(次回更新は5月30日の予定です。)
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今週の新規紹介 「イタリア食堂frutto(フルット)」
イタリアンやフレンチのお店を始めるとなれば、どうしても集客が見込める福岡の中心部を選ぶのが無難かなと(その分、競争は激しいですが)思います。そこをあえて郊外で勝負しようということになると、よほどの腕と自信がないとできません。ですので粕屋町の普通の住宅街の中にこのお店を発見した時は、その勇気にまず賛辞を送りたかったです。それもこの地にしっかり根付いているわけですから地元の支持も得られていることも証明済ですので、もうそれだけでも紹介に値すると思います。ここのイタリアンのお味は福岡の中心部の強豪たちに劣るものではなく、地元の方はこのお店があることを誇っていいのではないかと思うレベルです。ホームページによると、「化学調味料やうまみ調味料に頼らぬ、本場の食材をふんだんに使い、素材の本来の味を引き出した、イタリアの伝統料理をベースにした体に優しい料理をコンセプトに」しているそうです。福岡県食の健康サポート店(保健医療介護部健康増進課)にも認定されいるそうですから、安全においしいお店であることは福岡県のお墨付きということですね。店内はイタリアのトラットリアみたいに庶民的な雰囲気に内装されており、イタリアの映像がテレビで流れていたり、BGMがカンツォーネやオペラだったりするのでちょっとイタリアの気分が味わえます。こんないいお店が孤軍奮闘している姿はえしぇ蔵の性分として応援せずにはいられません。皆さんも是非足を運んでみて下さい。

糟屋郡粕屋町長者原473-1
092-939-2610

今週の作品 武田泰淳 「ひかりごけ」
ちょっと重いテーマの小説です。覚悟はいいでしょうか?この作品はですね、カニバリズムがテーマです。つまり「食人」ですね。飢餓の極限状態に置かれて、ついに許されざる一線を越え、人を食べてしまったといういきさつを描いた問題作です。1944年に北海道で実際に起こった事件をモチーフにしています。日本陸軍が徴用した船が知床岬で難破します。極寒でかつ食糧もない最悪の状態に置かれ船員は死んでいきますが、その死んだ船員の人肉を船長が食べたことが後で発覚し裁判になります。「食人」で人が裁かれるのは初めてで適用する法がないので、死体損壊ということで懲役1年の実刑となっています。武田泰淳がこの事件をモデルにしたので、事件の名前自体「ひかりごけ事件」と言われています。ここで注意して欲しいのは、この作品は実際にあった事件の記録ではなくあくまでそれをモチーフにした架空の話であるということです。内容をそのまま事実と認識しないようにくれぐれもご注意下さい。前半の部分がいかにも作者が現地で事件を調査したというドキュメンタリー風に描かれているので、非常に誤解されやすいですがあくまで創作です。作品の後半は2幕に別れた脚本になっています。1幕目は事件の現場です。船員たちと船長の会話がリアルで、極限状態の緊張感が伝わってきます。2幕目は船長が裁かれる法廷です。船長と検事の会話の中にこの作品の真のメッセージが込められています。人間が極限状態において犯したくない罪を犯してしまった時、一体誰がそれを裁きうるのか?少なくともその状態を知らない同じ人間にはその権利はないのかもしれません。重いですが是非読んで頂きたい問題作です。
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