この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
11月
11月29日(日)曇り

ようやく寒くなってきた。このまま寒くなり続けるのか?それともまた暖かさがぶり返すのか?いずれにしろ今年は暖冬の可能性が高いらしい。走るには好都合だが、天候不順はやはりいいことではないな。

原節子の訃報に接して思うところあり。昭和の女優というのは映画の草創期にあって、スクリーンにおいて演じることの意義を確立させたことは揺るぎない事実だ。原節子、田中絹代、高峰秀子、……美しさだけではなく、人間的な芯の強さをどの女優にも感じた。それが昨今の女優とは違う深みのある憧れを人々に抱かせたのではないだろうか。
映画とは?演技とは?女優とは?後世において人々がその真理を見失った際に、昭和の大女優たちが古びた画面の中で模範を示し続けてくれるだろう。

感謝と畏敬の念を持って冥福を祈るのみ……。

「昭和の花」

人知れず 昭和の花は 散りゆけど
名は銀幕に 永久(とこしえ)に咲く

11月22日(日)晴れ

今月2つ目の山に挑戦。今回は二丈にある「女岳」。ワシはこの山には既に登っていると思い込んでいた。今まで登った山を記録した山地図を見ると登ってないことに気付いたので今回のターゲットになった。
木の香ランド付近に車を置いていざ、スタート。とはいえ、林道や舗装された道がほとんどで、本格的な山道に入ってからはわずか20分で頂上に達した。ほとんど疲れなかった。



山頂は広く眺めも良かった。それにしても気温の高いこと!山頂で25度を超えていた。通常この時期にはあり得ないほど大量に汗をかいた。



帰りにゆらりんこ橋にちょっと寄り道し、その後「福ふくの里」で買い物。最後は「まむしの湯」で汗を流してから帰宅。



寒くもなく実に快適な山登り。
今年は既に登った山が11にもなった。今までで最も多い年。もう一つぐらいいけるかな?

「カップ麺」

カップ麺 山で食べれば 馳走なり

11月15日(日)晴れ
今日は疲れてたし足も痛かったので家でゆっくりしようかなと思ったが、あまりに天気がいいのでやはり走ることにした
最初は身体の重さと足の痛さで全くペースが上げられなかったが、8kmぐらいから「ええくそ!足が壊れてもしらんわ」と逆に前傾姿勢でペースを思い切りあげてやった。すると逆に身体が軽くなってテンションも上がり、足の痛みも消えてしまった。後半5kmはかなりのハイペースで走れた。
血流が速くなって酸素の量が増えるからだろうか?理由はわからんが、身体がだるい時には逆にペースを上げた方がいいというのを学んだ日曜日。

アイラ・レヴィンの「死の接吻」を昨日読み終えた。こんな傑作をまだ読んでなかったのかと姫に笑われたが、確かにこんな傑作は一番に読んでおくべきだった。今まで読んだミステリーの中で確実にベスト10に入る。アイラ・レヴィンはこれを23歳の時に書いたというから、才ある人って年齢関係なくすごいものが書けるってことだな。

「走ること」

走れるか 走ってみないと わからない

11月10日(火)曇り
面白かった映画はかなり高い確率で原作の方がもっと面白いと思っているのはワシだけではないはず。最近、「ブレードランナー」の原作である、フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(原題:Do androids dream of electric sheep?)」を読んだが、あの傑作映画より更に面白かった。やっぱり原作を読んでみるもんだ。
まずタイトルからして秀逸だ。「Do androids dream of electric sheep?」 なんて素晴らしいタイトルだろう。非常に文学を感じる。そう、文学だ。この作品はSFである以上に文学作品だ。未来世界の様子が幻想的に描かれており、人物描写も巧みで、台詞も極めてクールだ。物語の構成、展開も完璧。
たくさんの謎がちりばめられているので、おそらく繰り返し読むたびに新しい発見があるだろうと思う。奥の深い作品だ。何も読む本がない時はまたこれを読もうと思う。
世界のSFのベスト10に入るのではないだろうか?

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」

耽読し 電気羊の 夢を見る

11月6日(金)晴れ
3日に山に登った時はスマホのGPSで現在位置を確認しながら移動したので非常に助かった。山の中で何も指標はないとはいえ、山の頂上の位置は書いてあるので、自分がそこに向かって近づいているかどうかは把握できる。GPSなので圏外でも関係ない。 以前の山登りから考えたら便利になったもんだ。
予め山の地図や資料を持って行っても初めての山は不安だ。結構な距離を移動した後に間違っていることに気付いた時の失望感や、道に迷ったとわかった時のあの不安感はまったく嫌なものだ。だから自分の位置がわかるというだけでもこんなに心強いものはない。
通常のGPSだけでも助かるが、最近ではYAMAPという便利なアプリもある。これはかつてその山に登った人の移動した軌跡や写真、感想などを共有するもので、山好きな人には必須のアプリだ。距離や標高もわかるし、何より経路の写真が豊富なのが心強い。日記に残されている感想も大いに参考になる。
数年前にこのサービスが始まった時にすぐに入れたが、まだデータが少なかったのでしばらく見てなかった。最近久しぶりに見ると十分使えるほどデータが集まっている。この次からはこれでいこう。

「山」

次の山 おもふときこそ たのしけれ

11月3日(火)晴れ
晩秋の祝日が晴れたならばそれは山に登れということ。今回は宝満山を実に20年ぶりに竈門神社からという正攻法で登った。復路は愛嶽山に寄るというコース。

福岡で最も人気のある山に正面から登るからには渋滞は覚悟の上。さすがに登る人、降りる人の多いこと。そして頂上もまたいつものように賑やかだった。弁当を広げる場所を探すのにちょっと手間取った。



往路で登った道を少し下り、途中から誰もいない別の道へ。道を間違えて一度かなり降りた場所から再度登って戻ったりして苦労しながらなんとか愛嶽山に到着。山の名前を書いたものもなく、眺望もない、なんとも味気ない頂上だった。



下山した後、汗を流しに竈門神社のすぐ近くにある都久志の湯へ。そこでさっぱりしてから帰宅。
夜はワシがちゃんぽんを作った。腹が減ってたので一気に食った。

20年前に宝満山を竈門神社から登った時は死ぬほどきつかったのに、今日はそれほどきついとは思わなかった。月間100km走や、60個以上の山に登った経験が、軟弱なワシにも体力というものを与えてくれたのだろうか。

「若者」

若者の 肩で息する 懐かしき

11月1日(日)曇り
5時起床。5時半からスタートで朝ラン15km。途中、後から走ってきた姫と合流して「モロパン」で朝食。
気温が低くなった。今日からランのウェアも冬仕様。冬場は寒いけどスタミナが長持ちするので15kmでもそれほど疲れない。だから距離を稼ぐにはいい。

今の時期の5時半はまだ夜だ。走ってる途中で徐々に夜が明けてくる。その微妙な時間帯が好きだ。なんともいえない美しいひとときだ。地上にどんな汚い構造物があろうと、朝は美しい。不思議なもんだ。きっと闇からの解放が、人間の感性には美しく感じるのだろう。

さて、今月も100km突破がんばろう。
近所でもちつき大会をやってた。力士が参加してた。冬が来たんだな。

「髷」

髷を見て 知るや博多に 冬来たり