この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
1月
1月29日(火)晴れ
最近、「雷山千如寺」さんで古文書のデータ化を頼まれることがある。データ化と言っても古文書のコピーをワードに書き写すだけだが、これが非常に興味深い。明治初期の文書の最後に、宮内卿 徳大寺実則殿なんて書いてある。ひぇ〜って感じだ。歴史小説では見た事ある名前が現実に書面に書いてあるわけだから、ちょっとした感動ものだ。

それにしても昔の文章表現にはなんともいえない重厚感がある。迫力を内に秘めて読み手の背筋も伸びる思いだ。こういう日本語があったことを多くの人に再認識して欲しいと思った。

ただ、入力は大変だ。とにかく漢字がない。なるべく昔の字で書きたいが、ないものは現代の簡略化された漢字で書かざるをえない。それでも漢字があるならまだいいが、ない場合もある。どうしてもあてはまるものが見つからない場合は■を入れて、編集の人に託すしかない。

この作業を通じて、新しい日本を作ろうと貴賤問わず必死に生きていたあの明治という時代の空気を、ほんのわずかだが感じることができたような気がした。

「候文」

畏みて 背筋も伸びる 候文 

1月16日(水)晴れ
いつも「ヘアーショップ ムーヴ」さんで髪を切る時にはついでにボカシもしてもらう。いわゆる白髪染めの簡単なやつ。だが今年からアンチエイジングを拒否することにしたので、白髪はそのままにしておくことにした。
昨日、ワカガシーラ坂本さんに冗談で「ジョージ クルーニーを目指します」とラインしておいた。そして今日髪を切りに行ったら、ジョージ クルーニーの写真を用意してて、本当それを見ながらカットしてくれた。たしかになんとなくジョージ クルーニーのような頭になった。



そもそも、姫がジョージ クルーニーを目指してくれというのでそうしたわけだが、帰宅して姫に見せたら大ウケ。まずまず似合ってると言われたので当分この頭でいこう。

「老い」

鏡明の心地や 老いに 抗はず

1月13日(日)曇り
姉貴と姫と納骨の報告ということで親戚まわりをした。何十年ぶりに会うという人ばかり。みんなワシが誰かわからないようだった。ワシも記憶がかすかにしかない人ばかり。対馬を離れてからの方が長いワシにとっては不思議な感覚だった。

昼前の便で福岡に戻った。自宅の掃除をした後、軽く走ろうと思って5kmラン。たったそれだけの距離がきつかった。対馬で疲労をためてきたのかもしれない。
体重を量ってみると66kg未満をキープしていた。よしよし。いい感じ。

夜は姫とコラボディナー。姫がメインのシュークルート。ワシが「伊都菜彩」で見つけたタリアテッレを使って、三色パスタを作った。
ピーマンのタリアテッレで、トマトソースのパスタ
ローズマリーのタリアテッレで、カルボナーラ
ビーツのタリアテッレで、ゴルゴンゾーラのホワイトクリームパスタ



どれもまずまずうまかったが、やはり三種類同時に作るのは大変だ。神経を使う。そう考えるとイタリアンのシェフってすごいなと思う。
姫のシュークルートは鉄板のうまさ。ワインも進まずにはいられない。

「料理」

材料と 道具にたよる 半人前

1月12日(土)雨のち曇り
今日は仏前の片付けと掃除と買物。それとお袋ができないような作業をいろいろとした。
昼飯はワシが炒飯を作った。なんだかんだで忙しい実家の日々。
晩飯は姉貴夫婦も一緒に「グランドホテル対馬」で。お決まりのパターン。というか、そもそも対馬に「どこに食べに行こうか?」なんて選択肢がまずないのが悲しい。これだけ人口が少なくて、かつ街が点在しているので飲食店が採算合うはずがない。だからお店は増えない。悲しい現実だ。

実家にいると、これを食べろ、あれはいらんか、とお袋に言われっぱなしだし、なぜか食欲も普段より増すのでついつい食べ過ぎてしまう。そしてかならず太って帰る。
せっかく減量に成功したので今回は太らないように、昨日も今日も姫とウォーキングをした。あまり寒くなかったので快適な散歩になった。これで体重維持できただろうか?

