この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
4月
4月30日(木)晴れなし
旅先でも5時過ぎに起床。着々とじいちゃん化が進む。朝食前に川に下りてみた。姫は自生しているクレソンを摘んでいた。それにしてもきれいな水だ。
朝食もまたうまし。夕食もそうだったが料理の量が絶妙なのがいい。飽きさせず全部が味わえるくらいの量で満腹になりすぎない。おしなべていい料理人というのは客を満腹にはしない。
 

大満足の宿を後にして帰路についた。急ぐ必要もないので下道で買物しながらてれてれと。途中からルートをかえて鳥栖のプレミアムアウトレットでしばらく遊んでから帰った。あぁいい疲れ方だ。今夜はぐっすり眠れそうだ。いつもぐっすりだが。
 
「九重周辺」
 
知らぬ山 知らぬ温泉 数えては
興はつきせじ 九重周辺
 
4月29日(水)晴れなし
連休イベントの皮切り。まずは1泊2日で九重&温泉の旅。
久しぶりの登山だ。新しい顔になってからは初めてだ。いつもより気分も浮かれてしまう。朝7時に出発。途中、基山インターで朝食を食べた。登山口に到着したのは9時40分。予定より20分早かった。休日だし天気もいいから道が混んでいると予想して早めに行動したが心配するほどのこともなかった。高速こそいつもより交通量が多かったがそれも鳥栖まで。大分道はいつものようにガラガラのスイスイ。みんな行動開始は2日からか?
今回は平治岳にチャレンジ!片道3時間は覚悟していたので体力をセーブ気味にゆっくりゆっくり。姫の体調がイマイチということもあったがゆっくり登ると気持ちにも余裕ができて自然も余計に楽しめる。
それにしても新緑が素晴らしい。自分の身体が明るい緑色に染まっていくのではないかと思うくらい鮮やかだった。
 

 
傾斜は徐々にきつくなり、自ずと言葉少なになる。我慢のしどころ。あぁなんでこんなきつい目にあってまで山登るのか・・・最初の頃はそういうふうに考える。だがたくさんの山に登って何回もこの苦しみを経験していると、徐々にそれを楽しめるようになってくる。何事も慣れだ。
 
見晴らしのきく広いところまで上がってしまうとそこはまさに九重ワールド。この開放感がたまらないので九重は病みつきになる。
 

 
そこからさらに30分ほど登る。頂上が見えているのでもう少しだ!と頑張ったが登りつめてもどこにも山頂の表示がない。見回してみるとさらに奥に峰続きで頂きがある。もしかしてそっち?とりあえず空腹が限度に達していたのでここで昼飯。その後向かいの頂きへ移動。10分もかからずに到着。やはりそこが山頂だった。
 

 
いつもそうだが山頂に立てばそれまでの苦しみは跡形もなく消える。そしてあんなにきつかったのにまた来ようと思う。一度山に魅せられたらそうそうやめられるものではない。
 

 
植物は緑を競いあう。実に見事だ。これが命ってもんだ。季節がくれば輝き、季節が去れば枯れていく。人生もまたかくのごとし。大事なのは枯れる前にどれだけ輝けるかだ。
 
下山して、男池を見に行った。なんという透明度!自然が生み出すものの美しさは完璧だ。人間の生み出す芸術などたかがしれてるなぁと思い知らされる。 
 
駐車場に戻った時はまだ3時半。宿に向かうには早いかなということで大吊橋を見に行った。かすかに揺れる橋に酔いそうになりながら滝を眺めた。うっすらと虹が浮いていた。まさしく絶景というべきか。しばし見とれた。
 
ちょうど5時に宿に到着。今回はあの「タビエルの湯宿」にも載った壁湯温泉の「福元屋」。ここは安いのに非常に評価が高い民宿なのでかなりの期待を抱いて来た。まずはお風呂へ。貸切の家族風呂は非常に快適なお湯加減。そしてこの宿の売りは川のすぐそばに岩をうがったようにして作られた露店風呂。こちらは食後に入ったがぬるめなので長時間ぼーっとつかっていたいお風呂。川を眺めつつなんて贅沢な話だ。
お待ちかねの食事は素朴な田舎料理だったがこれが素朴な中にも細かい配慮が感じられ、味も濃すぎずいちいち会話が中断するほどのうまさ。あ〜たまらんなぁとうなりながらビールをぐいぐい。お酒をぐいぐい。超幸せ。なるほどこれじゃ評価が高いはずだ。
 

いい登山ができて、いい宿に泊まれて、ゴールデンウィークの滑り出しは順調。いろいろイベントを考えて姫を楽しませようと気を使う自分がけなげだ。もう16年もやってるが、旦那ってのもなかなか大変な稼業だ。
 
「筋肉痛」
 
いただきに 立ちて忘れる 筋肉痛
 
4月28日(火)晴れSex Pistols
「当世源氏物語」(谷崎潤一郎訳 源氏物語風)
 
家庭
 
住まいのイシダ」様にお伺いした時のことでございます。どなたも静かにお仕事なさっておられましたので、今日は頂戴するやうなネタもなく帰らねばならぬものかと思っておりましたところ、店長の后がいそいそと帰り支度を始められました。
「まもなく先生が参られる刻限にございます。急がねばなりませぬ」
「なにかございますのでせうか?」
わたくしが尋ねますと店長の后はお答えになりました。
「今日は学校の家庭訪問でございます」
「なるほどそうでございますか」
その会話を横で聞いておいでになりましたN谷の宮様が、
「家庭崩壊ではございませぬ」
と申されて、御所は大爆笑になりましてございます。
「またそのやうなことを。日記のネタになるではありませぬか」
と店長の后はお笑いになりながらおっしゃっておいででした。女官のF井は、
「久しぶりにN谷の宮様のご登場でございますね」
と申しておりました。今日もまた日記のネタを頂戴し、誠に恐縮に思います。
 
店長の 后と帝の 幸せは
あずかりしらぬ 家庭訪問
 
家庭訪問において家庭崩壊の相談はできないものでせうか。
 
 
やひめ」の橋本社長にジャズのCDを借りた。社長はご自分もベースを演奏されるだけあって、ジャズに関してはかなり詳しい。オススメのアーティストとアルバムを教わった。ジャズはやっぱりいいスピーカーで聞きたい。いつかはオーディオ機器にも凝ってみたいやね。
 
