この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
8月
8月26日(土)曇りのち晴れ
本屋で「あ!」と思った本を次回買おうと思ってはいけない。その時にはもう売れてるから。だから最近は「あ!」と思ったら迷わず買うようにしてる。
以前、ブックオフで出会った「信長公記(しんちょうこうき)」。また今度買おうと思っていたら売れていた。あれから何年たったことか。縁がなかったんだとあきらめかけていたら、先日別のブックオフで見つけた。今度は迷わず買った。
本も出会いを大事にしないといけないと思った。

ところでこの「信長公記(しんちょうこうき)」。歴史好きの人ならご存知の織田信長の生涯を記録したもの。今まで織田信長を題材にした小説はかなり読んできたが、これは小説ではない。太田牛一という信長の側近くに仕えた家臣がほぼリアルタイムに記録した織田信長の真実の生涯だ。

以前から読みたいと思っていたが、なにせ原文では読むのにかなり時間がかかるので敬遠していた。それがありがたいことに現代語訳されたものがこうやって手に入ったわけだから嬉しくないわけがない。
余計な脚色もなく淡々と事実を記録してあるので、まるでタイムスリップして本当の信長の日常を見ているようで非常に面白い。

織田信長に関する小説を書いた作家たちはおそらくこれを隅から隅までじっくり読んだことだろう。
夏の終わりにゆっくり楽しむ予定。



「信長記」

英雄の 覇気に触れるや 信長記(しんちょうき)

8月20日(日)晴れ
姫とランチした後にぷらぷらと散歩してカフェに行ったが、その帰り道にアウディのショールームがあった。ワシはアウディには乗ったことないし、最近のアウディはちょっといいなと思ってたので、寄って試乗しようということになった。
A5とQ2を試乗することにした。説明を聞いた後、「試乗車の準備ができました」と言われた時の会話。

ワシ:「よし。じゃ行こうか」
姫: 「どこ行こっか?」
ワシ:「どこ行こっかて、あんた、コース決まっとるがな」
姫:「そうやと?(笑)」
ワシ:「そうよ。営業の人も一緒に乗るし」
姫:「乗ってくると?(笑)」
ワシ:「当り前やろ。コースを指示してもらわないけんし……」
姫:「そっか。車のことも教わらないけんしね」
ワシ:「そうそう」
姫:「なーんだ。私の友達、アルファの試乗に行って一人で乗ってそのまま遊びに行ったよ」
ワシ:「マジか!!」

A5は実に快適だった。あれだと移動時間長くてもあまり疲れないだろう。
営業の人の対応も非常に良かった。

それにしても今時の車の高性能には驚く。4年前に今の車買った時は「車もここまで来たか」と思ったが、今は更に先に進んでる。すごいもんだ。50年後ぐらいにはもう宙に浮いてるかもしれない。

「炎天下」

炎天下 日陰づたいの 散歩かな

8月17日(木)曇り
今日は帰福するのでその前にもう一度親父の見舞いに行った。今まで水分のみの食事が今日からお粥になっていた。このまま快方に向かうといいのだが。

そのまま飛行場へ移動。そして帰福。10時半には自宅にいた。昼前に事務所に行って、午後からお客さんをまわった。

対馬に帰るたびに思うが、韓国人だけでなくいろんな国の人や国内の観光客を呼ぶにはどうしたらいいだろうか?
一番いいのは世界遺産に指定されることだが、文化遺産としてはネタがないので自然遺産でどうだろか?大陸性の動植物と日本独自のそれが混在する島というのは唯一ではないだろうか?
誰かそういう企画を打ち出して積極的に動く人がいないもんかな?のんびりした島だからな。対馬よりはるかに小さい屋久島があんなに観光客が来るわけだから対馬もできるはず!

がんばれ!対馬!