「母」

ふるさとに おもひあまたに 母ひとり

1月11日(金)晴れ
親父の四十九日で姫と一緒に対馬へ。
早朝の便で対馬に渡り、到着してすぐに墓掃除。そして昼過ぎに和尚さんが来て実家の仏前で御経をあげて、その後遺骨を持ってお墓へ。親父を先祖の仲間入りさせて納骨は終わった。
おふくろは何か思い出すたびに涙を流す。姉貴もそうだ。この二人にはまだまだ心を癒す時間の薬が必要だ。
もう頼る人はいない。ワシが神宮家をリードしないといけない。気合入れ直して生きていこう。

先祖の墓は実家の裏山にある。歩いてすぐの場所だ。その中に祖父の弟の墓もある。その人は太平洋戦争中にビルマで戦死した。まだ25歳の時だった。掃除してる時になにげに見ると、死亡した日が昭和19年5月20日とある。この時期にビルマで何があったのかと調べてみると、あの”史上最悪の作戦”と言われた「インパール作戦」だったことがわかった。この人はあの地獄を経験した後死んだのかと思うと、かなりのショックを受けた。一緒に掃除に来てた姉貴に話すと、彼女も悲しい目をしていた。
「インパール作戦」については本でも読んだし、テレビの特集でも見たが、いつも他人事だった。まさか戦死者の中に親戚がいたとは……。
遠い昔の戦争は、終った後も子孫にまで悲しみの連鎖を残すものだ。

夜は親父の遺影の前で、お袋とワシらと姉貴夫婦と萌ちゃんと揃って晩餐。親父の思い出話を肴にビールを飲んだ。
家族とはいいもんだとしみじみ感じた。

「先祖」

父はいま 先祖と集う 小春かな

1月6日(日)晴れ
久しぶりの朝ランで一日がスタート。
自宅からまず大濠公園へ。そして天神に移動し、「シティ・ベーカリー」でモーニングを食べた。実はこれが目的。
姫がBLTEサンド、ワシがフレンチトースト。これがまたうまいんだな。フレンチトーストは朝しかないので、この朝ランと「シティ・ベーカリー」というパターンは癖になるかもしれない……


帰宅後、ランの恰好のまま車で糸島へ。「瑠璃光寺」がある火山に登った。登ったと言っても「瑠璃光寺」までは車で、そこから山頂まではほんの10分ほど。
山頂を過ぎて海側に少し下ると糸島の海の絶景が広がる。これが見たくて来たのだ。晴れてて良かった。



その後は山を下りて「志摩の四季」へ。そこにある「志摩の海鮮丼屋」で海鮮丼を食べた。いつかこれを食べたいと思ってたので念願かなった。やはり魚が新鮮でうまい。

午後からは「ベーカリー サナ」「ブランジュリ ノアン」とパン屋をはしごして、最後は「伊都彩々」で買い物してから帰った。
なかなかの糸島DAY。


「伊都の里」

伊都の里 尽きぬ自然の 恵みかな

1月5日(土)曇り
今日はチャリでキャナルシティへ。映画「アリー/スター誕生(原題:A Star Is Born)」を観た。なかなか良かったが、ガガの歌唱力に聞き惚れて内容そっちのけになりがちだった。それにしてもすごい歌唱力だ。
ブラッドリー・クーパーの渋い歌声もかっこよかった。歌手じゃないのにあの歌唱力はすごいと思った。
この作品はなんと4回目のリメークらしい。シンプルなストーリーだが、演じる人でカラーが変わるのでおそらく今後もまたリメークされ続けるのだろう。

それにしても、この映画で「レディ・ガガってこんな顔だったんだ」と思う人は少なくないはず……。

「夢」

歌姫の 夢とこしへに 映画ネタ

1月3日(木)晴れ
早起きして朝ウォーキング。「サイラー」まで歩いてそこでゆっくりと朝食をとった。
午前中はデスクワークをして、午後またウォーキング。今度は買い物がてら「マキイ」へ。合計7.3km。昨日は天神往復で8km、一昨日は登山だったから正月にしては運動量は保ってる。体重も増えてない。
夕方は今年初筋トレ。軽くやるつもりが、なぜかいつもよりハードになってしまいヘロヘロ。