「休み前」
 
休み前 心はすでに 九重かな
 
4月27日(月)雨のち晴れSANTANA

朝一番で九大病院へ。月に一度の術後検診。全くもって順調な経過で外来担当のK先生もご満悦。見た目は全く異常なしだが感覚が戻るまではもうしばらくの辛抱・・・。
 
コスモ不動産」さん、「システムハウス」さん、「ユーキハウス」さん、「雷山千如寺」さんとまわった。
目に青葉・・・というわけで「雷山千如寺」さんの新緑がまぶしいほどに美しい。樹陰にいるだけで心身ともに疲労がぬけていくような気がする。ん〜なんと心地よいこと。もう4月も終わるなぁ。5月になれば御経会か。何回目の取材だろうか。1年なんてあっという間だ。
 
SANTANAのギターはいいやね。「Europe」なんてたまらんね。「Open Invitation」のソロなんてかっこよすぎ。
 

 
「Black Sabbath」とか「Guns N' Roses」なんかいいなぁと思う今日この頃。また聞きたい音楽のエリアが拡がったかもしれない。
 
「大楓」
 
大楓 木陰つくりて 五月かな
 

4月25日(土)曇りKISS
一日すっきりしない天気。しかも寒いし。
 
ブライダルミュージアム ビッビ」さんに行ったらO方さんがロボコップみたいに歩いているからどうしたんですか?と尋ねたらムチうちだそうな。かわいそうに。それにしてもO方さんは美貌であるにも拘わらず、それを全く意識することなくすっとぼけたキャラクターで通している。勿体ないなとも思うがまぁそれもO方さんの魅力でもあるからそれもまたよしか。
 
久しぶりになす3号さんと会ってランチした。なんだかすっかりしぼんじゃって痛々しいお姿。でも今日は月に一度の何でも食べていい日だそうで、嬉しそうだった。帰りに面白い童謡のCDを頂いたのでリカちゃんの中で聞いたがすっかり気に入ってしまった。こういう童謡もありかなと。(なすさん、ありがとうございました。)
 
雷山千如寺」さんで書類作成。和尚さんは連休中も忙しいらしい。和尚さんもたまにはゆっくり休んだらいいのに。本当に人生を檀家に、信者に、お寺に、町に、家族に捧げていらっしゃる。強く美しい生き方だ。いい人生だなと思う。あぁワシもかくありたい!
 
「寒さ」
 
いまさらに 着る服まよふ 寒さかな
 
4月24日(金)曇りQueen

昨日、「あおば不動産」のI本さんに5月の「花逢忌」(壇一雄を偲ぶ日)に能古島に行ってみないかと勧められた。今年はちょっと行ってみようと思う。壇一雄の文章のスタイルは常々参考にさせてもらっているので、たまには御礼がてら手を合わせに行くのもいいかなと。
 
有名な作家を偲ぶ日をその人にちなんだ言葉で「○○忌」というが、この「花逢忌」の他に毎年気になるのが「憂国忌」(三島由紀夫 11月25日)。いつも箱崎宮でセレモニーをやってるので一度参加してみたいと思うが、雰囲気的にちょっと怯むものがある。遠目に覗きに行くか。
 
ちなみに作家の「○○忌」で名前をそのまま使っていないもので代表的なのは以下のとおり。
 
1月26日:寒梅忌:藤沢周平
2月12日:菜の花忌:司馬遼太郎
2月15日:孟宗忌:徳永直
2月19日:瓢々忌:尾崎士郎
2月24日:南国忌:直木三十五
2月29日:三汀忌:久米正雄
3月12日:菜の花忌:伊東静雄
3月13日:花幻忌:原民喜
3月21日:九山忌:深田久弥
3月24日:檸檬忌:梶井基次郎
3月26日:冬柏忌:与謝野鉄幹
3月28日:邂逅忌:椎名麟三
4月2日:連翹忌:高村光太郎
4月20日:木蓮忌:内田百
5月29日:白桜忌:与謝野晶子
6月10日:薄桜忌:宇野千代
6月19日:桜桃忌:太宰治
7月19日:幻化忌:梅崎春生
7月24日:河童忌:芥川龍之介
7月28日:石榴忌:江戸川乱歩
7月30日:蝸牛忌:幸田露伴
8月17日:荒磯忌:高見順
8月24日:くちなし忌:中野重治
9月19日:糸瓜忌:正岡子規
10月11日:一草忌:種田山頭火
11月25日:憂国忌:三島由紀夫
12月30日:ホシヅル忌:星新一

司馬遼太郎の「菜の花忌」、直木三十五の「南国忌」、太宰治の「桜桃忌」、梶井基次郎の「檸檬忌」、芥川龍之介の「河童忌」などはなるほどなぁと思う。
 
「偲ばれて」
 
偲ばれて いかにおもふや 黄泉の人
 

4月22日(水)晴れGuns N' Roses
毎度お世話になります「三開発」さんから、またまたM君ネタをゲット!
 
奥さん:「学校の運動場って手を洗ったりするところがあるでしょ?」
ワシ:「ありますね」
奥さん:「そこでMが友達となんかごそごそしよるきぃ見に行ったら、なんしよったと思います?」
ワシ:「またなんかやらかしたですか(笑)」
奥さん:「タケノコ掘って来て皮剥いて洗って、先っぼかじりよったんです」
ワシ:「あはははは!」
奥さん:「『あんたタケノコどっからとって来たとねー!』って怒って、タケノコとった所まで案内させたんです。そしたら学校の敷地の中に竹が生えてる所があって、そこにいくつも穴があいちょんです」
ワシ:「タケノコ見つけて堀れるっちゅうのがすごいですね(笑)」
奥さん:「私が怒ってもまわりがみんな笑いよるきぃ、怒られながらもなんか、へへへみたいな感じなんです」
ワシ:「食べてなんか言ってました?」
奥さん:「『俺が味見してみた。おいしかった』って言ってました(笑)」

絶対大物になると思う。
 
リカちゃんの燃費をきちんと計ってみたら、なんと!13.7kmもあった!ちょっとすごくない?すごくなくなくない?これってあの「太田自動車鈑金」さんの秘密兵器の効力だろうか?以前よりも驚異的によくなってる。ええこっちゃ、ええこっちゃ。
 
「筍」
 
いたづらで 掘った筍 だれが食う?
 
