この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
9月
9月28日(金)晴れのち曇り
昨日からダイエットモードに入った。今より3kg落とす。年内達成を目標に。

The Beatles の「Abbey Road」を小学校の頃から聞いてる。面白いのは年齢を重ねていくに従って、好きな曲が変わっていったことだ。
最初の頃はコミカルな「Maxwell's Silver Hammer」が好きだった。シャウトがかっこいい「Oh! Darling」が好きな頃もあれば、クールでセクシーな「Come Together」ばかり聞いた頃もあった。心とろけるようなラブソング「Something」にはまった頃もあれば、B面のメドレーを聞くのが日課だった頃もあった。どこか幻想的な「Because」に心奪われた頃もあった。
そしてまもなく50歳になるという今、一番好きな曲は「I want you」だ。子どもの頃はこの曲は嫌いだった。ここ最近、毎日聞く。こんなに深くてかっこいい曲はないと思う。

それにしてもこうも趣味が年齢で変わるものかと驚くばかり。そして気付いた。どの年齢で聞いてもはまる曲があるから、このアルバムは年代を問わず愛されるのだと。
要するにそれがThe Beatles の魅力だな。年齢、性別、時代を問わず、それぞれに心響くものがある。だから色褪せることなく永遠に愛されるんだろうな。

「エンディング」

エンディング いきなり切れる かっこよさ

9月24日(月)曇り
朝一番の便で帰途についた。おふくろを残していく寂しさがなんとも……。 福岡で一緒に暮らせればいいんだが。ワシなど50年の人生で対馬にいたのは最初の18年だけだから愛着もそれほど強くないが、生まれてからずっと対馬で暮らす人にとっては、対馬を出ることはかなり勇気がいるのだろう。

昼前には帰宅したので、午後はウォーキング9km。かなり食べ過ぎたのでちょっと引き締めないといけない。
とは言いつつ、夜は姫の金沢土産で冷酒を飲んでしまった。いくらとか鮎の甘露煮とか出されたら飲まずにおれんでしょ。

明日からほんとに引き締める。

「ふるさと」

変わりゆく ふるさともはや 旅心地

9月23日(日)曇り
今日もごそごそと蔵の中を探検した
かつて遊んだおもちゃや学校のノートなどを見てると、もう消えたと思っていた記憶がいろいろ蘇ってくるから不思議だ。
ワシの場合、あまりいい少年時代ではなかったので、ノスタルジーに浸ることはあっても戻りたいとは思わない。どうしても過去の自分が好きになれない。ダメな人間だから例え戻れたとしてもまた同じ失敗をするだろうと思う。過去はちょっと振り返って微笑む程度でいい。

そして今日も姉を誘ってドライブへ。小茂田にある蕎麦屋がいいという姉の意見で行ってみると見事に休み。まぁそんなもんだな。途中が快適なドライブだったからよしとしよう。結局厳原にある「おはしの国」で食べた。ここでもおふくろが残す分を引き受けたので腹いっぱい。

夜は焼肉。そしてワシがスーパーで材料を買い揃えてクリームパスタを作った。いつも通りに作ったのだが、今一つおいしくできなかった。そこでワシは学んだ。今までおいしくできてたのは材料に助けられていたのだと。今日の材料はスーパーで妥協しながら買ったものばかり。所詮材料の不足をカバーできるほどの腕はなかったということだな。反省しきり。

それにしてもなぜ帰省すると食欲が増すのだろうか?恐ろしい量食べている自分にあきれる。

「食欲」

帰省して わずか二日で 増える肉
永住すれば でぶは確実

9月22日(土)晴れ
連休は対馬へ。1年ぶりの帰郷。朝5時に起きて早朝の便で対馬へ。
おふくろは元気だった。せめてもの救いだ。支えてくれる姉夫婦にも本当に感謝しかない。

今回の目的は墓掃除。父方、母方、姉の嫁ぎ先の3ヶ所まわって墓掃除した。姉夫婦がお盆にきれいにしてくれてたからすぐに終わった。

お昼はおふくろと姉夫婦と一緒に万関で食事。おふくろが食べられない分も引き受けるから腹いっぱい。
このお店は窓からの景色もよく、味もいいのでお気に入り。たしか前回も来たような?

