この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
10月
10月31日(水)曇りのち晴れ
今日もホテルのビュッフェでスタート。ジェノバでの宿「グランドホテル サヴォイア」のビュッフェは、種類こそ少なめだが質は素晴らしかった。控えめにするつもりが、またしても腹いっぱいに食べてしまった。

気持ちよく晴れたのでチンクエテッレに行く予定だったが、駅で電光掲示版を見てビックリ!3時間ぐらい遅れてる便ばかり。キャンセルになった便もあった。 駅員によると強風のため運行できない区間があって、チンクエテッレには行けないとのこと。ジェノバはそんなに強い風は吹いてなかったので意外だった。

仕方ないのでチンクエテッレは諦めて、近くの小さな村ボッカダッセにバスでいくことにした。
20分ほどのバス旅ですぐに到着。そして歩いてすぐのところにドドーンと地中海が広がっていた。 見てると怖くなるほどの大波が岸を叩いていた。この海の荒れ方は昨日からの強風のせいらしく、よく写真スポットになる漁村では浸水の被害が出たようで、復旧作業が行われている状態だった。 なるほどこの様子では同じ海沿いのチンクエテッレに行けるわけがない。電車の乱れにも納得。



バスでジェノバに戻ってから、街角でたまたま見つけた店にふらっと入ってランチした。これが大当り!プリモとセコンドのみのセットだったが、うまいのなんの。かなりのボリュームなので食べれるかなと思ったがあっさり完食した。

午後はまず「サン ロレンツォ教会」へ。ここは塔の上まで階段で上がれるので、上からジェノバの街を眺めることができた。街が海からすぐに山に駆け上るような地形がよくわかった。





次は「ガリバルディ通り」にある、「赤の宮殿」、「白の宮殿」、「トゥルシ宮」の美術館3点セット。 ベルナルド ストロッツイやヴァン ダイクなどの作品を堪能できた。
三島由紀夫が写真集や小説で題材にしたグイード・レーニの「聖セバスチャン」があってビックリ!思いがけない場所で知り合いに会ったような不思議な感じがした。

たくさんの絵を眺めながら、やはりワシは西洋絵画が好きなんやなぁとしみじみ感じた。いい絵の前には30分ぐらい張り付いて眺めたくなる。

その後は一度ホテルに戻って休憩。そして夕方に晩飯の調達に出かけた。 豪勢な美食が続いたのでちょっと休憩しようということで、部屋で買ってきたパニーニとフォカッチャで簡単に済ませた。

予定通りにはいかなかったが楽しい一日になった。

「珍道中」

珍道中 のちに心の 宝なり

10月30日(火)曇りのち雨
ホテルの朝食で2日目スタート。 朝食はビュッフェで、これがお値段の割に結構充実してたのでまたしても食べ過ぎた。ちょっと胃が痛くなるほど。

今日はジェノバへの移動だが、チェックアウトまで時間があったので「ドォーモ」を見に行くことにした。 ミラノのチェントラーレ駅から地下鉄で4つ目。
通勤時間帯なので地下鉄は超満員。ワシの前にはヒスパニック系のおばはんが立っていたが、ふとカバンを見るとそいつがなんとワシのカバンを開けて手を入れようとしてた。慌てて閉めて睨んでやったら、次の駅で降りていった。 大好きなイタリアの見たくない一面を見てしまった。

地下鉄の階段を上がるといきなりドーンと「ドゥオーモ」が聳えてて驚いた。なんとも見事なファサード。さすがの貫禄。 そして中の荘厳さはこれまた圧倒的。カトリック社会の勢いと歴史が覆い被さってくるようだった。



次に塔の上に登ろうと思ったが、来る時降ってなかった雨が土砂降りになってたので早々に退散。ホテルに戻った。

ホテルをチェックアウトして、ミラノ中央駅からジェノバへ。電車の旅。ゆっくり座ることができたので快適な移動だった。

ジェノバに到着した時も雨。とりあえず今日の宿「グランドホテル サヴォイア」にチェックインして、遅めのランチへ。 今夜のディナーはいいお店を予約してるので昼は適当でいいやということで、ホテルの近くにあるリストランテに飛び込んで2人でピザのマルゲリータ1枚を食べた。これがまた図らずも美味しくてビックリ!サイズも2人で食べてちょうどいいほどのでかさ。満足のランチになった。



ホテルに戻って雨がやむまで休憩。3時半ぐらいに太陽がちらと覗くほど天気が回復したのですかさず外出。

まずは街の通りがそのまま世界遺産に登録されたという「ガリバルディ通り」へ。 美しくかつ重厚な建物が狭い通りを挟んで並んでいる姿には歩きながらため息が出た。なるほどこれは手を付けず保存すべきだと思ったが、普通にテナントが入って営業してる建物もあったので意外だった。生活もそのままに保存するということなのだろうか。いい試みだと思う。



古い街並みを眺めつつ港へ移動して、「Eataly」で買物とお茶。 さすがにパスタの種類の多さには驚いた。日本で見かけないものを買ったので帰ったら試してみようと思う。