4月21日(火)晴れRod Stewart
お客さんまわりを終えた後、夕方から「佐賀天地農場」のみつせもんさんから誘われていた異業種交流会の例会に参加した。前半は中原さんという方の講演会。後半は懇親会。この中原さんという人が半端じゃないアイアンマンで、凄まじい経歴をお持ちだった。トライアスロンは9回完走、ウルトラマラソンは8回完走。現在世界七大大陸の最高峰の登攀にチャレンジ中で、五大大陸は制覇されたそうな。どーゆー体力?今回の講演では去年のマッキンリー登山の経験談を写真を交えて話されていた。小柄で静かな感じの方だったが、うちに秘める精神力と体力は計り知れないなと思った。数々の苦難を乗り越えてこられたということで、その秘訣として言われた、「現状を肯定する」というセリフは非常に共感を覚えた。困難に直面した時に、その不幸を嘆いたり、誰かのせいにして恨んだりしていてもしょうがない。打開策を講じるにはまず現状を認識しなければならない。それが先決だということ。日頃、トラブルを抱えた時にワシがいつも心掛けていたことと同じことを言われたので嬉しかった。あぁやっぱりそれでいいんだとほっとするものがあった。
中原さんも驕らず誇らず、まさに静かなる成功者だった。信念を貫いて成功する人はみんなどこか似ている。
(みつせもんさん、お誘いありがとうございました!)
 
「男」
 
なにごとかなして 男は 静かなり
 
4月20日(月)曇りのち雨Black Sabbath
4月も20日になってしまった。気付けばもうすぐゴールデンウィーク。う〜んまさに光陰矢の如し。馬上少年過ぐじゃなくてリカちゃん上おっさん過ぐか。あっという間に50になっちまうぞ。
 
中国鍼灸院」の呉先生、いつもネタありがとうございます。
 
呉先生:「今日はこのお寺の話ネ」
ワシ:「独楽寺?」
呉先生:「そう。天津にあるよ。唐の時代に李世民が作ったヨ」
ワシ:「へー」
呉先生:「このお寺にはこういう話があるヨ。李世民が戦争でここの近くまで来た時にお金が足らなくなったヨ」
ワシ:「はい」
呉先生:「それでこのお寺にあった仏像を溶かしてお金にしたヨ」
ワシ:「あらら」
呉先生:「でもそんなことしたら罰があると思ったから、李世民はお祈りしたヨ。この仏像を借りた御礼に戦争に勝ったら10倍の仏像にして返します・・・」
ワシ:「はい」
呉先生:「そして戦争に勝ったヨ。そこで約束守るために家来に10倍の大きさの仏像作るように支持したヨ。でもそんなにたくさん銅が手に入らないから家来は困ったヨ」
ワシ:「はい」
呉先生:「そこで家来は考えたよ。命令書には10倍の仏像としか書いてないネ。金属を使えとは書いてないネ。それで大きな仏像を泥で作ったヨ」
ワシ:「あはははは!」
呉先生:「これほんとの話ヨ。今でも泥で作った大きな仏像あるヨ」
ワシ:「へー!今もあるんですか?」
呉先生:「あるヨ。もとあった仏像の大きさが1.6mくらいだったから、その仏像は16mくらいあるヨ。そしてそれが入るようにお寺も大きく建て直したヨ」
ワシ:「すごいですね」

面白いなぁ。中国の天津に行くことがあれば見てみたいな。
 
コスモ不動産」さんで宅建の話題が出た。
 
社長:「しんぐさん、宅建の勉強は進んでますか?」
ワシ:「はい。やってます。社長、あの本に書き込みしてもいいですか?」
社長:「どーぞ、どーぞ、あの本しんぐさんにあげますよ」
ワシ:「ありがとうございます。社長は何回で受かりました?」
社長:「一回ですよ。あんなの何回も受けるもんじゃないですよ」
ワシ:「おー!すごいすね。どれくらい勉強しました?」
社長:「試験の前に何ヶ月か、毎日朝4時に起きて3時間勉強してました」
ワシ:「4時ですか!?」
社長:「私は朝型人間やけん朝早いとはどうもないとですよ」
ワシ:「4時はすごいすね・・・」
社長:「勉強もそんなずっとするわけじゃないですしね。そん時は多少きつくても、それでその後の人生が変わるならできますよ」
ワシ:「そうですね・・・」
 
すごいなぁ。ワシも毎朝5時半から6時まで宅建の勉強をしてるが、てんで比べものにならんな。社長はやっぱ人生に気合入ってるな。こういう派手さはないけど淡々とやるべきことをこなしていくタイプの人が成功するんだよな。「新郷商会」の新郷社長や「ヘアーショップ ムーヴ」のボスも同じタイプだ。最後に笑うのは静かに弛まず努力する人だ。
 
午後は、「ユーキハウス」さんと久留米の「尾道屋」さんをまわった。久留米からの帰りに久しぶりにアホ蔵さんからメールが来た。どこぞでワシを追い越したらしい。気付かんかった。そういえばこないだ「やひめ」の梯さんにも「先生こないだすれ違った時に手振ったけど気付きんしゃれんかったね」と言われた。ワシってそういうのほんとに鈍感。
 
「志」
 
なにごとを なすか どこまで なしうるか
わが志 ひとつなりけり
 
4月19日(日)晴れなし

今日の午後は「ル・フラマンローズ」さんのワイン会。オープン6周年ということでワシも参加させてもらった。今日飲ませて頂いたワインは以下のとおり。
 
食前酒
 
2002 CHASSAGNE-MONTRACHET - LA ROMANEE / VINCENT DANCER
     シャサーニュ モンラッシェ ラ ロマネ / ヴァンサン ダンセール
 
2002 MEURSAULT-PERRIERES / VINCENT DANCER
     ムルソー ペリエール / ヴァンサン ダンセール
 
2006 BOURGOGNE ROUGE / G.ROUMIER
     ブルゴーニュ ルージュ / ルーミエ
 
1997 VOSNE ROMANE LES SUCHOTS / ROBERT ARNOUX
     ボーヌ ロマネ レ スショ / ローベール アルヌー
 
1994 NUITS ST. GEORGE AUX LAVIERES / DOMAINE LEROY
     ニュイ サン ジョルジュ オー ラヴエール / ドメーヌ ルロワ

はっきりいってたまらんのですよこれが。マジで。特にモンラッシェと最後のルロワには感動してしまった。おまけに料理も最高にうまいし、おかげで至福の日曜の午後となった。
牛島さんの熱心な説明を聞いてると、牛島さんのワインに寄せる熱い想いが伝わってきた。あぁこの人これに賭けてるなぁと感じた。男一匹、何か一つ人生を費やせるものがあれば幸せだよな。
あぁそれにしても麗しいひと時だった。(牛島さん、ありがとうございました!)
 
