この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
10月
10月28日(水)晴れ
今日で47歳。若い頃と比べるともうだいぶ考え方が変わってきた。それにともなって仕事の方向性もこれから大きく変えていこうと模索中。今までとは違う仕事のスタイルで、また別の人生を味わうのもいいかなと。そのためには今の年齢はもうギリギリのところに来てるかもしれない。急がなければ!
とにかく、「あの時やってればよかった」という後悔だけはしたくない。

「四十七」

遅すぎる おもふ間もなし 四十七

10月23日(金)晴れ
以前、洗面台の補修を依頼した「メンテックシステム」さんに、玄関のドアについた傷を補修してもらった。前回、新品同様にきれいになおって感動したが、玄関のドアの傷というのはもしかすると専門外かもしれないと思い尋ねてみると、「ごまかすぐらいならなんとか」という回答だったので、それでもいいのでということで依頼した。ところがところが、またしても新品のようにすっかりきれいになってビックリ。本当に素晴らしい職人芸だ。
我が家では「メンテックシステム」さんを"魔法使い"と呼んでいる。

「究める」

究めたり その心境や いかばかり

10月20日(火)晴れ
人間の身体は苦痛が長く続くとそれに耐えるために己を変化させようとする。だから筋トレを続ければ身体が変化していくわけだが、耐えることができるようになれば変化を止めてしまう。つまり筋トレのメニューはずっと同じではいずれ意味がなくなるのだ。God Almighty まったくよくできたもんだ。人体のしくみなんてまさに奇跡だ。
いつもやってる腹筋だともう効果がなくなってきたようなので、思い切って全く違う腹筋にすることにした。そこで新たな武器、アブローラーを購入した。



今日初めて使ったが、これだと腹筋どころか、身体の表面にある筋肉のほとんどを総動員しているのは間違いない。かなり効率的に鍛えることができるのではないだろうか。 ただ腰や背中を傷めないように注意する必要がある。フォームに気を付けないといけない。
さて、これが何の苦痛もなくできるようになるのはいつだろうか?


「限界」

もう限界 達したところで あと2回

10月18日(日)晴れ
今日は「雷山千如寺」の副住職さんの披露宴でグランドハイアットへ。さすがに由緒正しき雷山観音の次代を担う人の結婚とあって、列席者300人という大披露宴だった。まさに芸能人なみ。
披露宴は実に感動的だった。和尚さんはまた一つ大きな責任を果たした感があるだろう。自分の後に続く者が家庭を持ったということは、奈良時代からのお寺の歴史を次へ繋ぐ準備ができたということで、感無量なのではないだろうか。
おそらく「雷山千如寺」は次の世代でも隆盛を維持することだろうと思う。
雷山の境内にはいつも幸せが続々と集まっていくような印象を受ける。幸せは真摯に祈り、そして強く生きる者の前を決して素通りはしない。
そして今日、また一つ。

「法縁」

雷山の 風またひとつ 幸を呼ぶ
祈りが紡ぐ 法縁のとき

10月12日(月)晴れ
金曜から姫が里帰りなのでこの週末はずっと一人飯。
土曜日はトマトソースのパスタとステーキでワイン、日曜日はシューマイといくら、豆腐でビールと冷酒、そして今日はペペロンチーノでワイン。 つまみの調達が自分でできるようになったのは嬉しい。

ずっと天気もいいのでこりゃ走るしかないと張り切っていたが、なぜかえらく足が痛くて連休中30kmの予定が20kmしかいけなかった。ちょっと惜しいことをした。
それにしてもなぜ足が痛いのだろう?以前は痛くても一晩寝れば治ってたのに。これって老齢化?