夕食は姫がネットで見つけた「Vico Palla」へ。口コミの評価が高かっただけあって、それはもう絶賛すべき味だった。まさに本場のジェノベーゼソースに悶絶してしまった。



ほろ酔い&満腹状態で歩いてホテルに戻った。

ラウンジでエスプレッソを飲んで仕上げ。

「ジェノベーゼ」

潮風の 似合う都の ジェノベーゼ

10月29日(月)曇り
「12ヶ月全ての京都を楽しむ」シリーズを始めてはや12年。来春の3月でついに終了する。 京都を堪能した後はどこを?の答えは、2人で考えた末にイタリアに決定。20州を全て周ろうということになった。
ただ、京都のように毎年はきついので、1年おきに行くことにした。 既にラツィオ州、トスカーナ州、ウンブリア州、ヴェネト州は訪問したのであと16州。 今回はミラノがあるロンバルディア州とジェノバがあるリグーリア州の2つ。

名古屋発のルフトハンザに乗ってまずはフランクフルトまでの12時間のフライト。そこで乗り換えて1時間でミラノへ。
もう長いフライトにも慣れたから機内は特に問題なかったが、フランクフルトでの入国審査にかなり時間をとられた。見てるとどうもアジア系はすぐに通すが、それ以外にはいろんな質問をしてなかなか通さなかった。これはおそらくドイツが抱えてる移民の問題に起因してるのだろうと思う。 テロリストのせいで余計な時間を取られるようになった。

ミラノに着いたのが夕方7時。空港からミラノ駅までバスで1時間。 ホテルはミラノ中央駅そばの「ホテル ベルーナ」。チェックインして早速晩飯へ。
ミラノ駅前に良さげなリストランテがあったのでそこに突入。ミラノ風リゾットとリガトーニのカルボナーラを食べたが、さすがのクオリティーにいきなりの感動!軽く済ませるつもりが、腹一杯食べてしまった。





長旅でさすがに疲れたので、ホテルに戻ると爆睡。今回もまた時差ボケがなかった。 ワシはなぜ時差ボケしないのだろう?バカだから?

「舌鼓」

イタリアや いずこの街も 舌鼓

10月24日(水)晴れ
仕事の合間に不動産の求人の面接をした。お客様からの紹介の人で、いい印象を受けた。募集を開始してから何人か応募はあったが、一番良かった。
それにしても今の求人難には本当に驚いた。募集する側になって初めて実感した。こんなに売手市場とは。ワシが就職したバブルの頃を思い出す。あの頃は大学4年の春に既にみんな5社も6社も内定貰っていた。今思えば本当に異常な景気だった。

今年中に営業見つからなければ、しばらくは自分一人でやっていこうと思う。それもまたいいかなと思い始めた今日この頃。

「五十」

もはや五十 不安と希望の 境なり

10月12日(金)晴れ
ダイエットは順調に進行中。1.4kg落ちた。あと1.6kg。
週に2日筋トレ、5日マラソンもしくはウォーキング。間食をなしにして、昼食はおにぎり1つ、ゆで卵、ちくわもしくはサラダチキン。
空腹の時間は長いがその分、頭はすっきりする。この空腹に慣れれば続けられそう。日々の夕食が楽しみでしょうがない。 ただし息抜きは必要だから毎週土曜日のみ酒を飲む。これがまたいつもよりうまく感じる。

今日は筋トレで徹底的に追い込んだ。明日は待望の土曜日。

「筋トレ」

筋トレも ここまでくれば 趣味の域

10月8日(日)曇りのち晴れ
9月の連休は山に登れなかったので今日は満を持しての九重。今回は初心者向けの牧ノ戸登山口から中岳方面への縦走。夏の前岳に比べれば同じ九重だろうかと思うほど楽なコース。

6時に家を出ていつものように基山サービスエリアで朝食をとり、おにぎりを買っていざ九重へ。
牧ノ戸登山口に到着した時には小雨。そのうち回復するだろうと見込んで出発。この時点でまだ9時前だった。
沓掛山、扇が鼻分岐と通過して行ったが、周囲は霧に包まれて何も見えなかった。久住分れの手前ぐらいから青空が見え始め、霧もすっかり晴れた。
御池の美しさを堪能した後、中岳へ。登りはわずかで一気に頂上に到着できた。
360度の眺望を楽しみながら昼食。すっかり天気もよくなって気分は最高。阿蘇の方もきれいに見えた。





帰りは隣の天狗ヶ城経由。頂上から見る御池がまた素晴らしかった。





来る時には霧の中だった沓掛山でちょっと休憩したが、あとはぐんぐんと降りてきて登山口に戻ったのが2時。なんと予定より1時間も早かった。





長者原にある「花山酔」の温泉につかって汗を流してから帰路についた。

今回は2人とも新しい登山靴でのチャレンジだったが、今時の登山靴の凄さを体感した。足がかなり楽だった。

ほとんどが水平移動の稜線だったので今回はそれほど疲れなかった。疲れないだけに周囲に気を配る余裕もできて、非常に楽しい登山になった。

次回は同じコースで稲星山まで足を延ばしてみようかと思う。

「九重連山」

いただきの おりなす九重 西東
風に運ばす 浮世の憂い