「己(おの)が身」
 
つかのまの 憂き世で過ごす 己が身は
なにかひとつを 追いてこそかな
 

 

4月18日(土)晴れKISS
ワシは字が下手であることを自分で認識している。なので自分の書いた字をなるべく人に見せないようにしているし、当然誉められることなどない。それがどうだ!生まれて初めて字を誉められたのだ!しかも書道の先生に!「粕屋のお客さん」にお邪魔した時のこと・・・
 
M田さん:「先生、書道かなんかしてあったんですか?」
ワシ:「いいえ、全然。なんでですか?」
M田さん:「先生、こないだ書道展行かれたでしょ?」(4月5日の日記参照)
ワシ:「ええ」
M田さん:「そん時に受付で署名して行かれたでしょ?」
ワシ:「しました」
M田さん:「その字を見て、書道の先生が誉めてあったそうですよ」
ワシ:「マジですか!?」(←うれしい)
M田さん:「はい」
ワシ:「マぁジぃですか!?」(←かなりうれしい)

ワシの字を笑う姫に自慢しなければならない。わかる人にはわかるんだな。うん。
 
M田さん:「こないだ結婚式で金沢行ったんですよ」
ワシ:「おー、いいすね」
M田さん:「ついでに姉達と3人姉妹で金沢の観光コースをまわったんですよ」
ワシ:「へー」
M田さん:「それでなんとか屋敷?なんか武家屋敷みたいなとこに行ったんですよ」(寺島蔵人邸?忍者屋敷?)
ワシ:「はい」
M田さん:「そこの廊下がですね、私が歩くときゅっきゅ、きゅっきゅ鳴るんですよ」
ワシ:「はい(笑)」
M田さん:「そしたら姉が『もう!あんた静かに歩いてよ!』って怒るけん、『だって鳴るっちゃもーん』て言いよったらガイドさんが、『ここは鳴き廊下っといって歩いたら音が鳴るんですよ』げな。三人姉妹で大恥かきましたよ」

M田さん、金沢でもやらかしたわけですな。
 
シューポート」のともちゃんが産休でしばらく店頭から姿を消す。残念だがめでたいことなので仕方がない。
ともちゃんのボケっぷりは筋金入りでたくさん笑わせてもらった。今日も光田さんに一つエピソードを教えてもらった。ともちゃんがゴミ袋を出しに行った時に片手にカギを持って片手にゴミ袋を持ってゴミ捨て場に行って、カギのほうを捨ててきたそうな。そして戻ってきた時に部屋に入れなくて初めて気付いたらしい。凄まじいまでのボケっぷり。
 
「筆跡」
 
筆跡を 誉められ試しに 書く名前
 
4月16日(木)曇りFaces

歴史ものの小説にはまった人にそのきっかけとなった作家は誰かと問えば、司馬遼太郎という答えが一番多いのではないだろうか?この人は日本を代表する偉大なる歴史作家だが、歴史上の人物に対する贔屓の差が激しい点は否めない。その最たる例が徳川家康。司馬遼太郎の戦国ものを読んでいくと徳川家康が嫌いになる。誰しもが狡猾な狸親父というイメージを持ってしまう。だが果たして本当にそうなのか?一つの方向からのみ見ていては全体像はつかめない。そこで今回、家康を好意的に描いている作家の作品を読んで、違う角度から見てみようと思った。そうなってくるとかつて家康ブームを巻き起こした山岡荘八の出番。彼の「徳川家康」は文庫で26冊という超大作なのでこれまで挑戦するのに躊躇していたが、この機会にいっちょチャレンジしてみることにした。また違った家康を知ることで自分の中のイメージを修正してみようと思う。
 
「ほととぎす」
 
鳴かぬなら 鳴かんでいいよ ほととぎす
 

4月15日(水)晴れ Michael Jackson
三開発」さんで奥さんから次男のM君の武勇伝を聞くのが楽しみで時々催促する。今日は飛び切りのネタを頂いた。
 
奥さん:「Mはですね、川で遊ぶとが好きやとです。でももう蛇が出る頃やきぃ行ったらいけんち言いよるとにきかんとです。それでこないだ川で遊んで来た時に怒ったとですよ。そしたらその後すぐにですね、『おかーさん、明日水着持って行くけん』て言うとですよ。」
ワシ:「あはははは!(爆笑)」
奥さん:「『あんた今行ったらいけんて言うたろうが!』て言ったら、『今日パンツで泳いだきぃ』て言うとですよ」
ワシ:「全然話聞いてないですね(笑)」
奥さん:「『あんた今怒られよんばい!怒られた後そんなこと普通言わんめーもん!』て言うたら『ケケケケ』て妖怪みたいに笑うとです」
ワシ:「妖怪!(笑)」
奥さん:「父親もどき(社長)が帰って来た時にそのことを話したとですよ。そしたら父親もどきも笑うんですよ。そしてそれ見てまたMが『ケケケケ』て妖怪みたいに笑うとです」
ワシ:「M君やっぱ傑作ですね(笑)」
奥さん:「全然反省してなくて、『もやしが流れてくるんばい』とか『鯰が足噛むんばい』とかいろいろ話すとです」
ワシ:「鯰が?」
奥さん:「鯰が明日をぱく!っち噛むそうなんですよ。それをお母さんたちの集まりで私が話したとですよ。『そんなことないですよねー』て。そしたらそこにおったこどもたちがみんな『俺も噛まれたよ』『あたしも噛まれたよ』て言い出して、それでみんなで川で遊んだことがばれてですね(笑)、それぞれ親に怒られよんですよ」
ワシ:「あはははは!(爆笑)」
奥さん:「そしてそこでまたMが言うとですよ。『ね?ほんとやったろ?』って」
 