連休中にディクスン・カーの「テニスコートの殺人」を読んだ。これ新刊本でなんと900円もした。薄い文庫なのに900円!高いなぁと思ったが面白そうなので買ってしまった。読み終えてみてこれが900円出す価値があったかどうかは……非常に微妙なとこ。2つ目の殺人いらなくない?それとトリックもちょっと強引なような……。

「一人飯」

気兼ねせず ワインつぎたす 秋の夜

10月7日(水)晴れ
朝から福山出張。
福山の社長はワシが常々参考にさせてもらってる人なので一緒に仕事をするのが楽しい。ワシより一つ年上なだけなのに、人間の大きさとしては20年くらい離れた先輩のように感じる。どこでどう差が出るものなのか。ワシなんか大学の頃から中身は成長してないような気がする。
会社の経営において無駄なものは躊躇なく省く、必要とおもったことはすぐに取り入れる、間違ってると思ったことはすぐに修正する、面白いとおもったことはすぐに勉強する、岐路に立てばすぐに決断する、常に前向き、常に笑顔、その行く先々で笑い声が起こる。大したもんだまったく。経営者かくあるべしという感じだ。
この人と会った後は不思議と力が湧いてくる。よっしゃ、ワシもがんばろうと。仕事を貰った上に元気まで貰って、ありがたい話だ。

「福山の空」

福山の 澄みわたる空 よし俺も

10月4日(日)晴れ
目が覚めた時には飛行機の窓の外は薄明るくなっていた。9時前に成田着。福岡行きに乗り換えて、お昼過ぎに帰宅。今回の旅も無事終了。

今回は名所旧跡やお店などをなるべくたくさん廻ろうとする旅とは異なる、ゆるいゆるいリゾート的旅行だった。こういうのもたまにはいいもんだ。ちょっと東南アジア方面に目覚めるかもしれない・・・。

「東南アジア」

一つ知る 東南アジアも おもしろき

10月3日(土)曇り
3日目の朝陽はヘイズに包まれていた。それにしてもひどいもんだ。天気がわからないくらいひどい。現地の人はマスクをしてる人が多い。

書き忘れていたが、ワシらの部屋からはすぐ下にF1のスタンドが見えた。もしシンガポールGPの時にここに泊まればF1見放題だなと思った。いつかトライしてみるかな。



今朝はまずジムで軽く運動してからプールへ。
少しのんびりしてからクラブラウンジで朝食。 ここは朝からシャンパンが飲める。これを朝シャンというらしい。なんとも贅沢なもんだ。朝からほろ酔い。

その後はまたプールサイドで本を読んだり、寝たり、泳いだりという昨日の繰り返し。時がゆっくりと流れる。
日差しはきついが流れてくる風は心地いい。これが日常のことならどれだけ長生きするだろうか。

ワシをプールサイドに残して姫は一人買物へ。ワシは姫が帰るまで一人の時間を満喫。
姫が戻ってからクラブラウンジで遅い昼食。 一体ここに何回世話になるん?って感じ。なんとも居心地のいい空間だ。

ホテルをチェックアウトして、荷物を預けてタクシーでマーライオンへ。 なんでもマーライオンは世界三大がっかりの一つらしいがどうしてどうして、なかなかの迫力だった。そして観光客の数もなかなか。
聞こえてくるのは英語、韓国語、中国語、マレー語、アラビア語、日本語・・・。やはりシンガポールに来たのにここに来ないというのはあり得ないと考えるのは世界共通のようだ。

(↓こういう写真を撮りたがるのも世界共通らしい)


お次は100年以上の歴史を誇るラッフルズホテルを見学。ここのロングバーでシンガポールスリングを飲むのがお約束のようで、観光客で賑わってた。



ぶらぶらと歩いてホテルに戻り、またまたクラブラウンジへ。チェックアウトの後も使わせてくれるサービス精神に感謝だ。 そのままクラブラウンジで夕食。今日のメニューはチャイニーズ系。姫が念願のチリクラブがあることでテンションアップ。これがまたうまくて、お代わりして食べた。 本当にここはどの料理も美味しく、またサーブする従業員の質も高い。プロの仕事だなとしみじみ。

食後またまたプールサイドへ。昨日のマリーナベイサンズのライトショーを今夜は外で見てやろうという企み。やはり部屋でガラス越しに見るよりも感動した。音楽が聞こえたのもあるかもしれない。 芸術というのは何でも同じ空気の中で鑑賞すべきだな。