「奮起」

ふるさとの 奮起をおもふ 海のさき

8月16日(水)晴れ
朝、おふくろを拾ってまた3人で親父の見舞いに行った。その後は仕事があるので先に帰る姫を港に送ったが、その前におふくろと3人でモスバーガーでお茶した。ここも韓国人観光客がいた。周囲に土産物屋や免税店があるから韓国人が団体で来ている。占領されそうで不安だ。

今回、ファミマとポプラがあることを知ってちょっと感激。ついに対馬にもコンビニチェーンが進出か。大手資本なんでもいいからどんどん来て、雇用を創出して欲しい。

姫を送った後は姉貴と合流して万関に食事に行った。
我が一族の最高傑作である萌ちゃんは、就職してからもその活躍は目覚ましい。営業成績で新人賞を獲得してご褒美にニューヨークに行くというから驚きだ。社長に「社長、私の名前覚えてくれました?」と言ったら、「当り前やろ!あれだけの成績おさめといて!」と言われたらしい。
社長とは毎年面接があるらしく、去年「今年の夢はなに?」と聞かれて、「新人賞をとることです」と答えて見事に実現したので社長も一目置いている様子。
そして今年もまた社長から「今年の夢はなに?」と聞かれて、「社長は何ですか?」と逆に切り返して、「お、俺の夢は……」と説明させたらしい。後で社長が「あいつはすげえぞ。ただもんじゃない」と言ってたそうだが、全く大したもんだ。

その後は姉貴の家のパソコンのメンテをしたり、実家の庭の手入れをした。
夜は義兄も来て実家で4人で食事した。ビールがうまかった。家族とはいいもんだ。

「もえちゃん」

原石の 光り始めて たのもしき

8月15日(火)晴れ時々雨
朝一番の飛行機で対馬へ帰郷。お盆の対馬にはさすがにいつもより活気を感じた。
実家のおふくろを連れてまずは入院してる親父の見舞いに行った。思ったより顔色もよく、会話もできたので少し安心した。親父は何度もワシにあとを頼むとつぶやいた。自信はないがここは安心させるために「大丈夫。なんも心配せんでん、全部俺がするけん」と言ったが、もう一人の自分が耳元で「マジか?大丈夫か?」と囁いていた。

姫を連れて本家とおふくろの実家と姉の嫁ぎ先の3軒の墓参りをした。先祖への感謝の思いを表現するために墓前で手を合わせるというのは、宗教に関係なく一つの礼儀だとワシは思う。

今回は興味本位で対馬に新しくできた「東横INN」に1泊することにした。チェックインは夜だが墓参りのついでにちょっと見てきた。14階建てというのは対馬では超高層ビルだ。厳原の街の真ん中に聳えたってあたりを従えてるという印象だった。だが宿泊客はほとんど韓国人という現実。マナーとモラルのある人ばかりならばどうぞ来てお金を落としていって下さいという感じなんだが、そうではない人もいるのでなんとも複雑な心境だ。



ちょっとドライブして姫に万関の展望台からの景色を見せた。これぞ対馬という景観。とにかく山と海。それだけ。
これだけの大自然が残ってるなら、そりゃカワウソもいるかもしれんわな。



晩飯は実家でおふくろと3人で食べた。おふくろは一人の時はあまり食べないらしいが、誰かと食べると楽しいと言ってたくさん食べてたから嬉しかった。

暗くなってから門前に送り火を焚いて、その後は近くの海まで精霊流しに行った。精霊流しと言っても昔みたいに小船にお供え物をのせて提灯をかざって海に流すというのはもうあまりやらない。ワシらが行った時は2艘しか見なかった。
持ってきたお供えものを海辺に置いて拝むことも今はできない。備え付けのカゴに入れなければならない。まるでゴミの分別収集だ。みんなただ海辺で松明と線香を焚いて祈るのみ。それもこれも海を汚さないようにするための措置だが、ここまで徹底するとちょっと寂しいものがある。



「お盆」

過去にいるわれ 松明の 消えるまで

8月13日(日)晴れ
今日はうきはドライブ。渋滞は予想していたが、こういう日には事故が発生して余計に混むのはお約束で、高速も一般道も大渋滞だった。ごった返している太宰府インターを避けて筑紫野インターまで一般道を頑張った。筑紫野インターから鳥栖までと、そこから大分方面は流れていた。

