この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
7月
7月24日(日)晴れ
今日はストリートワークアウトをやってみようと思い立って、姫と自転車で大濠公園に行った。
自転車をとめて公園の周りを歩いてると、異様な光景を目にした。明らかに運動目的ではない人々がスマホを見ながらふらふらと歩いている。あるいは立ち止まってスマホをいじっている。これつまりポケモンGOをしている人々だ。
歩きながらいろんな人のスマホの画面をちら見すると、みんな同じポケモンGOの画面。日本での配信開始前からかなり話題になってたのでどんなすごいゲームかと思っていたが、この様子じゃかなり面白いらしい。
それにしても驚いた。大濠公園のあっちでもこっちでも、老若男女問わず、やってるやってる。調べてみるとネット上では既に「どこに何がいた」という情報交換が活発だ。子どもたちは夏休みにたくさん集めようと必死になるだろうな。
誰が考えたのか、ゲームとGPSとカメラを連繋させたのはすごい発想だと思う。これからこういうタイプのゲームが増えてくることだろう。新たなゲームの世界を切り開いたと言えるかもしれない。
だが、やはり歩きスマホは危険だ。今後まだ改善の必要性はありそうだ。

「ポケモンGO」

アラフィフの おやじも揺れる ポケモンGO

7月21日(木)晴れ
九州ふっこう割熊本宿泊券購入断念の顛末。

一連の九州ふっこう割の企画の中で最も目玉とされた熊本宿泊券は驚愕の7割引きで宿に泊まれるということで期待は非常に大きかった。販売はネットのみ。それも先着順ということで、20日の販売開始とともにすぐにトライした。
予想はしていたがなかなかつながらない。やっと申込画面に入り、5枚買いたいので数量を5にして次の画面へ。これがまた異常に時間がかかる。ようやく買物カゴの中身を確認する画面に行くとなぜか数量0になってる!ここまでくるのに費やした時間は無駄になり、また最初からやり直し。またつながらない。何度もやってようやく数量を入れる画面にたどりつき、数量5と入れて次に行くと数量6になってる。あれ?押し間違えたかなと戻って1つ減らすと今度は3になってる。う〜ん・・・。また戻って2つ足す。すると今度は0になりやがった!
こんなことを何度繰り返したかわからない。仕舞には申込画面に入ることすらできなくなった。仕事の合間を見て昼もトライし、夕方もトライし、帰宅してからもトライ。夜中もトライ。翌朝早くにもトライ。昼にもトライ。夕方にもトライ。もはや数量を入れる画面に入ったのが遠い昔のよう。
こうやってムキになってやってると、「そこまでやってまでも行きたいか?」という思いがわいてくる。だんだん虚しさが勝ってきて、もういいかとテンションは下がりまくり。
そしてふっと思った。
1人分の5枚を買うのも大変なのに、姫の名義でまた5枚買うなんてさらに難しいだろうと。1人分だけ買えてもしょうがないし、この券はやっぱりいらないからと返金してはもらえない。転売もできない。1人分だけ買えてしまうと逆に困るだろうという結論に達した。

ということで断念した九州
ふっこう割熊本宿泊券。宿もチャンスだからと高めのところを予約していたのですぐにキャンセルした。
熊本の復興には運よくゲットできた人たちが貢献してくれるだろう。
それにしても思うのはなぜ抽選にしなかったか?なぜネット以外の販売をしなかった?ということ。どう考えても公平性を欠くのではないだろうか?

「ふっこう割」

買いそびれ もはや自腹で 行く気せず

7月18日(月)晴れ
世の中連休だが、ワシは日曜は午後から不動産とパソコンの仕事、今日は午前中パソコンの仕事だったのであんまり休んだ気がしない。貴重な今日の午後はキャナルシティに映画「インデペンデンス・デイ リサージェンス(原題:Independence Day: Resurgence)を見に行った。こういう映画はストーリーはわかりきってるので映画館で観て迫力を楽しむことにしている。
ハリウッドの地球滅亡ものはだいたいいつもこういうパターンになる。

・平和な生活の中でほんのわずかな前兆がある。
・前兆に気付いた人はいるけど悲しいほど信じてもらえない。
・普段は暢気だけどいざとなると機転がきく主人公登場。これがてんで無茶ばかりする。
・宇宙人、怪獣、災害、感染症、テロリスト、悪の秘密結社がやってきてさぁ大変。
・地球はてんで滅茶苦茶に破壊されて人類は滅亡寸前。
・生き残った人が団結して立ち上がる。
・最初の作戦は100%失敗する。
・恩がある人との悲しい死別、絶対的ピンチの中での愛の確認がある。
・死にそうな危険な場面でジョークを言う。
・誰かが秘策を思いついて大急ぎ。
・無茶な主人公が地球を救うための無茶をする。
・作戦は見事成功。でもほっとしたところでまたピンチ。
・頼りない人が活躍して見直される。
・最後の困難を克服して雄叫びを上げて喜ぶ人々。
・かつて仲が悪かった人とハイタッチ、大事な人との熱い抱擁。
・めでたしめでたし・・・でも最後に続編のためにほんのわずかな伏線をちょっと残して終わり。