M君の今後の活躍を大いに期待したい。
 
「鯰」
 
春の川 鯰に足を 噛まれたり
 
4月14日(火)雨Kemal Gekic
東部ハウジング」さんは外国人への対応が可能なのが強み。N嶋さんは英語が話せるし、Oさんは中国人だし。インターナショナルな会社。今回、Oさんが主体となって中国語のページを作ることになった。
 
ワシ:「Oさん、『中国人の方へ』ってどういうふうに書くんですか?」
Oさん:「え〜っと・・・こうかな?・・・あれ?・・・」
ワシ:「あれ?(笑)」
Oさん:「ちょっと調べます(笑)・・・あ、あってました」
ワシ:「Oさん、中国語忘れたんやないですか?」
Oさん:「僕は高校生まではいい生徒ではありませんでした」
ワシ:「へー、そうなんですか」
Oさん:「僕、お母さんに勉強しなさいと言われて、『どうして勉強する必要ありますか?』と言ったら、『どうしてご飯食べる必要ありますか?』と言われて怒られました」
ワシ:「あはははは!お母さんいいこと言いますねー!」
Oさん:「真剣に勉強したの、日本に来てからですよ」
ワシ:「こっちじゃ日本語覚えんと生きていけんからですね」
Oさん:「そうそう(笑)」
ワシ:「Oさんの写真入れときますね」
Oさん:「小さくお願いします(笑)。僕の携帯の番号も入れといて下さい」
ワシ:「了解です」
Oさん:「女性の方は24時間受付しますと書いて下さい」
ワシ:「24時間対応ですか(笑)。男性は?」
Oさん:「男性は、朝9時から9時半までです」
ワシ:「30分だけですかい!(笑)」
 
Oさん、一緒に宅建受けましょうねー。
 
今夜は姫がいないのでまた自炊。ぶり大根にしようと思ったが仕事帰りに「ひとまるの里」に寄ったら豚バラ肉があったので急遽豚バラとじゃがいもの煮物に変更。それと「くまや蒲鉾店」のかまぼこを焼いてつまみとした。それに芋焼酎だな。BGMはケマル・ゲキチの弾くショパンだ。そして文学はアンドレ・ド・リショーの「禁断のプロヴァンス」。これが面白いんだな。この作家はプロバンスのドストエフスキーと呼ばれた人で、あのカミュが多大の影響を受けたそうな。そしてこの作品を訳したのはワシの文学における師匠のI本さんの息子さんなのだ。実に見事な訳文で作品の質を見事にそのまま日本語に転換している。すごいやね。うまいものといい音楽、いい文学。これにいい女がいれば・・・いかん!今度はスコーピオン・デスロックだ!
 
「学ぶ」
 
飯を食う ごとく若人 学ぶべし
 
4月13日(月)晴れSex Pistols
中国鍼灸院」さんでの会話。
 
ワシ:「先生、わたしの赤壁の漢詩どうでした?」
呉先生:「よかった。ちゃんと韻も踏んでるヨ」
ワシ:「曹操ってすごい詩人だったんでしょ?」
呉先生:「曹操もすごいし、息子もすごかった」
ワシ:「曹否と曹植ですね」
呉先生:「あの時代では一番すごいヨ」
ワシ:「へー」
呉先生:「曹操は”氣功”もやってたヨ」
ワシ:「”氣功”ですか」
呉先生:「そう。今日から”氣功”の奥義について少しづつ教えるヨ」
ワシ:「はい」
呉先生:「まずこの詩を読んで」
 
氣功密傳(1)
 
呉 炳宇
 
両吸一呼、
不満除元氣足。
如湯暁雪、
冰化凝消病出。
 
呉先生:「”両吸一呼”というのは、呼吸する時に二回吸って一回はくこと」
ワシ:「スー、スー、ハー」
呉先生:「そう。そうすれば不平不満が除かれて、元気が入ってくるネ」
ワシ:「はい」
呉先生:「”如湯暁雪”というのは、雪にお湯をかけた時のようにということ。どうなる?」
ワシ:「とけます」
呉先生:「”冰化凝消病出”というのは、とけてなくなるように病が出ていってしまうということ」
ワシ:「なるほど」
呉先生:「嫌なことがあった時にはこれをやる。二回吸って一回はく。そうすればまた元気になる」
ワシ:「はい」

スー、スー、ハー・・・か。幸い今のところ会いたくない人もいないし今の生活に不満もないけど、時々やってみよう。スー、スー、ハー、スー、スー、ハー。
 
「こころ」
 
楽しくも 苦しくするも おのが身を
いざなふものは 心なりけり
 
4月12日(日)晴れRon Carter
「レッドクリフ パート2」を見た。いやはやなんともスケールのでかさには圧倒された。俳優の演技も自然で脚本も無駄がなく、カメラワークも美しかった。壮大なエンターテイメントとしてたっぷりと楽しませてもらった。
三国志は史実に基づいてはいるがかなり脚色された物語であり、今回の映画化でも更に独自の脚色が施されてはいたが、西暦208年に長江の赤壁において大規模な戦闘が行われ、曹操軍が大敗を喫したというのは紛れもない事実であるわけで、そう思うと一度は赤壁に行って同じ風を感じ、かつて赤く染まった水面を見つめてみたいと思うのがロマンというものではないだろうか?英雄たちの生きた証、自然が目撃した事実・・・一度歴史の面白さに魅せられたら二度と抜け出せない。
 
ちなみに赤壁の戦いの際に曹操が詠んだ詩が歴史に残る傑作なのでついでにご紹介。「レッドクリフ パート2」でも曹操が酒の席でこの詩を吟じるシーンがあるので見に行く人は注目すべし。
 