夜はキムチ鍋でビール。賞味期限が切れてるビールがたくさんあったので消費しないといけない。
ここ4日間は酒飲みまくり。日本酒、日本酒、ワイン、ビール。そして明日もワインの予定。来週からしばらくは禁酒だな。

「賞味期限」

賞味期限 切れて酒盛り ビール缶

1月2日(水)晴れ
すっきり晴れたので高宮から天神まで歩いて、街の初売りの渦へ突入。
ワシのものばかりいろいろ買ってもらった。ランチは「シティベーカリー」でお約束のハンバーガーとポテトのセット。ここのフライドポテトが一番うまいと思うんだが、どうだろう?

年末にたくさんお酒を貰ったので、それを消費するべく毎年恒例の外食での忘年会はやめて自宅で酒盛りしたが、今夜は新年会ということで、これまた外食したつもりで「ディーン アンド デルーカ」で普段買えない高給惣菜を買って家飲みすることにした。

帰りにブックオフでまた本買ってしまった。山本謙一の「信長死すべし」。また面白そうだから一気に終わるかも。
それにしても年末年始で面白いのばかりかなり読んだ。特にマーガレット・ミラーの「まるで天使のような」は本当に良かった。最後の幕切れの衝撃が半端じゃなかった。買う前に調べた時に、”最後の三行で全部引っくり返す”と紹介されていたのでどういうことかと思っていたが、確かに全部引っくり返してしまった。それにこの終わり方のカッコよさ!しばらくはこの感動をひきずりそうだ。

夜は先述の「ディーン アンド デルーカ」の惣菜とワシの手製パスタでフランチャコルタを飲んだ。なんだこのうまさは。感動的にうまい。ミラノで生ハムメロンと一緒に飲んだあの瞬間が蘇った。
その後、赤ワインも飲んで酩酊。













「天神」

地下おりて もはやわからぬ 右左
おもかげうすき 我らが天神

1月1日(火)晴れのち曇り
謹賀新年。
2019年が始まった。天気が良かったので早起きしていつもの場所(高宮浄水場がある丘)に初日の出を見に行った。
今年は雲の切れ目から見えた。なかなか見れないものなのでやはり嬉しいもんだ。



2019年最初のイベントは登り初め。今回の山は星野村にある「石割岳」。ちょうど12月に開通した合瀬耳納トンネルを使って、うきはから一気に星野村へ抜けるコースを使ったらさすがに早くて快適。でも出発が遅かったので登山口に着いた時は既に11時過ぎ。



「石割岳」はファミリーハイクにちょうどいい。急な登りもほとんどないし歩きやすい。距離もそれほど長くない。寒かったのもあるが、着込んでいてもそれほど汗をかかなかった。

途中、小さな滝が凍っているのを発見。小さくとも見事なものだ。いいものが見れて、頑張って登ってきたご褒美のような気がした。



頂上は広くはないが開けていて眺望は良かった。正面に耳納連山が見えた。眼下には小さく星野村。



ということで正月恒例のジャンプ。今年は比較的早く成功して楽だった。テーマは「空中を急ぐ人」。いずれこのジャンプがしんどくなるのだろうな。いつまで飛べるかが勝負だ。



登りやすい道は下りやすい。あっという間に下山した。

その後はお約束の温泉。今回は星野村の「星野温泉館きらら」へ。ここのお湯はなかなか良かった。比較的空いてたのでゆっくり入れた。

帰りもまたトンネルを通った。しかしこりゃ便利だ。うきはと星野村の距離が一気に縮まった。お互いの行き来が増えて経済の活性化につながることを期待したい。



ということで2019年初登山無事終了。これで97個目。100は近い!

「星野村」

静けさや 星野の郷に 舞う小雪