もう地球はハリウッドのおかげで何回絶滅の危機を迎えたかわからないけど、その度にほぼ同じパターンで解決する。この手の映画を観る時は、また同じパターンかな?と思いつつ見るのも一つの楽しみかもしれない。
たまには本当に地球滅亡というパターンがあってもいいと思うんだが、ハリウッドはやらないだろうと思う。フランスあたりが作るとそういうのもありかもしれない。
あ、書きながら思い出した。かつて本当に地球が滅亡する映画があった。チャールトン・ヘストン主演の「猿の惑星(原題:THE PLANET OF THE APES)」の続編の「続・猿の惑星(原題:BENEATH THE PLANET OF THE APES)」だ。あれは本当に滅んで終わった。今思えば斬新だ。
あ!最初の「猿の惑星」の原作はフランスの小説だ!やっぱりフランスか。

「ハリウッド映画」

結末が 見えても見たい ハリウッド

7月13日(水)雨
(夏目漱石風 その2)

夜来からの雨はとうゝ昼まで降り続いて福岡の塵という塵を洗い流してしまった。一時は避難指示が出る程の勢いだったが、夕暮れにはあの雨はいつの話かというほど爽やかにあがった。
私は早く帰宅できたのでパスタの仕込みだけをして妻を職場まで迎えに行くことにした。
今日はナポリタンにした。出来上がりの時間が肝要になるのがパスタだ。妻の帰宅時に丁度出来上がるように作るのは単簡なことではない。ナポリタンはその点便利だ。先にパスタを茹でてお湯をきり、熱を冷ましてから冷蔵庫でしばらく寝かせる。その間に玉ねぎ、ピーマン、ベーコン、ウィンナーを炒めておき、ホールトマトと野菜ソースとケチャップで作った特製ソースを煮込んでおけばいい。あとは食べる直前にパスタを炒め、具とソースをからめれば出来上がりだ。
私は万事手筈を整えて妻を迎えに行った。妻は時間通りに職場の玄関から飛び出してきた。
「ごめんなさいね。お迎えにまで来て頂いて」
「なあに気にすることはないさ。帰りが早かったから準備はできてるからね」
「会社の人に、お迎えに来て頂いていいわねって言われたわ。でもそこで、ご飯も作ってもらうんですなんてとても言えなかったわ。ふふふ」
帰宅すると私はすぐにソースの鍋に火を入れた。私が冷蔵庫のパスタを取り出すのを見た彼女は 「今日は冷製パスタね」 と言った。私は「さあどうかな」と
言いながらパスタをフライパンで炒め始めた。そしてソースと具を入れて混ぜ始めたと、「あ、ナポリタンね」と妻は子どものような笑みを浮かべて言った。
「いつだったかしら、二人で作った時と同じレシピなの」
「いやあ少し僕なりに変えてみたんだけどね。おいしくなるといいんだけど」
「冷蔵庫で少し寝かせたのね。すごいわ。とっても楽しみ」
私は出来上がったパスタを皿に盛り付けた。最後に粉チーズをふりかけて出来上がりだ。
妻は一口食べるなり、
「おいしいわ。ほんとにおいしい。あのお店のナポリタンより余程おいしいわ」
と言ったので私は有頂天になった。そして今しがた仕入れた知識を披露した。
「ナポリタンは日本人が考案したものだけどね、どうしてこんなにもちもちにするかというと、当時伊太利亜のようにアルデンテにすると日本人には固すぎて敬遠されたそうだ」
「ぢゃあこれは柔らかすぎて伊太利亜人の口には合わないかもしれないってことね」
「そうゆうことになるね。一体那波里の人はどんなパスタを食べてるんだろうね」
そんな話をしながら、今回は改善点の指摘がないことを喜んでいた私だったが、矢張りそれは免れ得なかった。
「マッシュルームが入ってたら完璧だったわ」
「そうなんだ。実は昨日、君と買物する時にマッシュルームを買うのを忘れてしまったんだ。いやあうっかりしてたよ」
「そうだったの。私ね、あなたがピーマンとウィンナーを買うのを見ても、ナポリタンとは気付かなかったわ」
妻はとても気に入ってくれたらしくあっという間に食べてしまった。そして最後に 「これ、お金とれるわ」 と言うと上目づかいにちらと私の方を見た。

「ナポリタン」

此の次は 一晩寝かそう ナポリタン

7月10日(日)曇り
今日は不動産の仕事でいつもお世話になる「辰巳工務店」さんの新築内覧会。高台の平屋で風が通って、別荘のように心地よい造りの家だった。
この気候なのでさすがに来客は少なかった。だがその分、「辰巳工務店」さんや協力業者の方といろんな話ができて勉強になった。
新築内覧会というのは参加する度に新しい技術を発見するので面白い。今回は自動洗浄機能付きの浴槽に驚いた。本当に住まいに関する技術というのは日進月歩だ。これから100年先の住宅なんて一体どうなっているのだろう?