 
「短歌行」
              
曹操
 
 
對酒當歌,
人生幾何。
譬如朝露,
去日苦多。

慨當以慷,
憂思難忘。
何以解憂,
唯有杜康。

青青子衿,
悠悠我心。
但爲君故,
沈吟至今。

鹿鳴,
食野之苹。
我有嘉賓,
鼓瑟吹笙。

明明如月,
何時可輟。
憂從中來,
不可斷絶。

越陌度阡,
枉用相存。
契闊談讌,
心念舊恩。

月明星稀,
烏鵲南飛。
繞樹三匝,
何枝可依。

山不厭高,
水不厭深。
周公吐哺,
天下歸心。

酒に對しては  當(まさ)に 歌ふべし,
人生  幾何(いくばく)ぞ。
譬へば  朝露の如く,
去日  苦(はなは)だ 多し。
 
慨して  當に 以って 慷すべきも,
憂思  忘れ難し。
何を以ってか  憂ひを 解かん,
唯だ  杜康の 有るのみ。
 
青青たる  子の衿,
悠悠たる  我が心。
但だ  君が為め 故,
沈吟して  今に至る。
 
として 鹿 鳴き,
野の苹を  食ふ。
我に  嘉賓 有り,
瑟を 鼓し  笙を 吹く。
 
明明たること  月の如きも,
何の時か  輟(と)る可けんや。
憂ひは 中 從り 來たり,
斷絶す可(べ)からず。
 
陌(みち)を 越え  阡(みち)を 度り,
枉(ま)げて 用って  相ひ存(と)はば。
契闊 談讌して,
心に  舊恩を 念(おも)はん。
 
月 明るく  星 稀(まれ)にして,
烏鵲  南に飛ぶ。
樹を 繞(めぐ)ること  三匝(さふ),
何(いづ)れの枝にか  依(よ)る可き。
 
山 高きを  厭(いと)はず,
水 深きを  厭はず。
周公  哺を 吐きて,
天下  心を 歸せり。
 
 
「赤壁」
 
曹操有矜持、 (曹操矜持を有し)
周瑜信勝利。 (周瑜勝利を信ず)
孔明尽叡智、 (孔明叡智を尽くし)
強風与勝機。 (強風勝機を与う)
 
4月10日(金)晴れなし
今日は暑かった。これじゃ初夏だ。リカちゃんの窓を全開にして走りまわった。
 
ウイルホーム」さん、「Rプランニング」さん、「シューポート」さんとまわった後は買物してから帰宅。今日はえしぇ蔵クッキング。旬のカレイを使いたかったので煮付けにした。それとこれも旬の新玉ねぎで一品。冷蔵庫に豆腐があったから豆腐ステーキも作って、みそ汁も作った。一汁三菜。結構やるじゃない。来週の火曜日は姫が夜いないので自分で作る予定。何を作るか今からわくわくしてる。すっかり料理にはまったな。酒のつまみは買って来たものより、ちょいと手間かけて作ったもののほうが酒もうまく感じるから不思議だ。それと買い足さないで手元にある材料だけで工夫して何かを作るというのも好きだな。知恵と技術は質素を喜びに変える。
 
「笑顔」
 
食べる人の 笑顔でおもふ また作ろう
 
4月9日(木)晴れSex Pistols
あおば不動産」さんで久しぶりにI本さんとお会いした。思いがけず文学の話ができて楽しかった。
 
ワシ:「こないだ国民的大ベストセラーの○○○を読んだんですけど、あまりのひどさにがっかりしました」
I本さん:「まぁ、ああいうのは大衆小説だからな。俺は文学小説のほうが好きだからああいうのは読まねぇな」
ワシ:「やっぱそうですか」
I本さん:「ほら、俺の場合さ、小説とはこういうもんだ!っていうのがいわゆるドストエフスキーとかトーマス・マンだからさ、それを基準に考えるとあんなものくだらなくて読んでられねぇな」
ワシ:「なるほどね。最近はどんなの読んでます?」
I本さん:「最近はブロッホとかシュテフターあたりが好きだな。あとダンヌンツィオとかな。これが素晴らしいんだよ。こういうの三島由紀夫が読みそうだなと思ったらやっぱり読んでたよ」
ワシ:「ブロッホ、シュテフター、ダンヌンツィオですね」
I本さん:「そう。でもそういうのあんまり読まねぇほうがいいぞ。小説書けなくなるぞ」
ワシ:「あはははは!」
I本さん:「俺がどうしてあんまり小説書かねぇかっていうと、そういうの読むからなんだよ。うわ、こんなの俺には書けねぇと思ったらもうだめだね」
ワシ:「わかります。私も自分で書く前に谷崎潤一郎とか永井荷風とかは読まないようにしてます」
I本さん:「最近の芥川賞の作品とかなら、なんだこりゃ、これなら俺にも書けるって思うけどさ(笑)」
ワシ:「わかります(笑)」
I本さん:「まだ読んでない素晴らしいのがいっぱいあるからな。下らねぇの読んでる暇ないよな」
ワシ:「ほんとですね。今度ブロッホとかシュテフター読んでみます」
I本さん:「書けなくなるぞ(笑)。でも小川国男は読んどけよ。あと井上光晴な」
ワシ:「はい」
I本さん:「井上光晴とはよく新宿で一緒に酒飲んだなぁ・・・」

話は延々と続く。I本さんはやくざに間違われたほど強面でぶっきらぼうなイメージだが、強烈な信念を柱とした純真朴訥な人間性がなんとも魅力的だ。こういう人好きだなぁ。
 
今夜の月はなぜか妙に赤い。妖しくも文学的だな。
 
「赤い月」
 
ピストルズ 聞いて眺める 赤い月
 
4月7日(火)晴れKISS
「当世源氏物語」(谷崎潤一郎訳 源氏物語風)
 
食欲
 
住まいのイシダ」様にお伺いした時のことでございます。女官のF井が太って動くのが物憂いと申しておりましたところ、店長の后様より痩せなさいと諭されておりました。ところが女官のF井はあまり気にかけておらぬ様子でございました。
「えしぇ蔵様、わたくしついに腹が妊婦のごとく縦に出てきておりまする」
「腹が縦に出るとはいかなるものでありましょうや」
「腹と腹のあいだに物が挟めるのでございます」
「これはまた不思議なことを申される。物が挟まるのでございますか」
「はい。胸と腹の間にも挟まります」
「では二箇所も物が挟まると申されるのでありましょうや」
「下腹にも挟まりますので三箇所になりまする」
「なんとも困ったことでございますな。なぜそのやうなことになるのでありましょう」
「食欲が止まらないので困っておりまする。先日も姉と二人で回転寿司を十九皿食べましてございます」
「普段ごはんは何杯ほどお召し上がりでしょう」
「わたくしご飯はあまり食べませぬ。おかずをひたすら食べておりまする」
「ではたとえばラーメン屋でラーメンを食べる時は餃子もつけますでしょうか」
「もちろんでございます」
「替え玉はされますでしょうか」
「いいえ」
「それはなぜに」
「恥ずかしいからでございます」
「恥ずかしくなくば替え玉なさいますか」
「いたします」
「ご飯はいかがなされます」
「ご飯はいりませぬ」
「まさかご飯はいらぬが炒飯はいるとは申されますまいな」
「申しませぬ(笑)」
「それで終わりとはいかぬような気がいたしまする」
「はい。家に戻りましてのちアイスを食べまする」
 
