次回更新は7月7日です。
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今週の新規紹介 「ピッツェリア ニャーモ」 吉雄君行状記吉雄君行状記

きゃりー写真集 吉雄君行状記
福岡にもイタリアのおいしいピザのお店が増えてきてなによりです。ピザに限らずイタリア料理を看板に掲げるお店はそれぞれに特徴があります。イタリアと言っても20州ありまして、産物や文化の違いからそれぞれに特徴的な料理文化があります。だからいわゆる”イタリア料理”という表現は本当は成立しません。それくらい州によって個性がはっきりしています。こちらのお店はプーリア風です。プーリア州はイタリアの一番南東、ブーツのかかとの部分になります。プーリア州の料理は豊富にとれるオリーブオイルをふんだんに使ったものが中心で、シンプルでダイナミックなイメージがあるそうです。このお店の主役であるピザは個人的にかなりお気に入りです。他では味わえない独特の味と食感が楽しめます。一般的にピザには薄いタイプのものと、どっしり分厚いタイプのものがありますが、その中間の絶妙なところをついているという印象です。ピザだけでなく窯で焼いて作る肉料理もこのお店のポイントをかなり上げています。それらに合わせるワインも素晴らしいものが用意されています。えしぇ蔵宅から歩いて行ける範囲にあってしかもかなりのクオリティですから御用達にしようと思ってます。ちなみに「ニャーモ」とはイタリア語で「行こうよ」という意味の「andiamo」のトスカーナ弁だそうです。でも多分猫にもかけてあるのかな??

福岡市中央区平尾4-8-6
092-522-3688

 


今週の作品 宮城谷昌光 「太公望」
宮城谷昌光の作品を読むたびに、というかその仕事ぶりに感服するたびに、松本清張を思い出します。その共通点は綿密な準備とそれに基づいた説得力ある考察です。とにかくどちらも書くまでの調査・勉強が徹底しています。もちろん横で見ていたわけではないですが、作品の奥行に大いにそれを感じます。中国の歴史を描くのに古代から伝わる文書を読破して分析するのは当然ですが、ただ表面的に読むだけでなく、その背景を当時の社会状況などをふまえて推理し、ここは誤りではないかとか、ここは筆者の思いが強すぎるとか、独自の結論を導いた上で自分の作品の参考にしています。そこが歴史小説家の中でも特に秀でている部分ではないかと思います。例えばこの作品の主人公である太公望もそのいい例です。太公望という人は周という国の軍師として殷(商)との戦いに大いに貢献したという記録はありますが、それ以前の出自に関しては全く不明です。生まれた年すらわかりません。様々な伝説があって、もはやそれが史実のように信じられがちですが、実はその生涯は明確にわかってはいません。それなのに一般的には釣り針もつけない竿で釣りをしている変なおじいさんとして登場し、そこで周の文王と出会うというのがいわばお約束のように描かれます。ところが宮城谷昌光は自分なりの考察をもとに太公望を子どもの頃から描き、文王と出会うのはまだ30代の血気盛んな頃にしています。出自もわからない人物ですからこういう描き方も大いにありだと思うわけです。あるいは正解に近いのではないかと個人的には思います。こういう独自の考察は歴史小説には大いにプラスになって作品の重み、面白さを増幅させると思います。こういうタイプの歴史作家がもっと出てきて、新説を作品にして欲しいと切に願う次第です。今までにない若い太公望の活躍を是非お楽しみ下さい。
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