午後、めったに開けない蔵を開けてみた。もう老朽化が激しくてまず戸が開かない。わずかな隙間から中に入って調べてみると、梁がかたむいて戸が開きにくい状態になってた。しかも蔵の奥の方は床が抜けて荷物が傾いてた。
非常に危険な状態だから近いうちに解体した方がいいかもしれない。
中に入っているのは宝物ではなく、兄弟3人のおもちゃ、学校のノートや道具、昔の食器類など。価値あるものは一つもなかった。ただ、昔の写真とおふくろが探していた本が見つかったので、おふくろは喜んでた。

夜はみんなで「グランドホテル」に行って食事した。ここもお気に入りだ。やはり対馬の魚はうまい。ビールもたらふく飲んだ。
久ぶりに家族で写真も撮っていい夜になった。

「漁火」

水平線 漁火今は 点になり

9月15日(土)晴れのち曇り
朝から施設の親父を介護タクシーに乗せて糸島ドライブに行った。親父はフルフラットになる車椅子でないとだめなので、介護タクシーも大型の救急車のようなものになる。それにワシとケアマネさんと看護師さんも乗り込んで、二見ヶ浦の海を見に行った。
親父は一年ぶりに海を見るので、感動するかと思いきや、意外に反応が薄かった。まぁこんなもんだろう。元気な頃から何に対しても感動の薄い人だったから。





だいぶ涼しくなったので糸島の海に人は少なかった。
それにしても糸島という土地は本当に魅力的だ。主治医の先生もケアマネさんも糸島に魅了されて移住してきたらしい。そう言えばワシも一時は移住を考えたことがあった。
九大のおかげで発展も著しいから、これからの糸島にはどんどん移住者が増えそうだ。

「潮風」

潮風は 波の向こうの 故郷から

9月6日(木)曇りのち雨
2週間前、筋トレの時に腰を痛めた。筋トレは腰痛に最大限の注意を払わないといけないので、いつも大きなベルトを装着しているが、唯一スクワットの時だけは邪魔なので外してた。そのスクワットの時にやってしまった。
いつも120回スクワットをしてるが、その日は2回目でピ!っと信号が走った。いやいや大丈夫だろうと3回目をやると「あたたたた……」。それからずっと筋トレは休んでた。ぎっくり腰というほどではないが、結構痛みが残った。
ワシはかつてぎっくり腰を2回経験した。1回目はルネサンスでベンチプレスをしてる時、そして2回目はなんと自宅で新聞を拾った時。ほんのちょっとしたタイミングのずれでなることもあるということを身体で学んだ。
今回もベルトなしで大丈夫とタカをくくっていたスクワットでこういうことになったので、これからはトレーニング中ずっとつけておこうと思った。

そして今日、久しぶりにフルメニューで筋トレ再開。ずっとやってなかったせいかフラストレーションがたまってたので、なんだかすごくスッキリした。この達成感がワシの場合は精神衛生的にもプラスになる。

「筋トレ」

疲れても ないと寂しい 筋肉痛

9月5日(水)晴れ
8月から不動産会社「トータルフロート」の営業を募集してる。
人材募集は初めてなのでまずはハローワークに行って求人を出した。でも反応はゼロ。電話一本かからない。いろんな業種の経営者に聞いてみると、ハローワークでは応募は来ないとのこと。もうそういう時代ではないのかな。
まぁ考えてみると、自分がもし職を探すなら確かにハローワークには行かず、ネットで探すだろう。
ということで今はやりのindeedに求人を出してみると、早速2人応募があった。おぉ、
indeedすごいなと思ったが、採用までには至らなかった。まぁ応募があっただけまだ今後に期待できる。もうしばらく待ってみよう。

いろんな人に話を聞くと、今の若い人が職を探す時に条件にすることとは、「資格がいらない」「ノルマがない」「給料よりも休み」だそうだ。雇う側から見ればそういう条件を重視する人ならいらんけどな。
若くていい人材探すのが難しい時代になったってことか?これからの日本は大丈夫なんだろうか?

「欲しいもの」

欲しいもの 時間 人材 資本金

9月1日(土)雨
 その時風がざあっと吹いて来て土手の草はざわざわ波になり、運動場のまん中でさあっと塵があがり、それが玄関の前まで行くと、きりきりとまわって小さなつむじ風になって、黄いろな塵は瓶をさかさまにしたような形になって屋根より高くのぼりました。
 すると嘉助が突然高く言いました。
「そうだ。やっぱりあいづ又三郎だぞ。あいづ何かするときっと風吹いてくるぞ。」
「うん。」一郎はどうだかわからないと思いながらもだまってそっちを見ていました。

(宮沢賢治 「風の又三郎」)

人生で最も多くの回数読んだ作品。おそらくこれからも9月1日に読むだろう。
できれば死ぬ間際に最後に読む作品にもしたい。

「又三郎」

夏が去り 九月の風は 又三郎