は「三島」で弁当を買っている。やはり大将が作る弁当は他とは全然違う。次元が違う。世界が違う。昼間から感動の美味に浸らせてくれる。先週は鶏南蛮に撃沈され、今日はハンバーグとカキフライ、それにだし巻き玉子でノックアウトされた。だし巻き玉子なんて感動的にうまかった。う〜ん、さすが大将!
 
「料理」
 
語らずも 料理自ずと 多弁かな