さんざん遊んだマンダリンオリエンタルを後にして、タクシーで空港へ。運ちゃんはワシらが飛行機に乗り遅れるとでも思ったのか、猛スピードでF1のコースだったところを走ってくれて、まるでオンボードカメラの映像みたいだった。

空港に着いて最後の買物をして飛行機へ。 12時半の飛行機だったので乗るとすぐに夢の中・・・。

「旅の終わり」

せつなきは 旅の終わりの 美しき

10月2日(金)晴れ
2日目の朝食はショッピングモール内にあるお店、トーストボックスでまたカヤトースト。これはちょっと癖になる。

ワシらの旅のお約束である朝の散歩はホテルから歩いて行ける距離にあるガーデンズ・バイ・ザ・ベイへ。バオバブの木をモチーフにした巨大なモニュメントがいくつも並ぶ光景は、まるで映画のアバターの世界だ。
昨晩はここのライトショーを部屋から眺めることができたが、実に幻想的で美しかった。
ここには空中回廊がある。一人分ほどの狭い道が2つのモニュメントをつないでいる。そこから眺めるマリーナベイサンズはまた素晴らしかった。そして高所恐怖症の姫のへたれな様子がツボにはまってしばらく笑いが止まらなかった。





ホテルに戻ってから、チェックアウトまでのわずかな時間で最後のプール満喫。ジャグジーにも入った。しっかり元はとったかな。

チェックアウトした後はタクシーでマンダリンオリエンタルホテルへ移動。
こちらは重厚感のある佇まいで、落ち着いた雰囲気の大人のホテルという印象だった。 部屋からはマリーナベイサンズの威容と林立するビル群、そして小さくマーライオンが見えた。

このホテルのお楽しみはクラブラウンジ。早速そこでランチ代わりに軽食を。静かで落ち着いた雰囲気がなんとも言えない。

食後はプールへ。強い日差しの中、ベンチで読書、いつのまにか昼寝、起きて泳ぐ、また読書、また昼寝、泳ぐ、その繰り返し。あぁ完全にオフ状態。



ティータイムはまたクラブラウンジへ。時間によってビュッフェの内容が変わる。なんとも素敵なおやつタイム。 制限してるらしく、子どもを連れた家族が全くいない。とにかくここは静か。

その後は隣のショッピングモールで買物。ワシはレイバンのサングラスが欲しかったので物色してたら、なんと姫が誕生日プレゼントということで買ってくれた。想定外の喜び。感謝感激。もうクリスマスもホワイトデーも何もいりません。

晩飯はまたクラブラウンジへ。ビュッフェはどの料理も最高にうまいし、ワインもいろいろ飲めるし、ワシの舌と胃袋は歓喜の叫びを上げ続けていた。
シャンパンはルイナール、赤ワインはシラーとカベルネソービニヨン、白ワインはピノグリージョを飲んだ。

部屋に戻ってしばらくすると、マリーナベイサンズのライトショーが始まった。綺麗な光のショーは酔った目には余計に印象的だった。 しかしこんなお祭騒ぎを毎晩3回もやるというから、シンガポールという国の豊かさを感じずにはいられない。
結局寝るまでにショーを3回とも見てしまった。

「昼寝」

南国の 昼寝も少し 今少し

10月1日(木)曇り
今まで東南アジア方面に旅をしたいと思ったことがないわけではなかったが、どうしても目が欧米の方に向いてしまう傾向があった。だがワシがふと、マリーナベイサンズに泊まってみたくなったことからこの旅行が決まった。 行先が決まればあとは私設のツアコンである姫様が全て手配してくれる。便利やわぁ。



30日の夜の便で羽田へ。そしてすぐに乗り換えて深夜の便でシンガポールへ。このやり方は飛行機に乗ればすぐに眠れるし、朝起きたら既にシンガポールだから距離感を感じなくていい。
夜明け前のシンガポールに下りると、空港はまるで霧に覆われたようにヘイズで全てがぼんやりとしていた。これはインドネシアの野焼きの煙で、この時期特有のものらしいが、今年は殊にひどいらしい。それにしてもどんな野焼きをすればシンガポール全体を煙らせるほどになるのだろうか?