ラーメンと 替え玉餃子 たいらげて
アイスでしめて 痩せるわけなし
 
わたくしもはや女官のF井に痩せたほうがよろしいのではと申し上げることが虚しくなりましてございます。
 
 
東部ハウジング」さんでOさんに昨日の呉先生の漢詩を読ませたら「これはすごいですよ」と感心してた。やはり中国の人が見てもすごいんだな。まぁ当然だが。いつかOさんに呉先生を紹介して中国語で会話してもらおうかいな。
 
「替え玉」
 
恥じらいて 替え玉たのめぬ F井かな
 
4月6日(月)晴れEric Carmen
今週も「中国鍼灸院」さんで鍼をうってもらってから始まる。
今日先生から頂いた詩はわかりやすくて心に残るものだったのでいつか小説の中で使わせて貰おうかなと思う。
 
「縁」
 
呉 炳宇
 
盛衰世間言因果、(世間の盛衰は因果の言うところ)
悲喜交替縁先知。(縁先に知る悲喜の交替)
有縁千里飛来会、(縁有りて千里を飛来して会う)
無縁同舟不相識。(縁無くして同舟にても相識らず)
 
世間の盛衰は因果によるもの
いいことわるいことの交替を縁は先に知っている
縁があればいくら離れていても会う運命にあり
縁なければ同じ船に乗っても知り合うことはない
 
訳:えしぇ蔵
 
いいなぁ。この詩いいなぁ。
これ見た人で、「知」と「識」が韻を踏んでないじゃないかと思う人もいるかもしれないが、中国語の発音では韻を踏んでいるそうな。
呉先生がこの詩を「雷山千如寺」の和尚さんに見せたらきっと理解してくれるはずと言われていた。なるほど仏教的な詩だな。
 
今日は「コスモ不動産」さん、「ユーキハウス」さん、「戸次染工場」さん。
なぜか戸次さんのところには訪問販売が多い。おそらく連中は名簿をまわしてるんだな。とにかく最近はNTTと名乗って営業しかけてくる偽者が多い。だいたいきちんと名乗らないやつにろくなやつはいない。経営者よ須らく警戒すべし。もしなにかトラぶったら以下に相談すべし。
 
福岡県消費生活センター
福岡市博多区吉塚本町13番50号 福岡県吉塚合同庁舎内
092-632-0999
 
「縁」
 
知己となり 師となり 竹馬の友となり
すべて縁(えにし)の なせる妙(たえ)かな 
 
4月5日(日)晴れRod Stewart

M島さんの四国の城めぐりの写真が素晴らしい。天気も快晴だしどれもカレンダーにできるいい絵だった。今年もいいのが出来そうだ。(M島さんのブログ「きまま」
 
今日のお昼は恒例の町内のお花見。今年はまだ桜が残っていたから本当の花見なんだが、誰も花は見ていない。まぁそんなもんか。皆さんお元気でなにより。そういえば今年は参加少なかったな。
 
その後、粕屋のお客さんの奥さんが習ってる書道教室の作品発表会を見に「久我美術館」へ。あんないい美術館が須恵にあるとは知らなかった。山の木立の中にあっていいシチュエーションだった。
粕屋のお客さんの奥さんの作品はこれ↓
 

 
ちなみに詩はワシが作った。「草能く霜に耐えて花猶美くし」。粕屋のお客さんご夫妻の人生を表現した詩なんだが、ワシの詩がこうして書になっているというのを見ると感動せずにはいられない。それにしても奥さんの腕前の見事なこと!ちょうどそこに書道の先生がおられて、「うん。これはよぉ書けとる」とつぶやいておられた。ワシの詩でよかったんだろうか?なんか恐縮してしまう。
 
「花咲くとき」
 
七文字に 託す辛苦の 幾十年
今ぞ花咲く ときをむかへて
 

 
(粕屋のお客さんご夫妻に捧げます)

4月4日(土)雨Queen

 
まずは「ムラオ商事」さんでトラブル対応。そしてうきはへ。「ル・シュクル」さんで新作ケーキの撮影。ついでにちょいとうきは探索。
午後は山越えして星野村へ。「星香園」さんで打ち合わせ。「ル・シュクル」さんのキャラメルをお土産に持って行った。それと「ル・シュクル」さんから「星香園」さんへと預かったマカロンを持って。
 
ワシ:「持って来ましたよ。例のキャラメル」
牛島さん:「おぉ、これですか」
ワシ:「花畑牧場なんてめじゃないです。全然こっちのほうがうまいですよ」
牛島さん:「どれどれ・・・」
ワシ:「私も初めて食べた時は・・・」
牛島さん:うわ!!うま!!なんこれ!!
ワシ:「わはははは!」
牛島さん:「俺、甘いとはだいたい食べきらんとですけどこれはうまいわ。うわーマジうまい」
ワシ:「でしょー?私も今まで福岡のいろんなケーキ屋行きましたけど、未だにル・シュクルが私の中では一番ですよ」
牛島さん:「こっちのも食べてみよ」
ワシ:「マカロンもうまいですよ。ところでこの三つ折のチラシですけど、折ってないやつないですか?」
牛島さん:「あ、今パソコンで印刷・・・うわ!!うま!!なんこれ!!
ワシ:「わはははは!」
牛島さん:「これはかなりの衝撃でした!」
ワシ:「マカロンでそんなに衝撃なら普通のケーキはもう大変なことになりますよ」
牛島さん:「マジですか!?」
ワシ:「はい。マカロンはまだ前頭九枚目くらいですよ」
牛島さん:「前頭ですか!?(笑)」
ワシ:「はい。もっともっとめっちゃうまいのがいっぱいありますよ」
 