昼頃に到着。まずは「耳納の里」で買い物。ここは果物が豊富なのがいい。
次に「おさみ」でラーメンを食べ、「ひた屋福冨」で和菓子とアイスコーヒーでまったり。



そして「調音の滝」へ。ここは初めて来たけど滝からの風が冷たくて気持ちよかった。プールがあるから家族連れでごった返していた。



その後は「リバーワイルド」と「ハトマメ屋」に寄ってから高速に乗って帰った。帰りは全く混まなくて行きの半分の時間だった。

朝倉にはまだまだ水害の傷跡があちこちにあった。現実に見ると恐ろしさが伝わってくる。早期復興を祈るのみ。



「爪痕」

爪痕を 残して諭す 夏の川

8月11日(金)晴れ
山の日だから山に登らずにいられない。たとえ暑くとも。とはいえ高い山はこの気温ではしんどいのでまたしても近所の低山へ。
今回は「片縄山」と「糠塚山」。「片縄山」は那珂川町の人にとってはなじみ深い山で登山者も多いらしい。ただいかんせん低山なのでこれだけでは足らないだろうということで、尾根づたいにつながる「糠塚山」にも行くことにした。

登山道は比較的整備されていて迷うことはないが、傾斜はそこそこある。ただ距離は短いので「片縄山」まではすぐだ。頂上も整備されており、那珂川町方面には眺望が開けている。



そこで昼食のパンを食べた後、「糠塚山」へ。”ついで”感覚でチャレンジしたが、なかなか距離があって結構疲れた。高度も「片縄山」よりあってこっちの方がむしろ今日のメインという感じだった。
頂上は狭いが眺望は少し楽しめた。
ただ、登る途中でゴルフのショットの音が聞こえたり、林の向こうにバンカーが見えたりするのは興醒めだ。まぁ低山だからしょうがないか。



予想より距離歩いたことと、気温が高いことでかなり体力は消耗した。
御用達の「富士の湯」で汗を流して帰宅。夕食ではビールが水のように喉に流れ込んでいった。

これで登った山は86になった。

「五十前」

低山に 足がもつれる 五十前

8月9日(水)雨のち晴れ
8月9日は毎年恒例、「雷山千如寺」さんの「千日観音際」。仕事を終えてから夕方に雷山に入った。
今年は猛暑だから御堂の中はかなり暑くなるだろうと覚悟していたが、日中に雨が降り夕方には晴れたのでちょうど心地良い風が吹いてだいぶ例年よりは暑さをしのげた。
御堂がいっぱいになるほどの檀家さん、信者さんたちの祈る姿には毎年感銘を受ける。ひたすら信じる気持ち、祈りに託す気持ちというのが何かを動かす力を持つものだと毎年この日に教えられる。
世塵にまみれ物事を斜に見ることしかできないワシのような人間でも、こういう場にいれば己を見つめなおすことができる。やっぱり人間には宗教が必要なんだとしみじみ思った。









「風」

千日の 祈りを揺らす 雨後の風

8月1日(火)晴れ
術後の経過観察のために朝から福大病院へ。腫瘍がだいぶ小さくなってたのでA先生も満足そうだった。むしろワシより喜んでいた。まだ炎症が残っているのでこれからもう少し小さくなるらしい。次回検診は10月。その時の状態で3回目の治療をするか検討することにした。

炎暑の中、あっちのお客さん、こっちのお客さんとまわって帰宅したのが7時。夕食後に歩きに行こうとしたら姫もついてくるというので、せっかくだから大濠の花火大会が見えるところまで歩いてみようということになった。
たいがいの所で見えると思ったが、打ち上げる高度が低いのか、高い建物が多いからか、なかなか見えない。あそこまで行けば見えるかな?あそこなら見えるかな?と歩いているうちに結局大濠公園の入口まで来てしまった。そこでしっかり鑑賞してしまった。こんな近くで見たのは初めて。やはりいいもんだ。来年も歩いて見に来よう!と決めた。

「花火」

終わりかな? いやまだ上がる 終わりかな?