空港から地下鉄を乗り継いで念願のホテル、マリーナベイサンズへ。まだ部屋に入れないので荷物を預けてから、朝食を食べにタクシーでファーイーストストリートへ。
エキゾチックな街の雰囲気を味わいつつぶらぶらと彷徨って、お目当のお店で名物のカヤトーストを食べた。軽くて薄いパンの食感が独特でおいしかった。

お腹ができたら散策。チャイナストリートをぶらぶらと。そして余仁生という薬屋で買物。ここには海燕の巣に関する情報がたくさん掲示してあった。由来や効能など。そして海燕の巣のスープの作り方もあったが、覚えられるくらい簡単だった。

その後はあてもなく彷徨ったが、孔子廟を発見して中を覗いたりした。



そうするうちにたまたま佛牙寺というお寺を発見。大きな建物で博物館も併設されており、それがなかなかの見応えで驚いた。仏像や曼荼羅など、様々な仏教芸術が惜しげもなく無料で展示されていた。そしてちょうど行なわれていた法要を2階から見学という素晴らしい体験もできて、満足この上ない一時だった。



またぶらぶらと歩いていると、今度はヒンズー教のモスク発見。ここでも何かの儀式の最中だった。



孔子廟、お寺、モスク、いずれの場所でも真摯に祈る人々をたくさん見た。素晴らしい信仰心だなと感じた。ワシみたいな中途半端な信仰心はこういう人々に失礼だなとしみじみ反省。

マンゴーアイスを食べてちょっと休憩してから、地下鉄でニュートンという街へ。シェラトンタワーズシンガポールホテルにあるリーバイという飲茶のお店でランチ。 ここは一般客はもちろん、ビジネスランチの人々も多かった。 料理はどれも感動的なおいしさ!晩飯入るかなと心配になるほど満腹になった。
それにしてもなんだってああムキになってお茶をつぎ足すのだろう?飲んで減った分をすぐに補充しにくる。わんこそばじゃないんだから。おかげでお茶もかなり飲まされた。

ここまでのシンガポールの印象は、まずゴミ一つ落ちてない清潔さ。法律で徹底するとここまでできるものなのかとひたすら感心。なにせガムを噛むこともできない。タバコを吸う人も見なかった。
次に人々の親切さ。電車の中でお年寄りや小さい子どもに席を譲る人を何度も見た。ちょっと立ち止まって方向を確認してると、頼まないのに道を教えてくれたりする。しかもこういった親切を実に自然に行うところは民度の高さのようなものを感じさせた。
もう一つは建物内部のエアコンの寒さ。外は暑いが中は寒い。出たり入ったりすると体調を崩さないかちょっと心配になるほど。

ランチの後はホテルへ戻った。部屋に案内されてそのゴージャスさにびっくり。なるほどこのホテルにはまる人が多いというのもうなずける。
そして念願の屋上プールへ!だがその前にまずはジムで腹ごなし。軽く運動した。
そしてプールへ。あのビルの端から水がこぼれているように見えるプールに入ることが今回の旅の一番の目的だった。 泳いで端まで行って、そこからシンガポールの街を眺めることができて完全にテンションマックス。プールサイドでのんびりしたり、泳いだり、まさにリゾート満喫。



部屋に戻って少し休憩してから地下のショッピングモールへ。74,000uという規模には圧倒された。映画館や世界最大のカジノ、スケートリンクまであった。もちろんフードコートも。 つまりはこのホテルで全てまかなえるのだ。外に出なくても充分遊べるようになってる。



フードコートでシンガポールならではの料理とタイガービールで乾杯。 食事の後もまだ時間が早かったので再びプールへ。夜のプールから眺める夜景の素晴らしさ!なんだか夢の世界にいるようだった。 そんなふわふわの状態で1日目終了。



「天空の水辺」

天空の 水辺に遊ぶ おやじかな