もうすぐ新茶の季節。新茶をどのタイミングで刈るのかを質問してみた。
 
ワシ:「いつ刈るかをどうやって決めるんですか?」
牛島さん:「茶畑を見よったらですね、なんかふっと、『今日刈ってくれ』ってお茶が言いよるとですよ」
ワシ:「へー!お茶が言うんですか?」
牛島さん:「なんかそんな気がするとですよ。若い時は”お茶が刈ってくれって言う”って習ってもそんなんあるわけないと思いよったとですよ。それがある時から、『あ!今日やないかいな?』ってわかるようになったとです」
ワシ:「でもそれが正解とは限らんとでしょ?本当は次の日がよかったとか」
牛島さん:

「まぁ何日か分けて刈りますからね。次の日刈りながら、『あれ?今日やったんかい』て思ったりもしますよ(笑)」

ワシ:「わはははは!」
牛島さん:「昨日もちっと残しときゃよかった〜みたいな(笑)」
 
次回の小説は星野村が舞台なのでこうしてちょっとづつ取材しているワシだったりする。
 
お次は八女に移動して「江田建設」さんで専務と茶飲み話。専務も車が好きなので車の話を始めるときりがない。専務がワシにベンツのSLKを買えと言うけど、どこにもそんな銭はないし身分不相応なので永久に無理だろうな。あぁ国産のメーカーにもっとスポーツカー作って欲しい〜!
 
「春の雨」
 
積む時を 待ちて茶畑 春の雨
 
4月3日(金)晴れGrand Funk Railroad
今朝、「ヘアーショップ ムーヴ」さんに寄って、バラ(エイブラハム・ダービー)を頂いた。これから大事に育てていこう。育てるといえば、昨日から「ヘアーショップ ムーヴ」さんには新人の女の子が二人入った。KさんとHさんがいろいろと教えてあげていた。ほんの2年前にはこの二人が新人だったのに早いもんだ。こうやって世代は変わっていくんだな。時の流れは全てを飲み込んで過去にするね。ゆく川の流れは絶えずしてか。抗し難きは時の流れだ。
 
 
「当世源氏物語」(谷崎潤一郎訳 源氏物語風)
 
姉妹
 
Rプランニング」様にお伺いした時のことでございます。なべの姫様がまことにご機嫌なご様子で雑誌を持って坪大納言様の席においでになり、こう申されました。
「坪大納言様、わたくし先日雑誌の取材を受けましてございます。ほれほれ、これでございます、ほれほれ、ここの部分でございます、ほれほれ」
坪大納言様は驚いて言われました。
「雑誌の取材とはまた珍しきこと。なにゆえにそのやうなことに」
「街で姉と二人で写真を撮らせて欲しいと急に言われましたものですから。ご迷惑ではと言われましたのですが」
「全然迷惑ではありませぬと答えられたのでしょう」
「もちろんでございます」
なべの姫様は雑誌を得意げに拡げておいででした。坪大納言様はそれを見て言われました。
「お姉様はまことに美しいお方でありますな」
「はい。皆様そうおっしゃいます。姉のほうがもてるのでございます。まことに口惜しく思います」
わたくしも好奇心に勝てず、
「わたくしにも見せていただけましょうや」
と申上げて見せて頂き、思わず言ってしまいました。
「お姉様はなんと美しいことで・・・」
坪大納言様は大変お笑いになって言われました。
「えしぇ蔵様、『お姉様は』というのはあまりにもわかりやすいリアクションでございます」
「これは失言でありました。お姉様も、と言うのを間違えてしまいました」
全てを見透かしておいでのなべの姫様は申されました。
「えしぇ蔵様、”お姉様は”と”お姉様も”の違いは大変大きいものでございます」
 
同じ血を うけし姉妹で なにゆえに
もてるもてぬの 異なる運命(さだめ)
 
姉妹でも両方もてるというのは難しいものなかもしれませぬ。
 
 
今夜は姫がいないので一人で酒盛り。つまみはこないだの牛すじが残ってるので今度は醤油ベースの煮込みを作ってみた。なかなかにいい感じ。豆腐や明太子も用意して焼酎のお湯割りをちびちびと。今夜のBGMはバッハの無伴奏チェロ。いいねぇ、いいねぇ、まさに芸術の中に酩酊するってとこだな。あぁこれにきれいなお姉ちゃんがいれば・・・なんて言うと姫からジャパニーズレッグロールクラッチホールドを喰らうのでそれは我慢我慢・・・。
 
最近、Youtubeでハッチポッチステーションの「What's entertaiment」の動画をたくさん見つけたので片っ端から見てる。これってもはや幼児番組ではない。完全に大人向けのお笑い番組になっている。特にロックファンはめっちゃ笑える。「Bohemian Rhapsody」と「犬のおまわりさん」を筆頭にロックの名曲が童謡と見事に融合している。パロディもここまでくると芸術だ。
 


「焼酎」
 
焼酎の 残り量りて おやじかな
 
4月1日(水)晴れKISS
今日は仕事で田川に行った。土手の桜並木が美しい中元寺川沿いをリカちゃんで飛ばす。見上げれば香春岳。おぉ!青春の門の世界だと思った。今にも伊吹信介が菜の花の向こうから肩をいからせて歩いて来るのではないかと思った。物語の舞台に実際に行くと感慨深いものがある。いいねぇなどと一人で悦に浸っていたら客先にちょっと遅刻した。
それにしてもバイパスが完成してから飯塚との距離がえらく短く感じる。便利になったものだ。伊吹信介が飯塚に行く時に越えた烏尾峠をわざわざ通る必要はないわけだ。そう思うと少し寂しいものはある。まぁ利便性が興をそぐというのは毎度のことだが。
あ、しまった、黒ダイヤ買ってくればよかった。来週は必ず買うべし。そういえば亡くなったダンディ深見さんが黒ダイヤ好きだったな。深見さんは田川出身だったから田川の町に行くたびに胸の中を寂しさが横切って行く。
深見さん、中元寺川沿いの桜並木は今年もきれいに咲きましたよ。
 
「桜」
 
散る花は しのぶ桜の 涙かな
 

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