帰宅してから姫と散歩がてら投票に行った。さて、今回の結果はどうなるだろうか?
夜はビールと、姫が買ってくれた日本酒で宴。気持ちよく酔えた。やっぱり働いた後の酒はうまい。

「木の香り」

己が国 思い起すや 木の香り

7月8日(金)雨
学校で教わるような日本の文豪の作品はほとんど若いうちに読んでしまった。夏目漱石などは論文等を除いてほとんど大学時代に読んでしまった。だから今となっては作品名を見てもどんな内容だったか忘れてしまったものが多い。それで、ちょうど読む本がなくなったので、夏目漱石を読み返してみることにした。
とりあえず、「行人」を選んだ。内容は全く覚えてない。裏表紙にあるあらすじを読んでも思い出さない。だから知らない作品を読むようで期待感がわいた。今わくわくしながら読んでる。
思えばワシは夏目漱石を読むのが早すぎたかもしれない。人間の内面を深く探ろうとする作品を、人生の苦労もなにも経ていない若造が読んでどれほど感動するものだろうか?若いなりに何かを感じるだろうが、所詮薄いものにすぎないだろうと思う。
あんなことがあった、こんなことがあった、生きていくのに疲れ果てた、と感じるようになった40代後半に読むと、一文一文が刺激をともなって脳に入ってくる。そしてしみじみ思う。ワシは今まで夏目漱石の何を知っていたのか?と。
たくさん読めば、その作家を知ることができるとは限らない。数冊読んだだけでその作家の意図の奥深くまで読みとる人もいる。ワシは全然読めてなかったんだなとつくづく思った。

そんなこんなで、最近は夏目漱石ワールドに浸っているから、前回は夏目漱石風の日記を書いてみた。雰囲気は出てたかな?

「日本文学」

数読んで 何も悟れぬ ものならば
老いて読むべし 日本文学

7月6日(水)晴れ

(夏目漱石風)

六月から妻の仕事が忙しくなった。特に水曜日は帰りが遅い。そのことを五月に妻から聞いた時、 「それぢゃあひとつ水曜日は僕が夕食を作ることにしよう」と私は単簡に請け負った。長く包丁を握っていなかったので勘を取り戻すにはちょうどよいと思ったからだ。
その約束をして今回で五回目の水曜日だ。私はパスタが好きなので毎回異なるパスタを作ってきたが、今日はきのこの和風パスタにした。味の決め手は少量の醤油と酒だ。
7時半に出来上がるのと同時に妻が帰って来た。私はこの春に波佐見の陶器市で買って来たとっておきの皿にパスタを盛り付けて卓に並べた。
「あら、いい味ですね」
疲れて帰った妻の表情が一口食べるとやわらいだ。
「しめじ、買って来てらしたのね」と妻はフォークに刺したしめじを私に見せながら言った。
「なに、冷蔵庫のえのきだけぢゃあ寂しいからね」
「えのきは全部使って下さったの」
「いやあそれが君、量の加減がわからなくてね。少し残したよ」
私がそう言うと妻は声をあげて笑った。
「あれだけのえのきを全部使わないなんて、おかしなかたね」
「だって君
、男というのはそのへんの加減がわからないものなんだよ」
「そうなのね。ふふふ。でもおもしろいこと」
今日のパスタの出来が良かったのか、妻の表情はやわらいだままだった。
「野菜は炒めすぎても別にとっておけばいいんですよ。他の料理にも使えますでしょ」
「なるほどそうだな。ひとつ勉強になったよ」
妻は頬に笑みを残したまま、「料理は勢いなのよ」と本当かどうかわからないことをつぶやいた。

私の頭の中では既に来週のパスタの構想が出来上がりつつあった。
次回は思い切って多めに野菜を使おうと思った。


(注意:実際はこんなに上品な会話ではない。)

「炒める」

炒めれば かさが減るのか 減らぬのか
まよふ野菜は 炒めてよける

7月3日(日)晴れ
ワシの動静脈奇形は心臓に負担をかけるらしいので、夏の間のマラソンは休んでみることにした。果たしてそれでいくらかは腫れがおさまってくれるだろうか?まぁ効果はないにしても、この病気は最悪の場合心不全で死ぬので、心臓に負担をかけないに越したことはないから、涼しくなるまではマラソンではなく散歩にして、その分筋トレの回数を増やすことにした。

今日はせっかく天気がいいので姫とチャリで大濠公園まで。
そしてランチに「SOS」のサンドイッチを食べた。以前イベントで食べたことはあるが、やはりここのサンドイッチは最高だ。今のところこれがワシのサンドイッチ体験史上最もおいしい。

食後は大濠公園の周囲を歩いた。ランではなくただ歩くだけというのは楽しいもんだ。
しっかり汗をかいたので夜のビールは殊の外うまかった。

「散歩」

心臓の 荷を下ろすかな 散歩道