チョコレートショップ

「ショコラ」っていう映画がありましたね。ある街でチョコレートのお店を開いた女性の話ですが、このへんの感覚が日本人にはわからんとこでしょう。「チョコレートを売って食っていけるのか?」という疑問。これがね、ヨーロッパでは食っていけるんですよ。みんなわざわざチョコレートを買いに専門店に集まるんですよ。あぁなんと麗しい文化的価値観だろう!職人の腕もよければ客の舌も肥えている。その2つがお互いを支えあってる。そういう世界がヨーロッパにはあるんですな。ところがこれを九州博多でやってしまったのがこの店の先代です。それも1942年に。そりゃ苦労もするでしょう。受け入れる方の価値観が出来てないわけですからね。ところがそれでも努力し続け、今は2代目になりましたが、福岡はおろか全国的に有名なチョコレート専門店にまでなりました。いやお見事としかいいようがない。このお店は福岡の誇りではありません。日本の誇りです。「あぁうまいなぁ...」としみじみ感じれるチョコレートがここにはあります。福岡に住むなら絶対!食べて下さい。もー絶対に!「博多の石畳」のこの繊細な味!チョコレートがこんなに奥深いのかと感心せずにはいられません。創業当時からの味とスタイルを守って、頑なに努力を続けるこのお店を同じ街に住む者として決してないがしろにしてはいけません!味もさることながら帰り際に店の外まで出て客を見送るその接客姿勢、おしゃれな店内、どれも見事。店内には先代が使ったショーケースが飾ってあり、先代の写真もあります。その前に立って、「あなたの思いは多くの人に届きましたよ。実に素晴らしい味を残して下さいました。本当にありがとうございます。」と心の中で合掌しました。えしぇ蔵最大の敬意を払い、最大の賛辞を持ってここに紹介します。
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(えしぇ蔵)
 
博多区綱場町3-17
092-281-1826

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